すみれの譲渡条件〜その1〜
2007 / 05 / 16 ( Wed ) ☆☆☆☆すみれの家族になってみたい人、いない?☆☆☆☆ 里親募集中のすみれがどんなコか、知りたい方はこちらから 譲渡条件についてはこちらをご覧ください。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 「小さなお子さまがいらっしゃるご家庭は不可」 って、これは多くの保護団体の譲渡条件に出てくるパターンだ。ちなみに管理人は子どもがいる家庭だからといって犬を飼えないとはまったく思わないので、相性さえ合えば、たとえ乳飲み子がいるご家庭であっても喜んですみれをもらっていただく。 ただ、犬を飼うということはそれなりに時間や金がかかる贅沢な趣味だ。散歩、ブラッシング、排泄物の処理、餌やりでだけでも毎日一定時間を犬のために割かねばならない。その上医療費や餌代もかかる。すみれの場合はまだ若い犬なので、それがこれから十数年ずっと続いていくのだ。 いま現在、ただでさえ手のかかる子どもを育てながら、すみれのためにその時間が割けますか? たとえばお子さんが病気になった時、すみれの世話を手伝ってくれる人が周りにいますか? またはペットシッターなどを雇う費用を捻出できますか? いまは子育てにもお金がかかる。私立の学校に行く子も多いし、塾じたいがまるで義務教育のようになっていると聞く。今後、お子さんが成長した暁にはそうとう経済的な負担も大きくなっていくことだろう。そのとき、すみれのために最低限の費用(餌代、医療費など)を捻出することができますか? ちなみにお金の話をしておくと、すみれにかかる費用はだいたいこんなもんだ。 餌代はいま我が家で食べさせているプレミアフードのドライだと1ヶ月に一番小さな袋(1kg前後)を2袋ちょっと消費する。高い店で買うと1kg入りのものが1500〜2000円、安い店だと1000円前後で買えることもあるので、まあ月の餌代は高くても5000円前後を想定しておけば大丈夫だろう。 それ以外におやつ代がかかる。ちなみに犬のおやつというのは「お三時だから食べましょうぉ〜」っていうふつうのおやつではなくて、躾のご褒美として使うためのものだ。また留守番の際にはコングに色んなおやつを詰めてやっていくと、すみれはそれにかぶりついておとなしく留守番してくれるので、ある意味おやつは平和な犬飼い生活の必需品だ。もちろん手作りするなど色々な工夫はこらせるが、市販の犬用おやつだけで済ませると想定すると、だいたい月に3000円くらい見ておけば、たぶんおつりがくるだろう。フードとちがって、おやつの場合(とくに乾きもの系)は賞味期限が長く設定されているものが多い。だから、犬猫屋敷方式で大袋で大量購入しておけばそれほど金はかからない。 すみれは健康な若い犬なので、当面はほとんど医者の世話になることはないだろう。ただそれでも毎年一定の医療費はかかる。最低限必要なのは法定の狂犬病予防接種の費用だ。これに毎年3500円(注射代3000円+登録費用500円)がかかる。それに、こちらは任意だが毎年ジステンバーやパルボなどの感染症の予防ワクチン(5000円〜1万円)とフィラリアの予防薬(1000円ぐらいx8ヶ月)、それにノミやダニの予防薬(1000円ぐらいx4回)が必要だ。これらの予防薬に関しては、あくまでも任意だが、管理人はきちんと予防することを強くお薦めする。単純に、万が一病気に罹ってしまった時にはこの数十倍の費用がかかってしまうからだ。むろん罹ってしまったらそれまでで、治療に費用をかけないという人もいるだろうが、金がないから犬が病気になっても見殺しにするなんて人には、申し訳ないが管理人は大事なすみれを渡せない。 というわけで、これを足すとすみれに毎年必要になる最低限の医療費は高く見積もって2万5000円前後、ただ、その他にも突発的な下痢やら怪我などで医者に駆け込むことを考えて(いまの相場だと1回獣医に行くとたいてい5000円〜1万円はかかるのがふつう)当面はすみれの医療費として年間倍の5万円程度見ておけばじゅうぶん費用としては足りるだろう。 ただ、犬も歳をとるとだんだん身体にガタが来て、医者に行く回数も増えるし、7歳を過ぎたら毎年血液検査などの予防医療に費用がかかるようになる。だから、医療費に関しては年々上がっていくと考えた方がいいだろう。ちなみに、DJが癌になった時は治療というより延命処置と痛みをとる処置、それに検査だけだったが、それでも1ヶ月に十数万円が一気に飛んでいった。じっさい、手術や治療をしていたら100万以上かかっていてもおかしくないと管理人は思う。 人間とちがって犬には保険がきかないので(いまは犬が入れる保険もあるが)いざ病気になるとほんとうに驚くほど費用がかかる。それは犬を手に入れる際に、「最悪の事態」のひとつとして覚悟しておいたほうが良い点だ。 