|Posted:2010/09/29 19:53|Category :
管理人の独り言|
病身のカイを残して管理人が出かけたのはお通夜だった。ゆえにとうぜんのことながら黒い正装姿である。
以前も書いたが、薄い色の毛玉と暮らす犬飼いにとって、ダークスーツでのお出かけは、室内に当たり前のように存在する犬猫の毛から、いかに服を守るかが勝負の鍵を握っている。とくに換毛期で、おまけにすべての服にまとわりつく厄介な毛を放出するポセのようなやつがいる場合、よほどの注意をしない限り、出かける前に黒い服はすっかり灰色に変わっている。
ゆえに、管理人は部屋を出るまでスカートをたくし上げ、どこから見ても変質者のような姿で部屋を出たのである。
たまたま廊下を通りかかった妹に、声をかけられた。
「もしもし、あなたパンツ見えてますけど……」
見せて歩いとんじゃ、放っといてくれ(-。-) ぼそっ
玄関を出るとき、スカートを下ろすことを決して忘れてはならない。ここでうっかり忘れると赤っ恥をかくので注意が必要だ。
んでもって無事お焼香を済ませ帰宅し、門を開けようとしたとき、暗闇の中から、くねくねと身をよじらせながら、白っぽい毛玉が弾丸のように突進してきた。すでに夕食も終え、犬たちは寝ているはずの時間なのに、なんでポセがここにいる!?
いま門を開けたなら、まちがいなくポセは管理人の黒いスーツに抱きつくにちがいない。ここまで命がけで(?)守ってきた黒服に白い毛と泥のパウマークがつくのは避けられない。
すでに10時近かったし、犬猫屋敷の前の道はほとんど人通りもないことから、この場でいつものパンツ見せスタイルになってしまおうかとほんの一瞬心が揺れた。全身を使って飼い主に会えた喜びを表現している愛しのポセを抱きしめてやりたい。だが、思いっきりパンツ丸見えで犬と抱き合っているところを、万が一近所の人に目撃されたら……
幸い、庭の片隅でポセのウンを拾っていたバァバが、のこのこうしろから現れたので、パンツ露出で町内会の皆さんから後ろ指をさされる危険は回避できたが、玄関の前に立つとそこに次の難関が待ち受けていた。ドアのすぐ向こう側で盛大に尻尾を振る2頭のデカ犬(^_^;)
そこには妹もいたのだが、妹の手は2本、犬は2頭、塩をまくには手が一本足りなかった。
「カイと姫は抑えているから、早く入りなさいよ!」
「でも、塩まかなくちゃ! 塩わたすから、ドア開けたら、塩まいて!」
「でも、犬たちが……どーすんのよ?」
「大丈夫、良い? いっせいのせで入るわよ!」
ドアを開けた瞬間、目にも止まらぬ速さでパンツ見せスタイルに変身できた自分の早業に惚れ惚れ。むろん、妹は塩をまくのも忘れて、腹を抱えて笑い転げていたのだが(^_^;)
犬飼いなんて、しょせん信じられないほどバカな生き物である。スカートをたくし上げて玄関先で仁王立ちしている自分の間抜けな姿を想像しただけで、ほんと、バカだなとつくづく思ふ。
そして、必要以上に下半身を露出したせいで、昨晩から管理人はお腹がピーになっている(T_T)
押していただければ幸い→
- 関連記事
-
テーマ : わんことの生活
ジャンル : ペット