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ビビリ犬について考える

欧米ではビビリ犬の飼い方にノウハウが確立されていないと言ったが、実はまったくないわけではないのだ。事実、管理人も以前そんな一冊を手にとったことがある。

そこに書いてあったのは、気が遠くなるくらい時間のかかる訓練方法だった。

ビビリの犬というのは、たとえば、人間はぜんぶ好きというようなとらえ方はしない。ポン太を見ているとわかるのだが、彼はある特定の人物には心を許して甘えるが、それは、あくまでもその個人に対して警戒心を解いただけで、だからと言って次に目の前に現れた人物にへそ天するかというと、そういうものではないのである。

たとえば、ポン太は飼い主に対しては絶対の信頼を寄せているので、その飼い主の友だちだから、管理人もたぶん良い人なのだろうと彼なりに判断する。そうやって管理人に懐いたあとは、今度は管理人の家族だから、おそらくこいつらも平気だろうと考えて、妹にも心を許すようになっていく。

つまり、すべてが個別対応なのだ。ゆえに、ビビリ犬のトレーニングには気が遠くなるほどの時間がかかる。

ふつうの犬に、散歩ですれちがう犬に対してギャン吠えを止めさせようとしたならば、トレーニングのスタートは、犬を見た時に遠くでオスワリをさせるところから始まる。オスワリをさせて、吠えずにいられたら、さんざん誉めて大好きなおやつを口に入れてやる。

ところがビビリ犬の場合には、まず家の外に出ることから教えなければならないのだ。かつてポン太の飼い主は、ポン太に玄関から出ても怖いことは起こらないと教え込むために、丸々一週間玄関前にポン太と一緒に座りこみ、道行く人を眺めながら、一緒にゆで卵(←ポン太が何より好きな大好物)を食べつづけたと言っていた。

自宅では外を歩けるようになっていたお坊っちゃまも、犬猫屋敷に最初に泊まりに来た時点では、まだ他の犬たちなしで管理人とふたりきりで我が家の外に出ることはできなかった。その時点のポン太は、散歩に行くのが平気になっていたわけではなく、自分の家の周りだけは怖くない場所と認識していたに過ぎないのだ。ゆえに、ポン太が自ら勇気を出してうちの門から出ようと決心するまでの15分間、管理人は蚊に50箇所くらい刺されながら、門の前に座りこんで延々ポセを説得し続けたのだ。
20090430a
ビビリにとって、散歩はいつでも命がけ

門から出るだけでも命がけのビビリにとって、家の外で物を食べるなんてことは豚に木に登れと言うようなものだ。ゆえに躊躇なく門から出られるようになったら、今度は、すぐに庭に逃げ帰れる位置でおやつを食べることから教えなければならない。というよりその前に、まずはクレートからスタートして、部屋の中でおやつを食べる。次は別の部屋でおやつを食べる。その次は廊下で、玄関で、玄関のドアの外で、庭の真ん中で……とステップバイステップで色々な場所で何か食べても平気だということを教えていかねばならない。

前に読んだビビリ矯正の本には、こう書いてあった。

「おやつを食べられるほどリラックスした状態でなければ、トレーニングなんかできるわけがない」

これは確かに真実だと思う。そしてビビリワンコの場合には、この状態に持っていくまでに、実はそうとうの時間がかかるのだ。ビビリ犬は決して「温和しくて飼いやすい犬」ではないと管理人が思うのはそのためだ。

たとえばビビリの典型であるポン太でも、犬猫屋敷に来るとそれなりにふつうの家庭犬らしい生活はできる。自分より大きなオッサン、オバサンと一緒なら散歩に行くのもOKだし、公園の真ん中でおやつを差しだせば、喜んで食べる。だが、管理人とふたりきりで同じことをやらせようとすると、とたんにできなくなってしまうのだ。ポン太はたしかに管理人に懐いてはいるが、やっぱり100%信頼してるわけじゃないんだろうと管理人はいつも思う。
20090430b
群れにいるときは、ビビリも安心

ビビリというのは病気ではない。ただ、そういう性格だというだけだ。人間にも慎重な人と剛胆な人がいるように、犬にだって繊細で神経質な個体はいる。そういう自分の愛犬の性格を理解して、そのコに合った飼い方をしてくれる飼い主に巡り会えれば、ビビリ犬だって十分ふつうの家庭犬らしい生活はできるのだ。犬にも色々な性格のコがいるように、飼い主のほうにだって色々な人がいる。中には、時間がかかっても苛々せずにちゃんとこういう犬たちと信頼関係を築ける人だってたくさんいる。

要は相性の問題だと管理人は思うのだ。ビビリ犬を励まして、いっぱい愛情を注いで、きちんと信頼関係を築ける人にとっては、ビビリだってかけがえのない我が家の愛犬だ。それこそ、いったん信頼関係ができてしまえば、これほど可愛い犬たちはいない。他人には見せないとびきりの笑顔を見せてくれた時は、それこそ、天にも昇る気分にさせられる。

ただ、ビビリ犬を単なる「温和しくて飼いやすい犬」だと思って飼いはじめると飼い主にとっても犬にとっても良い結果は生まれない。たとえば、ビビリのワンコをもらった直後に逃げられてしまったなんて話を聞くと、やっぱり悲劇だと思うのだ。なぜなら、人に懐かないビビリの犬をふたたび捕獲するのは信じられないほど大変な作業だからだ。

むろん、飼い主だって十分注意を払っているのだ。だから、逃げられてしまったという事実を責める気は毛頭ない。ただ、ビビリ犬に関しては、発想を転換したほうが良いんじゃないかと思うことがある。

ふつうの犬なら、犬をもらったその日から、散歩に行くのは当たり前だ。ワクチン未接種のパピーでない限り排泄を兼ねて近所を歩きまわるのは当然だと誰もが思う。だがビビリ犬の場合には、そうではないと思った方が身のためだ。なぜなら、個別対応のビビリ犬にとって、最初は新しい飼い主も新しい土地も怖い物だらけの恐ろしい環境でしかないからだ。連れてきた当初は、まずは飼い主に慣らすことから始めなければならない。目を離す時はクレートに入れて、室内を自由に歩かせる場合にも、念のためロングリードをつけておいたほうが良いだろう。ビビリの犬はちょっとしたことでパニックを起こすのだ。パニックを起こして駆けだしてしまった犬を捕まえるのは至難の業だが、リードを引きずっていれば、その場で回収できる確率が各段に上がる。

成犬の中には外でしか排泄できないコもいるし、外に出さざるをえないケースもあるが、最初の数週間、長ければ数ヶ月は、それこそ排泄のためだけに家の外(できれば庭だけ)にちょっと出るだけで、あとはずっと家の中なんて生活が続いてもビビリ犬の場合にはそれで良いのだと管理人は思う。むろん、一生家の中で怯えている生活で良いと言っているわけではない。ある時点で、少しずつ外に慣らす訓練はもちろんやっていかねばならないと思う。だが、それができるようになるのは、飼い主との信頼関係がきちんとできて、家に慣れてからの話なのだ。その前に無理して外に連れ出すと、迷子になって、捕獲するのに大騒ぎということになりかねない。

ビビリのコの良いところは、いったん人や飼い主に慣れてしまうと、ちょっとやそっとでは自ら離れようとしなくなるところだ。ツチノコ兄弟や姫のような好奇心旺盛なやんちゃな犬だと、なにかに興味を惹かれてぶっ飛んでいってしまうこともあるが、ビビリの犬にはこれはない。たとえパニックを起こして駆けだしていってしまっても、冷静になれば必ず飼い主の元に戻ってくる。いったん信頼関係ができあがれば、ビビリの犬はストーカーになるのだ。パニックを起こして走りだすのを防止するために、むろんリードはつけておくが、その心配がなければ、リードなんかつけなくても、ビビリの犬は飼い主から決して離れたりはしない。ここまで持っていけば、ビビリの犬も安心だ。

