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☆☆☆☆すみれの家族になってみたい人、いない?☆☆☆☆

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最近のすみれのマイブームは、牛追いごっこである。
すみれは夜はケージのすみれハウスでお休みになる。で、朝管理人が起きると、ドアを早く開けて欲しくて、すみれはハウスの中できちんとオスワリして待っている。むろん、最初は吠えたり騒いだりケージの扉をガリガリやったりいちおう一通りの騒ぎは起こしたのだが、この家ではおとなしくオスワリして待たないと一生扉を開けてはもらえないと悟った時点で、すみれはきちんとオスワリして静かに待つことを自分の意志で選択した。
Good Girlだね、すみれちゃん♪
で、ドアを開けてOKが出た途端、すみれはまるで弾丸のように飛びだしてくる。狭い部屋をぐるぐる駆け回って一晩中狭い場所でおとなしくしていた間にたまりにたまったエネルギーを一気に発散させるのである。
たとえば、集合住宅のお宅にお嫁入りすることを考えると、ほんとうはこういうのは止めさせた方がいいのかもしれないが、管理人はあまりあれもダメ、これもダメという犬の飼い方は好きではないのだよ。だから、犬の足音が近所迷惑になるというご家庭にもらっていただく場合は、悪いけど爪を目一杯切り込んで、床にはクッションフロアーを二重に敷いてちょうだいな(←管理人のミドルネームは、他力本願)。
で、ひとしきり走りまわってエネルギーを発散させたら、次はおトイレタイムになる。ちなみに我が家に来た当初はほぼ1時間おきにマーキングだか排泄だか区別がつかないような微妙な量でやたらとシッコしまくっていたすみれだが、いまはハウスの外で自由に過ごせる時間が増えたせいか、排泄コントロールがかなりできるようになっている。基本的に、夜のあいだはほとんど1度もシッコをせずにちゃんと朝を迎えられるようになった。管理人の出稼ぎの日(10時間弱のお留守番)も、たいていは1回しかしていないので、まあ調子が良ければ5〜6時間は排泄せずに我慢ができるということがこれで判明した。このくらいだと大型犬とたいして変わらないね。最初は頻尿か?と思ったのだが、そんなことはなかったってことね。
ハーディングドッグであるすみれにとって、ハウス外の管理人の部屋は、いわゆるフィールドのイメージになるらしい。そこで、すみれは朝の運動のために、独り牛飼いごっこを始めるのだ。で、牛の役は誰が務めるかというと……
たぶん、カイは牛の役などやりたくはないのだろうが、すみれの目には、犬用ベッドに寝ころんでいる巨大な同居犬がまさに牛そのものに見えるのだ。
だから、すみれは寝ているカイザーの周りをぐるぐる回り、吠えたり、尻尾や鼻先に噛みついたりして何とか寝ているカイを起こそうとする。その動きたるや、まさしく牛を追うハーディングドッグそのものなのだ。おそらく前の飼い主は、牧場を経営していたわけではないだろうし、たぶんすみれにハーディングのしかたを教えたわけでもないだろう。にもかかわらずすみれは、管理人がテレビで見た牛飼い犬そのものの動きをちゃんと身体で知っているのだ。
おもしろいね、犬って。牛追いの動きじたいが、すでにDNAに書きこまれちゃってるんだわね。
牛役の方のほうは、いくらすみれが周りで大騒ぎしても、ちょっと迷惑そうに薄目を開けるくらいでぴくりとも動こうとはしない。だから、そのうちすみれも諦めて他の独り遊びを始めるのだが、そういうすみれの行動を管理人は毎日けっこう楽しんで眺めているのだ。
そういえば、すみれはうちに来た直後から、器用に姫の脚の間を通って、当たり前のように最前列に飛びだしていくことがよくあった。考えてみれば、これもコーギーの得意技だわね。だって、あの犬種が短足になったのは、牛の脚の間をするする駆け抜けて巧く牛を追うためなんだから。
そういう目で見ると、すみれに一番ぴったりの飼い主さんは、もしかすると牧場を持っている人なのかもしれないが……いないよなぁ〜首都圏に住んでる牧場主(汗)
でも、すみれはきっと訓練すれば、超一流のハーディングドッグになることは、まずまちがいない。
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色々なスケジュールが巧く合わず、けっきょくすみれが我が家にやって来たのはきょうみたいな雨の降る寒い日の夕方だった。
天気が良ければ、通常は庭か近くの公園でうちのコたちと新入りを対面させるのが常なのだが、天気が悪く、夕方だったこともあって、今回はいきなりすみれをキャリーバッグごと部屋に運び入れてしまった。
新しい犬の臭いに、デカ犬2頭はもう大興奮である。ともかく早く対面したい、どんな奴かお尻の臭いを嗅ぎまくりたいとキャリーバッグを持つ管理人に体当たりしてくる始末(汗)
こういうとき、しつけがバッチシ入ったスーパードッグだったら、きっとスワレマテの号令でじっと座って厳かに対面ができるんだろうなぁ〜とそんな犬にしたことのない(いくらやってもできない)フツーの飼い主はため息をつきながら歌い踊る愛犬たちの姿をなすすべもなく見ていたのである。
あぁ〜カッチョ悪ぃ〜
デカ犬たちのあまりの興奮ぶりにすみれもビビって、バッグの中で右往左往しているせいで、バランスがとれなくて管理人は四苦八苦してしまった。とりあえず何とかケージのふたを開け、中にキャリーバッグごと収納してほっと一息ついたとたん、どこからか犬のシッコの臭いがぷぅ〜んと漂ってきた。
あらら、すみれちゃんったらデカ犬の歓迎攻撃にビビってお漏らししちゃったのかしら?