というわけで、以上のすべてを足すと、すみれのために年間かかる最低限の費用は15万円前後になる。ただし医療費は獣医によって千差万別だし、餌だっておやつだって高いところで買ってしまえばこれよりずっとお金はかかる。むろん、譲渡する前に血液検査など必要な健康診断は終えてからお渡しするのだが、万が一今後すみれに病気やアレルギーなどの症状が出た場合には、この数倍の費用がかかることはやはり覚悟しておいたほうが良いだろう。これも、どんな人にも犬にも起こりえる「最悪の事態」のひとつだ。 その他にも、犬に金をかけようと思えばいくらだって金をかける方法はある。サプリメントやら洋服やらアクセサリーやら犬用として売っているものの数と種類と値段ときたら、じっさい犬を飼っている管理人ですらたまげてしまうほどなのだ。だが、まあこういうものに関してはあくまでもオプションだ。新しい飼い主さんがそうしたいならひな人形を買うなり純金のトイレを用意するなり好きにすれば良いことで、別に管理人は口出しするつもりはないのだが、ただひとつだけ覚えておいて欲しいのは、金の使い道をまちがえないで欲しいということだ。どんな犬でも幸せに暮らすための最低限のラインというものがある。たとえば良質の餌や丈夫で扱いやすい首輪やリードなどの犬具、それに最低限の予防医療にはやはり金は惜しまないで欲しいのだ。それは犬の健康と安全を守るための最低限の出費だからだ。逆にそれ以外のものに関しては、創意工夫を凝らせばわりと安価で済ませることはできる。たとえば、すみれのいまのお気に入りは、トイレットペーパーの芯にフードを入れて作った手作りおもちゃだ。うちのデカ犬2頭は、食餌用のお膳として宅急便の段ボールを使っている。貧乏くさいことこの上ないが、別に犬はそんなことはさして気には留めないのだ。だが、すでに老犬の域に入っているうちのコたちの定期的なドッグドッグには管理人は決して金を惜しまない。 そういえばもうひとつ、トリミングに関してだが、すみれはぜったいにトリミングに出さなくてはならない犬種ではない。毎日のブラッシングと定期的なシャンプーを欠かさなければ、素人でもじゅうぶん手入れができるタイプのコだ。小型犬だが幸い肛門線もあまり詰まらない体質のようなので、耳掃除と爪切りが自分でできる人ならトリミングに出す必要はないだろう。ただ、耳掃除は健康管理の一部として、必ずきちんとやった方が良い。すみれは我が家に来た当初耳ダニがいた。いまは治療してすっかり完治しているのだが、やはりすみれのような半垂れ耳のコには耳掃除は健康管理の一部なのだ。爪切りも耳掃除もうちでできる。ただ自信がない場合は、健康チェックも含めて一式やってくれるようなプロに頼むのも良いだろう。ちなみに費用は1回5000円〜1万円が相場だ。 お金の話がやたらと長くなってしまったが、やはり経済的な問題は犬を飼うのには避けて通れない。意外にふつうの人は知らないが、犬というのは購入費用より維持費のほうが何倍もかかるものなのだ。だからペットショップでチワワを買うのに借金しなければならないような経済状態では、しょせん犬など飼えないのだ。たとえばすみれの場合、小型犬だと運が良ければ18年くらい生きるので、いま2歳として今後16年x15万円で一生で240万円かかることになる。これは病気もせず元気で一生過ごし、うちで耳掃除やら爪切りをして、トレーニングも自分でやって、基本的にフード以外は何でも手作りでまかなった場合の算出だし、もちろん上に書いた他に食器、ケージなどのさまざまな道具が必要になる。たとえばトレーニングスクールに行ったら、1クルー5万円〜10万円の費用がかかる。何らかの事情で世話ができない一定期間、ペットシッターを頼むとしたら? いまの相場だと1回に3000円〜1万円かかることもある。旅行に行く時ペットホテルに預けるとしたら? これまた人間さまのホテルよりずっと金がかかるのだ。そういうすべての費用を計算したら、たかが犬に子どもを育てるのと変わらないくらいの費用がかかることもある。それにこれはあくまでも「最悪の事態」が起こらなかった時の話だ。じっさい、経済的な理由で犬を手放す人は決して少なくないのだ。 ともかく、すみれを家に迎え入れようと思う際には、まず最初にすみれが生きているあいだ、このコに最低限の暮らしをさせてやれるだけの経済力が自分にあるか、やはりそれは一度じっくり考えてみて欲しいと思う。とくにお子さんのいるご家庭では、子どもの養育費と犬の維持費、この両方を巧くやりくりしていけるのかがおそらくキーになるだろう。 で、肝心の子どもとすみれの関係だが、その話はまた明日…… すみれの譲渡条件〜その2〜に続く |
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