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長期戦を戦う覚悟

昨日の記事の続きなんですけど……

ご本家のほうに追加の記述があったんで、ふと思ったのだが(勝手にコラボしてるんだけどね)ああいう記事が上がると、わりとみんなが熱くなって、動物愛護熱が一気に高まる。あと何日で処分なんて言われてしまうと、ついつい無理しても預かりますなんてことを言いたくなってしまうのだ。

じつはここに保護活動の深くて一番ヤバイ落とし穴がある。

とりあえず助けてあげたいから、ひとまず命を救いたいから、そんな思いで突っ走る人が多くいる。いきなり100mを全力疾走してしまうのだ。準備運動もなしにね。

で、脚をつってその場に崩れ落ちる。それじゃダメなんだってこと、現状を知ると一緒にわかって欲しいなと管理人は思うのだ。

年間16万頭も殺されている国で保護活動をしようと思えば、とうぜん長期戦になるのだ。何年もかけて、処分される数を少しずつ減らしていかなければならない。たしかに処分を待つコたちの映像は衝撃的なものではあるが、無理してあそこにいるコたちを全員救ったとしても、明日また同じ光景が繰り返されるだけなのだよ。

今回公開された動画は、ひとつの地方のセンターの毎日の光景だ。たとえばお盆や正月など、保護犬の数が一時的に増える時期はあるのだが(旅行シーズンで愛犬が迷子になっていることに飼い主が気づかないせいだ)たいていは毎日センターに数頭の犬が保護されてくる。通常個人の引き出しは許可されない場合が多いので、ボランティア登録している個人や団体がその中から新しい家を見つけられそうなコを選び出して保護する。助けられるのはほんの一握りの命だけだ。

管理人がいまの時点でみんなに知って欲しいのは、そういう過酷な現実なのだ。

ああいう映像を見た瞬間、心ある人ならとうぜん胸が痛むだろう。見殺しにせざるをえない自分に腹が立つ。無力感にさいなまれるのが嫌だから、何もできないことに苛立つのが嫌だから、ぜったいに見たくないという人もいるだろう。それはそれで個人の自由だが、やはり現実を知ることから始めるべきだと思うのだ。

預かってやれない自分を責める必要もないし、負い目を感じるのもおかしいと思う。

人にはそれぞれ事情がある。いま現在見知らぬ犬を家に入れて新しい飼い主探しをできるのなら、それはたいへんけっこうなことだ。だが、いまはそれができないのなら、それはそれで仕方ない。

少なくとも管理人はそう思っている。

無理して1頭連れてくることはできるかもしれないが、半年先、1年先、そのコの行き先が決まらなかったときに、飼い続けてやることができないとしたら、やっぱり保護してはいけないのだ。

保護活動はマラソンだ。準備運動もなしに、一気にスタートダッシュをしたところで、途中で脚をつってリタイヤすることになる。

たとえば預かることだけならできるというなら、きちんとした組織力を持った保護団体にボランティア登録するといい。預かることはできないが、運転だけならいつでもというのなら、これまた組織の一員として働けばいい。預かることもできない、運転も苦手、人と交渉するのはからきしダメだし、わたしには何もできないわと言うのなら、保護活動をしている人のサイトに日参して、ランキングボタンを押しまくれ。周りの人が犬を飼いたいと言っていたら、保護犬をもらうという方法もあるのだと吹聴してまわるのも間接的に命を救う助けにはなる。

じつはやれることっていくらだってあるのだよ。預かりボランティアはたしかに保護活動の花形だが、周りで支える地味な役目の人たちがいるからこそ、保護活動は成立する。

そして、いま現在保護することができないけれど、将来的にやってみたいと思う人たちには、犬飼いとしての腕を磨いておいて欲しいなと思うのだ。保護犬を預かる時に技術や経験があるに越したことはない。保護犬の難しさは、親もブリードも性格も何もわからないということなのだ。それでもいったん保護した以上、まっとうな家庭犬にして新しい家に送り出さねばならない。家に連れてきて、数日暮らしてようすを見て、そのコに合ったトレーニング方法や巧くやっていけそうな飼い主を見極めなければならない。それをするにはある程度以上良い犬飼いでなければならない。

