スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

居候の思い出

姫の4周年記事を書いていて、ふと思いだしたことがある。

我が家の居候だったすみれを、Kさんご一家に引き渡した日のことだ。預かりッコを新しい家に送り出すのなんてへっちゃらだい!と豪語していた管理人だが、一瞬だけ、手放すことを躊躇した瞬間がある。新しい飼い主さん宅の近所の公園でお見合いをし、それでは今日からさっそくトライアルという話になって、Kさんご一家に連れられて車に向かうときにすみれがこっちを見ていた。その表情を見た瞬間、やっぱり止めます、すみれを返してくださいと本音では言いたくなった。

不安そうな、裏切られたような目で管理人のことを見つめていたからだ。

犬の目から見れば、管理人だって、すみれを河原に放置していった元の飼い主と同じことをしているのだ。そうじゃないんだ。Kさん宅にいったほうが、おまえにとっては幸せなんだよと伝えたいが巧く伝えられないもどかしさがあった。

むろん、まったく人見知りをしないすみれのあの性格からいって、K家でも3日もすれば主のような顔で勝手気ままに振る舞うことは目に見えていたし、じっさいには24時間も経たないうちにすっかり主になったのだが、あの瞬間だけはやっぱり辛かった。預かりボラを専門にやっていて、年に何頭も預かっては新しい飼い主さんのもとに届けるという作業をしている人は、こういう思いを毎回しているのだと考えたら正直頭が下がる思いだった。

こうすることが、おまえにとっては一番なんだと、嫌いになったわけじゃないのだよと巧く犬に伝えることができればいいと、あの時つくづく思ったのだ。ちなみに、人間社会の男女間で「こうすることが、あなたにとっては一番よ。嫌いになったわけじゃないの。今後は、良いお友だちでいましょうね」と言われたときには、まちがいなく相手に嫌われている。それに気づかずに、お友だちだからとしつこく連絡したりすると、ますます嫌われるので、こういう行動は慎んだ方が身のためだ。

ところが犬と仮飼い主の関係では、ほんとうに嫌いになったわけではないのだ。その証拠に、万が一すみれの現飼い主さんが何らかの事情ですみれを飼い続けられなくなったときには、奴はまたうちに戻ってくることができる。もしそういう事態が起こったときには、問答無用ですみれには帰れる家があるのだ。犬の寿命が続く限り期限なしのそういう保険がついているということは、犬にとっても、新しく飼い主になる家族にとってもまさに一生安心プランだと管理人は思うのだ。

あの時、すみれを、あのままうちのコとして飼うこともできた。K家の皆さんのような、理想的な飼い主さんが名乗りを上げてくれなかったら、もしかしたら、いまでもすみれはうちのコのままでいたかもしれない。じゃあなぜ、すみれをあの時手放したかと言えば、単純にすみれにとって、Kさんの家のほうが、犬猫屋敷よりもずっと良い環境だったからだ。すみれのような若い犬には、一緒に遊べる同居犬がいるほうが良いし、河原を一緒に駆け回ってくれる若い飼い主さんのほうがずっと良い。

「たとえ短期間でも家で飼っていた犬を、他人に渡すなんて哀しくてわたしにはできない」と言われることもあるのだが、実際やってみると、けっこう平気なものだったりする。たとえ一瞬、涙がチョチョ切れそうな気分になっても、うちにいた居候を、そのコに一番あった環境の家に送り出して、何か機会があったら、また次の居候を受け入れることで、この国のペットブームの裏で起こっている悪循環を断ち切るお手伝いができるのなら、一瞬のチョチョ切れ涙ぐらいは屁でもないと思うのだ。

