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現金な奴ら

大量のおやつを購入してきた結果、うちの犬どもの態度がすっかり良くなった。

お散歩に行っても、しっかり横についてリーダーウォーク。どちらかがうんPをすれば、言われる前にすかさずオスワリの姿勢でそのままマテ。
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死に物狂いで服従中

たしかにね、最近おやつが枯渇気味で、ご褒美の品のバラエティーも量も、ご満足いただける水準には達してなかったことは認めるがね。それにしても、そこまで露骨に変身するのも、どうかと思うわけよ、管理人としてはさ。

我が愛犬が、すばらしいナンチャッテスーパードッグに変身したことを、なぜか素直に喜べないのはなぜだろうか?
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テーマ : わんことの生活
ジャンル : ペット

浮気

競技会を楽しみ、総重量4kgほどのおやつがつまったリュックを背負って、管理人がご機嫌で帰宅すると、玄関を入るや否や、お留守番犬たちの執拗な検査が待っていた。
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「おかえりぃぃぃ~♪ あら? あらあら? この臭いは……あらあらあら?」

飼い主が帰ってくると、今日はどこに行ってきたのかと鼻をピクピクさせて管理人がつけてきた臭いを端から端まで嗅ぎまくるのは、セントハウンドとして生まれてきたうちの犬たちの性なのだが、とくに他の犬をグリグリしてきた時は、検査が一層厳しくなる。

おそらくパンツの脚の部分に特に臭いがたくさんついているのだろう。姫さんなんか、管理人の脚をそれこそ隅から隅まで念入りに嗅いで回っていた。

「むむ! この臭いは、あの管理人さんに馴れ馴れしい黒い娘だわ。ん~ちょっと、こっちは誰かしら。これは嗅いだことのない臭いだわ。あぁ~ん、こっちもだれか知らない犬の臭い! ちょっとちょっとちょっと、アンタ、お仕事とか言ってたけど、色んな犬と遊んできたのね! いったいどこで浮気してきたのよぉぉぉ~」

何のことかわからない。それは濡れ衣だといくら言っても、犬の鼻にはかなわない。ポケットの中からマッチが出てきて浮気が発覚なんていうのは昔のメロドラマの典型だが、人の1億倍と言われる犬の嗅覚を持ってすれば、一嗅ぎしただけですべてお見通しになってしまうのだ。

人間、不思議なもので後ろめたいことがあるとついついプレゼントなどを買って用意したりする。小心者の管理人も、やっぱりそのあたりはありきたりのリアクションをとってしまうのだ。

「ほら、姫ちゃんにたくさんおやつ買ってきたから♪」
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ど~ん!

「あら、ステキ♪ これ、ぜんぶ姫に?」

「ぜんぶじゃないけどね。カイちゃんと仲良く2頭で食べる分」

「これ、買いに行ってきたの?」

「そうそう。そしたら店にたまたまたくさん犬がいてさ……」

「ふぅ~ん、どうだか……でも良いわ、これ、ほんとうにぜんぶ姫のために買ってきたのね?」

「そうそう、ぜんぶ姫ちゃんにおみやげ♪」

浮気を許してもらいたければ、目もくらむようなプレゼントが必要だ。合計1万円分のおやつの山を見せれば、たいていの犬は許してくれる。
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ジャンル : ペット

GW唯一のイベント

空っぽのリュックを背負って出かけようとしたら、家人に話しかけられた。

「あら、山へ?」

「いいえ、河原にお買い物に」
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そう、きょうは年に2回の競技会、管理人のようなデカ犬多頭飼いにとっては、おやつを大量に安く仕入れるチャンスの日である。でもね、管理人はいますごぉ~くすごぉ~く忙しいのだ。マジで、笑いごとじゃないほど忙しいのだ。だから、ほんらいならば、他人の競技会なんか見に行ってる暇はないのよ。じっさい、前日まで行けるという確信はまったくなかった。

確信のなさは、むろん朝になっても一緒だったが(夜中に妖精が出てきて仕事を片づけておいてくれるかと思ったのだが(^_^;))でも、けっきょくは行くことにしたのだ。納期遅れと、おやつの欠乏とどちらが管理人にとって恐ろしいかと自分に問いかけたところ、意外にあっさり答えは出た。

それに、最近はめったに会えない、隠し子たちに会う機会だしね♪

GWでまちがいなく道が混むのでうちの2頭はお留守番だ。ほんとうは、こんどは姫を連れて行ってやりたかったんだが……
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姫もデパ地下、行きたいわぁ~

どうやら、前回行った黒い奴から、試食コーナーが充実しているという話を聞いたらしい。だがね、管理人、いま慢性的な寝不足状態だし、この上GWの渋滞にはまって3時間は勘弁して欲しいわけよ。

てなわけで、購入したおやつを入れるための大型デイパックを肩に背負い、管理人は単身電車に乗って篠崎の河原まで出かけていった。朝は雨なんかも降っていたし、やっぱり気力体力が衰えてる時は、高気圧を呼ぶのも無理なのか、と思いながら現地に着いて駅から出たら、びっくりするぐらいのピカ天。

やっぱすごいね、管理人の晴れ女パワー。これを何らかのビジネスに利用できないのが口惜しい。

で、まずは隠し子たちの住み家に行き、我が愛する長女(仮)を思いきりぐりぐり。
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あいかわらず、めんこいね、ハナさん

その後次女(仮)を伴って、いざ競技会場へ!
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着くのが午後になってしまったせいか、楽しみにしていたフライボールの競技はすっかり終わってしまっていたのが超残念だった。見たかったな、今年もフライボール(-。-) ぼそっ

だが、何と言ってもはるばるやって来たのは、お買い物が目的である。さっそくショップのテントを歩きまわって、半年分のおやつをすべてゲットした。

毎年立ちよる店では、今年も鶏のささみで作ったトリーツを奨められ、

「去年、それいただいて行ったら、すごく食いつきが良くて、だから今年も買おうと思っていた」と言ったところ「毎度ありがとうございますm(_ _)m」とコラーゲンを山ほどおまけにつけてくれた。

嘘じゃないよ。ホントに食いつき良かったんだから。食いつきが良すぎて、ちょっと油断した隙に、ほとんど手をつけてない500gの袋を姫に一気食いされて、翌日大下痢騒動で大騒ぎになったという些細な点までは、ここでわざわざ言う必要もなかろう(^_^;)

ともかく、目的のものが買えて、管理人としては大満足だ。ただ、原料高のせいですかね、すべてのおやつが去年よりかなり値上がりしていたのが、ちょっと哀しかった。

その後河原に座りこんで、はなさく母が作ってくれたお弁当を美味しくいただき、午後の部の競技を見学して、おやつがパンパンにつまったデイパックを背負って、管理人は満足げに家路についた。

そして、家に帰ってみると……

to be continued
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エド・はるみが……

大ブレークして以来、人前で派手に犬を誉めるのが妙に気恥ずかしい気がしているのは、管理人だけだろうか?

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ちゃんとヒールできたのね、Good Good Gooooooood!


いや、別に流行ものの真似してるわけじゃないから。これ、10年前から管理人の芸風だから(-。-) ぼそっ

でも、あの派手さ、わざとらしさ、テンションの高さが、自分でも妙に似てると思うのだ。っつうか、エド・はるみのキャラって、あのまま腰にお散歩ポーチつけたら、よくある犬飼いの日常って気もしないではない。

この際だから、ついでに親指も立ててみようかな……
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ジャンル : ペット

独り暮らしの知恵

姫はかつて、独り暮らしをしていた。

いまは、世話してくれる人間がいる生活がすっかり気に入っているようだが、むろん、一緒に暮らす相手がいるということは、いろいろ面倒なこともあるわけだ。独り暮らし時代のように、自由気ままに、好きなコースを散歩することもできないし、他人さまの家の庭に勝手に入りこもうとするとNO!とか言われちゃうし。朝、なかなか起きない人間と一緒に生活してると、1日のペースが狂うし。たぶん、自由気ままな独り暮らし生活が懐かしい、なんて思ってしまう瞬間もあるんじゃないかと管理人は思う。

それでも、毎日飢えない程度にはご飯をもらえて、安心して眠れる寝床があって、それだけでも姫としてはこの生活に満足するには、まあじゅうぶんなのだろう。もともと、人間が大好きで、人と一緒にいたいタイプの犬だしね。

で、そんな姫ちゃんには、なかなか抜けない独り暮らし時代の癖というのがけっこうある。一番顕著なのは、むろんゴミ置き場を見たら、残飯が落ちていないか確認せずにはいられないってところだ。以前、管理人がうっかり気を抜いた瞬間にゴミ置き場に突入し、カラス除けの網に捕まって、大騒ぎになったことすらある(恥)

もひとつ、姫がいつまで経っても慣れないのが、道の端についている網目状になった排水溝だ。
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↑こんなんね

この手の排水溝があると、姫は断固上に乗るのを拒否する。
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ちょっと止めてよ、押さないでよ!
ヤダ、乗っちゃったじゃない!!