ところが振り向くと、姫愛用の犬ベッドの上に巨大な水たまりが……
おめぇ〜か!!!!
おのれという奴は、何そんなところでシッコたれとんじゃい!?
「ここは姫のベッドだから。盗られないようにちゃんと名前を書いたの!」
ったくもうぅぅぅ! どうしてアンタは新しい犬が来るたびに自分のものにいちいち名前をつけないと気が済まんのじゃ。おかげで確かにすみれはそのベッドにはあがれないが、臭くて誰もあがれなくなっただろうが!?
「マーキングだから、マーキング」
いいえ、その量はマーキングじゃなくて立派なお漏らしです。まったく!
新しい犬が来たときは、アクシデントの一つ、二つはつきものだ。慣れるまでは、1日何度も洗濯機を回さなくてはならないなんてこともしばしばある。だがなぜ、我が家の場合は先住犬さまのシッコを洗わなければならないのか?
最初は自分のテリトリーを主張していた姫さんだが、すみれが我が家に来て早1ヶ月以上が経ち、生意気な新入りにもベッドを使わせてやることに決めたらしい。最近はよくこんな感じで2頭揃ってドッグベッドで添い寝している。
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長々と書いてしまったが、簡単に言えばどんな家庭環境であってもすみれをもらっていただく障害にはならないが、ただすみれをタンス扱いする人がもらいに来たら、管理人はこんな顔(¬ ¬)で見ちゃうよって、要はそういうことなのだ。
たかが犬、されど犬。犬は法律上はタンスと同じ扱いだが、タンスとちがって感情もあるし喜怒哀楽をきちんと身体で表現する。できれば、すみれのそういう気持ちをちゃんと理解してくれる人間に、管理人としてはすみれをもらっていただきたい。
古いタンスは表面の傷を削り落として、塗装をし直してもしょせんは古いタンスのままだ。ところが、犬はちゃんと手を掛けて世話をしてやればスーパードッグにも問題犬にもあっという間に変身する。飼い主のやり方しだいで色んな犬ができあがるのだ。特にすみれはまだ若い犬で学習能力も非常に高い。だからたとえばトレーニングを楽しめる人ならば、そうとう高いレベルまでコマンドが入れられるはずだし、アジリティーなどのスポーツも一緒に楽しめると思う。
いまの時点で、すみれは確かに完璧な犬ではない。要求吠えの悪癖がついているし、気をつけないとマーキングもする。たとえば、間違った飼い主に飼われてしまえば、おそらく近い将来要求吠えがエスカレートして、咬み癖までいってしまうタイプの犬だろう。だが、すみれのエネルギーを良い方向に向けてやって、知的好奇心を満足させてやれれば、ぜったいに問題は起こさない犬だし、その上驚くばかりのポテンシャルを持っているまさに犬好き垂涎の的の名犬予備軍だ。
すみれは体重5kgにも満たない小型犬だ。だが、小さいから飼いやすいなんて思ったら大まちがいだ。おそらく、前の飼い主はそう考えてすみれを家に迎え入れたのだろう。そして案の定大失敗した。いくら片手で持ちあげられても、やっぱり犬は犬なのだ。きちんと犬として扱い、犬としてのニーズを満たしてやらなければ、すみれのように犬らしい良い犬であればあるほど問題犬と呼ばれてしまう。
すみれは、おそらくコーギーの血が濃いコーギーMixだ。コーギーというのは元来一日中牛を追って農場を駆け回るように作られたハーディングドッグで、小さな身体ですばしっこく走りまわって自分の100倍ほどもある巨大な牛を追い立てる勇敢でタフな犬種なのだ。だから、小型犬でも大型犬並の運動量が必要だ。それにもともと気が強くアルファ志向も強いので、この群のリーダーは頼るに足りんと判断した場合は、飼い主を蹴落としてトップに立とうとする傾向がある。牛のかかとを咬んで威嚇するのはコーギーの仕事の一部なので、問題犬になると咬み癖が出るというのはそのせいだ。ただ人と一対で仕事をするコーギーのような犬種は、訓練性能の高さは抜群だ。いったんこの人がリーダーと決めたら、リーダーの言いつけにちゃんと従い、スーパードッグへの階段を一気に上り詰めることもできる。
