楽な犬って何ですか?
2008 / 04 / 14 ( Mon )
春は新たな始まりの季節である。社会人になって何世紀も経っていて、なおかつ、あとは衰えていくだけの老猫、老犬、老人とばかり暮らしている管理人のようなオバサンにとっては、春といってもこれといって何も変化はないのだが、それでも友人の子どもたちが今年から幼稚園! こんどは中学生! なんて話を聞くと、あぁ〜色んなことが始まる季節なんだな、とつくづく思う。

まっ、今年は老人にとっても新たな後期高齢者保険の始まりの年みたいだが(^_^;)

それはともかく、この時期、子どもの受験が終わったからとか、ようやく子どもに手がかからなくなったしとか、子どもの入学を機に一軒家に引っ越したからとかいう理由でペットを飼いはじめる家庭がけっこう多い。よく量販店でやってる「ご入学フェア」「新生活応援フェア」の犬猫版があるわけだな。冷蔵庫やテレビはね、まあ5年もすれば壊れるから、とりあえず欲しい物を安く買えば良いと思うが、犬猫はさ、少なくとも12〜3年は生きるからね。いまは餌も医療も各段に進歩しているので、小型犬や猫だと20年近く元気で過ごす飼い主孝行のコたちも多い。だからね、おっ、安い、いま買わなきゃ損! とばかりに飛びつくのは止めた方が良いっすよ。気に入ろうが気に入るまいが、きょう手に入れたその犬猫と、これから十数年一緒に暮らさなきゃならんわけだからね。

たとえば、この時期生活が一新されると同時に、是非新しいペットをと思う人も多いのだが、もう少し待つと(GW明けから6月くらいかな?)じつは里親募集に飼い主を探している子犬や子猫が大量に出てくる。春は、犬猫にとっても繁殖の季節だからだ。3〜5月ごろ、飼い主に望まれない多くの子犬子猫が生まれてくる。すぐには新しい飼い主のもとに送り出すわけにはいかないので、理想的には1ヶ月すぎくらいまでは親元において、または子猫子犬の世話に慣れた預かりボランティアさんの手元で新しい家で暮らしていけるくらいになるまで育ててから里親募集をはじめるのだ。

だから、もし新生活を機にペットを、と思っていて、なおかつ純血種にこだわらないというのなら、もう少し待つと、それこそよりどりみどりで子犬子猫が選べますよぉ〜とこれはいちおう保護動物譲渡推進運動をしている管理人からのちょっとしたお知らせね。

で、管理人のように長年犬猫を飼っていると豪語していると、「新しくペットを飼いたいんだけど、楽な犬種は何?」てなことをよく訊かれる。猫に関しては、あまりばらつきはないせいか、飼いやすい猫はどれ?って訊かれたことはないのだが。

で、この質問に対する管理人の答えは、ずばりAIBOである。

あんなに楽な犬種はほかにいない。餌も食べないし、排泄もしないし、散歩に連れて行かなくてもストレスがたまって暴れることはないし、何より、面倒になったらスイッチを切ってしまえば動かなくなる。

気が向いたときだけ相手をすればいいなんて犬は、もちろんこの世の中には存在しない。犬を飼うということは、ほんらい、非常に面倒くさい趣味なのだ。ゴルフが趣味、料理が趣味、写真が趣味、フィギア収集が趣味など、人間の趣味というのは多岐にわたるが、動物を飼うほど面倒な趣味はこの世にはない。なぜなら、他の趣味は、本人がやりたくなければやらずに済むが、生き物を飼うということは、飼い主の気分、体調、好みにかかわらず、1年365日x動物の寿命ぶん同じことを繰りかえしていかねばならないということだからだ。雨が降っているからきょうはコースに出るのは止めようと決めたとしても、吠えて室内で暴れるゴルフクラブは存在しない。飲み会が盛り上がって、帰宅が遅くなったからといって、家に帰ったら糞尿まみれのフィギアに出迎えられたなんて話も聞いたことはない。

だが、きちんと飼い主がやるべきことをしなければ、生き物はストレスがたまるのだ。そして、俗に言う問題行動というやつが顔を出す。

じっさい、人間に対して従順で、訓練もしやすく、初心者でも飼いやすいという犬種はたしかに存在する。だがそれは楽に飼える犬種というのとは、ちとちがう。とくにパピーから飼うのであれば、楽に飼える犬なんてもんは、じっさい存在しないのね。

だって子犬は子どもなんだから。子どもはほんらい手がかかるもんでしょう? 世話して育てなきゃならんでしょう?