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ヒョイッと。
あぁ~良かった、落ちないで済んだわぁ~

多分、独り暮らしをしているときに、排水溝に落ちている食べ物を拾おうとしたか何かして、落っこちて痛い目を見た経験でもあるのだろう。ちなみに何に関しても無頓着なツチノコ兄弟は、別に網網の排水溝だろうが、乗れといえば、ふつうにそのうえを歩いていく。

どうやら、姫の場合は下が見えるあの感じが嫌なのだ。だから、穴の空いてない排水溝のふたなら道と同じ感覚でふつうに歩く。
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ここは平気。だって下が見えないから♪

あの食いしん坊が、生肉にはぜったい口をつけないのと同じように(その話はこちらから)これも、独り暮らし時代の名残なのかね……

で、何日か前にひどい強風と大雨の次の日に散歩に行ったらば、この網網排水溝のふたがひっくり返って開いていた。多分、あまりの降水量に排水溝が満杯になって水が逆流したのだろう。それを見て、得意気に飼い主さまを見上げる姫。

「ほら、だから言ったでしょう? この網の上には乗っちゃだめなの。危険なんだから!」

独り暮らしの生活の中で、犬もさまざまなことを学習する。
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突っ込みどころ満載

最近ニュースを見てて、やたらと思うのだが、近ごろってよくよく考えると妙なことが、すんごく多くないっすか?

たとえば、聖火を持って走ることと、それを応援することをすごく楽しみにしてる人たちの人権を、平気で侵害してる「人権擁護団体」の人々とか、暫定税率なはずなのに、それがなくなったとたんに予算が足りなくなってあたふたしてる某国のお上の皆さんとか、生き物の権利を守らなきゃならないって、人間に向かって攻撃する「動物保護団体」とか。

いまや、お笑い番組観るよりも、ニュース見てるほうがよっぽど笑えると思うのだよ。何せ、突っ込みどころ満載だし(^_^;)

でも一番突っ込みたくなるのは、そのおかしさに気づいてるんだかいないんだか、ともかく、にこりともせずに、真剣にそれを論じている四角い箱の中の人々だ。よく笑わないでいられるよね。いや、むろんあそこで笑ったら、苦情の電話やメールが殺到しちゃうんだろうけど(-。-) ぼそっ

聖火リレーの騒動なんて、いまやドリフの爆笑コントなみに滑稽だと管理人は思う。だって、聖火がバスに乗っちゃうんだよ? これが笑わずにいられるかい?

タイトルは忘れたが、笑いの起源みたいな内容の本を読んだことがある。もともと「お笑い」芸が生まれたのは、面と向かって文句を言えない庶民が、権力者のやることを風刺して笑い飛ばすことで体制批判をしたことに由来する。だがいまの世の中では、政治家とか、某大国とか、強いものを笑い飛ばすと、とたんに苦情が来るのだそうだ。物まねしただけで、クレームが来ちゃうっていうんだから、ダメだね。いまどきの政治家は人間がちっこくて、いけないね。政治家なんて笑われてなんぼの商売なんだから。話題になって喜ぶくらいの懐の深さが欲しいところだ。

自虐ネタで笑いをとるジョージ・ブッシュを見習って欲しいもんだよ、ホント。

イラクの反戦運動で、管理人が一番好きだったのは、この話だ(このサイトは日本語訳がついてて、お薦め♪)。今回の聖火リレー版でもこういうのが早く出てこないかなってちょっとワクワクしてしまう。

どうせ誰にも聖火は見えないのなら、何のために一般道を走るのか。最初から、妨害されないように室内でルームランナーの上を走りゃ良いわけだ。誰にも見つからないように、こそこそやるのなら、聖火リレーをやる意味なんてないはずだ。それでも国の威信をかけてあくまでもやると言い張る中国政府の頑なさを笑ってやれば良いと思う。それなのに、聖火を持って走っている一般市民に襲いかかったり、逆にチベット擁護を唱える人間を叩きのめしたり、どちらもやってることが、とても野蛮だと思うのだ。

犬や猫と暮らしてると、彼らはとても穏やかで、争いを好まない平和的な動物だとつくづく思うのだが、人間と同じようにかなり高度な知能を持つ奴らにも決して真似できない人間だけが持つ特技がある。それは相手を笑い飛ばすことで、それはおかしいぞと相手に知らせてやることだ。それができずに、真っ向勝負で武力だけを使うんじゃ、犬や猫と一緒なのね。笑う余裕がない人間は、万物の長とか言っちゃいけないわけよ。

少なくとも、管理人はそう思うんだがね。
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暴力はいけません、暴力は
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テーマ : わんことの生活
ジャンル : ペット

我が輩は猫である

天は、犬に育てられたちょっと奇妙な猫である。それでもやっぱり猫は猫。本能には決してあらがえない。

だから……
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箱を見たら、入らずにはいられないのはわかるんだが
はみ出してるよ、あんた(^_^;)

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テーマ : 猫のいる生活
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三寒四温

半袖過ごせるようなぽかぽか陽気かと思うと、翌朝起きるとセーターが欲しくなるような寒さという激しい気温の変化に、体が巧く順応できない。若いころは、気温の変化なんて屁とも思わなかったのだが、それを身に染みて感じる今日この頃は、ヤバイ、弱ってるぞ自分とつくづく思ってしまうのだ。

着るもので温度調節できな裸族の犬猫たちは、この変化をもろに肌で感じるようで、暖かくなってくると独りで寝ている天ちゃんも、昨晩のように気温が下がると慌てて管理人の布団の中に潜り込んでくる。

で、今朝、管理人がようやく目を覚まして散歩に行こうかと部屋を見渡したところ、犬の数が一頭足りない。黒い方の奴が、どこを見てもいないのだ。

「カイちゃ~ん、カイちゃ~ん、どこに行ったのぉ?????」

いつも寝てるソファの上にも、姫さんお気に入りの独りがけのソファにも、たまに潜り込んでいる管理人のデスクの下にもいやしない。念のため、姫さんの食堂であるクレートの中も確認したのだが、やっぱりカイはそこにもいない。

どこ行っちゃったんだ、あいつ!?

すると、管理人が出たあとの布団の脱け殻がごそごそっと動き……
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カイちゃんに、何か用っすかぁ?

歳をとると、気温の変化が身に染みる。二本足も四つ足も、多分それは同じなのだろう
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テーマ : わんことの生活
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我が輩は飼い主バカである

最近、姫さんはようやくツケがちゃんとできるようになった。

ちなみに、管理人の左側について歩くことはいままでだってできたのだ。ただ、それは「ツケ」ではなくて「付くわ」だったというのが頭の痛い問題だった。

「付くわ」のコマンドの大きすぎる欠点は、姉妹品の「座るかね」「待っても良いけど」とどうように、犬の気分と好みに大きく左右されるというところだ。ふつう「ツケ」がちゃんと入ってる犬は、飼い主のコマンドに従ってどんなときでも定位置に戻ってくる。ところが、「付くわ」の場合は、犬がめぼしい臭いは見あたらないし、暇だし、お腹も空いたことだし、ちょっくら横について歩いておやつでも口にいれてもらおうかね、と思ったときだけ発動する。逆に、気になる犬がやってきたり、猫が目の前を駆けぬけたり、美味しそうな試食品がすぐそばに落ちていた場合、飼い主の必死の叫びはあっさり無視されるのである。
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いま忙しいんだから、用がないなら呼ばないで!

つまり、犬に横について欲しいシチュエーションでは、「付くわ」はまったく役に立たないコマンドなのだ。

うちの犬、ときどき真横について、飼い主の顔を見上げながらたしかに歩いてはいるのだが、なぁ~にかがちがう、大きくちがう、と管理人はかねがね思っていたのだ。

で、最近、姫にとっての究極のベイトを手に入れたことで、その疑問がはっきりとした確信となった。

うちの犬、やっぱり「ツケ」はぜんぜんできていなかったじゃんよ(^_^;)

究極のベイト、と言っても、別にダンジョンでの死闘の末、ラスボスを倒してものすごいものを手に入れたわけではない。ごくごく当たり前に、うちに前からあったものなのだ。ただ、それが究極のベイトになるということに、愚かな管理人はごく最近まで、まったく気づかなかったのだ。
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はじめましてm(_ _)m
究極のベイト「まつげちゃん」と申します。

犬にトレーニングをするときに、ご褒美としておやつを与える代わりに、おもちゃを使うという方法があるのは知っていたが、姫の場合は何しろ食べ物命なので、散歩のときの「ツイテ」のトレーニングにはおやつしか使ったことがなかった。食べ物に勝る究極のご褒美があるなどとは、考えてもみなかったのである。

ところが、ひょんなことから、この「まつげちゃん」を散歩に連れて行ったところ、「まつげちゃん」はどんな美味しいおやつよりも素晴らしい効果を発揮したのだ。いまや、姫は「ツイテ」と言われたらほぼ100%の確率で横について管理人を見上げて歩く。管理人のポケットから、いつ「まつげちゃん」が飛びだしてくるかもしれないからだ。

この、何とも言えぬ形をしたオバQみたいなおもちゃの、どこがそんなに良いのか管理人にはわからない。と言うか、他のピーピー鳴るおもちゃと、このおもちゃのちがいがわからないのだ。だが、姫にとっては明らかにちがいがあるようだ。姫は他にも、同じような卵形のピーピー鳴るおもちゃをいくつか持っているのだが、この「まつげちゃん」は別格だ。毎日遊んでも飽きることはない。散歩が何より好きな姫が、「まつげちゃん」を置いて行くと門のところでUターンして家に戻ろうとするほどなのだ。いまのところ、どんな臭いにも全戦全勝だし、何より、おもちゃの良いところは、おやつとちがって食べたらなくなるわけではないので、「まつげちゃん」を銜えているあいだは、お得意の歌が歌えないということなのだ。

吠え癖が悩みだった飼い主にとっては、「まつげちゃん」はまさに究極のベイトである。だが、むろんいつものごとく、まだ問題はいろいろあるのだ。たとえば、姫は「まつげちゃん」欲しさに管理人の言うがままに動くのだが、だからと言って、管理人の目をじっと見てコマンドを待つわけではなく、あいかわらず奴の視線は「まつげちゃん」が入っているポケットに釘づけだ。だいたい、もしこのまつげちゃん1号が壊れたら、その後、管理人はどうしたらいい?

