|Posted:2010/12/15 23:05|Category :
管理人の独り言|
**********<<業務連絡>>**********
管理人、今週いっぱい過密スケジュールですので、コメントのレスは来週以降になります。ごめんなさいm(_ _)m
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室内飼いにこだわる保護団体は非常に多いが、逆に外飼いの状況を改善しようと啓蒙活動を繰りひろげている団体というのには、お目にかかったことがない。それを言ったら、正しい室内飼い用のトレーニング方法をサイトに載せている団体というのも見たことがない。もしかすると、中にはきっとあるんだろうが、多くの保護団体は「室内飼いにしろ」と言うだけで、団体としてそのノウハウは教えていないし、ほとんどがボランティアさん個人の裁量に任されている。
繰りかえしになるが、犬を室内飼いにするという風習がこの国に入ってきたのは、ほんの20年かそこらのことなのだ。いまの30代から上の世代にとってはある意味黒船来襲なのだよ。そういう人の中には、写真に映ると魂を抜かれると未だ思いこんでいる人がまだまだ多いのだ。
そういう人相手に、無理やり押さえつけて写真を撮るのは正しいことなのか?
何が何でも室内飼いにこだわることは、それと同じだと管理人は思う。
それより前にやるべきことは、まず外飼いの環境を改善することじゃないのかな? 誰も通らない敷地の隅に小さな犬小屋があって、短い鎖でつながれて、そこで日がな一日ポツンと座っていることしかできない外飼いの犬を減らすことの方が重要だと思う。屋根がついているついていないは別として、家族がいる家の延長としての庭の一部に犬がいるスペースがあるのなら、それは決して犬にとっては悪い環境ではないのだよ。少なくとも、犬はそれほど気にしない。屋根があるかないかにやたらとこだわるのは、じつは人間のほうなのだ。
とってもブラックな思いつきだが、暇になったら新しい保護団体を立ちあげてみようかな。外飼い限定の保護団体(笑) アンケートで犬を飼う場所に室内って丸をつけてきた人には、「うちの団体は外飼いのかたにしか犬をお譲りしませんから。大切なわんこちゃんを狭い室内で飼うなんてとんでもない!」って断っちゃうの(爆)
じっさい、室内飼い限定にやたらこだわっているのは都市部にある一部の保護団体だけで、地方に行けばまだまだ室内だろうが屋外だろうが、大切に最後まで可愛がってもらえるのならお譲りしますって団体はいくらだってある。個人で保護している人の中にも、外飼いがあう犬なら外飼いでも可として譲渡する人はいくらだっているしね。だがネットでざっと検索しただけだと、やはり保護犬をもらうのなら室内飼いじゃないとダメなのねという印象はぬぐえない。それ以上調べに調べて、何が何でも保護犬を譲渡してもらおうとしてくれるのなら、それはありがたいことなんだが、たいていの人はその前に諦めてペットショップに行ってしまう。じっさい、一部外飼い可の犬も扱っている団体でも、それを表立っては掲げていない。でも堂々と掲げるべきだと思うけど。だって需要はあるんだから。
事実、保護犬の里親になりたいとは思うんだが、うちは外飼い希望だから最初から無理ねって話は他にも聞いたことがあるのだよ。正直、もったいないなと思うのだ。1頭もらってもらえる絶好の機会を、そんなことで逃すなんて。
前にも書いたことだが、室内飼いだと犬を大事に飼っていて、逆に外で飼っている家では犬をぞんざいに扱っているかというとそうじゃない。犬の居場所をどこにするかは、要は飼い主の考え方やライフスタイルで決まってくるもので、屋根がついているから良いご家庭、土の上に座っているから可哀想な犬って思いこみは、単なる一部の人間の勘違いだと思うのだ。むろん、室内で飼うほうが向いている犬は室内飼い限定でもらい手を探すべきだが、とにかく何が何でも十把一絡げで室内飼いがサイコーっていうのは、やっぱりどっかちがわねぇ?
ましてや、うちの団体は室内飼いでしか出さないから、それってほら、すごくねぇ? ってそういうスタンスで室内飼いにこだわっているのだとしたら、そんな条件は百害あって一利なしだ。
やたらと室内飼いを奨励するより、犬にとってはありがたくない、あまり好ましくない外飼いのあり方を改善する方が先だ。室内飼いとなにも変わらない、犬にとって良い条件の外飼いの犬を増やしていくのも一つの手だと思うのだ。理想を追い求めるだけじゃなく、現実的な保護活動のあり方として。
少なくとも、それだけ救える犬の数は増えていくし、今は諦めてしまっているけど、うちでも犬をもらえるかもと立候補してくれる人は増えていく。
犬の保護活動も時代と共に変わっていく。ちょっと前までは見向きもされなかった成犬にも、いまはそこそこもらい手がつくようになった。でも、まだまだ開拓すべきマーケットは残されているように思うのだ。その一つが外飼いだ。そのためには、外飼い用に保護して、外飼いで飼いたいというご家庭に良い飼い方を指導して出していく経路をちゃんと確保すべきだと管理人は思う。じっさい、今でもそれはあるんだが、ただ表だって「外飼い可」と言ってはいけないような、そんな空気があるように思う。まずは、それをなくすべきというか、外飼い=悪い飼い方という一部の人間だけが共有している常識を、いったんリセットすべきだと管理人は思う。
良い犬の飼い方ってなんだろう? その基準は、時代によっても変わってくるし、飼い主の考え方によってもまちまちだ。ただ一つ確かなことは、ほんとうに良い犬の飼い方っていうのは、飼い主も犬も一緒にハッピーになれる飼い方だと思うのだ。その家の事情に合った、その家の犬に合った飼い方が、たぶんベストの飼い方なのだ。それでプラスα、本来だったら処分されてしまったはずの犬が生きていけるのならそれはそれで、なおめでたい。
その一つの手段として「外飼い可」があるのだとしたら、それを模索してみるのは、保護活動をする人間が今後、やるべきことの一つなんじゃないかと管理人は思うのだが?
きょうもよろしくm(_ _)m→
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