この辺は、我が家にいるハウンド系の皆さんとは大違いだ。ハウンド系の犬は、よっぽど時間をかけてちゃんと訓練を入れないと、スワレマテをかけて飼い主がその場を離れたとたん、自分の趣味の世界に没頭する。戻ってきたら犬がいなかった、なんてことは日常茶飯事なのだ。その点、すみれのような犬は、飼い主が戻ってくるまで一生でもスワレマテができるタイプの犬だ。むろん、すみれはまだまだ好奇心旺盛な子犬(2歳前後)なので、落ちつきがなくてマテは何より苦手だが、これから毎日地道にお稽古していけば、すぐに最低限のことは覚えて実践するだろう。
たとえば、我が家に来てすぐすみれには、これはやってはダメ、ここは入っちゃダメという犬猫屋敷の基本的ルールを教えたのだが、管理人が部屋から出ていっても、すみれはちゃんとダメだと言われた場所には入らずじっとフセのポーズで部屋の入り口で待っている。姫にやらせるのに2年かかったことを、すみれは1週間足らずでちゃんと覚えた。
ただ、定期的にさまざまな方法で管理人に挑戦してくる。たとえばダメだといった場所にわざわざ上がってみて、もしかして今回はOKが出るのでは? とやってみるのだ。ここでまあいいや、とルールがなし崩しになれば、あとは自分の天下だと常に下克上を狙っている。
管理人はそういうすみれの性格をおもしろいと思っている。コーギーの血が濃いすみれにとって、こんどの飼い主が言うことを聞く価値があるほど立派なリーダーなのかを確かめずにはおれないのだ。ちなみに一生こんな下克上の戦いを続けていかなくてはならないわけではない。ただすみれが納得するまではおそらく不定期にこのチェックは続けられる。
だからすみれには、ルールをきちんと守らせられる立派なリーダーになれる飼い主さんがベストなのだ。すみれのチェックをくぐり抜け、この人の下で一生ついていきますとすみれが思った瞬間、バラ色の犬飼い生活が待っている。
すみれの場合、初めて犬を飼う初心者飼い主さんであってもじつは十分巧くやっていけると管理人は思う。できれば、初級コースだけでも良いトレーナーさんについて正統派の犬のハンドリング方法を学ぶことをお薦めするが、独学で勉強するだけでもとりあえずはやっていけるだろう。問題行動があるだとか、飼い主に挑戦してくる犬と聞くと、難しい、面倒な犬と思いがちだが、じつはすみれのようなコは一番扱いやすい犬なのだ。正統派のトレーニング方法だけで、まず問題なく楽しく飼っていくことができる。
ただ、いわゆる「癒されたいから犬を飼いたい」タイプの人や、犬をやたら猫かわいがりするタイプの人には、すみれは向かない。そういう飼い方をすると途端に問題犬に変身する。
最後に、すみれの譲渡条件〜序文〜に書いた3つの譲渡条件について少しだけ説明しておこう。
1.すみれを最後まで可愛がって大切に一緒に暮らしてくださる方。最期の瞬間は一緒にそばにいてやって、すみれが虹の橋を渡っていくのをきちんと見送ってくださる方。
これはどんなときでも、ペットを飼う場合の大原則だと管理人は思う。明るく楽しいペットとの暮らしの最後には、どんな場合でも例外なく哀しい別れが待っている。だから、それが耐えられないと思うのなら、最初から犬なんて飼おうと思わないほうが身のためだ。ペットを飼う人間がぜったいにやってはいけないことは、飼っている動物より先に自分が逝ってしまうことだ。どんなときでも、何があっても、飼っている犬の最期をきちんと見届ける、これができない人にはやっぱりすみれはお譲りできない。
2.すみれとの暮らしを、これから長ければ15〜6年のあいだ、ずっと楽しんでいってくださる方。
この国には「わんちゃん大好き!」という自称犬好きはたくさんいる。だが、十数年の犬の一生に渡って、ずっとコンスタントに犬との生活を楽しめるほんとうの犬好きはあまり多くない。タンスやバッグや服は買って数年経てば飽きてしまうが、犬がタンスとちがうのは、彼らが日々変化し成長していく生き物だからだ。その変化を見逃さず、日々の暮らしを楽しめる方なら、すみれはどんな環境の家に行ってもおそらく一生幸せに暮らせる。5歳のすみれには5歳のすみれの良さがある。10歳になれば、またそのときのすみれの良さがある。その時のすみれを、その時々に合わせたやり方で精一杯慈しんでいただければ、管理人としては本望だ。
