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哀号

姫には妙な癖がある。

管理人が忽然と部屋から姿を消すと、とつぜんこの世の終わりみたいに叫びだすのだ。

哀号~哀号~


これがもし、管理人が出かけるたびに年がら年中叫んでいるのなら、確かに問題行動なのだ。「飼い主の姿が見えなくなると、うちの犬はすごく吠えます。どうしたら良いでしょう?」てな感じにワンコちゃんの躾相談ページによくある投書のパターンだ。ちなみに、これに対する正しい答は

「飼い主がいなくなるという気配を見せず、犬にオモチャかおやつなどを与えて、犬がそれに夢中になっている間にさっと姿を消しましょう」

である。んなことは、どんな躾本にも書いてあるし、初心者の訓練士に訊いたってきっと同じ答が返ってくる。確かに、正統派のやり方ならこれが正しいのだが、問題は、犬という動物が機械ではなくて感情を持つ生き物で、ついでに過去の記憶なんてものもしっかり維持しているというところなのだ。

ゆえに、正統派のやり方が必ずしも正しいとは限らない。姫の哀号は、その典型的な例だ。

5年前、姫を我が家に引き取った当初、姫は管理人の姿が見えなくなるたびものすごい勢いで吠えまくっていた。何しろ最初は管理人が出稼ぎに行っている間ずっと吠えまくっていたほどなのだ。だが、それは次第になくなった。コングを詰めたおやつを置いていくパターンや、クレートに入れていくパターン、逆に室内を自由に他の犬たちと歩かせるパターンなど色々試してみたのだが、けっきょくのところ、姫の中で「こいつはいったん姿を消しても、やがて必ず戻ってくる」という確認ができた時点で、飼い主がいなくなると吠えるという問題行動は姿を消したのだと管理人は思う。

その証拠に、いまやお出かけのときにコングに詰めたおやつすらやらずに出かけても、姫は温和しく管理人の帰りを黙って待っている。

姫の場合ポイントは、管理人が出かけること、しばらくここにはいなくなること、だが、しばらくすると戻ってくることをちゃんとわからせてやることだった。

ゆえに、管理人は出かける前にちゃんと姫に「行ってきます」と言うことにしたのだ。姫の目を見て、管理人はこれから仕事に行ってくるが、いつものように暗くなったら帰ってくること。それまで、相棒と一緒に温和しく待っていることを管理人は期待しているということを、ちゃんと姫に言い聞かせていく。

姫が、どの程度管理人の言葉を理解しているかはわからないが、管理人がお仕事の服を着て、朝の散歩の直後に出かけていった場合には、夕方には戻ってくるというパターンを姫はしっかり覚えたのだ。逆にどんなに泣き叫んだところで、管理人は決まった時間になるまでは、決して戻ってくることはない。吠えたところで良いことが起こらないのなら、無駄な体力は使わない。この合理性が、犬の賢いところなのだ。

にもかかわらず、なぜいまだに哀号の絶叫が起こるか?

これは、完全に管理人側のミスなのだ。犬用トイレは室内にあるが、さすがの犬部屋にも人間用トイレは設置されていない。その他にも風呂に入るだの、キッチンに食べ物を取りに行くだので管理人は日中何度か部屋から出ていくことになる。

その時に、姫が鼾をかいて寝腐っていたりすると、ついつい起こすのが可哀想になって、そっと部屋から出てしまうのだ。

「すぐに戻ってくるから、たぶん気づかれずに済むだろう」

だが、姫は必ず気づくのだ。ドアを開ける音で起きて即座に哀号が始まる場合もあるし、もう少ししてからいきなり鳴きだす場合もある。

はっと目が覚めたら管理人がいなかった! これが、いまだに姫のパニックの原因になるのだ。パニックを起こすと姫は吠えだす。これが、姫の哀号の理由なのだ。

ゆえに管理人は極力、部屋から出る時は姫にその旨伝えていくように心がけている。

「姫ちゃん、管理人さんシーシー行ってくるからね。静かに待っててね♪」

「姫ちゃん、管理人はいますごくウンPが出たい感じなの。だから、ひとっ走り行ってウンPしてくるから、ちょっとだけ、待っててね♪」

なぜ犬に、排泄物の種類まで予告しなければならないかは疑問だが(じっさいは作業時間に差が出るので、きちんと伝えることが望ましい)、ともかく、これをちゃんとやるようになってから、最後まで残っている姫の哀号癖は極端に減った。

まだ完全にゼロになったわけではないし、管理人がトイレで本来の目的が終わってもついついそこに置いてあったペット用品カタログを読みふけってしまったりすると、やっぱりしばらくすると哀れな鳴き声が聞こえて来ることもあるんだがね。

ただ、方向性としてはこれで正しいのだと思うのだ。姫が鳴く原因をできるだけ取りのぞいてやれば、いつかは絶叫癖がある犬だって鳴かない犬にすることはできる。

動物の行動にはいつも理由があると管理人は思う。それが、何かを求める欲求なのか、過去のできごとに起因するパニックなのか、はたまた不快感を表す悲鳴なのか、いずれにせよ、犬が何か行動をとる場合、そこには、ぜったいに何か理由がある。そして犬が吠える場合には、ほとんどのケースで、飼い主からの何らかのリアクションを期待しているのだと管理人は思うのだ。

吠え癖のひどい犬の正体は、吠えなければ飼い主に気持ちをわかってもらえない可哀想な犬たちだ。

だから、吠え癖はぜったいに直せるのだ。飼い主が正しい行動をとれば、吠え癖のとれない犬はいない。ただ、年がら年中吠えているからと、単に吠え癖がひどい犬で一括りにするのが良くないのだと思うのだ。犬が吠える原因は、吠えるシチュエーションと、その時の声の調子の相関関係を理解できれば、わりと簡単に割りだせる。

姫の場合は、最後まで残っているのは食餌や散歩の前の興奮吠えと、飼い主がいきなり姿を消した時の哀号吠えだけだ。この二つの声はまったく違う。そして、それに対する対処法もまったく別のことをやらねばならない。

それに飼い主が気づけば、トンネルの先に光明は必ず見えてくる。

この際だから、管理人がトイレに行くたびに、姫にドアの前でマテをさせてみようかな。だが、奴がトイレの前でじりじりしながら待ってると思うだけで、出るものもすっきり出なくなりそうだし、なんとか他のもっと良い手を考えることにしましょうかね。
20090621a

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