だが、この状態まで持っていくのが、ビビリの犬は大変なのだ。

ビビリの犬を飼う人は、彼らのことを理解してやって、長い目で見てやって欲しいなと管理人は思う。ビビリの性格を理解して、こいつらは元々限界値が極端に低いのだと、基本はすべてが怖い物なんだという前提のもとに、そのコの現在の力量に合った飼い方をしてやって欲しいと思うのだ。ビビリは決して病気ではないが、極端に臆病な犬というのはふつうの犬とはやっぱり違う。だが相対評価ではダメ犬といわれてしまう彼らだって、時間をかければ、ちゃんとふつうの家庭犬になれるのだ。

ビビリは、決して「温和しい、飼いやすい初心者向き」の犬じゃない。ビビリの犬をちゃんと飼うには、気の遠くなるような時間と、決して諦めない忍耐力と、犬のサインを見逃さない飼い主側の知識が必要だ。その覚悟があって、頑張った飼い主にだけ、彼らは誰にも見せないとびきりの笑顔をご褒美にくれる。
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ビビリのコに懐かれると、飼い主はメロメロになる
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テーマ : わんことの生活
ジャンル : ペット

ビビリ犬一考

世の中には、ビビリと呼ばれる犬がいる。
20090429a
ビビリ標本、我が家の隠し子ポン太くん

彼らは、決して特殊な犬ではない。だが、自分は常に誰かに命を狙われていると思いこんでいる、被害妄想系のワンコなのだ。

ビビリには、ビビリなりの良い点がある。まず第一に、奴らはめったに悪戯をしない。なぜなら、見慣れないものに対する好奇心より、常に恐怖心のほうが勝るからだ。ポン太の飼い主は、ごくふつうの犬飼い生活を夢見て、このコを引きとった。だから、将来はフライングディスクの大会に出てみようなんてことも当初は考えていたのだ。大喜びで買ってきたフリスビーを見せた時、ポン太は見慣れない物体にパニックを起こし、半日間クレートから出てこなかった(^_^;)

彼らは盗み食いもほとんどしない。なぜなら、見慣れない食べ物はすべて、毒が入っていると信じているからだ。犬用の餌やおやつをたまたま放置していれば、そりゃどんなビビリの犬でも盗み食いはするだろうが、この手の犬では、ワンコのせいで人間さまの夕食のメニューが急遽変更になるなんて悲劇は起こらないのである。ポン太の家では、初めて奴がイシイのハンバーグを盗み食いしたとき、家族全員が「よくやった、ポン太、おまえも成長したな!」と大喜びでポンを褒め称えたという。

確かに、ビビリの犬はいわゆる問題行動は少ないかもしれない。かといって、「温和しくて飼いやすい犬」かというと、それは違うと管理人は思う。彼らはふつうの犬に比べると、とても限界値が低い。ゆえに容易にパニックを起こすし、恐怖の限界値を飼い主が巧く見極められないと、人や他の犬に噛みつくという事故を起こしやすい。ゆえにビビリの犬を「温和しくて飼いやすい」から、「初めての人にも簡単に飼える犬」と言うのは、やっぱり間違いだと管理人は思うのだ。

ビビリの犬は、そんじょそこらの問題犬よりずっと扱いが難しい。なぜなら、いわゆる問題行動の矯正方法には、すでに確立されたノウハウがあるのに対し、ビビリの正しい飼い方についてのノウハウは、いまのところどこを探してもないからだ。

これにはちゃんと理由がある。

現在広く知られている「正しい犬の飼い方」というのは、ほとんどが欧米から来たものだ。元々、猟犬として犬を道具として使う文化を持った欧米のほうが、犬を扱うノウハウについてはずっと進んでいるからだ。で、その欧米ではポン太のようなビビリ犬は、犬失格の烙印を押されて殺処分の対象となる。人に容易に懐かない、警戒心の強い犬は、家庭犬には向かないという理由でシェルターで安楽死になるケースがほとんどだ。ゆえに、ビビリ犬をビビリ犬として、ビビリ犬なりに家庭犬として飼っていくノウハウなど培われるはずはないのである。

誰にでも愛想の良い、好奇心旺盛な犬というのが欧米では好まれる。言い換えれば、洋犬純血種のほとんどがこのような形に作り替えられてブリードされたものだ。それに対して日本古来の良い犬のデフォルト設定は、飼い主に忠実で、警戒心が強い犬だ。この性質が極限までいくと、いわゆるビビリ犬ができあがる。

つまり、ビビリ犬は日本の犬の、ある意味スタンダードなのである。

まっ、警戒心が強いからって必ずしもビビリになるわけじゃないんだがね。ただ、根っこの所は一緒だと管理人は思うのだよ。つまり何が言いたいかっていうと、欧米では絶対に確立できないビビリの飼い方のノウハウを、この国でちゃんと創りあげた方が良いんじゃないかなってことなのだ。

その具体的な話は明日につづく……
20090429b
困った顔は、ビビリワンコの初期設定
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テーマ : わんことの生活
ジャンル : ペット

犬飼いの意外な特技

管理人は、会社の展示会のマスコットガールである。

定年後に働いているオッサンが圧倒的に多いオヤジ天国の我が社において、管理人は極端に年の若い可愛いマスコットであり、ついでに言えば戸籍上は♀なので、だからマスコットガールなのである。ここは管理人の勝手な考えを書き連ねる、純粋な個人ブログですからね。何を書こうが管理人の勝手だ。反論は一切受け付けませんので、念のためm(_ _)m

んでもって、このマスコットガール、驚くほど客引きが巧い。以前から常々思ってはいたのだが、今回、確信に近いものを感じたのだ。とは言っても、誰でも彼でもブースに引き込めるというわけではない。ただ、打率がものすごく良いのだ。管理人が声をかけた人は、十中八九ブースに立ち寄り、説明を聞いて、パンフレットをもらって帰ってくれる。

今回、後半は疲れすぎていてまじめに仕事をする気になれず(←上司は出張中でいなかったし)、ほとんどの時間、空振りを繰りかえすオジサンたちの姿をぼーっと見ながら、違いは何かと些細に検討してみたのだ。

その結果、あることが判明した。

そうか! 管理人はお客さんのボディーランゲージを読んでるんだ(^_^)v

展示会に来るお客さんというのは、2種類いる。きちんとした目的意識を持って、今日はこれが見たいとやって来る人々と、とりあえず招待券もらったし、会場をふらふらして何かめっけモンがあったらラッキーと思っている人たち。前者の場合は管理人の会社のビジネスに興味を持って寄ってこない限り、捕まえることは不可能だ。だが、後者のケースでは、もしちょっとでも関連があると思う人は、比較的容易にブースに引き込める。

キーは彼らの目なのだ。スクリーンに映ったサンプル映像や壁に貼ってある商品名に、3秒以上目を留める人なら、声をかければ必ず乗ってくる。なぜなら、少なくとも彼らは、その商品に何らかの興味を示しているからだ。あとは言葉巧みに話に引き込み、そこら辺で暇そうにしている営業マンに対し「来い」のコマンドを発して、あとの売り込みは彼らに任せれば良いのである。

これは、管理人が長年の犬飼い生活で培った技である。我が家の四つ足たちは、とうぜんのことながら言葉を発しない。だから、彼らがどんな興味を持っているか、何をベイトに使えるかを判別するには、彼らの表情やしぐさを読み解かなければならない。食べ物に一切興味を示さない犬に、フードをベイトとして使っても意味はない。オモチャが好きだとしても、どんなオモチャが好きなのか、それでどういう遊びをしてやるのが、奴らにとって一番のベイトになるのかを判別するためには、目の輝きや耳や尻尾の動きに注意を払わねばならない。

展示会に来ているオッサンたちには、残念ながら尻尾がないので、犬に比べると感情の動きを読み解くのは難しいし、二本足は耳もあまり動かさないので、慣れないと喜んでいるのかつまらないのか、見分けることは困難だが、目の動きに注目すると、彼らが好きなものが何なのか、実は簡単にわかるのだ。むろん、中には猫を見つけた姫ちゃんのように、ブースにまっしぐらに突進してきて、こちらが何も言わないうちにワオワオ質問を繰りだしてくるレアなケースもあるのだが……

