エンドレスな攻防戦
2008 / 02 / 01 ( Fri ) 姫の腹下しの原因は、やはり食い過ぎだった模様だ。朝の下痢騒動を皮切りに、けっきょくあの日は一日中下痢下痢な1日だった。ちなみに、夜には血便を伴う水下痢だったにもかかわらず、けっきょく医者には連れて行かなかった。考えてみればひでえ飼い主である。だが、食べ過ぎから来る腹下しは、通常食餌を抜いて整腸剤を飲ませておけば、ふつう24時間もすれば治ることを、飼い主歴が長い管理人は知っている。だから、その程度のことではいちいち医者に駆け込んだりはしないのだ。あまりに下痢がひどいときは、医者に行って下痢止めの注射を打ってもらうが、この程度で医者に行っても、ビオフェルミンと同じ効力の高い薬をもらって終わりになる。そしてまた諭吉に別れを告げなければならなくなるのだ。だから、食い過ぎぐらいでは医者には行かない。
ちなみにウィルス性腸炎などから来る下痢の場合は、症状が明らかにちがう。それこそ30分おきにもよおして夜も寝られない騒ぎになるのだ。そのうえ、症状は時間が経つごとにどんどんひどくなっていく。この手の伝染性の腸炎の場合は、医者に行ってきちんと治療を受けないと治らない。 食べ過ぎの場合は、食餌を完全に抜くのが一番良いのだが、姫の場合は胃酸過多で食餌を抜くとこんどはゲロゲロ胃液を吐く。結果、胃を荒らしてよけいに面倒なことになるので、こういうとき我が家では、おかゆを少しずつ何度か与える。ふだん食べているフードをお湯でふやかして、少量ずつを1日に何度も分けて与えるとそこそこ満足感もあるし、水分をとるので脱水症状の防止にもなる。 案の定、翌日にはケロッと全快していた。そして、治ったとたん、ものすごくお腹が空いたようだ。なにしろ、下痢状態でお腹のなかのものがほとんど出てしまったわけだから無理もない。いちおう念のため、その日も1日整腸剤入りのおかゆ生活だったのだが、夜には、空腹のあまり、情けない顔で飼い主の顔を見上げていた。 ![]() ちょっと、お腹空いたんだけど、お食餌まだかしら? まったく、懲りない奴である。喉元過ぎれば熱さを忘れるどころか、口に入った瞬間に食べたことすら忘れるあたりが、姫の姫たるところなのだ。これに懲りて、自分で餌を採って食べるなどという行動は慎んでいただきたいものだが、でも奴はきっとまたやるだろう。飼い主のガードが緩んだ瞬間に、野生の血がよみがえるのだ。 ハウンドは狩りをして獲物を捕るために造られた犬だ。だが、追いかけるべきキツネのいない都会に住むハウンドは、代わりに飼い主の食料庫を漁って餌を採る。管理人の油断した瞬間を彼女は決して見逃さない。グルメなハウンドと飼い主の攻防戦は、これからも続いていくのである。 |
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