ちなみに、保護動物を譲渡する際「いままで苦労してきた犬ですので、幸せにしてやってください」と言う人が多いが、管理人はすみれをもらってくださる方に、このコを幸せにしてやって欲しいとは思わない。ただ、すみれと一緒に幸せになっていって欲しいなとは心から思う。
あと「頑張って一生大事にします」という人もいるが、じつはこれも管理人的にはアウトだ。だいたい犬なんて、もともと頑張って飼うもんじゃない、と管理人は思うのね。頑張らないと飼えないのなら、最初から犬を飼うべき環境ではないのだよ。
だから、寝て、起きて、食べて、仕事して、トイレ行ってみたいな生活の一部としてごく自然にすみれを可愛がって末永く愛情を注いでくださる方に、管理人としては是非すみれをもらっていただきたいと思うのだ。
3.この先、すみれが生きているかぎり、細く長く犬猫屋敷の管理人と何らかのおつきあいを続けていってくださる方。
こういう条件を出す預かりボランティアってたぶん他にいないけど(笑)別にすみれをもらったが最後、その後十数年に渡って管理人につきまとわれるわけではないので、そこのあたりはご心配なく。正式にお譲りした時点で、すみれに対する管理人の責任は終了するし、その後どんな飼い方をしようと、管理人は一切口を挟むつもりはない。むろん、お渡しする前に注意点や問題行動の直し方など必要な点はご説明するが、これはあくまでも我が家でのケースであって、飼い主や環境が変わればまったく同じようにはいかないのは犬飼いの世の常だ。だから、○○しろというのではなく、うちではこういうことがあったとき○○で巧くいきましたという申し送りであって、それを租借して自分なりにアレンジして応用するのは新しい飼い主さんがやるべきことだ。
ただ、短い間とはいえ、すみれは我が家のコとして暮らした、いわば管理人の隠し子である。だから、もし可能ならば数年に1度くらいは元気な顔を見せてもらえれば嬉しいなとは思っている。出不精な管理人だが、それでも年に何回かは犬友を誘ってふらふらとBBQやったりドッグランに行ったりもするので、そういう時にお暇でしたらすみれと一緒に参加してもらえるととても嬉しい。
保護犬の譲渡というのは、結局のところは相性が一番のポイントだ。犬と人間の相性もあるし、人間同士の相性もある。管理人自身、姫をもらった経験から言うと、やはり最初の頃は預かりボランティアさんと密に連絡をとって、色々聞き忘れたことを再確認したりすることも多いのだ。だから、犬猫屋敷の管理人が死ぬほど嫌い、という人だと、やっぱり巧くいかないと思う。それにおそらく管理人のほうも、こいつ、管理人に会うたびに緊張でハックル上がってるぞと思えば、やっぱりこいつにはすみれはやらん、と言うことになってしまうことだろう。
というわけで、ほんとうに長々書いてしまったが、管理人が思うすみれをもらっていただきたい飼い主さんの理想像はこういう方なのだ。ただ理想は理想で、現実には会ってお互い一目惚れ、ということもあるわけで、多少理想とはちがうことがあっても、もしかするとすみれにぴったりの飼い主さんがある日ひょっこり現れるかもしれない。
すみれは、幸い車に乗ってお出かけも大好きだし、新しい人に会ってグリグリしてもらうのは何よりの喜びだ。だから、ちょっとここのところはクエスチョンマークがつくけど、でもすみれと一緒に暮らしてみたいなと思われるようならば、どうぞ遠慮なくお問い合わせくださいませ。幸い今月いっぱいで仕事も片がつくし、そしたら管理人もせっせとすみれの新しい飼い主さん探しに精を出そうと思っているし。
けっきょく、犬と飼い主の相性なんて、要は会ってみないとわからない、と管理人は思うのね。だから、お見合いなんて堅苦しいことではなく気軽に合コン気分ですみれに会って頂ければいいと思うのだよ。
ただ、最初に書いたようにやっぱりすみれにはすみれに一番合う飼い主さんがいるはずで、せっかくご足労いただいて会っていただいても、やはりちょっと無理かなというケースは出てきてしまうのだ。かといって、それはあなたが犬を飼うのに適さないというわけではもちろんないし、ましてや人間性を否定されてるわけでもないのね。ただ単に、すみれという犬には合わなかった、それだけのことなのだ。そこのところはよくご理解頂いた上で、すみれという犬を是非そばで見てみたい、グリグリっとやってみたいと思う方は、メールフォームからご連絡くださいマシm(_ _)m