いま思えば、ツチノコ兄弟のパピー時代は比較的楽だったし、奴らはかなり手がかからないほうだったと思うのだ。だがね、じっさい子犬育てをしていた頃は、一瞬たりとも楽だなんて思わなかった。日々体が大きくなり、悪知恵がついてくる大型犬予備軍は、じつにさまざまなことをしでかした。当時は、いまほど仕事が忙しくもなかったので、管理人も子犬育てに専念していたが、いまとなってはもう子犬は無理だな、とつくづく思ってしまうのだ。

楽な犬種、いわゆる飼いやすい犬種というのは人によってもちがう。たとえば世間一般では訓練が入れにくい、頑固で強情と言われるハウンド系の犬が、じつは管理人には飼いやすい。じっさい、犬の飼い方としては自分でもどうかと思うが、うちの連中の行動を見ていると、勝手に趣味を見つけて、勝手に楽しんでることが多いのね。むろん、最低限必要な服従訓練はやっているが、それ以外は犬たちの自主性に任せて、勝手に好きなようにやっちゃって、という犬たちとの暮らしかたが、管理人みたいなずぼらな飼い主には合っているのだ。だが中には、常に犬が飼い主に注目し、それこそ人間でいうところの箸の上げ下げまで指示したいという飼い主さんもいる。そういう人たちにとっては、自由気ままなハウンド系の犬というのは、じつは決して楽に飼える犬じゃない。

要は、犬を飼って、どういう暮らしがしたいのか、ってところが犬種を選ぶキーポイントだと管理人は思うわけだ。ワーキングドッグ並に訓練を入れて、真横をビシッとついて歩くようなステキな犬飼い生活を望むのなら、たとえばバセットハウンドを飼うのは自殺行為だ。むろん、CDXをとったバセットハウンドもきっといままでの歴史の中にはいるとは思うが、管理人は、そこまでバセットをちゃんとしつけた飼い主さんを神さまよりも尊敬する。

だがもし多頭飼いでワサワサ犬がいる状況が好きなのなら、バセットやビーグルなんていう犬種は非常にお薦めなのだ。奴らはたいていの犬と巧く仲良くやっていける。

逆に訓練性能の高い犬というのは、それだけ人に対する愛着が強い。だから飼い主を他の犬と共有することを断固拒否したり、ちょっとでも飼い主の注意が逸れたりすると、それだけでストレスがたまるコもけっこういる。だから、飼う環境によっては、じつはいわゆる問題行動が出やすい犬種でもあるわけだ。

楽かどうかの基準は、飼い主さんのこれまでの人生によっても変わってくる。たとえば、子育てをしたことがない人だと、毎日餌をやって排泄物の処理をするという作業だけでも負担に思うようになるかもしれない。たとえば暴れん坊将軍みたいな男の子を何人も育てましたって親御さんなら、おそらくラブのパピーだって鼻歌交じりで育てられるだろう。

で、要は何が言いたいかっていうとだな、「楽に飼える犬はなに?」なんて思っているくらいなら、犬を飼うこと自体考え直したほうが良いってことだ。管理人は別に何の資格も持っていない、単なる犬好きのオバサンだが、いままでの経験からひとつだけ言えることは、犬を飼う、育てるということは決して楽なことじゃない。ちゃんとパピーの頃から躾をすればいいとか、個体選びをちゃんとすれば問題なんか絶対ないといい張る人も中にはいるが、ごくごく一般的な人の多くは、飼ってみて、あちゃーということが多かれ少なかれあるものなのだ。その時、「楽だって聞いたのに!」って思ったら、やっぱり腹も立つだろう。だが、最初から犬を飼うのは楽じゃないということをちゃんと覚悟しておけば、まっ、こんなもんだろうと諦めもつく。頭にいくら知識が詰めこまれていたとしても、じっさい子犬がやってきて、戦争のような日々が始まると、躾本に書いてあることなんて明後日のほうに飛んでいく。そこで「こんなはずじゃなかった」なんて後悔するくらいなら、最初から、止めておいたほうが身のためだ。

世の中に「楽に飼える犬」なんてものは存在しない。だが、犬を飼うという面倒くさい作業が苦にならない人間はたしかにいる。新しくペットを迎え入れようと思う前に、自分がそういう人間なのかどうか、よく考えてみて欲しいと管理人は思うのだ。

テーマ:わんことの生活 - ジャンル:ペット

18:01:15 | 管理人の独り言 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
| ホーム |