自称「犬好き」は嫌いだ
2007 / 05 / 27 ( Sun )
☆☆☆☆すみれの家族になってみたい人、いない?☆☆☆☆
DSCF0577.JPG

里親募集中のすみれがどんなコか、知りたい方はこちらから
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

すみれの里親募集中は良い人ぶっておとなしくしてようと思ってたんだがね。ちょっと腹が立つことが重なって、まあてきとうに友だちに愚痴ってお茶を濁していたんだが、昨日たまたまテレビを観てたらニュース番組で最近のペット事情みたいなよくある特集をやっておってね。で、管理人、久しぶりに爆発。

その番組では、現代のペットビジネスを探る、みたいな感じで東京の一等地に建ったビルの中にあるセレブ御用達のペットショップが紹介されて、そのなかでお肌に良いとかいう何とか浴(←名前は忘れた。外国産の塩で身体を揉むみたいな入浴方法とか言っとった)してるお犬さまが映ってたり、ピザ喰ってる犬やお誕生日パーティーをやってる犬やら、まあ色々良い思いをしてるお犬さまたちが映っていたわけだが、で、すみれを膝に乗っけて「馬鹿もん! こんな生活してる犬はごく一握りじゃい!」とテレビに向かって叫んでいたら、申し訳程度に最後にキャスターが言ったですよ。

「犬と一緒に暮らす前に、時間と経済力と自分の年齢と犬の寿命をちゃんと考えてから飼いましょう」

そしたら、もうひとりのキャスターが思いっきり馬鹿なコメントを吐きやがった。

「そうですよね。寿命とかちゃんと考えておかないと、先にわんちゃん死んじゃったら寂しいですもんね」

こいつ、火やぶりの刑にして良いっすか?

有名大学をご卒業ののちマスコミ界で大活躍してる才女の誉れ高き女性キャスターだが、要は犬とタンスの見分けもつかない大馬鹿者なんだなと心の底から軽蔑。まあ発言を厳密には覚えてないが、要はこんな意味のことをのたまったとったわけだ。こいつ、確か子どももいるはずだし、こんな親に育てられた子どもはやっぱり気の毒だわね。

で、最近この手のセレブ犬特集を見るたびに思うんだが、皆さんお金の使い方まちがってないっすか?

すみれの譲渡条件の初めの方に書いたように、犬を飼うにはある程度一定の費用がかかる。餌代、犬具、医療費が犬を飼う上で最低必要な維持費だ。で、それ以外のお洋服代とかマニキュア代とかお誕生日パーティーの費用なんてもんは、全て贅沢品に分類される。ところが、その違いが判っとらん犬飼いが多すぎる。ブランドもんのお洋服着て、ビタワ○食べてる犬だとか、オスワリマテもできないのに、ピザかっ喰らってる犬だとか。

管理人が言う最低限の費用というのは、犬の安全を守って、健康にできる範囲で長生きさせてやって、最後まで犬と一緒に楽しく暮らすために最低限必要な費用だ。だから、餌は良質のフードを食べさせることを推奨するし、予防接種や検査などの予防医療には金を惜しむなといつも言っている。それをきちんとやった上で、まだ金に余裕があるのなら、次に資産を費やすべきは、(飼い主の)トレーニング費用だ。無駄吠え、引っぱり、咬み癖などを矯正してトラブルを起こさずに一生人間と仲良く暮らしていける犬を育てられるよう、飼い主を訓練するいわば教育費だ。ところが、多くの飼い主はワンクルー10万程度のこの費用を、高いといって敬遠する。そのあげくに扱いきれない問題犬を作って、こんな犬はダメだとあっさり捨ててしまう。

で、その横には何万もするベッドや食器や、お洋服なんかが置いてあるのだ。これってぜったい変でしょう? 服なんか着せなくたって、犬はごく一部を除いて日本の気候なら真冬だって外で立派に生きられるよ。

我が家に来た当初、すみれの耳には思いきり耳ダニが寄生していた。ずいぶん長いこと耳掃除をしてもらっていなかった証拠だ。だが不思議なことに爪はきれいに切りそろえられていて、足の裏の毛も切ってあった。

確かにすみれのような短足胴長犬はフローリングだと滑って腰に障害が出る確率が高い。だが、爪なんて毎日ある程度の距離をちゃんと散歩させてれば、自然に削れて極端に伸びすぎる心配はないのね。そう言う意味では足の裏の毛だって、ある程度は散歩によって摩耗する。だが、耳掃除に関してはすみれのような半垂れ耳のコにとっては健康管理の一部なのだ。あとは犬種によっては小型犬の場合肛門線が詰まりやすいコがいる。この両方は、トリミングの一環でやってもらうことができるのだが、トリミングに出さない場合は、自分でぜったいにやっておかないと犬の健康に支障をきたす。