すみれの里親募集中は良い人ぶっておとなしくしてようと思ってたんだがね。ちょっと腹が立つことが重なって、まあてきとうに友だちに愚痴ってお茶を濁していたんだが、昨日たまたまテレビを観てたらニュース番組で最近のペット事情みたいなよくある特集をやっておってね。で、管理人、久しぶりに爆発。
その番組では、現代のペットビジネスを探る、みたいな感じで東京の一等地に建ったビルの中にあるセレブ御用達のペットショップが紹介されて、そのなかでお肌に良いとかいう何とか浴(←名前は忘れた。外国産の塩で身体を揉むみたいな入浴方法とか言っとった)してるお犬さまが映ってたり、ピザ喰ってる犬やお誕生日パーティーをやってる犬やら、まあ色々良い思いをしてるお犬さまたちが映っていたわけだが、で、すみれを膝に乗っけて「馬鹿もん! こんな生活してる犬はごく一握りじゃい!」とテレビに向かって叫んでいたら、申し訳程度に最後にキャスターが言ったですよ。
「犬と一緒に暮らす前に、時間と経済力と自分の年齢と犬の寿命をちゃんと考えてから飼いましょう」
そしたら、もうひとりのキャスターが思いっきり馬鹿なコメントを吐きやがった。
「そうですよね。寿命とかちゃんと考えておかないと、先にわんちゃん死んじゃったら寂しいですもんね」
こいつ、火やぶりの刑にして良いっすか?
有名大学をご卒業ののちマスコミ界で大活躍してる才女の誉れ高き女性キャスターだが、要は犬とタンスの見分けもつかない大馬鹿者なんだなと心の底から軽蔑。まあ発言を厳密には覚えてないが、要はこんな意味のことをのたまったとったわけだ。こいつ、確か子どももいるはずだし、こんな親に育てられた子どもはやっぱり気の毒だわね。
で、最近この手のセレブ犬特集を見るたびに思うんだが、皆さんお金の使い方まちがってないっすか?
すみれの譲渡条件の初めの方に書いたように、犬を飼うにはある程度一定の費用がかかる。餌代、犬具、医療費が犬を飼う上で最低必要な維持費だ。で、それ以外のお洋服代とかマニキュア代とかお誕生日パーティーの費用なんてもんは、全て贅沢品に分類される。ところが、その違いが判っとらん犬飼いが多すぎる。ブランドもんのお洋服着て、ビタワ○食べてる犬だとか、オスワリマテもできないのに、ピザかっ喰らってる犬だとか。
管理人が言う最低限の費用というのは、犬の安全を守って、健康にできる範囲で長生きさせてやって、最後まで犬と一緒に楽しく暮らすために最低限必要な費用だ。だから、餌は良質のフードを食べさせることを推奨するし、予防接種や検査などの予防医療には金を惜しむなといつも言っている。それをきちんとやった上で、まだ金に余裕があるのなら、次に資産を費やすべきは、(飼い主の)トレーニング費用だ。無駄吠え、引っぱり、咬み癖などを矯正してトラブルを起こさずに一生人間と仲良く暮らしていける犬を育てられるよう、飼い主を訓練するいわば教育費だ。ところが、多くの飼い主はワンクルー10万程度のこの費用を、高いといって敬遠する。そのあげくに扱いきれない問題犬を作って、こんな犬はダメだとあっさり捨ててしまう。
で、その横には何万もするベッドや食器や、お洋服なんかが置いてあるのだ。これってぜったい変でしょう? 服なんか着せなくたって、犬はごく一部を除いて日本の気候なら真冬だって外で立派に生きられるよ。
我が家に来た当初、すみれの耳には思いきり耳ダニが寄生していた。ずいぶん長いこと耳掃除をしてもらっていなかった証拠だ。だが不思議なことに爪はきれいに切りそろえられていて、足の裏の毛も切ってあった。
確かにすみれのような短足胴長犬はフローリングだと滑って腰に障害が出る確率が高い。だが、爪なんて毎日ある程度の距離をちゃんと散歩させてれば、自然に削れて極端に伸びすぎる心配はないのね。そう言う意味では足の裏の毛だって、ある程度は散歩によって摩耗する。だが、耳掃除に関してはすみれのような半垂れ耳のコにとっては健康管理の一部なのだ。あとは犬種によっては小型犬の場合肛門線が詰まりやすいコがいる。この両方は、トリミングの一環でやってもらうことができるのだが、トリミングに出さない場合は、自分でぜったいにやっておかないと犬の健康に支障をきたす。