犬猫の預かりボランティアは常時人手不足の状態だ。かたや空前のペットブームで犬猫を飼いたいという予備軍は山ほどいる。そこんところのニーズとシーズがなぜ巧く結びつかないかな?というのが、管理人の中ではずっと大きな疑問なのだ。預かりボラをお薦めすると、「だって手放すのが辛い」と答える人も多いのだが、手放したくなければ、そのままうちのコにすりゃ良いのだよ。金を払ったら、犬を渡して、はい、さよならの悪徳ペットショップで買うよりもずっと安心・安全だと思うんだが……
20080920a


<<つづく……>>
関連記事

テーマ : わんことの生活
ジャンル : ペット

Comment

管理人様こんにちは。

預かりボラをやっています。
そして「たとえ短期間でも家で飼っていた犬を、他人に渡すなんて哀しくてわたしにはできない」と
しょっちゅう私も言われています。極悪非道で変なヤツだと思われているんでしょう。

預かれば可愛くなるのは当然ですが、我が家より幸せになれると思って送り出します。
そしてありがたい事にやっぱり「我が家に居るより幸せだ」と確認でき、一瞬の寂寥感は毎度不要だったと思っています。

お試し制度は本当に良いことですよね。
預かりボラやってみて下さいと宣伝しているんですが、なかなか浸透しないですね。
「私には哀しくって・・・」って事でしょう・・・。難しい・・・。

「極悪非道で変なヤツ」だとは誰も思ってないと思いますよ。たぶんね。偉いなぁ~、すごいなぁ~が本音のところじゃないですかね? 少なくとも、管理人は自分がやってみるまでは、そう思ってた。ぜったい自分には耐えられないほど辛いだろうなと。やっぱ、号泣用バスタオルとか用意すべき? って思っていたのですが……

でも実際やってみたら、たいしたことなかった。その前年にディーが死んじゃったときに比べれば屁でもなかった。案ずるより産むが易しってほんとうだなと思いましたね。実際やってみると、意外に平気だったりする。

すみれは、ほんとうに可愛くて、管理人好みの犬だったから、うちで飼っちゃおうかなぁ~って何度となく思ったのですが、やっぱさ、どう考えてもうちよりKさんちのほうが良いよなぁ~と思うとね、可愛がってもらいなよ、達者でなって素直に言えた。辛かったのは一瞬だけ。でも、やってみるまでは、こんなに楽だとは思ってもみなかったっす。

みんなも、試しに一度やってみれば? って思うのですよ。哀しいだろうからやらないんじゃなくて、やってみて哀しかったら、もう2度とやらないって、それでも良いんじゃないって思うんだけど……

預かりボラ、ほんとうになかなか数増えないっすよねぇ~と言いつつ、うちもね、老犬どもの負担を考えると、やっぱりいまは、居候を置いてやることができないんですがね(^_^;)

私も

ご存知のように、預かりをやっています。
私は、毎回これを思います。ただ、うちの子にしたい・・と思ったわけではない子にも、やはりせっかくリハビリして、人懐っこくなって、ウチになじんで安定してきたころに、また「捨てる」ような状況になることに、胸が痛みます。

でも、そっちにいるほうが、幸せなんだよ・・・・と。

だから、私は「さようならね」というような別れではなく、引渡しに行ったら、里親さんにリードを持ってもらって、近くにちょっとだけ散歩に出て、そのまま少しずつ距離をあけて、角を曲がったりしたあたりで、私だけ気づかれないようにUターン。
里親さんにも見送らないでくださいとお伝えして。

振り返られたら、胸が締め付けられちゃう。
これができないときは、家のなかでお菓子をあげてもらったりして、トイレに立つたつふりなんかで、そのままフェードアウト。

でも、一頭、うちの子にしたいと思いながら預かりしていた子がいます。
もう積極的に探すのを辞めよう、もううちの子にするって宣言しようって思った矢先に、とてもいい里親さんが見つかりました。

