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誤解

きのう、出稼ぎに行く電車のなかで、いつもの通り涎をたらして昼寝をこいていたところ、そばにいたオバサン2人組の会話が耳に入ってきた。

「あの事件、知ってる? ほら広島の?」

「もちろん知ってるわよ。毎日テレビでやってるじゃない。もう可哀想で見てられないわよ、あんなにガリガリに痩せちゃって。ひどいわよね、ほんと。飼うならちゃんと餌をやらなきゃ!」

…………なんか勘違いがあるような…………気がする(涙)

たしかに、今回の一件が騒ぎになったのは、餌ももらえずガリガリに痩せた犬たちが大量に発見されたからだ。痩せこけて、糞尿まみれになった犬たちの哀れを誘う映像は、多くの一般人に衝撃を与えたことだろう。だが、どの報道も触れていないのは、これが氷山の一角だという大切な事実なのだ。

だいたい、なぜ一カ所に500頭あまりの犬がいるのか。その不思議さに言及している報道があっただろうか? たくさん犬がいたって当たり前じゃん、だって犬のテーマパークなんだから、と多くの一般人は思うことだろう。誰も犬のテーマパークというものの存在じたいがおかしいとは思わないのだ。

でも、おかしいのだよ。犬のテーマパーク、いわゆる犬の動物園があることじたい。犬はほんらい人間とともに生きるよう作られた動物だ。それが、数十頭に1人いるかいないかの飼育係に世話されて生きていることじたい、非常に不自然なことなのだ。

餌をちゃんとやっているから良いのではない。世話をすればいいのではない。それは最低限やるべきことであって、ほんらい犬が犬としてあるためには、人間と一緒に生きるということが不可欠なのだ。

だからドッグパークなどという犬のテーマパークなど、ほんらい存在することじたいおかしなことなのだ。(ドッグパークについてはLIVING WITH DOGSさんのところにこんな体験報告が載っていた。ぜひご一読ください!)

とはいっても、管理人としては、いますぐ日本中にある犬のテーマパークをぶっつぶせ!といっているわけではない。それどころか、この余波で、あちらこちらにあるドッグパークなる施設が次々破綻したらいったいどうなるのか、とすら恐れている。

むろん、そういった施設にいる犬たちそれぞれのことを思えば、犬のテーマパークなどすべて潰れてくれたほうがいいと管理人も思うのだ。だが、じっさいそうなったら、広島の二の舞になるのは目に見えている。そして、それをすべて処理する能力(全頭を無事新しい飼い主に送り届けるということ)がある保護団体はいまのこの国にはおそらく存在しないのだ。ついでに言えば、そういった施設にいるすべての犬たちを引き取れるだけの里親家庭の受け皿もまだ整ってはいない。

だから、いまの時点では、既存のドッグパークを廃業に追い込むのではなく、新規参入でこういったビジネスに手を染めようとしている輩を押しとどめるだけにしておくべきだと思うのだ。

ただ、なぜドッグパークなる施設が、こんなにも花盛りなのか? なぜ人はそこに行くのか? なぜこの国にはドッグパークが必要なのか? そういったことは考えていかねばならないと思う。

上の記事にも書かれているが、ドッグパークが日本でうけた一番の理由は、入場料さえ払えば、好きな犬を思うままにいじれるという安直さなのだろう。犬なんて朝晩の公園に行けばいくらだっているのに、どうして人はわざわざ金を払ってドッグパークなんかに行くんだろう? 管理人もじっさいそう思っていたのだ。だが、友人の話を聞いて、はたと思いたったのだ。

彼は昔からの犬好きで、できれば家で飼いたいのだが、留守も多く、また住まいが集合住宅なので犬を飼うことができないでいる。そこで、ペットショップやドッグパークのような場所に犬をさわりに行くのだという。

「あんたみたいな奴がいるから、ペットショップの生体販売がなくならないんだ! 犬を触りたければ公園に行って散歩中の犬を触らせてもらえばいいでしょうが!!!」

「馬鹿か、おまえは! 変なオヤジが近寄ってきて、犬触らせてくださいっていったって、怖がられて逃げられるだけだろうが!」

たしかに、友人の言うことももっともなのだ。子どもも犬も連れていないただのおっさんが、公園を独りでうろうろしていたら、痴漢か何かと勘違いされて通報されるのがオチなのだ。怪しいオッサンでなくとも、飼い主さんがたくさん集まっている公園に独りで行って、犬を触らせてください、なんていうのは誰にだって勇気がいる。