というわけで、太っ腹な飼い主は念のためにまつげちゃんのスペアを購入することにした。
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まつげちゃん、5人そろってゴレンジャー

言われなくてもわかっている。管理人は正真正銘の飼い主バカである。
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お尻あい

毎朝、管理人が黄泉の世界からゾンビのようによみがえると、姫が必ず大喜びでおはようの挨拶をしに跳んでくる。

カイと天は、たいてい管理人のベッドで一緒にグースカ寝ているのだが、姫は、よほど寒い真冬以外は、独りお気に入りのソファーでお休みになるからだ。

で、管理人がもぞもぞと動きだした気配で、さっそくベッドに上がってくる。まずは軽くおはようのチューをしたあと、奴は必ず管理人にお尻を見せる。

「お・は・よっ! あんた、きょうはどんな気分? アタシはね、こんな感じ♪」

こんな感じって尻を向けられてもねぇ~礼儀正しく、お尻の臭いを嗅がせていただくのが筋なんだろうが、管理人の退化した鼻では、お尻の臭いを嗅いでも、あんたの体調まではわからない。

ディーとカイは、飼い主さまにお尻を向けるような真似は一度もしたことがないのだが、寮長センセーに育てられた子猫の場合は、やはり同じように飼い主さまにお尻を向ける。雑誌によると、これは猫の習性なんだそうだ。嬉しくなるとゴロゴロ咽を鳴らしながら、尻尾をぴんと上げて、思いきり尻をこっちに向ける。

いわゆるスプレー行動をする直前のしぐさなのだ。無事去勢手術が終わって、天はもうスプレー行動は一切しなくなっているのだが、それでも肛門が目の前に来ると、「危険、来るぞ!」と身構えてしまう自分がとても哀しい。

人間にとっては、単なる汚物でしかないシッコやうんPという排泄物も、人間の数十万倍の臭覚を持つ動物たちにとっては、立派な情報伝達物質だ。排泄と同時に、自分の最新情報を書きこんだ、スーパーコンピュータ並の情報量を一気に伝達できる物質を出す。その威力といったら、最新の極小メモリーチップも真っ青だ。問題は、情報を受けとる方に問題があるってとこなんだよねぇ~

姫も、カイも、天だって、せっせと情報を提供しているのに、飼い主のほうにその解析能力がないために、単なる臭い汚物として無駄に廃棄されるだけ。

人間は、どんどん新たな機械を生みだす万物の長だとか言っているが、要は、動物がほんらい持っているさまざまな能力が退化しちゃったせいで、機械を使わないと生きられないもっとも下等な動物なんじゃないかとつくづく思う。だって、言いたいことを伝えるために、せっせとブログを更新したり、写真を撮ってアップしたり、臭覚がもっと発達していれば、そんなことする必要もないわけじゃん?

お尻の臭いを嗅いだだけで、相手がどんな奴だかわかるのなら、詐欺に遭うこともないだろうし、裏切られたって言って、悔しがって泣くこともない。たぶん戦争もなくなるね。だって、言ってることとやってることがちがうじゃん、なんて状況は、お尻の臭いを嗅いでしまえばぜったいに起こりえないわけだから。

考えてみれば、お尻を嗅いだだけで体調がわかるなら、ドッグドックに大金をはたく必要もないわけだ。そう思うと、無理とは知りながら、もしかすると訓練でいつか臭いが嗅ぎ分けられるようになるのではないかと、思わず犬の尻に顔を近づけたい衝動に駆られてしまう管理人なのである。
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尻を侮るなかれ
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KYでも良いのかも……

通勤電車で、妙な会話を耳にした。

その日はけっこう混んでいて、車内の奥に入ってしまった人が「降ります! 降ります!」と連呼していたのだ。その人は、何とか人混みをかきわけて無事降りていったのだが、そのとき、入り口付近にいた女性の2人組の会話はこうだ。

「降りますって言われても、こんなに混んでるんだから、どうしろって言うのよ!」(←やや切れ気味)

「ホントよね、こんなに混んでるんだから!」

ん~、たとえばいったんホームに降りて降りる人を通してあげるとか?

近ごろ、どう考えても変なのでは? と思うことを堂々と言う輩がかなり多い。その発言、恥ずかしくないっすか? と思うようなことでもあまりに堂々と言うものだから、正直、こちらのほうが不安になる。おまけに、周りにそうだ、そうだと同意する人がどんどん増えていくと、小心者としては、ますます不安になるのだ。

わたしの考えてた常識が、もしかしたらちがってる?

会社のそばにけっこう大きなスーパーがある。そこは、近所の会社の従業員にとってランチの購入場所になっているので、お昼時だけ「お弁当専用レジ」なるものが開設される。で、先日その店にいつものようにお弁当を買いにいって、管理人は不思議な現象を目にした。

ふつうのレジはガラガラなのに、お弁当専用レジには長蛇の列ができていた。管理人は何も考えずにふつうのレジでお会計を済まし、オフィスに戻って同僚にいま目にしてきた不思議な光景を報告した。

「ふつうのレジはガラガラなのに、何でみんなお弁当専用レジにおとなしく並んでるんだろう?」

「お弁当の人は、お弁当専用レジでお会計しないとダメだって思いこんでるからじゃない?」

……マジっすか?

管理人の理解では、お弁当専用レジというのは、お弁当だけ買う人しか使えないレジであって、人がそこに並ぶのは、お弁当を買う人は購入する品数が少なくて処理が早く済むからだ。いわゆる、アメリカのスーパーによくあるexpress lineと同じなのだ。だから、ふつうに買い物する人は、お弁当専用レジは利用できないが、お弁当だけを買う人は、ふつうのレジも利用できる。

ずっとそう信じていたのだが、もしかして、管理人の常識がまちがってる?

同僚に確認したところ、彼女も管理人と同じ理解をしていた。だが、延々お弁当専用レジで待っていたあの30人ぐらいの人々は、たぶんそうは思っていない。お弁当1個持って、ふつうのレジでお会計をしている管理人を見て「何なの、あのオバサン! お弁当の人は、こっちのレジしか使っちゃいけないのに、非常識ね、ありえなーい!」とか思っていたにちがいない。

いやはや、いやはや、じつに困った世の中だ。

それ変だけど、ということが常識になっていると言えば、「亡くなる」という言葉の使い方もそうだ。「亡くなる」というのはほんらい「死ぬ」の敬語であって、日本語のルールでは敬語は身内や動物には使うべきものではないので、正しい日本語という観点から言うと、自分の家族(親兄弟子どもなど)やペットが死んだとき、「亡くなる」という言葉を使うのはやっぱりおかしい。管理人はどうしても、「うちの」という身内を表す言葉と同じセンテンスのなかに「亡くなる」という敬語を使うことには抵抗があるので、ディーの話をするときは、「うちの死んだ犬が」と当たり前に言ってしまう。だが、他人様の死んだペットの話をするときは、やっぱり「亡くなった」を使うことにしている。違和感はあるのだが、犬猫はいまや子どもと同じだし、そう考えるとこの程度は許されるのかなという気はしている。何より、相手に不愉快な思いをさせないためには、やはり他人のペットに対しては、いまや「亡くなる」という言葉を使わざるを得ない。

だが、対象となるペットがカエルや金魚だと、正直かなり悩むのだ。

「あら、あのカエル、亡くなったの?」

カエルや金魚が「亡くなる」というのは、やっぱりそうとう違和感を感じるのだが、さりとてそのカエルがもし飼い主にとって家族の一員だったとしたら、やはりいまの時代はカエルも亡くなるのだろうか? 日本語はやっぱり難しい。

いまの時代、KYな奴は嫌われる。空気を読んで、周りに合わせて、もめ事を起こさずに過ごすことが新たな日本人の美徳とされる。だが、マジョリティーが変なことを言ってるときに、それに合わせることが良いことなのか、管理人としてはやっぱり悩む。だって、それって変じゃん? 心のなかで叫ぶこともあるし、思わず口に出して言ってしまうこともある。みんなが言っていることだからといって、それが必ずしも正しいことではないという事実は、歴史もちゃんと証明している。別に次から次へと喧嘩ふっかけて回るのが良いことだとは思わないけどね。ただ、そうだそうだって他人に同調する人間ばっかりの世の中って、やっぱり気味が悪いと思うのだよ。だって、そういう世の中だとさ、どんなに変なことを言ったとしても、声が大きいもん勝ちになるじゃないですか。

そういう世の中ってやっぱりね、管理人は暮らしにくいと思うのだよ。
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楽な犬って何ですか?