ちなみに、これはイケルかなと思った時にも、客が日本人の場合は目を合わせてはいけない。なぜならこの犬種はとてもシャイなので、目を合わすと、怖がって逃げていってしまうからだ。真っ正面から見据えるのではなく、斜め横からそっとパンフレットを差しだし「もしよろしかったら、お持ちください。これは○○するための商品なんですよ」と囁くと、けっこうな確率で「XXなんかもできますか?」と話にのってくるのである。逆に誰に対してもフレンドリーで、人間大好きなコが多い洋犬種の場合は、目を合わせてにっこり微笑むのが客をゲットする近道だ。

今回、展示会デビューの若者がいたのだが、彼にとっては見知らぬ人にいきなり話しかけるというだけでものすごい試練だったようだ。この点でも、管理人はすでに四半世紀のキャリアを積んでいる。犬飼いと言うのは、見知らぬ他人に平気で話しかける妙な人種なので、見たこともないオッサンに声をかけるのはお茶の子さいさいなのである。むろん、管理人の横にカイちゃんが座っていて、相手ももし犬を連れていたなら、管理人の打率が飛躍的に上がるであろうことは言うまでもないことだ。

ともかく、ディープな犬飼いで現在仕事を探していたり、自分にぴったりの職業がないと悩んでいるのなら、是非とも展示会のコンパニオンに志願してみることをお勧めする。普段の犬飼い生活で培ったノウハウがこれほど活かせる職場はない。

そう考えると、二本足も四つ足も、しょせん同じ群れ動物なのだ。適切なベイトを見分け、それをナイスなタイミングで繰りだしてやれば、彼らを意のままに操ることができる。絶対にオスワリはしないと頑張っていた姫に、オスワリ、伏せをさせるのに比べたら、暇そうなオッサンにパンフレットを渡して話に引き込むぐらい、朝飯前のお茶の子さいさいなのである。
20090426a
で、3日もお留守番したんですから、
その分食餌のグレードが上がるんですよね?
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テーマ : わんことの生活
ジャンル : ペット

ファッションアドバイス(リアルなペット飼い編)

ドッグショーのハンドラーにでもならない限り、普段の犬飼い生活にはほとんど必要のないスーツだが、今回の展示会のようにちょっと肩の張るイベント用に、管理人もいちおうスーツと名のつく服はワードロブにキープしている。それこそ数十着のスーツをまるで制服のように着回していた華のOL時代とはちがって、数着を残してすべて処分してしまったいまとなっては、手元にあるのは基本的に無難な形のダークスーツがほとんどだ。

黒、または紺のスタンダードなスーツは、冠婚葬祭にもビジネスにも使えるので、数を持っていない管理人のようなケースでは必ず押さえておきたい必須アイテムである。だが、同時にリアルなペット飼い特有の頭の痛い問題もある。

ダークスーツは毛が目立つ。とくに我が家のように白い毛の犬猫がそこらじゅうにいる家庭では、家を出る前にすでに、スーツに大量の毛がくっついているのだ。毛の製造及び供給元である犬猫を別の部屋に隔離したとしても、常に大気中に大量の毛が舞っている以上、完全に毛の害を避けるのは不可能だ。

そんな犬猫飼いにとって必要なのは、多少服に毛がついていても「それが何か?」と言い返せるだけの、図太い神経を持ちあわせることだ。どんな毛でもすぐとれる魔法のブラシとか、毛のつきにくい素材を選ぶなどの方法もないではないが、毛玉のような動物たちと一緒に暮らしている以上、しょせん何をやっても服に毛はつくのである。

これは、ペットを飼う上で重要な点である。毛の製造機と一緒に暮らすということは、そいつらが生きている一生の間、大量の毛にまみれて生きていくということだ。その部分を忘れて安易にペットを飼うと「毛が飛び散って大変!」などと言う、あったりめぇーな理由で、後に飼育放棄に至るケースも実際にある。これは由々しき問題なのだ。

ちなみに服選びのポイントは、素材だけに限定されない。犬猫飼いにとってファッションの決め手は、流行でも自分に似合う色やスタイルでもなく、いかに一緒に暮らしている動物の毛が目立たないかにかかってくる。ついでに言えば動物の涎が飛び散っただけで涙が出るような高価な服も、はじめから買ってはならない。たとえば黒の犬ばかり飼っている人なら、気づくとタンスの中身も黒っぽい服ばかりになっている。たとえ今年の流行がパステルピンクだったとしても、気温が40度近くある真夏の東京でも、犬が生きている十数年間の間、ただひたすら黒い服を着続けるのだ。

それが、ほんとうにイッちゃってるペット飼いの正しい姿だ。

それでも、自分の愛犬愛猫の毛色と違う色の服を着なければならない時がある。白犬と暮らしながら、ダークスーツを着なければならない今回の管理人のようなケースがその例だ。そのようなケースでは、なるべく奴らの毛がつかないよう工夫をこらさなければならない。具体的にどうすれば良いかというと、犬猫は毛皮を脱ぐわけにはいかない以上、人間の側が奴らと会う前に服を脱げば良いのである。

ゆえに、管理人は家に帰るとまず玄関でスーツを脱いで下着姿になってから部屋へと戻る。その際に、派手に歓迎の儀式を繰りひろげる毛玉たちに飛びつかれ、せっかく脱いだおしゃれ着に毛がつかないよう、脱いだ服は頭の上に載せておくのも非常に重要なポイントだ。ちなみに玄関先で服を脱いでいるところを他人に目撃された場合、最初は、十中八九目を剥かれる。だが、十数年間そんな生活を続けていると、それが日常風景になるから人間は不思議だ。

タイトスカートのスーツの場合は服を脱がざるを得ないが、ゆったりとしたフレーアースカートの場合は、裾を頭の上で結んで茶巾寿司になるという方法もある。これまた何も知らない他人から見ると、非常に奇妙な光景だが、犬が後ろ脚で立ちあがっても腰のあたりまでしか来ない中型犬の場合には、茶巾寿司でも十分こと足りる。

我が家のように、毛玉製造機たちと対面する前に自宅内にバッファーとなるスペースをとれる場合はまだ良いが、集合住宅に住んでいる犬飼いはその点注意が必要だ。家のドアを開ける前に、廊下でズボンを脱いでいるところを、万が一、隣近所の住人に見つかった場合、アブナイ人として通報されてしまうケースがあるからだ。むろん、隣近所の住人も同じように犬猫を飼っていて、自宅に入る前に下半身を露出しているケースではお互いさまなので、皆、見て見ぬ振りをしてくれるだろう。

犬猫飼いが心地よく暮らせるかどうかは、隣近所にどんな人が住んでいるかにかかっている。ペットと暮らし始める際には、住宅選びも重要なポイントになるものだ。

毛が常時抜け落ちる毛玉製造機と一緒の生活は、はっきり言えば楽じゃない。毛付きのスーツで堂々と胸を張れる図太い人間になるか、もしくは茶巾寿司になってにっこり笑えるお茶目な人間になるか、そのどちらも無理だと思うのなら、最初からペットと暮らす癒されライフなんてものを夢見ることじたい、間違いなのである。
20090424a
家にいるのが三毛犬だと、
毛が目立たない服を選ぶのは困難だ
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ゾンビのつぶやき

今週は、毎年恒例の展示会ウィークだ。朝早くから慣れないスーツを着こんでビッグサイトまで行く時点で、すでに管理人は死んでいる。

管理人がお相手をしなければならない外国からのお客さまは、何しろ会場近くのホテルに滞在しているために、朝っぱらから妙に元気で、ガンガン英語で質問をしてくる。それに答えるのが管理人のお仕事なんだが……悪いが、午後に出直してきて欲しい(。_ _) 管理人、まだ頭は寝てるから(-。-) ぼそっ

