犬が吠える理由
2007 / 05 / 11 ( Fri ) ★★迷子を保護しています★★ この犬、どっかで見かけたことないですかぁ〜? 何か情報をお持ちの方はご一報くださいませm(_ _)m で、本題…… すみれが保護されて早1ヶ月が経った。あらゆる手段を尽くして飼い主を探しているにもかかわらず、どこからも何の情報も入ってこないところを見ると、この時期に多い「引っ越しで飼えなくなったからもういらない」というパターンの放棄犬なのだろうかと心配になる。それにしても、管理人だったら大枚はたいても手に入れたいと思うようなこんなに良い犬を、あっさり捨ててしまう神経がわからない。すみれのように社会性があって、問題行動もほとんどなく、おまけに可愛くて飼いやすい犬に出会えるなんて、いまの時代じゃ宝くじに当たるより難しい。すみれは、まさに犬猫屋敷の管理人が太鼓判を押す名犬なのだ。なのに、この良さがわからないなんて…… もし、ほんとうに前の飼い主さんがすみれを捨てたんだとしたら、あなた、ものすごい大損したよ。 とはいえ、我が家に来てから2週間、もし問題犬と呼ばれるとしたらどこが問題だったのか、いちおう洗い出しておこうとさまざまなシチュエーションですみれの問題行動らしきものをチェックしてみた。 もしあるとしたら、ひとつは先日書いたトイレの問題だ。日記を読んでもらえばわかるように、環境を変えれば1週間足らずで解決できる問題なのだが、中にはそんなくだらないことで犬を捨てる輩も多い。だが、姫のお漏らし癖と2年間格闘してきた犬猫屋敷の基準では、1週間足らずで直せる問題なんて、問題とは呼ばないのね。だから、これはあっさりクリア。 もうひとつは要求吠えだ。これはうちに来た1日目にさっそく出た。で、すぐさま管理人にガツンと叱られた。具体的に言うと、手に丸めた雑誌を持ってそれですみれの入っているケージをガンと叩いて地獄の底から聞こえてくるような低いうなり声で「NO!」と一喝したのである。 すみれはケージの中で驚いて飛び上がった。で、あまりの剣幕にすみれが呆然としているあいだに、すかさず「そう、それでいいの、よいコ!」と褒めてやる。つまり、吠えることは管理人のお気に召さない、すみれが吠えないと管理人は嬉しいのだということをはっきりわかりやすく教えてやるのだ。犬は賢いので、それがわかればわざわざ叱られることはしなくなる。何がNoで何がGoodなのか、それを同時にきちんとわかりやすい形で教えてやるのは、犬と巧く暮らしていくうえで重要なことだと管理人は思う。要はルール作りなのだ。この群で暮らしていくには守らなくてはならないルールがあって、そのルールを決めるのは犬じゃなくて人間だということさえちゃんと犬に理解させれば、犬を手放さなくてはならないような問題行動なんて起こるはずもないのだよ。 犬はたしかに吠える動物だ。だが、意味もなく吠える犬など存在しない。正常な人間なら、用もないのにひとりで喋ったり喚いたりしないのと同じで、健康なふつうの犬は、何もないのに吠えたりはしない。要求吠えをする犬は、吠えないと人間がわかってくれないと思うから、やたらめったら吠えるようになっていく。だから、それを止めさせるには、吠えてない時に犬のようすをちゃんと見てやって、吠えなくても言いたいことが伝わるようにしてやればいいのだ。 じっさい、吠え癖に悩んでいるという飼い主と犬のようすをよく観察してみると、なぜ犬が吠えるようになったかがよくわかる。犬は吠えだす前にけっこうサインを出しているのだ。たとえば水が欲しいときには、何度も水入れのそばに寄っていったり、じっと飼い主を見つめて、水入れのそばに連れて行こうと画策したりする。だが、飼い主は犬のそんなサインにまったく気づかない。だから犬は最終手段として吠えて知らせるのだ。そして彼らは吠え癖のある犬と呼ばれる。管理人に言わせれば、吠え癖のある犬じゃなくて、吠え癖をつけてしまう飼い主なのだ。 ちなみに、すみれは要求吠えをする以外は一切吠えない。どんな犬でもやる警戒吠えさえしないし、姫とはちがって興奮吠えもしないコだ。うちに来た当初は、不安だったせいか数日間は、管理人の姿が見えなくなると寂し鳴きをしていたが、1週間ぐらいで生活のパターンを把握したらそれも一切やらなくなった。 犬の吠え癖というのは色々な理由がある。これがたとえば飼い主の姿が見えなくなった時にギャンギャン吠えるパターンの吠え癖だと、直すのは一苦労だ。それに比べて要求吠えは、吠え癖の中でも一番簡単に直せるものなのだ。何しろ吠えた瞬間に飼い主が目の前にいて、きちんと対処できるのだから、難しいはずはないだろう。吠えても何も良いことは起こらない。吠えなければ良いことが起こる。これを犬がちゃんと理解すれば犬は自然と吠えなくなる。 すみれはまだ若い犬だ(おそらく2歳前後)。だから協調性もあるし、新しいことを吸収するのもとても早い。ほんの2週間で、すみれは我が家で暮らしていくためのルールをきちんと覚えた。むろん、うちの2頭が良きにつけ悪しきにつけ手本になっているのも確かだろう。犬は群の仲間の行動を見て、群のルールを自然と身につけていくものだ。 犬猫屋敷は、3頭も犬がいるわりには、ほとんど犬の吠え声はしない家だ。誰かが敷地に入ってきたら、短時間警戒吠えをすることはあるが、それ以外はほとんど犬が吠えることはない。それはむやみに吠えないというのが犬猫屋敷の基本的なルールだからだ。吠えていない時には良いことが起こる。だが吠えると無視されるか叱られるか、どっちにしろ良いことは起こらない。うちに来たコは、まず最初にこのルールを叩き込まれる。だから我が家で1週間以上要求吠えを続ける犬はいないのだ。 もしあなたが、愛犬の吠え癖に悩んでいるとしたら、うちの犬はなぜ吠えるのか、ぜひ一度じっくり考えてみて欲しい。どんなときに吠えているのか、何が目的で吠えているのか、犬のようすをよく観察すればすぐに答えは見つかるはずだ。 吠え癖のひどい犬だって、飼い主が替わればまったく吠えない犬になる。同じように飼い主が変わるだけで、吠えない犬にすることは可能なのだ。 |
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