|Posted:2010/02/05 09:04|Category :
カイザー|
うちのコは、もう3歳だから何も覚えない。
と平気で言う飼い主に出会うことがある。っつうか、わりとふつうにこういうこと宣う奴って多いのねε-( ̄ヘ ̄) なかには、「うちのコはもう1歳過ぎたから、何も教えられない」って真顔で言う飼い主もいたりする。
1歳なんてまだパピーじゃん? これから色々覚えていく一番良い時期なのに(-。-) ぼそっ
こういう飼い主さんがバイブルのように信じているのは、いわゆる正しい「犬のしつけ方」の本だったりビデオだったりするのだ。そこには、いけしゃーしゃーとこんなことが書いてある。
お座り、待てのしつけは6ヶ月までに済ませておきましょう。管理人の経験だと、素人の訓練じゃ、6ヶ月のパピーにちゃんとしたお座りと待てなんて、完璧にマスターさせられるわけはない。まだ身体のできていないパピーの多くは、お座りと言われても、腰を下ろすだけの「オッチャンコ座り」しかしないコが多いし、ましてや、エネルギーの塊の奴らに待てといって長時間おとなしくしていることを望む方がどうかしている。
お座り、待てなどの訓練の基本の、それもあくまで入り口の部分を教えるのは良いだろう。だが、6ヶ月程度でそれが完成すると思うのはまちがいだ。あえて大胆なことを言うなら、6ヶ月までに子犬にどうしても教えておかぬことがあるとしたら、それは、人間というのは一緒にいると良いことが起こる頼もしい仲間であり、群の主導権を握っているのは、自分ではなくて人間のほうだということだけだ。幼稚園に上がる前のよちよち歩きの子どもには、英語やら漢字やらを教えるより、人としてやっちゃいけないことの基本を教えるべきだというのと同じでしょう?
お座りとマテを早い時期から教えていくことの意義ってさぁ、人が出した指示に犬が従うということを教えるためで、その頃までしか犬は学習しないって意味ではないと思うんだが……
犬猫屋敷の犬たちは、10歳を過ぎても、日々どんどん新しいことを学習している。そして最近カイちゃんは、またひとつ新しいコマンドを覚えた。
「ポセ、ヒール」
このコマンドが出ると、ポセを引いている妹のおやつポーチから砂肝ジャーキーが出てくることに、11歳の老犬はちゃんと気づいた。ついでに言えば、現在初級レベルのポセの訓練用ポーチからは、もれなく非常に良いものが出てくるが、すでに初級レベルを卒業したオバサンと自分用のポーチから振る舞われるご褒美は、イマイチということもちゃんとあいつは学習したのである。
だから、ポセがツケと言われると、カイは必死になって妹の左でヒールポジションをとろうとする。その位置取り。ハンドラーを見上げる笑顔。楽しそうな歩き方。どれをとっても競技会に出したいほどみごとな出来映えだ。
ただその瞬間、カイのリードに繋がっている管理人がものすごい勢いで引っぱられて、水上スキー状態になっていることを除けば(-。-) ぼそっ
犬はいくつになっても学習する。10歳過ぎの老犬だって、ちゃんと新しいコマンドを覚えるのだ。問題は、教えてもいないことを、なぜだか勝手に覚えてしまうことだ。
これだけ学習能力が高い犬に
飼い主が教えたいことを学習させる能力が飼い主のほうにあれば、うちの犬はまちがいなく天才犬になっていただろうな、と深いため息をつく管理人なのである。
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