とはいえ、翌月おぜぜが入ってくる展示会のお仕事は、この時期物入りな犬猫飼いにとって春季限定ボーナスみたいなもんである。ゆえに断るわけにはいかないのだ。

働かなくちゃだわ……何しろうちには食欲旺盛なデカ犬の扶養家族がいるんだもん(T_T)

ビッグサイトと言えば、ついこの前、ドッグショーを観に行ったばかりなのだが、その話はまた後日書くとして、そう言えば数日前に、ここで東京オリンピック招致のイベント、やってたわなぁ~

ちなみに管理人は東京オリンピック反対派である。オリンピックは好きなんだけど、すでに発展しきっちゃってる東京でわざわざやることもないと思っているのだ。同じ国内でも、鳥取とか山形とか佐賀とか、比較的地味な自治体でやるっていうなら、色々投資も増えて地域も活性化するんじゃねえ? とは思うんだが。ただでさえ人が多すぎて鬱陶しいこの東京に、これ以上人が押し寄せてきてもねって思うのだ。

まっ、一部では盛り上がってる人もいるみたいだが……ただ、管理人が訊いた限り、周りに賛成って人、一人もいないんだけど(-。-) ぼそっ

一番盛り上がってる石原のおっさんが「これで国民や都民の皆さんに、すばらしいプレゼントが云々」言ってたが、費用は全部税金じゃん? けっきょく、あたしらが払った金じゃんか? つまり自分で自分にプレゼントか? だとしたら、自分でもっと欲しいものを選ばしてもらいたいんだけど……

英語でプレゼンがポイントだとか言っちゃって、今回は色んな人が不気味な英語でスピーチをしていた。正直言って、おどおどしながら慣れない外国語でスピーチするくらいなら、堂々と母国語でやったほうが良いと管理人は思うのね。ついでに言えば、どうせ原稿は誰か別の人が前もって書いてるんだから、せめて詰まらずに話せるようお風呂で練習してきてねって感じだ。

発音が悪いのは許そう。っつぅか、もう少しマシに喋れるよう、プロに直してもらえよとは思ったが、それでも外国語だし、オッサンだし、その辺りは目をつぶろう。だがね、つっかえつっかえで、ウーウーアーアー言いながらの英語のスピーチはやっぱりカッチョ悪いと思うのだ。中高生の英語弁論大会だって、もう少しマシなスピーチが聴ける。

だが何より管理人が力説したいのは、毎回「得意の英語で」というふれこみ付きで、首を傾げたくなるような英語を喋る、現総理大臣のあいつのことだ。

ホントに英語、得意なのかぁ? 歴代総理の中でも五本の指に入る酷さだと、管理人は常々思ってるのだが……

アンタ、英語下手だと思うよって、誰か、はっきり言ってやって欲しい。
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理想と現実

ちょっと前に、フムムと思うことがあった。ある知り合いが、里親募集で子猫をもらった時のことである。

無事お見合いを済まし、さっそく念願の子猫がやってきて一家揃って大喜びだったのだが、翌日から、さっそく騒ぎが勃発した。

「ねえねえ、せっかく来た子猫なんだけど、ぜんぜん懐かないのよ。ずっとハウスの中に入ったきりで、触らせてもくれないの。これって、やっぱり野良の子だから?」

「野良だからっつぅより、アンタ、その猫いつもらってきたのよ?」

「昨日の夜」

「まだ24時間も経ってないだろうが! 放っておけば、そのうち慣れて自分から出てくる。じっと見守ってやれ」

「でもぉ~抱っこできないし……」

「抱っこはまだ早い。とにかく放っておきなさい」



で、3日後……



「子猫なんだけど、まだぜんぜんなつかないの。これって、やっぱり野良の子だからなのかなぁ~」

「はぁ~(ため息)。トイレはしてる?」

「した形跡はある」

「ご飯と水は」

「減ってる」

「っつぅことは、人間が見てない時にはちゃんとハウスから出てきてるって証拠だから、放っておけばそのうち慣れる」

「でも、抱っこできない。ふつう、猫って抱っこが好きなもんでしょう?」

「環境に慣れりゃ、子猫のなんだからそのうち嫌ってほど甘えてくるから。とにかくそれまで我慢しろって」

てな話を、じつは最初の1週間、延々繰りかえしたのである。ちなみにこの家族はペット飼い初心者の一家なのだ。予想どおり1ヶ月もしないうちに子猫はすっかり人間に慣れ、いまは家族全員がキャットツリー状態で猫に思いきりよじ登られているのだが……

で、この騒動があったとき、管理人は非常におもしろいなと思ったのだ。猫を飼ったことのない人々の、猫はこうあるべきだという思いこみ。それがどこから来たものかは知らないが、この一家は、猫は抱っこが好きなものだと思いこんでいた。だから、やって来た子猫が自ら膝によじ登って来ないのを見て、うちに来た猫はおかしいんじゃないか!?とパニックを起こしたのである。

管理人の経験から言うと、猫ってそれほど抱っこが好きな生物ではない。猫に比べれば、犬や二本足の子どものほうがよっぽど人とのスキンシップを好む動物だ。むろん猫の中にも人に触られるのが大好きってコはいるがね。ただ歴代のうちの飼い猫を思いだしても、自ら膝によじ登ってくるような猫は数えるほどしかいなかった。

動物と暮らしたことのない人々の、犬や猫はこうあるべき、みたいな勝手な未来予想図は、時として動物の本来の姿とはかけ離れていることが多い。たとえばテレビで観たようすとか、雑誌やブログに載っている夢のようなペットとの生活とか。他にも、たまたま知り合いの家で飼っていた犬や猫が○○だったというだけで、すべての犬猫が同じようなものだと思いこんでしまうのだ。そんな、ちょっと歪んだ未来予想図を勝手に描いた人間が、いざ新しく犬猫を迎えたとたん、理想と現実のあまりのギャップにたまげてパニックを起こす。たまたま、勝手な未来予想図にぴったり合う個体が来れば別だが、そんなことは宝くじに当たるよりレアなシチュエーションなのである。

実際、ペットを飼ったことがあっても、前のコと比べて「なんじゃこりゃ!?」とパニックを起こすケースもある。もう時効だから、実名入りで言っちゃうが、とても温和しくて飼いやすいハナと、典型的な癒し系ペットライフを送っていたはなさく一家の元に、やんちゃなラブの子犬がやって来た当初、はなさく母ちゃんは育児ノイローゼにかかっていた。

「サクラって、もしかしたら頭がおかしいんじゃないかと思うの。ときどき、先天性の脳障害ですごく乱暴な犬ができるって言うけど、サクラはぜったいそれだと思う(T_T)」

そう言われて、その頭がいかれてる子犬をわざわざ見に行ったところ、そこにいたのは、典型的な元気なラブの子犬だった。

「ふつうのラブじゃん。レトリバーの子犬って、みんなこんなもんよ。ツチノコもコロコロパピーのときはこんなもんだった」

「うっそぉぉ~!? だって、ディーくんもカイちゃんも、ちゃんと管理人さんの言うこと聞くじゃん!」

「あの小悪魔どもに耳を傾けていただくために、アタシがどれだけの体力、気力、財力を投資したか……(遠い目)」

言うまでもないが、うちの犬はべつにおかしくない、これはごくごくふつうなのだと(飼い主側が)気づいてからは、サクラはごくふつうのラブとして立派な成犬に成長した。前述の子猫の一家も、いまは大猫になった我が家のお坊っちゃまを、呆れちゃうほど溺愛する飼い主馬鹿に成り下がっている。

彼らの場合はたまたま周りに訊ける相手がいたから、うちのコがおかしいのではなく、自分の思いこみのほうがふつうの基準とずれていたということに気づいたが、そうでなかったらどうなっていたか? と管理人はつくづく思うのだ。

たとえば初めて犬猫を飼う家庭だと、管理人は積極的に保護犬保護猫をもらうことをお薦めする。生まれて初めてのペットとの生活では、予想もつかないできごとが実は起こるものなのだ。

こんなはずじゃなかった!

こんな話は聞いてない!

うちのコ、やっぱりどこかおかしいんじゃないの!?