だが、この違いが判らない人、けっこう多いよね。何が必須で何がオプションか、知らない飼い主が多すぎる。
ものすごく極端な話をしよう。犬は一生シャンプーなどしなくても、別に問題なく寿命を全うする。定期的にブラッシングをしてノミやダニなどの寄生虫がつかないようにして、たまに濡れたタオルできちんと拭いて汚れを落としてやれば別に犬にシャンプーなんて必要ないのだ。犬の皮膚からは身体を守る油が出てそれが皮膜になってコートをちゃんと守る機能を果たす。だから逆にその油分を落としすぎてしまうと身体を守るものがなくなって皮膚病になってしまうのだ。清潔に保つのが良いと思いこんで毎日シャンプーして(シャンプーの種類によっては頻繁に使っても平気なものもあるのだが)結果、犬が皮膚病になったなんていうのはこのパターンだ。あとついでに言っておくが、もしシャンプーしたらきちんと根元をドライヤーで乾かしておかないと、これまた皮膚の弱いコだとあっさり皮膚病になりまっせ。表面の毛は放っておけば自然に乾くものだが、皮膚に近い部分の毛は、タオルドライとドライヤーで完全に湿気を取りのぞいてやらないと、いつまでもグジグジして、結果的に皮膚に障害が出てしまう。特に姫のようななかなか根元まで濡らすのが難しい厚手のコートを着たコの場合、これをちゃんとやっておかないと犬の健康被害に繋がってしまう。
犬はロイヤルコペンハーゲンの器で食べようが、古い鍋で食べようが、そのなかに美味しい餌が入ってさえいれば別に気にしない。寝床だって、ある程度弾力があって清潔ならばそれでいい。だから犬のベッドに何万も使う必要はないんだね。極端な話、段ボールに古い毛布を敷いてやればそれでこと足りるのだ。
今世間で安価に売られている純血種の場合、免疫力が極端に弱い個体も多いので一概には言えないが、ほんらい犬は泥水を飲んでもお腹をこわしたりはしない。もともと犬は、ミネラルを補給するために土を食べたりもする動物なのだ。腐りかけの肉だって食べても下痢もしやしない。ほんらい、犬というのは外で十分暮らしていける強い生命力を持った動物なのだ。だから、多少泥だらけになったって、糞尿の中を転げ回ったって死にゃしない。却って、パピーの頃からそうやって耐性をつけることで、強い犬に成長していく。若くて元気な犬には、自然治癒力もある。多少の怪我ぐらいなら、放っておいても傷口を舐めて自分で直してしまう。おそらく人間だって昔はそういう動物だったのだ。だが文明とやらを手に入れたおかげで、人間はどんどん免疫力が下がってひ弱な動物になりさがった。
すみれを見ていると、今時のペットブームは訳がわからん、とつくづく思う。たしかにすみれには要求吠えの癖がついているし、マーキング癖も多少ある。だが、素人の管理人が一目見て、これとこれが問題と言いあてて、1週間かそこらのトレーニングでほとんど気にならないまでに治せる程度なのだ。専門家に見せれば、すぐに解決策は出るはずだ。だが、すみれの飼い主はそれをやらなかった。
すみれが前のうちでひらひらのお洋服を着せられて、ふかふかのお姫さまベッドで寝ていたかどうかは管理人にもわからない。だが、もしそういう暮らしをしていたとしたら、すみれの前の飼い主は、確実に金の使い方をまちがえている。
たとえば吠え癖がひどい犬には、声帯除去という極端な方法もある。咬み癖がひどいなら、犬歯を削るというやり方もある。どちらも犬にとっては虐待ともいえるひどい方法だが、それでも飼育放棄するよりは何倍もマシだ。
動物好きの心優しい人ばかりのペットブームのこの国ってはっきり言って気持ちが悪い。その影で毎年14万頭近い犬が殺されることを知っていると、よけいに胸くそが悪くなる。
