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変わるべきは誰?

おそらく、今一番最初にしなくてはならないのは、賢い消費者を増やすことだ。A店とB店とC店を比べて、一番安いチワワを買おうというような勘違い飼い主を減らすことだ。チワワと書いて売っていたからそれがチワワだと思うのは大まちがいだ。チワワというのはチワワの骨格とチワワの体型とチワワの気質を持っているからチワワ。純血種の犬というのはそういうものだ。純血種それぞれのほんらいの性質と体型を持った犬を作るにはそれなりのコストと知識が必要なものだ。

あとは姫のようなリサイクル犬でもじゅうぶん飼えるのだということを、よりたくさんの人に知ってもらうことだ。ちなみに、管理人は保護された犬すべてが、すばらしく飼いやすい最高の犬たちばかりだと言うつもりはない。なかには問題行動が原因で捨てられた犬もいるし、そういうコであれば、むろんそれを直して飼わなくてはならなくなる。ただ、通常は犬の問題行動なんて飼い主との相互関係で起こってくるもので、たとえば吠え癖がひどい犬が、新しい家に行った途端ほとんど吠えないなんてケースはざらにある。

たとえば、犬に資格を取らせたり、作業犬として使うとなると、やはりその作業にむいたブリードの犬をきちんとした知識と技術のある人がパピーから育てた方が手っ取り早いだろう。だが、ふつうにペットとして飼うだけなら、3歳以上の成犬からでも(ちなみに3歳以下ならパピーから飼うのと何も違いがないと管理人は思っている)じゅうぶん飼える。いまはまだ成犬の躾なおしじたいが一般的ではないために情報が少ないのは事実だが、管理人のような素人でも時間をかければちゃんと困らない程度には教えることができるのだ。

成犬の躾なおしが可能だとわかっていれば、捨てられる犬の数も減っていくだろう。もう飼いきれない、と諦めてしまう飼い主の多くは「もう3歳だから治らない」と真剣に信じ込んでいる。だが、じっさいは3歳なんてまだまだ色々覚える楽しい時期だ。にもかかわらず、「犬のしつけは半年が勝負」みたいなことを真剣に信じている人が多すぎる。

犬を選ぶうえで、犬種の特徴をきちんと知っている人を増やすのも大切なことだと思う。たとえば、目の前に同じ条件のラブとダックスがいたとしたら、初心者飼い主に薦める場合、管理人は迷うことなくラブを選ぶ。だが、今のこの国ではほとんどの人がダックスを選ぶのだ。ラブとダックスを比べたら、ダックスのほうが小さくて飼いやすいと思う人が多いからだ。

そうやって成犬の受け皿をせっせと広げていきながら、保護動物を譲渡する側も少しずつ改革が必要になってくるだろう。現在の保護団体が「理想の里親さん」像として掲げているような条件の家は、残念ながらもはやこの国には存在しない。あったとしても、ほとんど新たなペットを受けいれる余裕がないのが現実だ。白馬に乗った王子さまは、すでに背中から頭の上まで他の犬猫が乗っているにもかかわらず、王子さまのお迎えを待っているだけでは助けられる命の数が減ってしまう。

たとえば譲渡条件を決めるなら、個体の性質や年齢、それまで飼われていた環境に合わせて決めるべきで、何でもかんでも一律に室内飼い、留守番なし、子どもなし、老人不可というのはやはり今後変えていかざるをえないだろう。ついでに言えば、なぜこの犬には室内飼いがふさわしいのか、なぜこの犬は子どものいる家庭はダメなのか、そういう説明をすることはやはり必要だと管理人は思う。室内飼い、プレミアフード、不妊去勢手術といったような「保護団体側の常識」は、この国ではまだ一般的な犬の飼い方とはちがうことは、やはり認識すべきだと思う。そういう常識を共有できる人たちの中だけで細々と保護活動をしたいのなら今のままでも問題はないだろうが、より広く一般の人に保護犬を飼ってもらおうと思うのなら、やはり保護団体側の歩みよりと説明責任は必要になってくるだろう。