だが、この違いが判らない人、けっこう多いよね。何が必須で何がオプションか、知らない飼い主が多すぎる。

ものすごく極端な話をしよう。犬は一生シャンプーなどしなくても、別に問題なく寿命を全うする。定期的にブラッシングをしてノミやダニなどの寄生虫がつかないようにして、たまに濡れたタオルできちんと拭いて汚れを落としてやれば別に犬にシャンプーなんて必要ないのだ。犬の皮膚からは身体を守る油が出てそれが皮膜になってコートをちゃんと守る機能を果たす。だから逆にその油分を落としすぎてしまうと身体を守るものがなくなって皮膚病になってしまうのだ。清潔に保つのが良いと思いこんで毎日シャンプーして(シャンプーの種類によっては頻繁に使っても平気なものもあるのだが)結果、犬が皮膚病になったなんていうのはこのパターンだ。あとついでに言っておくが、もしシャンプーしたらきちんと根元をドライヤーで乾かしておかないと、これまた皮膚の弱いコだとあっさり皮膚病になりまっせ。表面の毛は放っておけば自然に乾くものだが、皮膚に近い部分の毛は、タオルドライとドライヤーで完全に湿気を取りのぞいてやらないと、いつまでもグジグジして、結果的に皮膚に障害が出てしまう。特に姫のようななかなか根元まで濡らすのが難しい厚手のコートを着たコの場合、これをちゃんとやっておかないと犬の健康被害に繋がってしまう。

犬はロイヤルコペンハーゲンの器で食べようが、古い鍋で食べようが、そのなかに美味しい餌が入ってさえいれば別に気にしない。寝床だって、ある程度弾力があって清潔ならばそれでいい。だから犬のベッドに何万も使う必要はないんだね。極端な話、段ボールに古い毛布を敷いてやればそれでこと足りるのだ。

今世間で安価に売られている純血種の場合、免疫力が極端に弱い個体も多いので一概には言えないが、ほんらい犬は泥水を飲んでもお腹をこわしたりはしない。もともと犬は、ミネラルを補給するために土を食べたりもする動物なのだ。腐りかけの肉だって食べても下痢もしやしない。ほんらい、犬というのは外で十分暮らしていける強い生命力を持った動物なのだ。だから、多少泥だらけになったって、糞尿の中を転げ回ったって死にゃしない。却って、パピーの頃からそうやって耐性をつけることで、強い犬に成長していく。若くて元気な犬には、自然治癒力もある。多少の怪我ぐらいなら、放っておいても傷口を舐めて自分で直してしまう。おそらく人間だって昔はそういう動物だったのだ。だが文明とやらを手に入れたおかげで、人間はどんどん免疫力が下がってひ弱な動物になりさがった。

すみれを見ていると、今時のペットブームは訳がわからん、とつくづく思う。たしかにすみれには要求吠えの癖がついているし、マーキング癖も多少ある。だが、素人の管理人が一目見て、これとこれが問題と言いあてて、1週間かそこらのトレーニングでほとんど気にならないまでに治せる程度なのだ。専門家に見せれば、すぐに解決策は出るはずだ。だが、すみれの飼い主はそれをやらなかった。

すみれが前のうちでひらひらのお洋服を着せられて、ふかふかのお姫さまベッドで寝ていたかどうかは管理人にもわからない。だが、もしそういう暮らしをしていたとしたら、すみれの前の飼い主は、確実に金の使い方をまちがえている。

たとえば吠え癖がひどい犬には、声帯除去という極端な方法もある。咬み癖がひどいなら、犬歯を削るというやり方もある。どちらも犬にとっては虐待ともいえるひどい方法だが、それでも飼育放棄するよりは何倍もマシだ。

動物好きの心優しい人ばかりのペットブームのこの国ってはっきり言って気持ちが悪い。その影で毎年14万頭近い犬が殺されることを知っていると、よけいに胸くそが悪くなる。

管理人は、犬の視点で見ると世の中には4種類の人間しかいないと思っている。犬を教育して問題行動を最小限に抑え、できるだけ楽しく犬と一緒に暮らしていくことを望む人間。犬に咬まれても、吠えられても、引きずり倒されて自分が血だらけになっても、それでも飼った犬は最後まで飼い続けていく人間。ワンコちゃん大好きと口で言いながら、飼いきれなくなるとあっさり犬を捨てる人間。もともと犬なんか大嫌いで、飼おうなんて思いもしない人間。

この中で、犬を不幸にするのは第3の人々だけだ。犬を飼うのは難しくはない。ただ飼ってしまったら何があっても最期まで見届ければそれでいい。それができない人間は、最初から自分が犬好きだなんていう勘違いは捨てた方が身のためだ。

テーマ:わんことの生活 - ジャンル:ペット

14:17:15 | 管理人の独り言 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
| ホーム |