春は新たな始まりの季節である。社会人になって何世紀も経っていて、なおかつ、あとは衰えていくだけの老猫、老犬、老人とばかり暮らしている管理人のようなオバサンにとっては、春といってもこれといって何も変化はないのだが、それでも友人の子どもたちが今年から幼稚園! こんどは中学生! なんて話を聞くと、あぁ~色んなことが始まる季節なんだな、とつくづく思う。

まっ、今年は老人にとっても新たな後期高齢者保険の始まりの年みたいだが(^_^;)

それはともかく、この時期、子どもの受験が終わったからとか、ようやく子どもに手がかからなくなったしとか、子どもの入学を機に一軒家に引っ越したからとかいう理由でペットを飼いはじめる家庭がけっこう多い。よく量販店でやってる「ご入学フェア」「新生活応援フェア」の犬猫版があるわけだな。冷蔵庫やテレビはね、まあ5年もすれば壊れるから、とりあえず欲しい物を安く買えば良いと思うが、犬猫はさ、少なくとも12~3年は生きるからね。いまは餌も医療も各段に進歩しているので、小型犬や猫だと20年近く元気で過ごす飼い主孝行のコたちも多い。だからね、おっ、安い、いま買わなきゃ損! とばかりに飛びつくのは止めた方が良いっすよ。気に入ろうが気に入るまいが、きょう手に入れたその犬猫と、これから十数年一緒に暮らさなきゃならんわけだからね。

たとえば、この時期生活が一新されると同時に、是非新しいペットをと思う人も多いのだが、もう少し待つと(GW明けから6月くらいかな?)じつは里親募集に飼い主を探している子犬や子猫が大量に出てくる。春は、犬猫にとっても繁殖の季節だからだ。3~5月ごろ、飼い主に望まれない多くの子犬子猫が生まれてくる。すぐには新しい飼い主のもとに送り出すわけにはいかないので、理想的には1ヶ月すぎくらいまでは親元において、または子猫子犬の世話に慣れた預かりボランティアさんの手元で新しい家で暮らしていけるくらいになるまで育ててから里親募集をはじめるのだ。

だから、もし新生活を機にペットを、と思っていて、なおかつ純血種にこだわらないというのなら、もう少し待つと、それこそよりどりみどりで子犬子猫が選べますよぉ~とこれはいちおう保護動物譲渡推進運動をしている管理人からのちょっとしたお知らせね。

で、管理人のように長年犬猫を飼っていると豪語していると、「新しくペットを飼いたいんだけど、楽な犬種は何?」てなことをよく訊かれる。猫に関しては、あまりばらつきはないせいか、飼いやすい猫はどれ?って訊かれたことはないのだが。

で、この質問に対する管理人の答えは、ずばりAIBOである。

あんなに楽な犬種はほかにいない。餌も食べないし、排泄もしないし、散歩に連れて行かなくてもストレスがたまって暴れることはないし、何より、面倒になったらスイッチを切ってしまえば動かなくなる。

気が向いたときだけ相手をすればいいなんて犬は、もちろんこの世の中には存在しない。犬を飼うということは、ほんらい、非常に面倒くさい趣味なのだ。ゴルフが趣味、料理が趣味、写真が趣味、フィギア収集が趣味など、人間の趣味というのは多岐にわたるが、動物を飼うほど面倒な趣味はこの世にはない。なぜなら、他の趣味は、本人がやりたくなければやらずに済むが、生き物を飼うということは、飼い主の気分、体調、好みにかかわらず、1年365日x動物の寿命ぶん同じことを繰りかえしていかねばならないということだからだ。雨が降っているからきょうはコースに出るのは止めようと決めたとしても、吠えて室内で暴れるゴルフクラブは存在しない。飲み会が盛り上がって、帰宅が遅くなったからといって、家に帰ったら糞尿まみれのフィギアに出迎えられたなんて話も聞いたことはない。

だが、きちんと飼い主がやるべきことをしなければ、生き物はストレスがたまるのだ。そして、俗に言う問題行動というやつが顔を出す。

じっさい、人間に対して従順で、訓練もしやすく、初心者でも飼いやすいという犬種はたしかに存在する。だがそれは楽に飼える犬種というのとは、ちとちがう。とくにパピーから飼うのであれば、楽に飼える犬なんてもんは、じっさい存在しないのね。

だって子犬は子どもなんだから。子どもはほんらい手がかかるもんでしょう? 世話して育てなきゃならんでしょう?

いま思えば、ツチノコ兄弟のパピー時代は比較的楽だったし、奴らはかなり手がかからないほうだったと思うのだ。だがね、じっさい子犬育てをしていた頃は、一瞬たりとも楽だなんて思わなかった。日々体が大きくなり、悪知恵がついてくる大型犬予備軍は、じつにさまざまなことをしでかした。当時は、いまほど仕事が忙しくもなかったので、管理人も子犬育てに専念していたが、いまとなってはもう子犬は無理だな、とつくづく思ってしまうのだ。

楽な犬種、いわゆる飼いやすい犬種というのは人によってもちがう。たとえば世間一般では訓練が入れにくい、頑固で強情と言われるハウンド系の犬が、じつは管理人には飼いやすい。じっさい、犬の飼い方としては自分でもどうかと思うが、うちの連中の行動を見ていると、勝手に趣味を見つけて、勝手に楽しんでることが多いのね。むろん、最低限必要な服従訓練はやっているが、それ以外は犬たちの自主性に任せて、勝手に好きなようにやっちゃって、という犬たちとの暮らしかたが、管理人みたいなずぼらな飼い主には合っているのだ。だが中には、常に犬が飼い主に注目し、それこそ人間でいうところの箸の上げ下げまで指示したいという飼い主さんもいる。そういう人たちにとっては、自由気ままなハウンド系の犬というのは、じつは決して楽に飼える犬じゃない。

要は、犬を飼って、どういう暮らしがしたいのか、ってところが犬種を選ぶキーポイントだと管理人は思うわけだ。ワーキングドッグ並に訓練を入れて、真横をビシッとついて歩くようなステキな犬飼い生活を望むのなら、たとえばバセットハウンドを飼うのは自殺行為だ。むろん、CDXをとったバセットハウンドもきっといままでの歴史の中にはいるとは思うが、管理人は、そこまでバセットをちゃんとしつけた飼い主さんを神さまよりも尊敬する。

だがもし多頭飼いでワサワサ犬がいる状況が好きなのなら、バセットやビーグルなんていう犬種は非常にお薦めなのだ。奴らはたいていの犬と巧く仲良くやっていける。

逆に訓練性能の高い犬というのは、それだけ人に対する愛着が強い。だから飼い主を他の犬と共有することを断固拒否したり、ちょっとでも飼い主の注意が逸れたりすると、それだけでストレスがたまるコもけっこういる。だから、飼う環境によっては、じつはいわゆる問題行動が出やすい犬種でもあるわけだ。

楽かどうかの基準は、飼い主さんのこれまでの人生によっても変わってくる。たとえば、子育てをしたことがない人だと、毎日餌をやって排泄物の処理をするという作業だけでも負担に思うようになるかもしれない。たとえば暴れん坊将軍みたいな男の子を何人も育てましたって親御さんなら、おそらくラブのパピーだって鼻歌交じりで育てられるだろう。

で、要は何が言いたいかっていうとだな、「楽に飼える犬はなに?」なんて思っているくらいなら、犬を飼うこと自体考え直したほうが良いってことだ。管理人は別に何の資格も持っていない、単なる犬好きのオバサンだが、いままでの経験からひとつだけ言えることは、犬を飼う、育てるということは決して楽なことじゃない。ちゃんとパピーの頃から躾をすればいいとか、個体選びをちゃんとすれば問題なんか絶対ないといい張る人も中にはいるが、ごくごく一般的な人の多くは、飼ってみて、あちゃーということが多かれ少なかれあるものなのだ。その時、「楽だって聞いたのに!」って思ったら、やっぱり腹も立つだろう。だが、最初から犬を飼うのは楽じゃないということをちゃんと覚悟しておけば、まっ、こんなもんだろうと諦めもつく。頭にいくら知識が詰めこまれていたとしても、じっさい子犬がやってきて、戦争のような日々が始まると、躾本に書いてあることなんて明後日のほうに飛んでいく。そこで「こんなはずじゃなかった」なんて後悔するくらいなら、最初から、止めておいたほうが身のためだ。

世の中に「楽に飼える犬」なんてものは存在しない。だが、犬を飼うという面倒くさい作業が苦にならない人間はたしかにいる。新しくペットを迎え入れようと思う前に、自分がそういう人間なのかどうか、よく考えてみて欲しいと管理人は思うのだ。

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春の長雨

東京は、きょうもまた雨空である。

春にやたらと雨が多いな、とここ数年つくづく思う。天気が不安定なのは春の特徴だそうだが、それにしても桜の時期のほうが梅雨時より雨が多い印象があるのは、単なる気のせいなのだろうか? やっぱり地球は壊れてるなとつくづく思う今日この頃だ。

で、脚の短い犬を飼っている飼い主のとって雨はまさに天敵である。何せじっさい雨が降っていなくとも、いったん散歩に出ると腹面がみごとなぐらいに泥だらけになるのだ。そして散歩から帰ってきたときの「お帰りの儀式」にふだんの倍の時間がかかる。だから短足犬に雨具は必需品である。ところが、我が家ではずっと子供用Tシャツで代用して、ツチノコ兄弟用のきちんとしたレインコートは用意していなかった。

レインコートをいままでずっと買わなかったのは、一重に経済的理由からである。

だってさ、あの妙な体型に合うレインコートなんてものは決して市販されてないのね。同じ脚の短い犬種でもダックスやコーギー用は最近いくらでも出ているんだが。ここらあたりが雑種を飼う哀しさなのだ。脚の長さがコーギー並で、それについてる体はゴールデンサイズなんていう吊しの服はむろんないのだ。いきおい、ツチノコ兄弟用の服はすべてオーダーメイドになってしまう。「おあつらえで、ワンコちゃんにぴったりのお洋服作ります!」なんてサイトをあちらこちら見てまわったのだが、一番安くても1着あたり2万円! だめだ、無理だ、2頭分飼ったら今月の食費がゼロになってしまふ(-。-) ぼそっ