もらいに来る方にも、もちろん問題はある。安易な気持ちで保護動物をもらいに来る人は今でも多い。保護団体が出すさまざまな条件を面倒くさいと敬遠する人もたくさんいる。むろん、なぜそういう条件がつくのか、納得のいく説明をしない保護団体のほうにも問題はあるが、単にペットショップと比べて、めんどうだから止めましょうというのは何か違うと管理人は思う。

問い合わせのメールを出して、お見合いをしに行って、自分の身分を明かして連絡先を開示して、そのうえ家に他人がやってきて、その後ももらった犬猫のようすを定期的に報告する。確かに今の時代、こんなにめんどうなことをなぜしなければならない、と多くの人は思うだろう。もっと手軽に、安易に動物を手に入れる方法などいくらでもあるのだから。

だが、このそれぞれのステップに、なぜそうしなければならないかというちゃんとした理由があるのだ。ところがこれもまた「保護団体側の常識」で内部の人間は、その理由を説明すべきだという発想すら浮かばない。結局ここでも説明がたりないために、多くの誤解を生んでしまう。

今の時代、ペットショップやネット経由で、金を出せば確かに後腐れなくペットが手に入る場所はいくらだってある。だが、後腐れがないということは、逆を返せば頼る人もいないということだ。たとえば、犬が脱走してしまったとしよう。そんな時、近所に散歩友だちがたくさんいれば、おそらくみんな親身になって一緒に探してくれるだろう。どうように、良心的な保護団体であれば、そこのネットワークを使って必死に捜索活動を手助けしてくれる。たとえばやむを得ない事情があって、どうしても飼えなくなったとしよう。そういうとき助けてくれる可能性があるのは、周りの犬友だし、もし保護団体から来たコであれば、そのコを譲ってくれた保護活動家のネットワークが助けになる。ペットを飼えなくなりました、といって当座の預かり先を探してくれるペットショップはあまりないと管理人は思う。とりあえず犬を引きとって、新しい飼い主を探してくれるネットショップはあるのだろうか?

むろん煩わしいこともあるだろうが、人との関係をつなぐことでメリットもたくさんあるのだ。第一ちょっとした人間関係の煩わしさで参っていて、言葉も喋れない動物とその先十数年巧く暮らしていけるのか正直管理人は疑問に思う。煩わしくない、後腐れがない、手軽で簡単であることがほんとうに良いことなのか、少なくともペットを飼う(買う)という点に関して言えば違うのではないかと管理人は思うのだ。

この国で飼われている犬の多くは社会性に問題を抱えている。他の犬と挨拶ができない。一緒に遊ぶことができない。他の犬とすれちがうたびに吠えて大騒ぎなんて犬はざらにいる。最近管理人は、おもしろいことにこの国は人間も社会化期に失敗した奴が多くいるな、とつくづく思う。とりあえず誰とでも仲良く、穏やかに巧くやっていくというおとなとしての最低限のルールを平気で踏み外すおとなが、自分も含めてけっこういるなとつくづく感じてしまうのだ。

犬はもともと社会性のある、群で生きるのに適した動物だ。そういう犬と暮らしていると、人も自然に社会の群のなかで生きていかざるを得なくなる。群にはむろんメリットもデメリットもある。だが、犬はしょせん群がなくては生きていけない。

じゃあ人間はどうなんだろうか?

物事を白黒善悪でわけるのは、単純でわかりやすい図式ではあるが、少なくとも今の歪んだペットブームに関しては、そんなに単純なことで「はいOK」になるレベルはもうとっくに過ぎてしまっていると管理人は思う。そして結局のところ、今のこの状態を何とかできるのは人間だけなのだ。犬猫を量産するのも、それを買うのも、捨てるのも、拾うのも、新しい飼い主を探すのも、もらうのも、結局は人間。

だから人間が何とかしなきゃいけないんじゃないかな。春の陽気にぼーっとしながら、管理人はそんなことを徒然に思っているのだ。
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テーマ : わんことの生活
ジャンル : ペット

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★★鍵コメさま江★★

コメントありがとうございましたm(_ _)m ちょっとお伝えしておきたいこともあるので、あとでメールします。っていうか、ちょっと今またドタバタ状態なので、あとってGW開けぐらいになりそうですが……まっ、気長にお待ちください♪
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スーパードッグにはほど遠い、おとぼけワンコたちと暮らすフツーの飼い主


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