どんな犬でもドンと来い、そう言えるぐらいの自信と経験がなければ、少なくとも個人保護など怖くてできない。

管理人はいつもそう思っている。

たとえばすみれが家に来た時、もし姫を飼う前だったら、管理人は頭を抱えて泣き出していたかもしれない。こんな問題犬、もらってくれる人いるわけない、と思っていたかもしれない。だが、姫のお陰で管理人は糞尿関係と吠え癖の問題行動のあらゆるパターンを知っていた。だから、別に動じなかったし、直せるということも知っていた。

最近ポセを無理やり預かったのは、むろん、ポセがわが愛する隠し子であるのも理由だが、さんざん読みまくったビビリ犬の直し方の本に書いてあったことがほんとうに実践できるのか試してみたかったからだ。

経験を積む、技術を磨くといっても、ふつうの犬飼いにとってはどうやってやればいいかわからない。経済的に余裕があるなら、トレーナーさんをお願いするのも良いだろう。たくさんの本を読んだり、DVDを見るのも勉強になる。そこでたくわえた知識を人の犬を借りて実践してみる。じっさいそこまでやらないでも、色んなパターンの犬がいるのだと知るだけでも、じつは犬飼いとしての引き出しは少しずつ増えていく。困った時に相談できる相手や、見に行けるサイトを知っているだけでも引き出しは増える。

じっさい、今後預かりボランティアをしないとしても、経験と知識が豊富な良い犬飼いが増えていけば、間接的に捨てられる犬を減らす助けにもなるだろう。

そんなことを言われたら、怖くて預かりなんかできないという人は、自信がないならきちんとした保護団体の属して預かりの経験を積めばいい。手持ちの札をたくさん持っている団体ならば、手に負えない犬が来た場合でも、ちゃんとバックアップを用意してくれる。じっさい個人保護でやっている人たちだって、相互条約のようにバックアップ体制をとっているのだ。できるできないは別として、やはり人間と犬との相性というものがある。どうしても合わないコを預かるのは、人にとっても犬にとってもあまり良い結果は産まないからだ。

保護活動ってマラソンであり、じっさいのところは駅伝みたいなものなのだ。一人で34.195kmを駆け抜ける人もいるし、10kmずつ手分けしてリレー形式で走っていく人もいる。周りで応援する人がいなきゃ、走ってるほうもやる気がなくなるし、地味だけど、やっぱり給水所に立っている人もいないとレースは成立しない。

マラソンでも駅伝でも、それぞれのランナーが優秀なのに越したことはないし、新記録を目ざしている人もいれば、完走だけを目的にしてる人もいる。それで良いのだと、管理人は思うのだ。だがどちらにしても長期戦で、最悪なのは途中でリタイヤしてしまうことだ。そしてできることなら、なるべくたくさんの人が参加する市民マラソンになるべきだと思うのだ。今年は沿道で応援するだけでも、来年はちょっと1区間走ってみようかなという人が増えれば、16万頭がいつかは10万頭になり、そのうち全員をなんとか救えるくらいの数まで減らすことができるかもしれない。

果てしない夢……なのかな? いや、管理人はそうは思わない。ノーキルや捨て犬ゼロはたしかにいまの時点では実現不可能な壮大すぎる夢だが、処分される動物を減らすことだけなら、たぶんなんとか実現できると思うのだ。幸い、センターのほうも譲渡に前向きな姿勢を見せ始めている。今後、保護した動物たちの受け皿をもっと広げていければ、少しずつでも処分数は減らせると思うのだ。

だからね、まず最初に何をやらねばならぬのか、現実を見て知ってくださいね。保護活動ってどういうものなのか、理解してくださいね。そして、自分の頭で考えてくださいね。

何ができるか。何をすべきか……
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スーパードッグにはほど遠い、おとぼけワンコたちと暮らすフツーの飼い主


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