てなわけでずっと子供用Tシャツを着せられていたカイなのだが、最近、この方からすんげぇ~良いもんをもらった。

「近所のペットショップでセールやっててさ、うちの子の分と色違いで買ったからプレゼント♪」
20080413a

あら可愛い♪ なんとカエルさんの顔がついたフードまでついている。

ちなみにこのレインコートの受け渡しは、以前騒いでいた棒ダラ(特大)の配達と同時に執りおこなわれたのだが、まったく渋谷が似合わないオバサンふたりが、道行くおしゃれな若人を尻目に、路上でどうどうと犬用雨合羽を広げて

「うちのコに、入るかしら? でもこの長さがあれば大丈夫そうね!」

とやってるさまは、おそらくそうとう滑稽だったと思うのだ。ついでに言えば、一緒にセールで買ってくれたという姫の好きそうなピーピーおもちゃをわざわざとりだし、その場で音の鳴り具合を確認する念の入れようである。渋谷駅構内に鳴り響く「ピーピー」という音に、多くの人が不審そうな顔で振り向いたのは、むろん言うまでもないだろう。

会社帰りに待ち合わせだったので、臭いがもれないよう棒ダラ(特大)を厳重に梱包していたことを心の底から後悔した。ここまでやったのなら、せっかくなら巨大な干し魚も渋谷の民たちに見せつけてやりたかったぜε-( ̄ヘ ̄)

ちなみにこのふたり、以前やはり自由が丘のオサレなエスニック料理店でおやつの受け渡し作業を行っていて、巨大なブタ耳を振り回して興奮して騒いでるところを、店員に「それ……なんですか?」と目を剥かれたステキな過去を持っている。豚の耳も豚の鼻も牛のひづめも巨大な干し魚も、犬飼いにとってはおなじみの食材のひとつだが、一般ピープルにとっては不気味な物体としか見えないことを、しかと肝に銘じるべきだとつくづく思う。

てなわけで、フツーの人にとっては意味不明の物を振り回して大声で騒いでいるオバサンふたりは、渋谷を闊歩するオサレな人々の冷たい視線を浴びまくった。

ふん、偉そうに渋谷はアタシらの縄張りって顔すんじゃないわよ。こっちとら、鼻たらしてたころから渋谷が遊び場だったんだから。スペイン坂が単なる住宅地の抜け道だったころから、この街を徘徊してたんだからねぇ~マルキューがなんぼのもんじゃい!? てめえら、恋文横丁を知らねーだろう?ε-( ̄ヘ ̄)

誰に八つ当たりしてるんだかわからないが、ともかく派手に騒いで路上でブツの受け渡しを終えたオバサンたちは、それぞれ満足げに家路についた。手には、一般ピープルの目から見ると何に使うのかわからない不気味な品々を携えて……

犬飼いというのは、やはり特殊な人種だと思う。ヴィトンのバッグよりも、シャネルの財布よりも、エルメスのスカーフよりも犬の雨合羽が手に入ったことが、すごく嬉しい。それはね、たぶん、これを着たときのうちのコのようすが、常に目に浮かぶからなのだ。自分の服を買うのは我慢しても、大きな干し魚を大量購入してしまうのは、それを見た瞬間の、奴らの目の輝きが想像できるからなのだ。

愛犬の満面の笑顔を見たいがためだけに、知恵を絞り、家計をやりくりして、うちのコたちに満足な暮らしをさせてやりたいと思う。それが犬飼いという不思議な人種の性である。だから犬を飼うという行動は、そういう特殊な人々のための、とてもレアな趣味なのである。
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無口なナビ

近ごろは便利な時代で、ご大層なナビを購入しないでも、ケータイでナビになる機能というのがあるらしい。

で、さっそく妹がそれに申し込んで、先日獣医から帰るときに使えるかどうか試してみた。あっちこっちのボタンを押してみたところ、画面にちゃんと地図が表示された。

ほぉ~すごいじゃん? でも地図が出ただけじゃ意味ないんじゃないの?

妹の話だと、音声データを車のオーディオに飛ばして、車内のスピーカーから音声ガイドが出るはずなのだが、いっこうに何も聞こえてこない。

世の中で、何が使えないって無口なナビほど使えないものはない。

またしばらくパチパチやっていたら、ようやくスピーカーから声が聞こえてきた。

「150メートル先を左斜め、その先50メートルで右折です」

音声が出たのは良いのだが、我が家の位置は左斜め前方である。左に入ってまた右折したら、元の場所に戻ってしまうと思うのだが?

ちなみに、方向音痴の妹は、ぜんぜんその落とし穴に気づいていない。ただ、ナビがしゃべり出したというだけで狂喜乱舞していた。何しろ2回曲がっただけで、自分がどちらの方向から来たか、まったくわからなくなる奴なのだ。バァバも奴と同じで方向感覚が完全に欠如している人間なので、妹の方向音痴はまちがいなく遺伝である。

で、一瞬声を発したナビさんだが、またその後しばらく押し黙ったままだった。すでに指示された斜めに入る道は目の前までせまっている。

ここで曲がれって言ってくれないと、何の意味もないじゃん?

そこは、むろん通い慣れた縄張りなので、妹は有無を言わさず左折した。そしてつきあたりの道で、こんどは家に向かってまた左折。

「あのさぁ~、ナビさんの話だと、ここで右折しなきゃならんのだが?」

「へっ? だって、そんなの変じゃん。ここで左に曲がんないと家に帰れないじゃん」(←景色はある程度覚えているので、その場に来れば道はわかる妹)

「だって、さっき左斜めの次は右折って言われたじゃん」

「そうかぁ? 聞き違いじゃないの?」

ちなみに人の話をちゃんと聞かないのは、ジィジの家系の遺伝である。人間においても、やはりブリーディングは重要な意味を持つ。

で、しばらくするとまたナビさんが堰を切ったようにしゃべり出した。

「ここで左斜めです、その先右折です…………ルートを外れました。現在位置を検索し直します」

ナビさん、もはやパニック(^_^;)

そんなこんなしているうちに、すでに我が家に曲がる路地の入り口あたりまで到達していた。ナビさん、またもや誇らしげにしゃべり出した。

「そろそろ目的地周辺に来ています!」

たしかにね。うちの屋根がもう見えているしね。

ちなみに、ここまで来ればうちの犬たちだって家の場所ぐらいわかるのだ。我が家に入る路地は狭いのでバックで入らなければならないのだが、すでに後部座席につかまり立ちして、進行方向を向いている。

おいおい、アンタらのドデカイ頭のせいで、リアウィンドウがまったく何も見えないぜ(^_^;)

ちなみにバックで50メートル一気に下がるという荒技に、またもやナビさんは沈黙。やがて駐車場にそのままバックで車を入れると、ナビさんの誇らしげなトークがふたたび鳴り響いた。

「目的につきました! お疲れさまでした(^o^)」

おまえもな(-。-) ぼそっ

月数百円の利用料だけで使えるナビは、しょせんこんなものなのかもね。それを使うのが方向音痴で人の話をまともに聞かない運転手となると、かえってない方がましなような気もするのだが?

ナビもこれだけ普及しているのだから、いろいろおもしろいものが出てきても良いと思う。方言版というのはすでにあるらしいが、姫ちゃんの声で「次は右よぉぉぉ~」って教えてくれるものとか、おはぎが鳴いたら右、天の鳴き声なら左とか、うちの人しかわからないナビなんてぇのも自由に作れるようにしてれればいいのに、なんてことを思ってしまうのだ。

そういえば最近日産のノテのCMで使われてるGolden Eggs版のナビがあれば良いのに。Golden Eggs知らない人には意味がわからないだろうけど「次は右ね、ううん、やっぱり左かもしれないわ、いや、やっぱり右ね、うん右、あら、でもやっぱり左かしら、左だわね。左。あっ、やっぱり右だったわ」

なんてナビがあったりしたら、管理人はたぶん買ってしまうと思うのだ。だって、イマイチナビが使えないのはみんなわかっているわけだし、だったらおもしろいほうが良いと管理人は思うのだよ。

せっかくのナビ体験だったが、けっきょく地図を持った管理人を助手席に乗せておいたほうが使えるという結論に達した。何しろ、管理人ナビはさ、道を教えてくれるだけでなく、飽きたらトークも炸裂だし、すれ違った車に乗ってるワンコとか、行き過ぎる散歩ワンコの犬種まで全部レポートする特殊機能つきだしね(^_^)v
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ナビがあろうがなかろうが、うちの奴らは車でお出かけが大好きで、
そして帰りは必ず、こんなふうに爆睡する
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標準体型

現在また仕事が押し寄せてきていて、多忙きわまりない管理人である。

なのだがそろそろフィラリアの予防薬を飲ませる時期なので、きのうは、死ぬほど忙しいにもかかわらず、犬たちを引き連れて血液検査に行ってきた。どうせ血を抜くのは一緒なので、毎年この時期一緒に総合的な血液検査もしてもらう。そのうえ、カイは兄弟犬がああいう病気にかかった過去があるので、いちおう念のためエコーで腫瘍ができてないかの検査も欠かせない。今回は、姫の心臓の具合も見たかったのでレントゲンもとってもらった。結果的にフルコースのドッグドックとなったのだが、最後に渡された請求書を見て涙にくれる管理人である。

たっ……高っ(T_T)

帰ってきて、ますます仕事に力が入ったのは言うまでもないだろう。カイもそろそろ10歳だし、定期検診もやはり半年に1度ぐらいはやっておかないと心配だ。でも半年ごとにこの出費……ますますがんばって仕事をせんと、とても暮らしていけないわぁ~

