地震、雷、火事、管理人
2007 / 07 / 29 ( Sun ) 友人がマンションを買ったので、新居を見せてもらいに行った帰り、最寄りの駅に着いたとたん猛烈な雨に降られた。雷もガンガン鳴っているし、これはきっと姫さんがまた挙動不審になっているだろうと思いつつ、一刻も早く姫さんの元に帰ってやろうと家路を急ぐ。
案の定、姫はおどおどしながら家の中を歩きまわっていた。昼過ぎにもいったんひどい雷がなったのだが、その時も落ちつきなく家中をうろつきまわってプチパニックに陥ったらしい。 やっぱり子どもと雷は姫の最大の弱点だな、とうつろな目をして必死で床をひっかいている姫を見るたび思ってしまう。 こんな雷の中、散歩に行くわけにはいかないので、散歩待ちのあいだ、天をケージから出して遊ばせてやることにした。いつもは姫をクレートに入れるのだが、雷で怯えている姫をハウスさせるのは忍びなく、きょうは代わりにカイを入れて、姫は管理人が首を抱いて、天を追っかけ回さないよう拘束した。 小型犬だとじつに巧くあやして遊ばせる姫なのだが、小型犬よりも小さい子猫相手では勝手が違う。とくに、スイッチが入ってしまった天が猛烈な勢いで部屋を駆け周りだすと、十中八九狩りモードになってしまうのだ。 犬と猫を同居させると、たいていの人が身体の大きい犬が猫を襲うのではないかと心配するが、管理人の知る限り、犬と猫だとまずまちがいなく猫のほうが強い。猫は犬の顔に対してお構いなしで爪を立てるし、却って猫が犬の目を傷つけるほうが心配なのだ。 普通の家庭犬なら、猫と遊ぶ時は犬のほうがちゃんと加減するし、犬が猫を噛むなどという事故は起こりえないのだが、猟犬種の本能が強い犬の中には、小動物を見ると獲物と勘違いして襲いかかってしまうコもいる。理性を越えて本能に火がついてしまうと危険だし、中途採用犬の姫の場合はブリードも育ちも定かではないのでやはり注意するに越したことはない。 だから、未だに姫は天といっしょに遊ぶことは許されない。現時点では、また1mぐらいの距離から天が遊んでいるのを見ているだけなのだ。 ひとしきり、天が猫じゃらしで遊ぶのを見学し(きょうは一度も声をあげなかったので、姫はものすごい偉業を成し遂げたようにめちゃくちゃ褒められた)そろそろ目薬をさして、天をケージに戻そうとした瞬間、管理人が腕に抱いている天に、姫が猛烈な勢いで飛びかかった。 姫、NO!!!!! 姫としてはおそらく悪気はなかったとは思うが(獲物だと思って飛びついたとしたら、まちがいなく天はその場であの世行きだ)、やはりカイに比べると手加減のしかたを知らなすぎる。子猫はすっかり尻尾を巻いて怯えてしまったし、姫はその場で管理人にものすごい勢いで叱られた。 犬がやってはいけないことをした時は、本気でその場で叱らなければならない。盗み食いや、お漏らし程度なら(犬猫屋敷の基準ではたいした)実害はないが、猫を含めて、いっしょに暮らす家族に危害が及ぶような行いはぜったいに我が家では許されない。 だから、管理人はかなり真剣に姫を叱った。ここまでの勢いで叱られたのは、姫が我が家に来た直後、ツチノコ兄弟と派手に喧嘩して以来だろう。 管理人がそうとう怒っているのが犬にもちゃんとわかるので、姫は尻尾を巻いて怯えていた。さすがにビビリションこそしなかったが、おどおどと目を合わせずに、何とかその場から逃げだそうとしているのは明らかだった。 管理人は、めったに犬を叱らない。だが、ふだん怒らないぶん、本気で怒った時のインパクトは大きい。犬が人間や同居している犬猫を傷つけるような行為をした時と、犬自身の身に危険が及ぶような行いをした場合は、徹底的に叱るのだ。叱る時は一度だけ。その後二度と同じことをしないように、ガツンと叱る。これが犬猫屋敷流の犬飼い流儀だ。 久しぶりに管理人の雷が落ちて、いま現在姫怖いものリストの上位には、雷と並んで管理人が燦然と輝いているような気がする。 ![]() このくらいまで接近しても、ふだんはぜんぜん平気なおふたりさん |
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