里子に出したことは全然後悔していないけれど(最高の里親さんなので)、でも、時々今ここにいたかもしれない・・・と思うこともありますけど。

預かりすると、近所からも、ネット上でも、嫌なことを言われたりすることが多く、どちらかというと、嫌なことのほうが多いです。

でも、それでも命を救うために、預かりの人手が増えることを願いますね。

無理。。

自信ない人も多いと思います。手離す事よりも、うちの子だからって甘やかしてるダメ飼い主には、クレートやらトイレやら家庭犬としてちゃんと教えて嫁に出すなんて(汗)うちルールが守れればいいや~って手抜きしない立派な犬飼いになれないのですよ。。。私の実家に1度でも行けば人の食べ物奪っても良いことをすぐに覚えます。実家では昔から油断する人や犬が届く所に置いた人がいけない事になっています(;_;)

暗いキッチンで一人お座りでオヤツ缶を見上げてるのを迎えに行くと痛感(汗)ああぁ。。。

私もこの前初めてやりましたが、その日はバスタオル号泣ものでしたが、里親さんから、写真やメールで近況を教えていただくたびに、「あぁ、よかった。本当によかった」と思います。
預かりボラは、責任も大変だし、気苦労も大変だし、体力的にも大変だけど、やり甲斐のあることだと実感しました。
でも自分がまたやるか、と言うと・・・です。気持ちはすごくやりたいけど、体力的に自信がなくて。残念。
だから預かりボラを継続していらっしゃる方は、ただただ尊敬するのみです。
批判するヤツはオ○バ○ヤローです。


★★ゆかさま江★★
恒常的に預かりやってる人たちってすごいなぁ~と思います。体力的にも、精神的にもやっぱりきついし。ただ、もう少し気軽な気持ちで、ちょっとのあいだ居候感覚で置いてくれる家庭がもっと増えると良いなって思うのですよ。リリーフみたいに、問題行動の矯正とかできる預かりさんが空くまでのあいだとかね。いまって、とりあえず置いておくところがないから見殺しにせざるを得ないケースがあまりに多いから……

もう少し柔軟性のあるシステムになれば良いなって、ペット飼いたい、即購入っていう人たち見るとね、試しに預かってみたら? ってちょっと言いたくなっちゃう。

★★ぶんぶんさま江★★
自信ないと言ったら、管理人も自信ないっすよ。だって、うちのコたち……あれだもん(^_^;) お預かりしてるコに関しては、やっぱり気は使いますね。なるだけ悪い癖はつけたくないと思うから。だから完璧マニュアルどおり。家人とはふれあわせるのも嫌(笑)

まっ、自信なんてやってみないと生まれてこないしね。とりあえずやってみようかなって乗りだしてくれる人が増えることを祈るばかりですよ。

だってさ、ほんとうに預かれる場所が少なすぎるんだもの。この状況、なんとかならんですかねぇ~

★★mi-goroさま江★★
管理人も現在は老犬x2 プラス預かりはちょっと無理っぽいかな。一番の理由は経済的にね。仕事が忙しいときは、時間的にもちょっと無理。まっ、状況が変わったら(アラブの石油王に見初められるとか?)また居候は置こうと思ってますけどね。

犬を引き渡すときの気分とか、預かってるときのたいへんさとかって、たぶん人それぞれ感じ方が違うんだろうなって思うんですが、とりあえず何か言う前に一度自分でやってみなって感じかなぁ。良いこともあるし、良くないこともあるし、それでも、良いなって思えば続ければ良いし、合わないなと思えば、もうやらなければ良いのだと、管理人は思うですよ。

経験してみないとぜったいわからないことって、あるじゃないっすか、ねっ(^_^)v
非公開コメント

プロフィール

犬猫屋敷の管理人


Author:犬猫屋敷の管理人
スーパードッグにはほど遠い、おとぼけワンコたちと暮らすフツーの飼い主


Lc.ツリーカテゴリー
管理人のマーキング先
最近の記事
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最近のコメント
管理人にひと言いいたい!

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最近のトラックバック
QRコード
QRコード
ブログ内検索
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。