ピンチ、ピンチ!
2007 / 12 / 30 ( Sun ) ときどき、英語にはあるが、日本語にはぴったりの言葉がなんか見つからないということがある。ちなみに、同じように日本語にはあるが、英語にはこれという言葉が見つからないなんてことも多々あるし、同じ日本語なのに、方言のなかには標準語では言い換えられない言葉というのも存在する。つまりは、言葉なんてしょせんは人間の感情や動作を表す道具であって、文化のちがいで、ない言葉なんてものも存在するのは当たり前なのだ。たとえば英語に「わびさび」を一語で表す言葉はないしね。
で、仕事をしていてまた、そんな言葉の一つにぶち当たった。"midlife crisis"(ミッドライフ・クライシス)。むろん、直訳で「中年の危機」という定訳はあるのだが、なんか管理人のなかではしっくりこない。ちなみにこの"midlife crisis"は英語ではとても頻繁に使う言いまわしだ。要は人生の折り返し地点を過ぎた40歳前後になって、衰えゆく自分の現実にはたと気づいて、いきなりあたふたしてしまうというそんな現象のことを言う(ミッドライフ・クライシスについて知りたい人は、まあここでも読んでよ)。誰にでも起こることで、アメリカ人と話していると、しょっちゅう話題に上るのだ。たとえばメタボ腹の禿げたおっちゃんが、真っ赤なスポーツカーに乗りだすとか、いきなり妙なことをやり始めた友人に「ちょっと、ミッドライフ・クライシスなんじゃないの?」と言うのはごくごく当たり前の会話だ。 日本人にだって「中年の危機」はとうぜんあるのだが、誰もが知っているごくふつうの言葉かというとやっぱり多分そうじゃない。管理人の周りにも、失踪したいだとか、派手なスポーツカーに乗りたいとかほざいている奴はたくさんいるが、それを「中年の危機」という誰もが通る一過性の時期だというとらえ方をしている人はあまりいないだろう。つまり「中年の危機」というのは「思春期」と同じように、誰でも体験する通過点なのだ。別に病気ではないし、巧く対処できる人もいれば、逆に過剰反応してしまう人もいて、人それぞれなのだが、要はそういう時期が多分誰にでもあって、にもかかわらず日本語にはそれにぴったりの誰でも知っているような言葉がないという点が、管理人としてはちょっと腑に落ちない。 ちなみに管理人は"midlife crisis"にははまっていない。なぜなら、明日の食い扶持を稼げるか心配な不安定な生活では、過ぎ去った過去を思い起こして後悔したり思い悩んでいる余裕はないからだ。「中年の危機」は感じていない管理人だが、最近「飼い主の危機」は身をもって感じている。姫ちゃんが、またもや悪い子モードに入っているからだ(T_T) けさも、また部屋から脱走し、茶の間に置いてあったジィジのせんべいを食い散らかした。最近、吠え声もうるさいし、散歩では引っぱるし、どうもよくない徴候だなと思ったら、やっぱりやりやがった。なぜか毎年年末になるとこういう騒ぎが起こるのだ。そういえば、去年も年末にかけていろいろやらかし、管理人は頭を抱えていたことを思いだす。たぶん、年末年始で忙しくて管理人の生活や態度にいろいろ変化が起きているのだ。それを敏感に感じた姫が、妙な行動を起こすようになる。昨年までは、これにお粗相がもれなくついていたのに、今年はその点は良いコなのは喜ぶべきなのだろうが、それにしてもまさしく「飼い主の危機」である。管理人、ピィ〜ンチ! とは言っても、さっそく問題に取り組むにはちょっといまは時間がなさすぎる。とりあえずの策だけ打って、抱えている仕事をとりあえず仕上げたら、また改めてきちんと対処することにしよう。ともかく1月はじめまでにはこの仕事をあげないとね。 「中年の危機」と同じように「飼い主の危機」も犬を飼っていれば誰でも体験することだ。ちょっとやばいな。最近うちの犬、いい気になってない? 最初はちょっとした変化から始まる。イタズラが激しくなったり、飼い主の言うことを無視してみたり。そこで微調整を入れておけば、じつはたいしたことにはならないのだ。踏み外した距離が短いうちに本道に戻しておけば、戻る距離も短くて済む。 だが、あれ? あれ? と気になりつつも、たいしたことはないと見ない振りを続けていくと、ある時どうしようもなくなっている現実に気がつくことになる。そうなると一朝一夕には元には戻らない。遠く離れた本道まで犬を引きずって戻るのには、いけないことを知らず知らずに教えてきた時間の3倍、4倍がかかるものだ。 「中年の危機」も「飼い主の危機」も、別に病気ではないし、異常なことでもなく、ごくごくふつうの人が通る当たり前の道なのだ。ただ、それを知らないとそういう状況が恥ずかしいとか、そういう自分を否定したくなってしまう。否定するということは、見ない振りを決め込むということだ。中年は知らないが、少なくとも「飼い主の危機」に関していれば、問題に目をつぶって見ない振りを決め込むことは、最悪の対処法だ。 自慢じゃないが、管理人のようなフツーの犬飼いが長く犬を飼っていると「飼い主の危機」なんかしょっちゅう訪れる。そのたびに小さな微調整を重ねることで、毎回危機を回避する。やってるうちにフツーの飼い主だって、これはやばいぞというのがわかるようになる。気づくのが早ければ、それだけ早く対処ができる。早く対処すれば、戻る距離は少なくて済む。最悪の事態は回避できるのだ。 逃避はいかんよね。逃避は。逃避しても、けっきょく何も変わらない。そう思いつつも、ついつい仕事からはこうして逃避してしまう管理人なのである。 ![]() 逃避したいのなら、姫が遊んであげても良くってよ♪ |
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