アタシは女優
2008 / 03 / 16 ( Sun )
いつものように昼近くに起きだして、犬どもを連れて公園を歩きまわっていたところ、近所のオバサンに話しかけられた。

「そのワンちゃん、映画に出てる犬ですか?」

はぁ〜?

管理人は聞き違いかと、思わず聞き返してしまったのだ。「あいべーぐゆあぱーどん?」

「そのワンちゃん、映画に出てる犬ですよね?」

オバサンの視線の先にいたのは姫だった。こんなオリジナリティー溢れる不機嫌そうな顔をした雑種が出ている映画なんてあっただろうか?

うちのバァバと同世代のオバサンが考える「映画に出てる犬」の定義がよくわからない。たとえば映画に出ている犬=高そうな犬=純血種という思考回路かと思ったので、「これ、ただの雑種ですよ」と曖昧に答えておいたのだが、もしかすると、その時姫を思いっきり横につかせて、しっかりヒールで歩かせていたのが誤解の原因かもしれない。

訓練された犬=映画に出てる犬というありがちな誤解。

ちなみに、姫がヒールを強要されていた理由は、数メートル先でペットのウサギを遊ばせている家族がいたからだ。走りまわるウサギなんて目にしたら、姫のハウンドとして本能にたちまち火がつく。狩りモードに突入して、もう1頭のハウンドと一緒に暴れ出したりしたら、飼い主は今後1ヶ月は恥ずかしくて近所を歩きまわることができなくなる。

姫が映画に出ている犬だという誤解の理由がなにかは、けっきょくよくわからなかったのだが、少なくとも注目を浴びた姫ちゃんはすこぶるご機嫌である。無事、ウサギ危険地帯を通りすぎた後、さっそく相棒にそのことを報告していた。
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「ちょっと、デブ聞いて! 姫、いま女優さんですか? って訊かれちゃった♪」

ニュアンスがそうとう変わっている気がするのだが?

「姫、いま世界一可愛いし、やっぱり見る人が見ると、わかるのねぇ〜」

遅まきながらヒートが始まり、現在絶好調の姫ちゃんは、すっかり有頂天になっている。その後は、ファンに追いかけられてサインを求められることもなく、ウサギやキツネを発見することもなく、ただしつこいくらいに近所の掲示板に書きこみをしまくり、無事朝の散歩を終えたのだが、姫としては、きょうあったできごとを吹聴せずにはいられなかったらしい。
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「姐さん、姐さん、聞いて! 姫、いま散歩の途中でメリル・ストリープとまちがわれたの!」

そんな事実はどこにもない。

だが、都合の良いことだけはやたらと聞こえて、そのうえ話を無理やり膨らませるのは、オバサンという種の性である。

テーマ:わんことの生活 - ジャンル:ペット

15:01:59 | うちのコたちの話 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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