管理人は、犬の視点で見ると世の中には4種類の人間しかいないと思っている。犬を教育して問題行動を最小限に抑え、できるだけ楽しく犬と一緒に暮らしていくことを望む人間。犬に咬まれても、吠えられても、引きずり倒されて自分が血だらけになっても、それでも飼った犬は最後まで飼い続けていく人間。ワンコちゃん大好きと口で言いながら、飼いきれなくなるとあっさり犬を捨てる人間。もともと犬なんか大嫌いで、飼おうなんて思いもしない人間。
この中で、犬を不幸にするのは第3の人々だけだ。犬を飼うのは難しくはない。ただ飼ってしまったら何があっても最期まで見届ければそれでいい。それができない人間は、最初から自分が犬好きだなんていう勘違いは捨てた方が身のためだ。
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「同棲カップルはご遠慮ください」
これもほとんどの保護団体が譲渡条件として掲げているものだ。で、このケースについては管理人としては何がいけないのか、まったく理由がわからないのでむろんすみれを譲渡する際の障害にはならない。だいたい、婚姻届を役所に出したか出さないかで犬の飼い方にちがいが出るとは思わないし、じっさい戸籍謄本やら住民票の提出を求める保護団体なんてほとんど聞いたことはない。だから、こんなことを条件にしたとしても、それで断念されるのは却ってまじめで誠実な人たちだけなのだ。何でもいいから犬が欲しいとやってくる連中は、結婚している振りをすればいいだけなんだから、こんな馬鹿げた条件をつける必要はないと管理人は思っている。
ただ、ラブラブの二人が一緒に暮らしはじめましたぁ〜♪ベッドもダイニングセットもテレビも買ったし、あとは新居のために犬もぉ〜♪なんてノリですみれをくださいと来られても、またもや管理人は(¬ ¬)こんな顔になってしまうだろう。
再三書いているように、管理人は犬をもの扱いする方には、大事なすみれを差しあげるつもりはない。犬は、感情があり人間と同じように喜んだり悲しんだりする生き物だ。それをきちんと理解して一生大切にしてくださる方にのみ、すみれをもらっていっていただきたい。
だから、法律上は正式なご夫婦ではなくてもすみれに合う人たちであれば、是非このコの飼い主さんになっていただきたい。ただし、どれくらい一緒に生活されているのかとか、経済的な基盤はしっかりしているかとか少々立ち入った質問をさせていただくことはあるかもしれない。
これは籍を入れているいないにかかわらず、お二人のどちらかだけが犬を飼うことに非常に前向きで、もう片方は欲しいならどうぞ、というような態度の場合、残念ながらお断りせざるをえない場合があると思う。これもまた、ただ単に確率論の問題だ。正式な夫婦であるかないかに関わらず、人間関係なんていつ壊れてしまうかわからない。そうなった時、すみれを可愛がってくださっているほうの方が経済的基盤を持たないと、すみれは結局路頭に迷うことになる。すみれをもらっていただくとしたら、いちおうお届けに上がる範囲はある程度限られてしまうし、また小型犬と言うこともあって東京を中心とした首都圏からご希望をいただくことも多いだろう。そうなると高い家賃という問題が出てくる。今はペット可の集合住宅も多いし、すみれのサイズだとそういうところでも暮らすのは可能だが、やはりふつうのアパートに比べれば家賃が割高になってしまう。別々に暮らすようになった場合、すみれを飼い続けられる環境で暮らすことが経済的に無理だろうと管理人が判断すれば、やはりお断りせざるを得ないのだ。
次は年齢の問題だ。子犬の場合「55歳以上不可」という条件をつけている団体が多い。これまた単に確率論の問題で、犬の寿命が15年として、70歳まではたいていの人は元気に犬を飼い続けられるだろうという、どこに根拠があるんだかわからない計算式の結果出された数字なのだと管理人は思っている。正直、年齢と身体の衰えの相関関係なんて個人差があるものなのだ。60歳でもう枯れ木のようになってしまっている人もいれば、80過ぎても原子力で動いているようにパワフルな老人もいる。だから、管理人は特に何歳という年齢制限は設けないが、ただ3歳から5歳の子どもを育てられるくらいのパワーがないと、おそらく現在のすみれとの生活はかなり疲れます。こいつは、ほんとうに落ちつきがなくてパワーがありあまっている元気な若い犬なのだ。小さな犬をお膝に乗っけて静かに暮らしたいと望んでいる癒し犬をご希望の方には、ぜったいに向かないタイプのコだ。だから、特に年齢制限は設けないが、決して老人むきの犬ではない。
