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手がかかる犬

ディーの病気がわかって以来、ほぼ一ヶ月、管理人の毎日はディーを中心にまわっていた。
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ディーだけを連れて1日に何度も散歩に行き、検査のために病院に通い、とにかくなにかを食べさせようと、食餌もすべて手からやっていた。それまで一度もやったことがないことばかりだった。最後の1ヶ月間、管理人はディーとこれまでにないくらい濃密な日々を過ごした。

ディーとカイは一緒に我が家にやって来たので、いつも2頭で1頭の扱いだった。その後姫がやって来て、やたらと手がかかる姫に管理人の時間がとられ、比較的手のかからなかったツチノコ兄弟はいつもほったらかしなっていた時期がある。そのことを、何より後悔したのは、ディーの病気が発覚したときだ。手がかからないからと言って、手をかけていなかった自分の愚かさを後悔した。だが、それを挽回しようにも残された日々はそれほど長くはなかった。

管理人とふたりきりで散歩に出かけるディーはほんとうに嬉しそうだった。自分だけが特別で、管理人を独り占めにできることがディーにとってはこの上ない喜びだったのだ。たった1ヶ月のことだったが、それでも最後にそういう時間を過ごせたことを管理人は幸運だと思う。何が悪いのかわからずに、あのままディーが逝ってしまっていたら、きっともっと多くの後悔が残っていたのだと思うのだ。

たとえ手がかからない犬であっても、手をかけてやらなければいけないのだと、期限つきの1ヶ月間のあいだに管理人は思い知った。その後ディーがいなくなり、2頭飼いになっても、次の1頭を迎え入れなかった理由はそこにある。

管理人の技量では3頭飼いは負担が大きいが2頭までならなんとか全員に目配りができる。2頭になったとたん、姫の問題行動が次々姿を消したのもたぶんそれが理由なのだ。自分にはまだ3頭飼いをするキャパはないとつくづく実感せずにはいられなかった。

最近は仕事が忙しいこともあって、我が家の動物たちのために使ってやれる時間には限りがある。たとえばすみれを居候させていたように、無理をすればあと1頭なんとか受け入れることはできるだろうが、そうなると、一番手のかからないカイの世話がお留守になる。今年10歳になるカイと一緒にいられる時間は、残念ながらもうあと数年しか残っていないだろう。それを考えるとやはりいまはこれ以上犬の数を増やすことはできないのだ。

処分を待つ犬たちの姿を見るたびに、自分の力のなさを思い知らされる。

手がかからない犬は、どうしてもほったらかしになってしまう。だが、手がかからない犬でも、意識して手をかけてやらねばならないのだ。手をかけてやらなくても、彼らはおとなしく我慢しているが、でもどんな犬でもちゃんと手をかけてやらねばいけないと、管理人は今は思うのだ。多頭飼いは確かに楽しいが、飼い主の技量を超えてしまったときには、人にも犬にも負担がかかる。

手がかからない犬はたしかにいるが、手をかけなくて良い犬など存在しない。大切な愛犬にきちんと手をかけてやらなかったことを、愚かな飼い主は今もやっぱり後悔している。
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テーマ : わんことの生活
ジャンル : ペット

Comment

う~~~~ん

いつもながら 深いお言葉に 頭を垂れるP子です。
ああ まさに みなみは 手が掛からない子。
いつもいつも 後回しにされるこ。
カイちゃんとおない年。
後悔しないように しなきゃね。

お願いです自分を責めないで下さい。
すべてを完璧に出来る人なんて居ないし
管理人さんが一生懸命していたのは充分
ディーちゃんには伝わっていたと思います。
ワンコってみんな優しいもの。人間より心が広いし愛情も深いと思う。すばらしいですね。

濃密な1ヶ月はカイザーからのプレゼントだったんだよv-25
ほら、しおんも手がかからない優等生の爺だったけど、最後の最後にあの巨体を抱えて
階段を上り下りする、という老老介護をうちらにプレゼントしてくれた。
抱えられたしおんって絶対にやついていたと思うもん。

★★P子さま江★★
カイもね、一番手のかからないコなんですよ。おとなしくて聞き分けがよくて、だからいつも待たされる。待つことに慣れちゃってるのが不憫でさ(T_T) 

どんなにがんばっても二十歳まで生きる大型犬はいないし、そう考えると折り返し地点は過ぎちゃってるわけだから、少しでも後悔することないように、思いっきりカイを贔屓しなければ(^_^;)

★★ボタンママさま江★★
たぶん「手をかけなきゃいかんぜよ」って言うのが、最後にディーが教えてくれたことなんだと思います。もう少し早く気づけよ、自分って感じですが(^_^;)

犬を見送るたびに、山ほど後悔が残るけど、少しずつ飼い主も賢くなって、次は失敗しないようにって思うんですけどね。でも、やっぱりまた後悔しちゃうの。これって犬飼いの宿命かもね。

★★しおのすけさま江★★
病気がわかってからの1ヶ月は、まちがいなくディーからのプレゼントだったと思うわ。だって、あんなに辛かったのにあいつは一生懸命生きたんだもん。あの1ヶ月がなかったら、管理人立ち直れなかったかもしれない……

どんな犬でも飼い主に色んなことを教えてくれるですよ。色んな経験もさせてくれる。老々い介護も含めてね(^_^)v それにしてもあの急な階段、よく上り下りしたよ。散歩もなくなって、体力落ちたらいけないから、夫婦で筋トレするように!

おっしゃるとおりですね。
多頭飼いになるとき、1頭1頭との時間を忘れないようにと言われたことがあります。
1頭ずつ散歩に行く・・・なんて、毎日は無理。
だから、とにかく1頭だけを見ている時間。1頭だけとお話する時間を少ない時間でも作れるようにと思っていました。
でも、やはり穏やかな手のかからない子は、その時間が短めになってしまいます。
改めて、考えさせられました。ありがとうございます。

頭ではわかっているのですが、ついついおとなしいコは後回しって、きっと誰でもやっちゃうんですよね。ディーがいなくなってからは、とくにカイと意識的にべったりする時間を増やそうと努力はしているのですが……

多頭飼いの家ならどこでもぶち当たる問題なのかな……と。だからときどき、こうして文章に書いて、自分を戒める(^_^;)
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