そんな、犬猫飼い初心者が抱く疑問に即座に応えてくれる預かりさんのアフターサービス付きという特典は、逃すには惜しいメリットなのだ。ついでに言えば最悪の場合もう飼いきれないと思ったとしても、保護犬保護猫なら、ちゃんとセーフティーネットがついている。同じことは、ごく少数の非常に良心的な本気のブリーダーさんから犬猫を買っても同じだが、こういう本物のブリーダーさんは非常に少ない。

量販型のペットショップやネットのディスカウントペットショップで、手軽に犬猫を手に入れるという行為は、とくに初心者ペット飼いにとっては危険が危ないと管理人は思うのだ。周りに「犬猫を飼うってことは、そんなもんよ」と笑い飛ばしてくれる友人などがいないケースだと、理想と違う我が家のペットが「ふつうじゃない、おかしな個体」になってしまうこともあると思うのだ。

ふつうじゃないし、おかしいし、これは外れだったから棄てましょう。

安易に飼育放棄される犬猫の何割かは、こういう初心者飼い主の間違った思いこみの犠牲者なのだと管理人は思うのだ。これは由々しき事態である。

けっきょくのところ、ペットとの楽しい生活なんてものは、端で見るほど楽なもんじゃないわけだ。いざ現実になってみると、高すぎた理想とのギャップにパニックして、あたふたするのが関の山だ。多くの初心者飼い主は、そのシビアな現実に直面し、それを乗り越えて一人前のペット飼いに成長していく。

生き物を飼うという生活の本質は、うちに来たコがどんなコであろうと、ありのままの彼らを受け入れることなのだと管理人は思うのだ。どんなときでも、何があっても、いったん四つ足の家族がうちのコになったなら、そのコが我が家の「ふつう」になるのだ。ふつうと違うからうちのコはおかしい? そんなことはあり得ない。なぜなら、うちのコが「ふつう」なんだから。犬も猫も生き物である限り、必ず個体差はあるわけで、その個体差を個性として受け入れられないとしたら、最初から犬猫と暮らすのは諦めておいたほうが良いだろう。

犬猫は、どんなときでも自分の飼い主が理想の飼い主だと思っている。じゃあ、飼い主のほうはどうなのか? ペットとの楽しい生活を現実のものとする前に、そこのところを一度、じっくり考えて欲しいなと管理人は思っている。

20090420a
アタシが「ふつう」よねっ、ねっ、ねっ!
アンタのおかげで、犬猫屋敷の「ふつう」の基準が広がりました。
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やるときゃ、やるぜ

急ぎの仕事がまたもや大量に押し寄せてきて、GW缶詰が決定して涙にくれている管理人です、こんにちはm(_ _)m

仕事を依頼してきた関連会社の若造に「字が細かいと見にくいから、B4に拡大コピーしてくださいね」と頼んだら、B4の紙の隅っこにA4サイズの原稿がそのままコピーされている妙な書類の山が届いた。

紙だけ大きくして、どーすんだよ( ̄‥ ̄)=3 フン

何のためにそれをやれと言われたか、相手の目的をよく考えて仕事してちょうだいよ、まったく。使えない奴は、とことん使えない。

そんな使えない二本足に比べて、ものすごく目的意識がしっかりした四つ足のビデオを目にした。

うちと同じビーグル雑種を飼うはじろこちさんから教えてもらったものだ。ハウンド飼いなら絶対腹を抱えて笑うと思う。ハウンドってこういう奴らなんだよ(-。-) ぼそっ



この動画繋がりで、もう一つ、管理人が気に入ったのはこれ(↓)。



姫がドアを突き破っただの、猫餌バイキングに繰りだしただの言うたびに、涼しい顔して「ケージトレーニングをすれば良いじゃない」とさらっとぬかす競技会常連の犬種ばかり飼ってる貴女に心を込めてお送りしたい。

犬を侮っちゃいかんぜよ。ハウンドの一念岩をも砕く。うちもやるかも、と思ったそこのあなた、そんな犬とエキサイティングな日常を送れる幸せを、共に分かち合おうじゃないか。

とかなんとか言っちゃっても、管理人はこのハウンドという厄介な奴らが大好きなんだけどね(^_^)v
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旧石器人の独り言

最近、新しいアルバムがリリースされたせいか、やたらとユーミンをTVで見かける。

っつぅか、いくつだよ、このオバサン(-。-) ぼそっ 管理人がまだお肌ピチピチのギャルだった頃と、ぱっと見あまりにも変わらなすぎて、マジ怖いんですけど(^_^;)

新曲も良いが、やっぱり昔の歌は懐かしすぎる。管理人はべつにユーミン好きではなかったが、管理人たちの世代にとってユーミンとサザンは長い間必修科目だったので、嫌でもほとんどの曲を空で歌える。そのときどきの情景が蘇ってきて、ついつい遠い目をしてしまうので、やっぱりユーミンは管理人にとっては究極の懐メロソングなのである。

サーフ&スノーを耳からたこ焼きがあふれ出るほど聞きながら、やたらとコブの多い苗場プリンスのゲレンデで管理人がぶざまに転んでいた時分、人と人とのコミュニケーションの基本は、対面式しかなかった。むろん、当時すでに、トーマス・エジソンが電話という便利な機械を発明していたが、電話というのはテレビと一緒で一家に一台家に置いてあるもので、長々それを占領すると、親にぶつくさ文句を言われた。ゆえに電話の利用法は管理人にとって、待ち合わせの約束をするためだけのものであり、肝心の話は会ってからという習慣がすっかり身についてしまった。

今は誰だって電話を持ち歩いているし、どこにいても連絡がとれるのが当たり前の時代だが、それでもコミュニケーションの基本は、直接会うことだといまでも思う。言葉を生業としている管理人が言うのもおかしいが、言葉というのはコミュニケーションをとるための信号の一つでしかなく、それを発する瞬間の表情や声のトーンやしぐさを総合的に受けとらなければ、本来の意味はつかめない。

電話で元気な声を聞いていても、会ってみたら、一目で「こいつ、参ってるかも」と気づく瞬間ってあるものだ。

言葉だけのコミュニケーションが、決して完璧ではないなと思うのは、犬猫と暮らしているから思うことだ。四つ足の世界ではコミュニケーションは対面式がほとんどで、むろん高度な知能を持つ犬は、電話に限りなく近い遠吠えとか、メールの代用品となるマーキングなんて技も使うのだが、彼らは、毎日同じ公園の植え込みにシッコをかけ合っている近所の犬のことを、会いもしないで「仲間」だとは決して認めない。そいつがほんとうに良い奴か、ずっとつきあっていける友だちになれるか否かは、散歩の途中で会ってみて、礼儀正しく互いの尻を嗅ぎあってから決めることだ。尻の臭いを嗅いで、気が合うかもと思ったら、試しに遊びに誘ってみる。一緒に楽しくかけっこができて、ガウガウ遊びが盛り上がれば、その時初めて友だちができる。一緒にいると楽しくて、いざとなった時一緒に戦ってくれるかどうかが犬にとっての友だち選定の基準で、単に同じ植え込みにシッコをかける相手がいても、それはあくまでも犬の基準では、単なる知り合いでしかないのである。

犬同士のつきあい方はいたってシンプルだ。シンプルゆえに奥が深い。そこにコミュニケーションの真髄があると管理人は思っている。

犬にだって色んなキャラがある。一度会っただけですぐにガウガウ遊びで盛り上がれる奴もいれば、最初の数回は相手を遊びに誘えないコもいる。いきなり尻の臭いを嗅がれるのを嫌がるコも中にはいるし、かと思えば、初対面の犬の前で、いきなりへそ天してみせるコだっている。どれが良くて、どれが悪いという問題じゃない。すぐに友だちはできるけど、いざというときに頼れる仲間がいないくらいなら、半年かけてできた、たった一人の友だちと、一生つきあっていけるほうが良いと思う。