そういう需要があるからこそ、犬を見せ物にするショップやテーマパークの経営が成り立つのだ。たとえば、どんな公園でも自由に犬を触れる時代になったら、ドッグパークなんて施設はいらなくなる。近所の公園でこと足りるのなら、誰も入場料を払ってわざわざドッグパークになんか行かなくなるのではないだろうか? そういう時代になれば、ドッグパークをはじめようなんて人間はいなくなるのではありませんか?

ということで、ここから先は、いつもの「それぞれができること」の話になるが、すべての飼い主さんが「どうぞ、どうぞ、うちのコは撫でられるのが好きですから、どんどんグリグリしてやってください」というだけで、広島で起こったような事件が再発するのを直接的ではないにしろ間接的には防ぐことができるようになる。

べつにわざわざ見知らぬ人に声をかけ「うちの犬を撫でろ」という必要はないのだ。ただ「触ってもいいですか?」と声をかけるのはけっこう勇気がいるものだから、ちらっとこちらを見て「可愛い」とか声を漏らす人がいたら、そのまま無視して通り過ぎるのではなく「よかったら撫でてやってくれませんか?」とちょっと声をかけてみるだけでいいはずなのだ。

「お願いすれば、撫でさせてあげてもいいことよ」

ではなく

「どーぞどーぞ、グリグリっといっちゃってください」

とスタンスを変えるだけで、じつは触りたいけど触れない。仕方がないからドッグパークにでも行きましょうという人の何割かは公園に犬を撫でにやってくるようになる。ついでに言えば、そういう人たちに、犬を飼うということの真の姿を伝えることもできるはずだ。ドッグパークでは、犬の体験お散歩などはやらせてくれるが、その際、糞の処理などはすべて係員がやってくれる。ほんらい、ウン○袋を下げないで散歩など成り立たないと思うのだが、そういう疑似体験パークでは汚いことは一切やらせない。それも管理人は問題だと思うのだ。もひとつおまけに、そうやって一般の人に犬を触ってもらうついでに、正しい犬の撫でかたなども伝授することができるのだ。

いまだに、日本人の多くは犬の頭を撫でようとする。たとえば虐待された経験を持つ犬だと、上から手が伸びてきただけで、恐怖で噛みつくコなどもいる。一番安全で、なおかつ犬にも心地よい撫でかたは、顎の下に手を出して、まずひとしきり臭いを嗅がせてやったあと、ゆっくり顎の下か耳のうしろをかいてやることだというのは、意外に知られていないやりかたなのだ。

そういうことを一般の犬を飼っていない人に教えていくだけでも、長い目で見れば大きな効果があるはずだ。むろん、ひとりふたりがやっただけでは何も変わらないかもしれないが、すべての心ある犬飼いがこういうことを心がけるだけで、おそらく犬をとりまく社会が少しずつでも変わっていく。

(またもや、明日につづきます)
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テーマ : 【緊急」広島ドッグパークレスキュー450頭
ジャンル : ペット

Comment

『わざわざ見知らぬ人に声をかけ「うちの犬を撫でろ」』の部分がツボ。なぜだかウチのダンナ君の顔が浮かびましたわ。「あ、かわいい」なんて声が聞こえようもんなら、「ほれほれ、撫でてみ」と声の主にズンズン近寄っていく老犬とオジサン。あ、そういう積極性を発揮するのは声の主が若くてかわいいオネ-サン限定かも。。。。

管理人さんへ
つむぎがいったことのあるぱーくは、うんち拾いももれなくついておりましたです。広かったからね・・・・のんびり一週で1時間の散歩。
「うんち拾いも散歩のうち」という意味よりは係員が「どこを散歩したかわからんわんこのうんちまで面倒見切れない」かな?