で、検査結果なのだが、今回もステキなぐらい花丸だった。老犬と呼ばれる年になると、何らかの数値が良くないなんてことはざらにあるものなのだが、うちのコたちは2頭とも全部正常値の範囲におさまっていた。健康なことは何よりだ。きょうも元気で快食快便♪

ただひとつの問題点は、カイの体重が増えていたことだ。増えていると言っても、まあ1kg弱だったので、あのデカ犬にとっては誤差の範囲内ではあるのだが、それでも注意するに越したことはない。たぶん、過去1ヶ月間、姫がヒートだったので散歩の距離を短くしていたのが原因だろう。カイは家にいるときは、基本的に喰っちゃ寝の繰りかえしな奴なので、無理やり散歩に連れ出さないと、どうしても運動不足になってしまう。季節も良いし、また長い散歩を再開して、ちょっと給餌量を調整すれば、暑くなる前にまたもとの体重に戻るとは思うのだが……

散歩が短いのは一緒で、なおかつ、どう考えてもカイより食い意地が張っている姫のほうはなぜか1kg体重が減っていた。姫のほうは、家にいるときも、四六時中ちょこまかちょこまか動きまわっているので、たぶんカロリーの消費量が高いのだ。散歩を短くした影響は、姫にはまったく出ていなかった。

というわけで、ご飯は少なめ、おやつも控えめ、なおかつ散歩は長めというカイにとってはあまり嬉しくない日々がこれから続くことになる。むろん、奴からはさっそくブーイングが出るのだが……
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ご飯が少ないとお腹が空いちゃいます。
そのうえ散歩が長いなんて、どーぶつぎゃくたいだと思います!

しょうがないでしょう? 体重落とさなきゃなんないんだから。カイちゃん、おデブさんだから、少し痩せないと。

カイちゃんはおデブさんじゃありません。標準体型です!

いや、どこからどー見てもおデブさんだと思うよ。カイを見て痩せてるって思う人はたぶんいないもん。

いえ、カイちゃんは標準体型です。ぜったい標準体型なんです!!

それが標準体型ってことはありえないと思うよ。何で標準体型だって言い張るかなぁ?

カイの標準体型の算出基準………………

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(ディーくん + カイちゃん) / 2  = 標準体型


たしかにね、小錦ばかりの国ならば、小錦だって立派な標準体型だ。
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セクP……なのか?

出稼ぎから帰ったら、姫がオヤジのセーターを着せられていた。
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なんか、ぶかぶか

きのうはいきなり気温が下がって、またもや爆弾低気圧も来ていたので、姫の発作発生要注意日だったのだ。気温が激しく上下する季節、姫はお約束のように発作を起こす。おそらく、体にかかるストレスが引き金になるのだ。発作を起こすとそのあと、けっこうな確率で失禁してしまうので、その注意事項を留守番の家人に伝授して管理人は仕事に行ってしまったのだが、どうやら出かけたあとに心配したバァバが、とりあえずこれで良いやと、てきとうに姫にカイの服を着せたらしい。

で、無事姫は発作も起こさずいつものようにご機嫌で管理人を出迎えてくれたのだが、ちょっと妙だったのはカイの姫に対する反応だ。

自分のぶかぶかのセーターを着たオバサンが、妙に可愛く見えたのか、やたらと姫を遊びに誘い、2頭で仲むつまじくガウガウごっこをしているのだ。カイが姫と一緒に遊ぶのは、ヒートの時期のほんの短いあいだだけで、それ以外のときは、姫がいくら誘っても、カイはぜったい誘いにのらない。ところがきのうは、自分からプレイバウをして遊びに誘っていたのだ。

男物のぶかぶかのセーターを着た女子って、やっぱりセクPに見えるのだろうか? 姫は気温の変化に弱いので、わりとしょっちゅう室内でも服を着せられているのだが、カイが反応したのは今回が初めてだ。ん~男心ってよくわらかんな(-。-) ぼそっ

その後、夜になって暖房をつけて部屋の気温が上がってきたのでセーターを脱がせ、姫はいつものすっぴんに戻った。カイが食後にグースカ眠っていたところ、さっき遊んでもらったことに味を占めた姫が、ふたたびカイをしつこく遊びに誘いだした。

うぅぅぅぅ~うるさい! 寝てるんだから邪魔しないでください(怒)

やっぱり姫が魅力的に見えたのは、ぶかぶかセーターのおかげだったわけね。男心と秋の空。犬が何を基準に友だちを選ぶのか、五感がすっかり退化している人間には、やっぱりよくわからない。
20080408b
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興奮吠えは直るのだろうか?

うちの姫はシンガーである。

まっ、世間一般では吠え癖のある犬って呼ばれるのかもしれないけどね、うちでは姫ちゃんはアーチストだと思ってるのだ。だって、姫の歌声はいまどきにアイドル歌手なんかよりずっと美声だからね。だから、姫の歌声を無駄吠えとは呼ばんのよ。だって無駄じゃないから。姫はちゃんと理由があって吠えているわけだから。

とは言っても、サハラ砂漠の真ん中に住んでいるわけではない以上、やはり大声で歌う犬は近所迷惑になる。というわけで、少しずつ吠える機会を減らすトレーニングはやっているのだ。何しろ、かつては隣の公園で大嫌いな子どもがサッカーをしてるといっては吠え、管理人がトイレに行ったといっては吠え、しょっちゅう叫んでいたわけだから。

で、最後の最後まで残った姫ちゃんの勝手に始めるリサイタルのネタは、じつは興奮吠えなのだ。散歩に行く前と、食餌の前。1日4回このときだけは、いまだに歌ってしまうことが多々ある。吠えるといっても1分かそこらのことだからね。止めろっていえば止めるんだがね。だから放っておいても良いかなと思う瞬間もあるのだが、やっぱり管理人としては、犬がガンガン吠えてる状況って好きじゃないんだわ。それがたとえ短時間でもね。

というわけで、最近は食餌の前のリサイタルを止めさせる訓練を割と熱心にやっている。いつものごとく手を変え品を変えあれこれやってみたところ、いろいろなことがわかってきて、ん~深いな、興奮吠えと感心しつついろいろ知恵を絞っている管理人なのである。

ちなみに、正統派である犬が吠えたら食餌はお預け、というのがいちおうベースにはなっているのだが、吠えたら無視して皿を持って部屋から出るというのは、じつはあまり効果がないことが最近わかってきた。

いやね、たしかにこれでも多少は良くなってる気がするんだが、要は、皿を持って部屋から出ちゃうとさ、興奮吠えは止むけれど、もう一度入るタイミングを逃すと、こんどは苛立ってギャンスク吠えだすことがあるわけだ。で、吠えるという行為としては却ってひどくなっている。最初は興奮吠えだけだったのがさ、苛立って「お~い、飯!」って叫ばせるということは、要求吠えの癖までつけようとしてることになるわけだから。

というわけで、部屋から出るのは止めにして、吠えたらうしろを向いて無視にしてみたのだ。これだと、イライラしてギャンスク、はぜったいにやらない。だが、ドラマチックに吠え癖がなくなるかというと、そうでもないんだな。

ただね、うしろを向いてみて、ひとつわかったことがあるのだ。

姫、皿を見て吠えてる(-。-) ぼそっ

皿を見ると、奴はご飯よぉ~と叫びたくなってしまうようなのだ。験しに、皿を後ろ手に部屋に入ってみたら、姫はぜんぜん吠えなかった。

なるほどね。興奮吠えのトリガーになってるのは、皿なんだな。

さてと、じゃあどうすれば良いか?






……考え中……考え中……考え中……







そうか! 管理人が、後ろ向きで歩けば良いんじゃん(^_^)v

で、すごく良い考えだと思ったので、さっそく実践に移してみた。管理人、マイケル・ジャクソンみたいに餌皿を持ってムーンウォークよ。たしかに1日目はこれで大成功だった。後に進むという奇妙な動きをする飼い主の奇行に、犬たちが呆然としていたのだろうという突っ込みはしなくて良い。いまとなっては、それはじゅうぶんよくわかっている。

だが、このときは、ほんとうに良いアイデアだと思ったのだ。数日後、姫のリサイタルがまたフルパワーで再開されるまでは……

トリガーとなる皿を隠して歩くのは良かった。だが、数日間これを続けたところ、こんどは後ろ向きに進む管理人=ご飯よぉ~という新たなトリガーが誕生してしまったのだ。おまけに姫は、わざわざ管理人の前に回り込み、皿の存在を確認して、やっぱりご飯だ、と盛大に吠えている。

ダメだ、これじゃ何にもならん( ̄‥ ̄)=3 フン

ふだんから、常に後ろ向きで移動してみるか(-。-) ぼそっ(←根本的な解決にはなってないところが、ミソ)

だがここで、めげることなく、また新たなアイデアを思いつくところが、管理人のすごさである。そして次なる手段は……

姫に、とにかく皿が見えなければ良いのだ。つまり管理人が姫より前に行けばいい。というわけで、ご飯の前は姫を部屋から出して、入り口のそばでオスワリマテをさせることにした。

そして、座って待っている姫の前を皿を持った管理人が全速力で駆けぬけるのである。我が家のスワレマテはとてもとてもいい加減なので、むろん、駆けぬけていく管理人を追って犬たちも走りだす。中距離ならばとても犬の足には勝てないが、スタートダッシュのハンディーがついている管理人は、無事先頭で姫のダイニングルームまで辿りついた。

