いいことばかりなのか、先進国?
2007 / 12 / 05 ( Wed ) 朝の散歩でムカツクことがあった。
朝と言っても、世間では昼と呼ばれる時間である。いつものように、管理人はデカ犬2頭を引き連れて、近所の公園をトテトテ機嫌良く歩いていた。すると、前方にピクニックを楽しむ親子連れを発見。ママたちは地面に敷いたビニールシートの上でおしゃべりに熱中。そのそばには、ノーリードの 姫的には、非常に嫌な状況なので、管理人はすかさず2頭を横につかせて、その場をやりすごそうとした。近づいてくる大きくて世界一可愛い(←あいかわらず飼い主バカ爆走中)犬たちにとうぜん子どもは興味を示して近づいてこようとした。すると、おしゃべり夢中になっていた母親が言ったのだ。 「ばい菌だらけなんだから、犬にはぜったい触っちゃダメ!」 あにぃぃぃぃ!?(激怒) 鼻水たらしてるお前んちの悪ガキのほうが、よっぽどばい菌だらけじゃい! ったく、失礼にもほどがあるε-( ̄ヘ ̄) もちろん、うちのコたちはごくふつうに菌の保有者ではあるが、それは人間も含む動物がふつうに生きている状態と同じだ。動物である以上、無菌状態ではいられない。たしかにペットから人間に感染する病気というのもあるが、その数は人間どうしで遷る病気に比べたら微々たるもので、よっぽど抵抗力が落ちた無防備な状態でない限り発病するようなことはまずない。 じっさい、犬が100頭いるなかで食事をするほうが、インフルエンザが大流行の学校の教室で給食を食べるよりずっと発病の危険性は少ないと管理人は思っている。 ったく、無知な奴というのは困ったものだ。人間にとって、一番の脅威は同じ人間だというのに、人は清潔で動物は汚いという誤解を元に、将来ある子どもにまちがったことを吹き込む親が多いのはじつに残念なことである。 だいたいね、土とか埃とかそいうものを、汚い、ばい菌とやたらめったら忌み嫌う最近の風潮って、ちょっとおかしいんじゃないの? 子どもなんて、泥まみれになって遊ぶのが当たり前。爪のなかが真っ黒で、ぞうきんのようになって夕方家に帰ってくるなんていうのは、昔の子どもにとっては当たり前のことだった。そうやって色んな菌に耐性をつけていくことで、強い身体を作ってくもんでしょうが。それを小さなころから無菌状態に置いておくから、ひ弱なもやしっ子が増えるんだ、まったく! 犬猫に触ったぐらいで菌にやられるようなひ弱な人間は、どうせまともに長生きなどできやしない。そんなこともわからないお馬鹿さんが、子どもを産んで育ててる時代というのもまったく困ったものである。 最近はアレルギーをもっている子どもがやたらと多い。アレルギーがない子のほうが少ないくらいだ。同じように、近ごろ飼っているペットがアレルギー持ちという話をよく聞くようになったのが、おもしろい社会現象だなと管理人は思うのだ。 以前、知りあいから、飼っている犬が皮膚病で困っているという相談を受けたことがある。よくよく聞いたら、毎日散歩から帰ってくると薬用石けんで身体をきれいに洗っていたのだ。室内飼いだから汚いのは嫌だと汚れをすべて落としていたつもりが、じっさいは犬の皮膚を守るためのコートの油までぜんぶ落としてしまっていたせいで、犬はけっきょく皮膚病になってしまっていた。 土埃が多少家のなかに入ったところで、人は簡単に死にやしない。その程度で死ぬくらいなら、日本以外の土足文化の国は、いまごろ人口が激減してる。ペットを室内で飼うのなら、犬や猫が外から持ち帰ってくる土や埃などはもれなくついてくるグリコのおまけみたいなもんで、それが嫌なら最初からワンコちゃんニャンコちゃんとの楽しい生活なんて望まなければいいのだ。 どこで読んだか忘れたし、たしかな話ではないのだが、小さな頃からペットを飼っている家の子どもはアレルギーが出る確率が低いという統計を見たことがある。犬猫に常に触れている状態だと、子どもには自然界のあらゆる菌に対する耐性が徐々についていく。だから、強い身体が作られるという理論だが、これは一理あるなと管理人としては思うのだ。 たとえばアフリカやアジアの発展途上国に行ったとき、日本のような先進国の人間は水を飲んだだけで腹をこわして七転八倒することになる。現地の人はふつうに飲んでいる水なのに、ボトル入りの水に慣れた柔な人間には、それが汚染されたものになるからだ。多くの人は、そんな発展途上国の姿を見て、不潔だ、可哀想だ、ひどい状態だと言うだろう。だが、ちょっとしたことで病気に感染する免疫力がまったくなくなった文明国の人間のほうが、じつは可哀想な人たちなのかもしれない。ふだんから生水を飲んでいきられる人間は、どんな場所でも生き抜いていける。だが、ミネラルウォーターに慣れた身体は、水を消毒してボトルに詰めてくれる人がいなければ、生きていくことができない。 管理人が子どもだったころに比べたら、日本はとても清潔な先進国になった。だが、動物とふつうにふれあうことができないような暮らしが果たして幸せなのか、犬は汚いと言い切る小ぎれいな親子連れを見ていて、管理人は首を傾げたくなってしまうのだ。 ![]() 布団の上に靴が落ちているのも、 犬猫屋敷的にはごくごくあたりまえの日常風景 |
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