便利なコミュニケーション手段が多い現代は、確かに便利ではあるけれど、反面、面倒なことが増える時代でもある。単に同じ植え込みにシッコかけてただけなのに、ある時とつぜん「貴女のことを信じてたのに、そんな人だと思わなかった!」なんてメールが舞い込むと、オイオイって言いたくなる。「馬鹿」だの「死ね」だの書き連ねられたメールが毎日送られてきて、そのイジメに耐えかねて子どもが自殺したなんて話を聞くと、やっぱり胸が痛むのだ。

植え込みに「馬鹿」「死ね」と書かれたら、マーキング先を、他の植え込みに移動すりゃ良いじゃんか。そういう度胸のない連中に限って、実際会ったら牙を剥くどころか、ビビって尻の臭いすら嗅がせられない奴らがほとんどなのだ。嫌がらせのメールが送られてきたら、「会ってちゃんと話をつけよう。○月○日にXXに来い」って言ってみな。十中八九、その相手は来ないから。メールやサイトで嫌がらせをするようなせこい連中は、しょせん手乗りサイズのビビリなお座敷犬なのだ。そんな奴らに吠えられたって、無視して通り過ぎれば良い。あまりギャン吠えの度が過ぎるようなら、ジロッと睨みつけてやりゃ良い。そしたら尻尾を巻いて逃げていくから。

植え込みにシッコは、しょせん植え込みにシッコでしかないのだよ。それに人生賭けるほどの価値はない。

てなことをちゃんと知った上で、便利なものは便利に使いたい。それが旧石器人のIT化だったりするわけだ。ネットの世界は楽しいし、管理人も大好きだが、勘違い人間にぶち当たると不愉快な思いをすることも多い。だが、やっぱりデメリットよりメリットのほうが多いと管理人は思うのだ。道具はしょせん道具だから、巧く使っていかないとね。道具に使われるようじゃ、本末転倒だ。

植え込みシッコと尻の臭いを嗅ぐことの違いがちゃんとわかる人なら、ネットの世界は楽しめる。そう思いつつ新しい技術を謳歌している管理人はやっぱり火を熾すことを覚えたばかりの旧石器人なのかもしれないね。
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「アタシたちは、その点、仲間よ、ねっねっね♪」
「単なる同居犬です。重いですよ、オバサン」
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社会化は誰のため?

桜の花びらがはらはらと散りゆくなか、きょうも犬猫屋敷のお気楽姉妹は、デカ犬たちを引き連れていつもの公園を流していた。
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すると、ちょっと離れた位置から犬連れがオバサンが登場した。相手の犬がどんなタイプかわからない場合、いちおう我が家ではいったん待避して道を開ける。地道におやつをお配りした結果、我が家の犬どもはほとんどの場合、他の犬に対して大人の対応がとれるようにはなっているのだが、見知らぬ犬と出会った場合には、念のため、まず吠えさせないための処置をするのである。

通常ならばこちらが除けているあいだに、相手の犬連れは横を通りすぎていってくれる。だが、きょう会ったオバサンはなぜかあちらも立ち止まり、妙に愛想良く会釈を繰りかえしていたのである。

「お知り合い?」

「ん~あの犬は知らない(←人ではなく、犬で相手を判別してるところが犬馬鹿管理人の特徴だ)」

「あれ、子犬じゃない?」

「だね、あの動きは。たぶん、パピーだわ」

そこで、管理人ははたと気づいたのだ。なるほど、社会化トレーニングをしたいから、良かったらこっちに来てっていう合図なんだ!

相手がパピーならば、うちの連中は絶対に吠えないし、気が向けば姫さんが子犬の遊び相手にもなってやるので、デカ犬に慣らしたいパピーの社会化トレーニングにはうってつけの相手である。そういうボランティアにはもちろんいつだって積極的な管理人は、さっそくデカ犬たちを引き連れて子犬と飼い主さんのそばに近づいていったのである。

まだ4ヶ月のチビ犬は好奇心の塊だった。近づいてきたデカ犬に、一瞬怯えてうなり声をあげたものの、すぐにまた近づいてきて、ちゃんと上手にオジサンオバサンと(犬社会では)礼儀正しい挨拶を交わしていた。

そろそろヒートが始まりそうな姫ちゃんは、ガキんちょにはぜんぜん興味を示さなかったので、犬どうしの挨拶を済ませたら、あとは人間のほうがコロコロパピーをいじくり廻して遊んでいただけなのだが、新米飼い主さんと言葉を交わしつつ、ふと管理人は思ったのだ。

犬の社会化トレーニングってじつは飼い主の社会化なのかも(-。-) ぼそっ

社会化失敗犬というのは、いまの世の中けっこういる。いわゆる「犬嫌いの犬」だと飼い主が勝手に思っているワンコたちだ。確かに量販型ペットショップの販売方法は、犬の社会化を妨げる大きな要因になっているし、そういう環境で育った犬が多いいまの日本では、社会化失敗犬がたくさんいるのも当たり前と言ったら当たり前だが、いわゆる社会化期(生後2~3ヶ月)を最悪の状況で過ごしたとしても、好奇心旺盛な子犬の時期に、飼い主が頑張って積極的に動けば、たぶん、ある程度のリカバリーはできる。

見ず知らずの他人に愛想良く微笑み、何とか社会化トレーニングの相手をさせようと目論んでいるきょう会ったオバサンのような飼い主さんなら、ちゃんとそれができるのだ。

どんな犬に成長するかは環境で決まる。その環境の大部分を、じつは飼い主が占めてるのだなとつくづく思った。

たとえば、この国では犬を主として世話する人の大部分が女性である。家庭で犬を飼っていたとしたら、毎日散歩に出かけるのはお母さんというケースが一般的なのだ。オバサン同士は基本的に集うことが好きな群れ動物なので、毎日同じ公園に出かけていって、毎日会う飼い主同士は、いつの間にか知り合いになって、自然と犬も人間も友だちができる。

管理人も同じ群れ動物のオバサンだが、家で仕事をしている関係で、一般的なお散歩タイムとはずれたスケジュールで過ごしている。散歩のだいたいの時間は決まっているものの、けっこう気ままに歩きまわっているし、そうするとなかなか友だちなんてできないものだ。

たとえば、ふつうのオバサンだったから怪しまれないきょうの飼い主さんの行動も、強面のオッサンがやったなら、思いきり変な奴だとドン引きされる。袖から桜吹雪が覗いてるような怖い系のオジサンに微笑まれても、怖くてたいていの人は近づいていかないだろう。

「飼い主が男だってだけで、ポン太は損してる」

そう言えば、かつて越後屋も嘆いていた。奴は♂にしては愛想の良い個体だが、それでも愛犬の社会化トレーニングのために友だちを作ろうとやたらと人に近づいていくのには、やはり躊躇いがあったらしい。

それを言ったらうちのツチノコ兄弟は、デカイというだけでハードルが高かった。何しろお散歩デビューの時点で、軽く15kgはあったのだ。身体はデカイが子犬なので動きは派手だし、抑制は効かないしで、けっきょくいつも行く近所の公園では、ほとんどの成犬(だけど、みんなツチノコ兄弟よりずっと小さい)には嫌われた。幸い、我が家の場合は、ちょっと離れた河原まで遠征してみたところ、そこにデカ犬飼いが集まっていて、その仲間に入れて頂いたおかげで、ツチノコ兄弟は無事、理想的な子ども時代を過ごすことができたのだ。

で、何が言いたいかっつぅとだな、子犬に社会化させるって作業は、じつは飼い主側にとっても、社会化トレーニングだと言うことなのだ。

見ず知らずの他人に話しかけるのって、やっぱり誰だって最初はすごく勇気がいる。とくに現代の都会では、人との距離がすごく遠い。他人とは目も合わせないなんて生活が日常化しているなかで、犬を連れているというだけで誰にでも親しげに話しかけるのは、犬飼い病にかかったディープな趣味の持ち主だけの、一般人にはわからない症状なのだ。だが、心配することはない。なぜなら、この病に罹っている人々は、他人にいきなり話しかけられることに、すっかり慣れてしまっているのだから。

