日米レスキュー事情
2008 / 06 / 07 ( Sat ) アメリカの状況はかなりちがう。まず第一にAKCのサイトを見るとだな、犬種ごとに検索かけて、その犬種をブリードしてるブリーダーの情報が出てくるその横に、同じ地域にある、その犬種を扱っているレスキューグループの情報がサイトに現れる。つまり、犬を買おうかなぁ〜ってやってくる人に、「捨てられた犬もいるんですが、いかがですか?」とやってるわけだ。AKCがですよ。ちなみにAKCは日本でいえばJKCと同じ類の団体なわけだ。JKCがサイト内で里親募集の広告載せるって想像つきますか、奥さん?
ついでに言えば、AKCとか他の純血種団体主催のドッグショーや競技会に、里親募集の団体がブースを出していることもよくある。リードやトリーツやおもちゃを売る店と一緒に、犬をひきとりませんか?ってブースが立っているのだ。これも日本ではまず考えられない世界である。もひとつおまけに、ペットグッズを売る巨大な量販店(たとえばPetsmartとかね)で定期的に地域のレスキュー団体やシェルターが里親会をやっている。餌とおもちゃを買いに来たついでに、里親募集の犬たちを見て、気に入ればもらっていくこともできるのだ。 こういうのを見るたびに管理人は思うのだ。アメリカの保護団体の、この積極性がこの国でも欲しいもんだわさ。 自己主張をすることが美徳とされるあの国では、とにかくやたらめったらPRすることを由とする。たとえそれが里親募集の犬猫たちであったとしても、とにかくやたらと売り込むのだ。それに対してこの国では、レスキュー団体のやってることは、あくまでも待ちの姿勢だと思うのだ。 一生懸命やってるわたしたちに、目を留めてくれる人がいますように。応援してくれる人が増えますように。 そうじゃなくてさ、応援したくさせるような手を考えるべきだと思うのだよ。目を留めてくれる人が現れるよう神さまにお祈りするんじゃなくてね、目を留めずにはいられないようにする方策を考えるべきだと思うわけだ。正直、年間数十万匹の犬猫の殺処分数を考えたら、神頼みで何とかなるレベルはとうに超していると思いませんか? 日本の保護団体が地味に待ちの姿勢でやっている理由は、もちろん自己主張が強いやつは嫌われるこの国の文化も関係あるだろうが、やっぱり金がないからだと管理人は思うわけだ。当たり前のことだがね、良いことやるにも金は必要なのですよ。世の中、金がないとなにもできないのね。けっきょく、とどのつまりは銭なのよ。 たとえ動物の保護活動という慈善事業であったとしても、動物を保護するためには当然金がかかるわけで、そのための資金を調達するのは悪いことでもなんでもないと思うわけだ。金儲けが巧い保護団体があってしかるべきだと思うわけ。ところが、この国の多くの人は、そこのところを勘違いしている。動物のレスキュー活動をする人たちは、貧乏なのに手弁当で、汗水たらして苦労してやるべきだなんてえのは単なる幻想だと管理人は思うのだ。霞を食って生きていける人間はいないしね、霞でお腹一杯になる犬や猫もいないのよ。 金儲けが巧い保護団体が出てこない一番の理由は、社会にはびこるこの勘違いなのだと管理人は思うのだ。いまこの国で、派手に動いて資金を集める保護団体が出てきたら、まちがいなくボコボコに叩かれる。それは動物の保護活動というものが、心優しい奇特な人々が霞を食ってやってるボランティアだと多くの人が信じこんでいるからだ。 でも、そうじゃないと管理人は思うのだよ。助けるべき動物の数が数百ぐらいならそれでも良い。だが年間に数十万匹処分されてるんだよ? その数をたとえば10年で半減させようと思ったら、システマティックに組織として大がかりに手をつけるしか方法はないんじゃない? 手弁当で地味に待ちの姿勢でやるのも良いが、そんなことをしていてもできる活動には限りがある。たとえばアメリカでは一番メジャーな里親探しサイトPetfinderはさ、あのディスカバリー・チャンネルを運営してる会社が持っているサイトなのだよ。里親を捜すという行為自体は慈善事業だし、犬猫の譲渡からは一切利益は発生しないが、サイトにはペット業界のそうそうたる面々が広告を出している。その広告収入からじゅうぶんな利益は出るわけだ。おまけに企業としても保護動物の譲渡活動に力を入れているというPRになる。 動物の保護活動はね、実際、ビジネスとして成り立つのだ。だから良いことをするボランティア活動とビジネスはまったく異なるものだというこの国の人の考え方を、変えるべきだと管理人は思うわけだ。 <<つづきはまたあした>> ヤシガニと暮らす母ちゃん犬の面倒見てくれる人、全国規模で募集中だす。 保護された経緯と問いあわせはこちらへ。業界初のヤシガニ付き里親募集バナー、欲しい人は、ここからどんどん持っててぇ〜 |
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