動物愛護と餌やりババア
2007 / 07 / 28 ( Sat ) 最近、犬関連のニュースでこんな話を見つけた。
犬140匹、狂犬病の注射せず飼育 北海道と標茶町、弟子屈町は25日、捨て犬など無登録の犬約140匹を狂犬病の予防接種もせずに飼育しているとして、弟子屈町の女性整体師(34)が所有する両町内の飼育場計2カ所への現地調査を合同で実施。犬が場外に抜け出しているのを確認した。[2007年7月25日16時29分]日刊スポーツ 何でもこの人7〜8年前から、牧場の跡地に捨て犬を集めて飼育しているらしい。2箇所に分けて140頭もの犬を飼っているのだが、むろん狂犬病予防接種はしていないわけで、とうぜん畜犬登録もしてないことだろう。 困ったもんだな、と管理人は思うのだ。おそらく本人は動物愛護の活動家をきどっているのだろうが、やってることは単なるホーダーで、こういう人が動物愛護を唱えるせいで、まじめに保護活動をしている人たちが却って大迷惑を被るのだ。 ちなみに自治体からは再三改善命令を受けていたが、この人は「狂犬病予防法は悪法だ」「犬に命をささげる」と主張し続けて、命令を拒否していたらしい。 悪法と思うか否かは個人の自由だが、悪法だと思うのなら、法律を変えるために尽力すべきで、悪法だから従わないという理論が通らないのは言うまでもないことだろう。「犬に命をささげる」とはお笑いぐさだが、自分に何かあった時にこの140頭の犬がどうなるのかも考えず、セーフティーネットを張らずに膨大な数の犬を保護している時点で、この人がやっていることが動物愛護の活動ではないことは歴然としている。だが、世間の一般人はそうは思わない。 捨てられた犬猫を拾って飼育していれば、誰も彼もが動物愛護活動をしていると一般人は思いこむ。 以前、会社の同僚と話している時におもしろい話を聞いた。息子の幼稚園の近辺で野良猫に餌をやっている人がいて、砂場に猫が排泄するし、どんどん増えてしまってどうしようもない状況なので止めさせて欲しいと市役所に掛け合いにいったところ、役所の職員に「ああいう動物愛護の活動家は、止めろなんて言うとわめき散らして手がつけられないから」と言われたというのだ。 野良猫に考えなしに餌をやってどんどん増やしているのは、動物愛護の活動家じゃなくて単なる餌やりババアだ。別に動物が好きでやっているのではなく、可哀想な野良猫に餌をやっている心優しい自分が好きなだけなのだ。 ほんとうに動物愛護を考えているのなら、まず個体数を増やさないように不妊去勢手術をすることからはじめるし、その地域の人に受けいれられるよう、掃除をしたり、周囲の理解を得られるようにきちんと説明したり、やらなければならないことは山ほどある。野良犬や野良猫に餌をやって生かしてやるだけなら、誰でも簡単にできることだが、その他の付随業務をきちんとやろうとすれば、経済的にも時間的にも負担がかかるし、それなりの責任が生まれてくる。 餌やりババアと動物愛護の活動家の一番の差は、その責任をきちんと全うするか否かなのだが、普通の人はその違いがわからないし、じっさいやっている人のなかにも違いがわかっていない人は多くいる。 2ちゃんねるの保護団体バッシングスレッドなどを見ていると、こんな保護活動家はひどい奴だ、詐欺かもしれないと糾弾されている人の多くは、保護活動をしているのではなく、単なる餌やりババアレベルなのだ。自分は良いことをしているのだと思いこんで、世間の常識に照らし合わせると矛盾した主張を繰り返している。そういう人が多いために、世間一般の人たちから、保護活動をしている人間は普通じゃないとか、怪しい人々と思われるのはじつに心外だと管理人は思っている。 いわゆる保護活動と普通にペットを飼うことに、ちがいはないと管理人は思うのだ。要は自分の家の敷居を一度またいだら、どんな動物に対しても最期まできちんと責任を持つ。周囲の理解が得られるよう、近所迷惑にならないようきちんと動物を管理して飼うという点では、何もちがいはないはずなのだ。だが、餌やりババアに毛が生えたような自称動物愛護の活動家の多くは自分が特別のことをしていると信じ込んでいる。 正直、管理人は世間一般で思われているこの国の動物保護活動が好きになれない。この国の保護活動の基本って、いつまで経っても「可哀想なわんちゃん、ねこちゃんを助けてあげましょう」という感情論だし、活動している人たちの多くに「自分は良いことをしているのだから、これくらい大目に見てくれてもいいだろう」という甘えが見え隠れするからだ。これはAAのどっぐぱーく騒動の時にもさんざん思ったことなのだが、いくら良いことをするためであっても、やはり世間一般の常識に照らし合わせておかしなことをやってしまえば、それはその時点でアウトなのだ。 餌やりババア的自称動物愛護活動家がいなくなってくれると良いな、と管理人はつくづく思う。そのためにも、世間一般の普通の人たちに動物愛護って何なのか、ほんとうのところを知って欲しいと思っている。 |
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