「男の子ですか?」

「何歳ですか?」

犬連れの人にいきなり、そう話しかけられたら「35歳、独身、愛知県出身の銀行員です」と答えるのは間違いだ。犬飼い病のキャリアにとって、飼い主は単なる犬のアクセサリーにすぎない。

「お名前は?」

と訊かれて「山田花子」と答えるのも、やはり犬飼いとしては正しくない。犬の名前が山田花子でない限り、それは質問に対する誤った答えなのである。

犬種、性別、年齢、特徴をすべて知りつくしている友だちがたくさんいるわりには、じつは飼い主の名前も知らなかった。そんな犬友がたくさんできたとき、初めて、飼い主の社会化も完成する。そうやって、飼い主がちゃんと社会化されていると、じつは犬の社会化も比較的スムーズに進むのだよ。

犬を飼うということは、動くぬいぐるみを連れて歩くことではない。犬と共に、社会の一員として群のなかに交わることだ。犬を飼えば、人間の暮らしも変わっていく。

その変化が楽しいと思えないのなら、やっぱり最初から犬を飼うのは諦めておいたほうが良いだろう。
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群れない、群れます、群れれば、群れろ!
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お宅訪問デビュー

朝6時に起きたら、まだご飯が炊きあがっていなかった( ̄‥ ̄)=3 フン

炊飯器より、早起きしちゃう管理人ってどうよ!? なぜ休みの日にもかかわらずこんな朝っぱらから起きてるかというと、それはそれなりに色々事情があるのだが、それは後ほど気が向いたら話すとして、朝飯をかっ喰らおうにも肝心の白飯が炊けていない以上、この暇をやはり有効利用すべきだろう。てなわけでまたもや犬猫屋敷版「その時、歴史は動いた」バックツゥーザフューチャーバージョンである。

それは悶絶するくらいラブリーな生物を見に行ったときの話である。

この日は、じつは姫ちゃんにとって、初めて相棒なしで他人さまのお宅にお邪魔するという初体験の日だった。通常、どっちかを連れて行くというシチュエーションになった場合、手がかからず、トラブルも起こさないカイだけを連れて行くというのがいままでの常だったからだ。

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元祖トラブルメーカー

べつに2頭連れて行っても良かったんだけどね。ただ、カイは子犬はあまり好きではないし、だったらこの機会を利用して、姫がどの程度他人さまの家でもめ事を起こさずにいられるか、試してみようと思ったわけだ。

「今回、姫さんお宅訪問デビューなんで、もし何かやらかしたら……すまん、泣いてくれ(^_^;)」

という管理人の身勝手なお願いに、心優しいみっちゃんは快く応じてくれた。ちなみに、みっちゃん家は犬お出入り自由のリビングダイニングに一面クッションシートが敷いてあるし、壁や家具など重要な部分にはすでにハルさんのステキな咬みあとがついているので、犬飼い的には非常にくつろげる、犬飼いフレンドリーな空間である(←前回お邪魔した際に、ちゃんとその辺りはチェック済み)。

余談だが、高級木材を使った板張りで、目が飛び出るような値段の家具を置いた豪奢なお宅を背景に「犬と一緒の満ち足りた生活」なんてタイトルがついた写真を見るたび管理人は、ケッ、ド素人がε-( ̄ヘ ̄)と思うのだ。「うちも犬を飼ってるから、ぜんぜん気にしないで連れてきてぇ~♪」てなことを言われて、行ってみたら、モデルルームみたいな部屋だったりしたら、管理人はそのままUターンして帰ってくる。逆に、たいていのことは、すでにこの家の犬がやり尽くしてるな、と思えるような家ならば(例えば我が家?)2、3日逗留しようかなってな気分にもなるものだ。

壁に爪で削られた跡があり、家具の角はきれいに丸くなっていて、桟にも咬み跡があって、ドアに穴が開いていて、ソファに掘られた跡がある管理人の部屋が、犬連れ客の憩いの場となっている理由はここにある。

管理人の部屋にやって来て、毛が飛び散ってるのを見てだらしないと思ったそこのあなた。違うのよ、管理人はべつに掃除が嫌いなわけじゃないの。ただ、我が家に来る犬連れ友が、部屋を汚して申し訳ないとか気を遣ったら悪いじゃない? だからわざわざ友人が来るときは、掃除を控えめにしているだけなの。あったり前じゃない。ふだんの管理人の部屋はモデルルーム並にきれいなんだから(^_^;)
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犬飼い仕様のモデルルームでは、
キッチンに仕切りは標準仕様

で、それはさておいて、いつものごとくあれやこれやと3つぐらいはやらかすだろうなと覚悟して連れて行った姫なのだが、思ったより彼女は良い子でいられた。まず、絶対やるだろうなと思ったマーキングの失敗もなかったし(←定期的にお庭のトイレに連れて行った管理人の戦略勝ち)、キッチンに忍び込んでの勝手に試食会もやらなかったし、何より、あの姫が、一度も勝手にリサイタルを始めなかった。これは姫ちゃん的には画期的なことである。

まあね、奴はああ見えてけっこう臆病な内弁慶なので、初めて行った先では、けっこう良い子を演じられるのだ。「とても温和しい穏やかな良い子です」てなJERO(日本広告審査機構)に苦情を申し立てたくなるようなキャッチフレーズがついて里親募集されていたのも頷ける。じっさいは、「とても気の強い喧しい厄介な犬」だったんだけどね(。_ _)

今回、自分より身体の大きなゴルが2頭いたにも関わらず、怯えて吠えることもなく、それどころか、ほんとうに「温和しく穏やかな」ハルさん、リリーさんを一睨みで威嚇し、あとは悠然と女王さま気取りで奴はじつに楽しい1日を過ごした。

一睨みと言えば、せっかく子犬と遊ばせようと連れて行ったにもかかわらず、奴は傍若無人な黒い子犬と遊んでやるどころか、ちょっとでもチビスケの態度が悪ければ睨みつけ、オモチャを奪い取り、教育的指導を入れまくるという大人げない態度をとったのである。

まっ、順位にはちょっとうるさい姫さんだから、甘やかされた子犬に喝入れずにはいられなかったんだろうがね。

それに対して、姫どうよう、今回お宅訪問デビューだったしおのすけ家のリリーさんは、じつに穏和な良いオバサンの役に徹していた。
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ピッポにリードを持たれて引っぱられても
困った顔で飼い主を見るだけ

銜えたオモチャをことごとくチビスケに横取りされても、唸りもしないんだからリリーさんは大物だ。散歩の途中、気に入らない犬とは一戦交えそうになることもあるので、飼い主的には初対面のデカ犬(それも♀同士)と揉めないか、ドキドキもんだったらしいのだが、そんな心配はすべて杞憂だった。

うちのワンコちゃんは完璧に訓練が入ってるから♪ と言い切れる非常にレアな超優秀な飼い主でない限り、犬との「初めて」体験は誰だってドキドキするものだ。初めてのお宅訪問、初めてのドッグラン、初めての旅行。うちなんかさぁ~自慢じゃないが、毎回飼う犬がすべて「どこに出しても恥ずかしい犬」になっちゃうから、また何かやらかすんじゃないかと、ついつい出かけるのも億劫になる。

だが、思い切ってやってみれば意外に平気なものなのだ。最悪の事態を常に覚悟しておけば、たいていは、それほど酷いことにはならない。逆に飼い主が恥ずかしい思いをしたくないばっかりにトラブルを起こしそうなコはいつもお留守番になってしまうと、そういうコはいつまで経っても成長しないし、そのコの良いところを見つけてやれる機会を逃す。

とくに多頭飼いだとさ。ついつい扱いが楽な方だけ連れてくっていう風になっちゃうわけだ。うちがまさにその典型だった。姫は何かやらかすかもしれないから、連れて行くならカイのほうだけ。

だが、とりあえずそれなりの努力はして、ある程度のトレーニングを積んだなら、思い切って連れて出てみれば良いのだと、今回管理人はつくづく思った。元祖トラブルメーカーだって、時間をかければ成長する。成長した犬を、飼い主が、ちゃんと信じてあげないとね。