うちも、ペット禁止だったからね~~触りたいのよ。触れたいのよ~~~
でもね、「いえない雰囲気の飼い主」って多いのさ~。ひたすら前を見て歩いてる人。お散歩がまるで「軍事訓練?」みたいな(^^;
しかも、近所の公園は「ペットお散歩禁止」だし・・・
近所の無料ドッグランは「犬連れでない方は入るの禁止」だし。
お散歩中の人にリード持たせてください・・・なんてよういわんです。

日本の家事情・環境事情・人間事情・時間事情いろいろあって、やっぱりぱーくって手軽なのよ。だからって、ぱーく賛成ではないです。

じゃ、何したらいい??って
飼い主も楽しめて、わんこもたのしめて、犬連れでない人も楽しめる、広場を作って欲しいですね・・・・。
飼い主にとっては無料ドッグラン?
犬にとっては、飼い主と共にいろんな人にぐりぐりしてもらえる??(ぱーく内で言う係員が飼い主の役割かいな?)
来園者にとっては、他のワンコにも触れ合える。

そして、おやつなんかを園の経営者が「飼い主に」卸す。飼い主は自分のわんこに見合った分量の「おやつ」を、「欲しい」人に売る(もしくは、このおやつ代は入園料に含まれたり??)

あ、妄想しすぎ?すんません 笑


Gしおんさんへ
ぱぱさんに、「おばちゃんとちび」でも触らせてくださいね とお伝えくださいませ 笑 

つむぎさまへ
あ、うちのだんな君は親子連れ若しくは子供単体(変な日本語?)にはやさしいです(笑)。お子ちゃまが「あー、おっきなワンワン」とか言って触りたがったりすると「さわってごらん、こわくないよぉ。」と言いますんで。でもね、そんなやさしい科白を言うのがデカイ強面おじさんだから親御さんが引いたりするのよ(涙)。
確かに声をかけにくい雰囲気の飼い主っていますよね。私は「さぁ、どっからでも声かけてチョーダイ」って雰囲気を心がけております(ホントか?)

★★Gしおんさま江★★
ごめん、しおんパパに何度かお会いしている身としては、引いていく親御さんの気持ちがちょっとわかるような気が(^_^;)

欧米の何かの調査だったと思うのですが、犬を飼うことによって、人と接するのが苦手とか赤面症だとか、そういう人が苦手を克服できるみたいな数値が出ていたのを見たことがあります。じっさい、管理人だって、犬飼いでなければ、いまごろ脚が退化してなくなるくらい引きこもっていたと思うわ。犬がいると、最低1日2回は散歩に行かねばならぬしね。近所にお知り合いなんかもできちゃうって寸法よ。

さあ、犬飼いの皆さま、きょうから「どんどん触ってオーラ」を出しながらせっせとお散歩に励みましょう!

★★つむぎちゃん江★★
犬が欲しい、でも飼えない。せめてグリグリしたい、でもできる場所がない。そっか、ドッグパーク行けば!っていう心理、たしかにそうなんですよね。つむぎちゃんとこは、チビくんいるからまだマシよ。大人だけだと、まず九分九厘「触らせてくれ」とは言えないと思う。

安直な道に走るおまえらが悪いっていうのは簡単だが、触らせてあげられる犬を飼っている人のほうも、「触ってオーラ」を出さなきゃいかんと思うのですよ。とくにうちのコたちのように、触られるために生まれてきたようなご陽気犬たちはね。こういうとこぐらいは、社会貢献しなければ。

人が苦手っていう犬の場合も、やりすぎなければ、かえって犬にとっても見知らぬ人に慣れさせるよい練習になるし。一石二鳥じゃん!?

ドッグランって、犬連れてない人入っちゃいけないの? それって初耳。いいじゃんよぉ~犬を触りたいだけの人だって入れてあげればさぁ~

犬連れて来るなとか、人間は入るなとか芝生にのるな、とかこの国の公園って禁止事項が多すぎ! こりゃ、公園とは何ぞやってところから検討を始めないといかんのか!?
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人が生まれると、ファーストシューズってのがありますね。 よちよち歩きの小さい子供がはく靴は、軽くって軟らかいものが多いですよね。やさしく子供の足を包んで、でもあっという間に小さくなってしまいます。 使えなくなったからといって、汚れてしまったからといってすて
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