やったね、勝った(^_^)v

この方法ならば、たしかに姫は吠えないのだ。だが餌皿を手に廊下を駆けぬけていくオバサンとそれを追う犬たちという構図が果たして正しい躾の方法なのか、大きな疑問が残る。それにたしかに吠え声はないけれど、家の中を疾走する管理人とデカ犬たちの足音のほうがうるさいって気もしないではない。

やっぱ、どこかちがうな。何かがちがう……

まっ、とりあえずしばらくこの路線でいろいろやってみるかね。ローラースケートを履いてみるとか、頭にザルのせてみるとか?(←やっぱり根本的な解決にはなっていない)

果たして、興奮吠えというのは止めさせられるものなのだろうか? たぶん、止めさせられるとは思うんだがね。そのうちね。いろいろやってみているうちに、きっとこれだって秘策が見つかるものだ。
20071227C
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不妊去勢手術について

桜の季節が終わるのに合わせて、ようやく姫のヒートが終わった。
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今年も何もなくて、ほっと一息の管理人である。

不妊手術をしていない♀犬を飼うのは初めてなのだが、正直、これほどたいへんだとは思っていなかった。たぶん個体差もたぶんにあるとは思うのだが、ヒート中の姫は飼い主さまの言うことなんてまったく聞く耳持たずなのだ。

散歩中は掲示板チェックと書きこみに忙しすぎて、いくら呼んでも顔も上げやしない。散歩のあいだじゅうずっと下を向いてイグアナ状態でガンガン引っぱるし、ちょっとでも気になる臭いを発見した日にゃ脱兎のごとくダッシュしようとして、結果、首が絞まっておえーとなってしまう。何も達成できない苛立ちでふだんより吠え声がひどくなるし、トイレの回数も増えるので、トイレ掃除を怠ると必ず部屋のどこかでお漏らしをする。

姫は、ヒートの時以外は完全にトイレの失敗がなくなっているのだが、やっぱり今年も1回、玄関で失敗してしまった。

正直、ヒート中の姫を見ていると、いままでやってきたトレーニングは何のためだったのだ、と空しくなる。だがそれも、ヒート中の3週間ぐらいの間だけのことなのだ。その時期が過ぎれば、また姫はいつもの飼いやすい名犬に逆戻りする。

不妊去勢手術に関しては、人それぞれ、いろいろな考え方があるだろう。たとえば、病気でもないのに愛犬の体にメスを入れることに抵抗があるという人はやっぱり多い。管理人は手術肯定派だし、うちのコたちには条件が許す限り必ず手術を受けさせるが、毎回無事手術が終わるまでは生きた心地がしない。生々しい傷口を見るたびに、可哀想なことをしたと心底思うし、もし彼らの体に負担をかけない方法で同じ効果が得られるのなら、迷うことなくそちらを選ぶ。これは、管理人だけではなく、手術肯定派、推進派のあらゆる人々が同意見だと管理人は思う。

誰も、好きこのんで大切な我が子の体にメスを入れたいとは思わない。

だがそれでも、不妊去勢手術を選ぶのは、そうすることのメリットが、手術を受けさせない場合に比べて大きいと考えているからだ。ヒート中のストレスの軽減、生殖器関連のさまざまな病気の予防。犬猫たち自身にとって、多くのメリットがあると同時に、飼い主にとっても、やはりメリットは大きい。たとえば手術をしていないコに良くあるマーキングの問題。それが単なるお漏らしではなく、生殖活動の一部なのだと理解してやれればいいのだが、もし、それを問題行動と思って犬猫を叱るようなことになるのなら、管理人は手術を受けさせることをお薦めする。春先、それに秋のヒートのシーズンの吠え声や落ちつきのなさに「うちの犬(猫)はバカだから」と思うくらいなら、手術してやったほうが彼らにとっても楽なのだ。生殖関連のさまざまな行動は、止めろと言われて止められるものではない。それを、毎回飼い主に叱られるのは、動物たちにとっても困った状況だろう。

以前、我が家に居候していたすみれさんはおそらくそういう例の典型だった。マーキングと嫌がらせシッコのコンビネーションでいわゆる「トイレの場所を覚えないバカ犬」のレッテルを貼られて捨てられらたのだと管理人は思う。だが良い飼い主さんに巡り会ったすみれは、いまやトイレの失敗がまったくない名犬に生長した。だが、最終的にトイレをまったく失敗しなくなったのは、不妊手術を受けてからだ。姫もやっぱりうちに来た当初はトイレの失敗がそうとうひどかった。すみれにも要求吠えの癖がしっかりついていたが、姫もまたトイレ+吠え癖のコンビネーションで飼育放棄された部類の犬だと思う。トイレ、吠え癖、咬み癖の3つは、もう飼えないと言われて犬が捨てられる問題行動トップ3だ。

だがね、どれもトレーニングで完全に直せるものばかりなのだよ。唯一、トレーニングだけで何とかならないのは、おそらく生殖活動に起因するマーキングなどのトイレの失敗と一部の吠え癖や攻撃性だけだろう。だが、これだって不妊去勢手術をすることで、完全にゼロにはならいにしろ、かなりの部分は改善できるものなのだ。

センターに収容されるコの多くは、不妊去勢手術をされていない。彼らの何割がトイレや吠え癖や攻撃性の問題で捨てられたのかはわからないが、もしかするとその一部は、不妊去勢手術をすることで改善できたのではないかなと思うと、哀しい気持ちになるのだ。

不妊去勢手術の是非は、飼い主さんの考え方によって変わってくる。だから必ずしもしなければいけないものだとは管理人も思わないが、不妊去勢手術否定派の人たちにも、現実問題として手術するだけで直せる問題が原因で、あっさりと飼育放棄される犬猫がこの国では多いということはわかって欲しいと思うのだ。それを身をもって知っているからこそ、保護活動をする人は必ずと言っていいほど不妊去勢手術を譲渡の条件につけ加える。

不妊去勢手術は善悪の問題ではないのだよ。立場によって、また飼い主の生殖に対する考え方によってその判断が分かれてくる。それは、どちらもある意味正解なのだ。飼い主がきちんとした知識を持って、自分の飼い犬飼い猫にとってベストの方法を選ぶのなら、手術をするもしないも、どちらも正しい判断だ。ただ、きちんとした判断をせずに、または聞きかじりのうわさ話を信じこんで不妊去勢手術を否定した挙げ句、もう飼いきれないとペットを手放すのは、やはり問題だと思うのだ。

愛犬、愛猫の健康な体に、メスを入れるなんて飼い主ならば誰だってやりたくない方法だ。不妊去勢手術じたいは安全な簡単な手術だが、それでも全身麻酔をかける以上、リスクがゼロということはありえない。だがね、もし飼育放棄という事態に陥るくらいなら、改善策の一つとして手術を考えてみるのはまちがいではないと思う。犬猫たちにとっても、それはより良い解決策だと思うのだ。

だからね、管理人は知って欲しいと思うのだよ。不妊去勢手術のメリットとデメリット。それをきちんと知った上で、自分と大切な愛犬愛猫にとってベストの判断を下して欲しいと思うのだ。

迷っている人は、参考にこちらをどうぞ!
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共存とは……

桜の季節もそろそろ終わりだ。

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犬猫屋敷のある地域は、じつは桜がすごく多い。管理人が小学生だった旧石器時代に、この地区の小学校では毎年新入生に桜の苗木を配っていた。妹の時代にはもうやっていなかったので、おそらく10年かそこら続いただけのシステムなのだが、おかげで、庭の片隅に桜が植わっている家がけっこういまでも多いのだ。

桜の樹というのは不思議なもので、1年のうち360日は、そこに桜があるのにも気がつかない。この時期、たまたま下を通りかかると、あっ、ここにも桜があったんだ、と改めて思うのだ。

ここは、敷地だけはやたらと広い農家がいまでもたくさん残っている東京のチベットだが、それでもやはりここ数年は、宅地造成が進んでいて、以前は青々とした樹が茂っていた森のような庭が、どんどん伐採されて似たような形の小さな建て売り住宅の集団やマンションなどに変わっていく。

毎年きれいな花を咲かせていた立派な桜の樹が、翌年見るとなくなってしまっているのがとても寂しいと管理人は思う。新たに桜を植える家はあまり多くはないのだ。毛虫がつくからとか、花びらが落ちて掃除がたいへんだから、というのが桜が敬遠される理由らしい。じっさい、「お宅の花びらがうちの庭に落ちてきた!」と真剣に怒鳴り込んで来る輩もいるらしい。垣根越しに、きれいな桜を楽しませてもらったんだから、花びらぐらいは大目に見てやれよ、と言いたくなる。だいたい、桜の花びらなんて、そのうち土に還るんだから良いんじゃないの?