最初の一歩を踏みださなければ、決してその先に進むことはできないんだから……
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千客万来

おっと、もう4月かよ(-。-) ぼそっ

桜が咲き乱れ、将軍さまの国から飛翔体がぶっぱなされる物騒な世の中だが、管理人と犬猫屋敷の面々はあいかわらずとても元気で暮らしている。それにしても飛翔体って……ぶち上げた方は、人工衛星だと言い張り、かたや飛んできたのを見てるほうは、ミサイルだと信じてるので、お得意の曖昧表現を使ってみましたって感じだね。嫌だね、曖昧なのは。せっかくなら、自称人工衛星とか言ってやりゃいいのに……

それはともかくブログがすっかり週1更新に成り下がっている理由は、偏に管理人が多忙だからだ。いやね、書きたいことは山ほどあるのよ。お客さまがみえたり、お出かけしたり、この季節はけっこうイベントが目白押しだ。だがイベントがあると1日が潰れる、ゆえに他の日の仕事の負荷がきつくなる。てな具合に悪循環にはまっているせいで、放置ブログがそこかしこに(。_ _)

まあ良い(←あいかわらず立ち直りは早い)。いまや1週間前の思い出を綴る「その時歴史は動いた」状態になってはいるが、とりあえずあったことを少しずつ書いていこうっと♪

んでもってすでに先月の話だが、あの悶絶するくらい愛おしい生物を見に行った翌日、今度は、我が家にお客さまが見えたのだ。
20090406a
お久しぶりです、ちょこどっと

Choco.に会ったのは、それを言ったら女系猫猫犬家族さんに会うのも、ほぼ1年半ぶりである。前回、我が家にお泊まりに来たときにはまだムチムチギャルだったおChoco.さんだが、その後ダイエットに成功し、今回はすっかりスリムになっていた。
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キュッと上がったスリムな桃尻♪

体型もすっかり変わったが、管理人がもっと驚いたのは、Choco.がすっかり落ちついてとても態度が穏やかになっていたことだ。

だって初めて会った頃、奴は車で移動中はずっと絶叫しっぱなしだったんだもの(^_^;)

姫どうよう、何かっちゅうとヒステリックな声で絶叫していた最初のChoco.を知っている管理人としては、Choco.さんの成長ぶりに正直目を見張った。何しろ、女系猫猫犬家族さんが独り車に乗り込んで、向きを変えるために車がいったん発進しても、Choco.は管理人にリードを引かれておとなしくしてることができたんだから!

ちなみに3年前なら、確実にChoco.はリードを引きちぎらんばかりに暴れていた。置いていかれまいとして、ヒステリックに絶叫して大騒ぎになっていたはずだ。だが、いまのChoco.は吠えもしなければ暴れもしない。ここまで精神的に落ちついたChoco.と、あのやんちゃ娘との間にこれほどの絆をちゃんと創りあげた女系猫猫犬家族さんの努力に心から敬意を表したい。

オビ(服従訓練)は遅々として進まず……と女系猫猫犬家族さん自身は仰るが、良いんじゃないの、んなこたぁ~オビに短かきゃ、たすきにすれば良いわけだし(^_^)v

また、こんなことを書くとウザイ奴らがやってきて、服従訓練の重要性についてうんちく垂れられると面倒なのでいちおう念のために言っておくが、管理人は服従訓練が犬飼いの基本だってことぐらいは重々承知しておりますよ。服従訓練は大事だし、どんな場合にも犬と楽しく暮らしていくための有効な手段だとは思っているが、ただ、まずは服従訓練ありき、みたいな正統派犬飼い道には正直疑問を覚えるのだ。

犬がどれだけ成長したかは、絶対評価であって相対評価ではないはずだ。だから、3年前にできなかったことが全部ちゃんとできるようになっているChoco.はすばらしく成長したし、そこまでChoco.を育てあげた女系猫猫犬家族さんはやっぱり優秀な犬飼いなのである。

てなことを考えていると、今度はうちの出入り業者が二本脚、四本脚の扶養家族を引き連れて現れた。
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相変わらずのビビリん王子

越後屋という男は、脳の計画性を司る部分が完全に欠如しているので、いつもいきなりやって来る。今回もまた、Choco.が遊びに来ているという話を聞きつけて、のこのこ登場したのである。むろん、いきなり我が家の庭に入ってきた天敵(越後屋の息子たち)に対して、姫が死ぬほど絶叫したのは言うまでもないだろう(←この部分は、いまだ改善できていない)。あぁ~だから、まず外で会わせて、一緒に散歩できるぐらいの時間に来いっていつも口を酸っぱくして言ってるのに( ̄‥ ̄)=3 フン

だが、これまた1年ぶりくらいにあった越後屋ボーイズは驚くほど成長していた。事実、前に会ったときは姫の恐怖の対象だった兄ちゃんのほうに、姫はそれほど反応しなかった。今年小学生になる弟のほうは、姫に思いきり吠えられていたのだが……

そう言えば、よくうちにやって来ては目一杯吠えられているAmigoさんちのR子ちゃんも同じぐらいの歳だわね。

逆に、この前比較的問題がなかったつむぎちゃん家の息子は、考えてみれば、越後屋兄とちょうど同じくらいの年齢だ。

つまり姫の子ども嫌いの対象年齢は、じつはけっこう狭いのかもしれない。

てなことを、絶叫する姫をなだめつつ(ついでに暴れ回る二本脚を制止しつつ)管理人は考えていたのだ。どの年代が姫にとってはダメで、どのような動きが姫の恐怖心をかき立てるか。これら情報は、こうして姫を実際に子どもに会わせて、そのたび、蓄積していくしか他に収集の方法はない。どれほど優秀な訓練士を雇っても、どれだけ躾の本やサイトを読んだとしても、実地でしか学べないことなのだ。つまり飼い主自身が、地道なリサーチをして、その結果から、対策を考えて、これまた実地で試してみるしかないってことね。
20090406d
ポンです。ボッボッボクのこと、覚えてますか?

こういう作業を、面倒だ、難しいと思う人も中にはいるだろう。だが管理人に言わせれば、じつはこの面倒くささが、犬飼い生活の醍醐味だ。他に類を見ないワンアンドオンリーの我が家の犬向けに、カスタムメイドの訓練方法を考える。それがピタッとはまったときの充実感がたまらない。
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オスワリに関してだけはCDXレベルの
訓練精度を誇っている犬
(注:ただしおやつの気配がある場合に限る)

あいかわらずビビリ道を突っ走っているポンちゃんも、相対評価で見られたら、たぶん単なるダメ犬として切り捨てられる対象だが、他の犬がいる中で、ふつうに庭を駆け回れて、おやつをもらって食べられるようになっただけでも、じつはものすごい進歩なのだ。絶対評価で見た場合、ポン太はポン太なりに、ずいぶん成長していると思う。
20090406f
嬉しそうに走ってはいるが、なぜか顔は困ってる(^_^;)

考えてみれば、Choco.や姫やポン太みたいな犬は世の中にたくさんいる。どこの馬の骨かもわからず、親もわからず犬種も不明で、奇妙な行動をとったり、問題行動が出たり。

人は、そういう犬を問題犬と切り捨てる。その多くは、税金を使ってあっさり処分されてしまうのだ。そういうペット大国の有り様が管理人はおかしいと思うのだ。少しずつ修理をすれば、どのコもちゃんと飼えるのに。ちょっとだけ手を掛けて、工夫をすれば、どのコもふつうのペットとしては、ちゃんと飼えるレベルまで持っていってやれるのに。それを棄てて、さっさと新品を買おうっていう考え方は、やっぱりエコの時代にはそぐわない。

オビがダメならタスキで良い。タスキも無理ならハチマキで満足する。そういう柔軟な考え方の犬飼いが増えていけば、きっと処分される犬の数は減っていくのだと思う。
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スーパードッグにはほど遠い、おとぼけワンコたちと暮らすフツーの飼い主


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