だが、いまはそういう時代ではないのだ。みんながみんな、やたらと自分の権利だけは声高に主張する。まったくせちがらい世の中だ。

我が家の隣には竹林もある。いちおう公園の一部なので、誰でも自由に入れるのだが、ここ数年、春になるとその周りに柵が立つようになった。芽を出し始めたタケノコを、公園に来る人たちが根こそぎ掘っていってしまうからだ。その竹林で、1本かせいぜい2本、タケノコを掘って、タケノコご飯などで楽しむのは、昔からこの近所では当たり前にやってきたことだが、あとさき考えずに根こそぎ持っていってしまうようなばか者が多くなると、竹林保護のために柵をするのもいたしかたない。

屋敷の隣には、何と栗林もあるのだが、これまた最近は、木によじ登って栗をもぎ取ったり、樹を揺らしてまだ熟していない実を落として持ち帰る輩が多い。そんな状態の栗を持って帰っても、渋くてまだ食べられないよ、と管理人などは思うのだが、そんなことはお構いなしで、ともかく採れるだけ採ってやろうという意地汚い人間が多いのだ。

先日の記事に上げたオタマジャクシ軍団も、いつの間にかほとんどいなくなってしまった。公園に遊びに来る子ども連れが、バケツですくって根こそぎ持って帰ってしまうからだ。

自然のなかで遊ばせてもらうのは、誰だって子どものころはやることだ。管理人も子どものころは、野山を駆け回って遊んでいたし、おもちゃは花や実や、川にいるメダカやオタマジャクシや虫などだった。そういうものを採って帰ることは、むろん管理人もやっていたが、子どもの世界にもそれなりのルールがあったように思うのだ。昔の子どもは年齢はあまり関係なく、近所の子が集団になって遊んでいた。上は小学校3年生ぐらいから下は幼稚園生までさまざまな年齢の子が混じっていた。いきおい、野山で遊ぶルールを年長者から教えられた。たとえば花を摘むにしても、全部摘んではいけないこと。来年もまた楽しめるように、きちんとある程度の数は再生できる分を確保しておくこと。それをしないと、次の年はそこでまた遊べないということを、代々伝えていたように思う。

「衣食住足りて礼節を知る」という言葉があるが、日本人は衣食住足りてすっかり礼節を忘れたな、と近ごろつくづく思うのだ。他に食べるのものはいくらでもあるのに、タケノコも栗もオタマジャクシも根こそぎ採って持っていってしまう。そういうことをすると、来年何が起こるのか、想像することもできない脳みそが貧困な人間がすごく多い。

犬猫が大好きなの♪と良いながら、毛が散るだの、排泄の処理が面倒だの、挙げ句の果ては世話が面倒だからとペットをあっさり捨てる人間も、こういう脳みそが貧困な人間の一部なんだろうなとそんなふうにも思うのだ。

自然と一緒に生きること、動物と一緒に暮らすということは、言い換えれば人間も彼らに合わせて生きていかねばならぬということだ。それが嫌な人間は、機械だけに囲まれて暮らしていけば良いのだよ。きれいな桜も散ってしまえばただのゴミだ。だが、それがゴミにしか見えない人間は、最初から造花を眺めていればいい。

犬たちを引き連れて、桜吹雪の中を歩きながら、ふとそんなことを考えた。
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犬の十戒、うちのコバージョン

映画にもなったかの有名な犬の十戒だが、いわゆる定訳が美しすぎると思っているのは、管理人だけだろうか? いや、たしかに感動的なんだけどね。うちの奴らの顔を見てると、こんな塩らしいことを考えるような珠じゃねぇ~な、とつくづく思う。とくに姫はね、たぶんこう思っているんじゃないかな、と管理人は思うわけだ。

と言うわけで、うちのコなりの「犬の十戒」犬猫屋敷姫バージョンはこんな感じ?

1.アタシって、10年から15年しか生きられないんだって。まっ、姫はきょうがすべてだから、そんなことはどーだって良いんだけど。ただ、アタシたちにとっては1日1日がすごく大事な訳よ。だから、ちょっとでもアンタがいないと、姫はうぉうぉううぉ~って叫んじゃうわけ。アタシと一緒に暮らしはじめる前に、そこんとこ、ちゃんと覚悟しておきなさいよね。

2.アンタが何言ってんだか、よくわかんないわよ。何がして欲しいのか、はっきり示して! 指を立てて何か喚いてるけど、姫には何が何だかわからないわよ。何回も繰りかえしてるうちに、あっ、指を立てたときはオスワリすればおやつがもらえるのねってわかるけど、それを理解するには時間がかかるじゃない。

3.何もせずに、アタシのことをバカだとか思わないでね。だって、アタシ、バカじゃないもん。ただ、アンタのやり方や、この家の流儀がまだちょっとわからないだけ。ちゃんと教えてくれれば、何だってできるようになるんだから。こいつはダメ、とか言われちゃうのは、アタシ的には心外よ。だって、アタシ、バカじゃないもん。ちゃんと教えてくれて、巧くできたら誉めてくれれば、アタシはいくらだってがんばっちゃうんだから。

4.そりゃね、たまにはアンタの気に障ることをするかもしれないけど、だからってずっとプンプン怒ってるのはどーかと思うわよ。お仕置きだってクレートに閉じこめられるのも、姫的にはチョー嫌! アンタはさ、仕事が忙しいとか、テレビ見たり、買い物行ったり、友だちとお茶したり、いろいろやることはあるんだろうけど、アタシにとってはアンタがこの世のすべてなのよ。

5.せっかく一緒に住んでるんだから、ちゃんとコミュニケーションはとらなくちゃね。優しい声で話しかけてくれれば、姫はそれだけで嬉しくなっちゃう。アンタがなに言ってるんだか、そりゃ良くはわからないけどね、でも、話しかけられるっていうだけで、けっこう姫は嬉しくなっちゃうし、それって大事なことだと思うわけ。

6.アンタがアタシをどう扱うか、姫はちゃんと見てるわよ。それにちゃんと覚えてるんだから。犬には記憶がないなんて嘘っぱち。優しくしてもらえば、ちゃんとアタシだってそれに応えるわ。

7.アタシが気にくわないことをしたとしても、ぶったり、蹴ったりするのは止めて。そういうのって野蛮だわ。高度な知能を持ったアタシに対して、そういう行いはどうかと思うの。アタシはね、その気になればアンタの腕なんて簡単に噛み砕くことができるわけ。でも、アタシはそんなことはしないでしょ? だってそんなの野蛮だもの。

8.アタシのことをね、言うことを聞かない奴だとかものぐさだって怒る前に、もしかしたら、どこか調子が悪いんじゃないかって思うぐらいの思いやりはあっても良いと思うわけ。たとえばフードが合わないとか、陽に当たりすぎてぼーっとしちゃってるんじゃないかとか、年取ったせいで、調子が悪いんじゃないかとかね。だって、アタシの行動には、ちゃんと理由があるんだもん。それを考える頭がないのは、アンタの問題だと思うわよ。

9.アンタと同じで、アタシだってそのうち年をとるわけよ。その時になって、面倒だから、手がかかるから、もういらないなんて言うんじゃないわよ。

10.そして、それがどんなに辛くても、最期までちゃんとアタシのそばにいてちょうだい。「もう見てられない」とか言われたら、アタシ、独りでどうなっちゃうわけ? アンタがそばにいてくれさえすれば、アタシは何だって耐えられるの。だって、アタシたち、ずっと一緒に暮らしてきたわけじゃん? まっ、いろいろ文句も言ったけど、けっきょくのところ、アタシはアンタがけっこう気に入っていたりするわけよ。そこんとこ、アンタちゃんとわかってる?

感動……できないな(-。-) ぼそっ

でも、犬飼い生活の実態なんて、しょせんはこんなものなのよ(^_^;)
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寝る前には……

人間も、寝る前にはトイレに行く。っつうか、管理人は歯を磨いて、トイレ行って、すっきりしてから床につく。犬猫も、まあやることは同じだ。管理人がPCの電源を落とし、布団や枕の位置を直して寝る準備をしだすと、水を飲みにいって、それからトイレに向かうのだ。

管理人は犬猫たちに声をかける。

「さあ寝るよぉ~みんなトイレ行きなさ~い!」

このとき、おとなしくトイレに行ってくれれば良い。だが、時として、管理人を無視して、すでに奴らは寝腐っていることがある。無理やりトイレに連れて行くわけにも行かないので、そういう時は、管理人も諦めて布団に入る。

そうするとね、トイレのほうから、あの音が聞こえてくるのだよ。

カシャカシャ、カシャカシャ……

あっ、カイちゃんトイレを流してる(^_^;) せっかく、布団に入ってぬくぬくしたとこだったのに(-。-) ぼそっ

それでも何とか布団の引力にあらがって、起きあがり、管理人は犬のトイレを掃除に行く。シートを変えて、これで良し、とふたたび布団に潜り込むと……

姫が水を飲む音がして、やがて水が出る音がして……

はぁ~こんどは姫? なぜトイレに行けといった時に行かんかなぁ~でもトイレを掃除しておかないと、朝、部屋のどこかにお粗相するし。しかたない、起きるか(T_T)

ふたたび犬トイレの掃除を終えて、ふたたび布団に潜り込むと、こんどは足元から砂を盛大に掻く音が聞こえてきた。

ブルータス、おまえもか!?

猫のトイレはスペアがあるし、シッコだけなら放置しても問題はないが、音が消えると同時にあの香しい臭いが漂ってきた。よりによって大ですか? なぜいま大なんですか?

管理人は天のトイレを小脇に抱え、姫の脱走防止用に置いた戸口のブロックを外して天が出した宝物をトイレに流しに行った。部屋に戻って、ふたたびブロックを置き直し、トイレを元の位置に置いてベッドを見ると……

管理人のベッドはすでにデカ犬2頭と白黒猫で満員御礼になっていた。そこは管理人のベッドなのに。どうしてみんなそこで寝る?

犬猫の隙間に何とか身を横たえて、管理人は思った。

何度も起きて動きまわったせいだろうか、気のせいか、トイレに行きたい気もしてきたが、これは単なる気のせいだ。いま寝てしまえば忘れられる。きっと忘れられる。忘れるのだ!

ペットとの暮らしがパラダイスだなんて真っ赤な嘘だ。楽しいことと同じくらい、面倒なことも山ほどある。それでも管理人が犬猫と暮らすのは、やっぱり犬猫が無条件に好きだからだ。
20080402a
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