あとはペット不可の集合住宅にお住まいの方だ。ほんらいはこれはお断りすべきなのだろうが、じっさいこの国には「ペット容認」という非常に不思議なシステムがある。要は契約上はペット不可らしいのだが、ほとんどの人が飼っていて、そんなもんだとみんなが思いこんでいるという曖昧な状況だ。こういうケースであれば、別に管理人は気にしない。もらいに来てくださるご本人が、一生すみれを飼っていけると判断されるのなら、譲渡の障害にはならないと思う。ただし、一生すみれを飼っていくということは、そこを何らかの理由で追いだされた時に、きちんとすみれと一緒に暮らせる家に移れる確信があるという意味だ。ちなみに、すみれは再三書いているように要求吠えの癖がついてしまっている犬なので、おそらく新しい家に行った最初は、しばらくはけっこう吠えるだろう。だから、ペット不可の住宅で隠れて飼うには向きません。そんなことをしても1日でバレるのはまちがいない。
どうように集合住宅であろうが一軒家であろうが、ちょっとでも犬が吠えると近所から苦情が殺到するようなお宅にも向かない犬だ。すみれの要求吠えは、巧くやれば完全に治せるものだが、やはり完全に止めさせるのには時間がかかる。長ければ数ヶ月かかるそのトレーニング中、近所のご理解を得られないような環境では、すみれを飼うのは不可能だ。
すみれの譲渡条件〜おわりに〜に続く
ちっこくて可愛いすみれちゃんは、お散歩でもみんなの人気者だ。管理人と妹に言わせると、いまは亡きアイドル犬ディーを彷彿させるような人なつこい犬なので、散歩の途中で「まあ可愛い」なんて声をかけられようものなら、盛大に尻尾を振って誰彼かまわず愛想を振りまくのだ。
で、「まあ、可愛いわね、おいくつですか?」なんて話から、じつは飼ってくれる人を探しているのだという話をすると、けっこうな確率で里親希望の方が現れる。ただ、どの方も帯に短したすきに長しで、じっさい、でもこう見えて、このコこういうところもあるし、ああいうところもあるし、と詳しくお話しすると、じゃあうちでは無理だわって話になってしまうのだ。
すみれをもらっていただく際に、おそらく一番問題視されるのは、要求吠えの癖だ。別に他の犬に比べてものすごく吠えるというわけではないし、町内に響き渡る声で絶叫する姫と比較すれば、すみれの吠え声なんて囁きにしか聞こえないのだが、すみれのサイズだともしかしてうちでも平気じゃないっと集合住宅にお住まいの方からもけっこうお声がかかるのだが、たいていはけっこう吠えますというとその場で断念されるのだ。
すみれはほんらい吠えるタイプの犬ではない。人間でもお喋りな人とそうでない人がいるように、犬にだってよく吠えるコと、無口なコの二通りある。すみれは、犬種(おそらくコーギーMix)の特徴から見ても、やたらと吠える犬ではないのだが、残念ながら前の飼い主のところで吠えて要求を通すことを教えられてきてしまった。だから、すみれの吠え癖は要求吠えだけで、そう言う意味ではきちんとした飼い主さんと巡り会えれば、まったく吠えない犬にもなるのだが、要求吠えの癖がついてしまっている犬は、飼い主選びをまちがえると吠え癖がどんどんエスカレートしてしまう。
ご機嫌なときのすみれは、まったく吠えない。だから散歩の途中で会う方からは、おとなしくてよいコねぇ〜と絶賛される。うちにすみれを見に来る人のなかでも、すみれの吠え声を聞いたことのない人はたくさんいる。だが、吠えさせようと思えば簡単にギャン吠えさせることもできるのだ。我が家では、要求吠えなどしても意味がないとすでに学習しているので、ほとんど吠えなくなっているが、それでもやはりたまにやる。たとえば、管理人がうちの2頭だけを連れて先に散歩に行ってしまった時。あとは、うちの子たちが美味しそうなおやつをくわえてウロウロしていたり、楽しそうなおもちゃで遊んでいる時、すみれだけケージの中で身動きとれずにいると苛立ってギャンスク喚き始めるのだ。
これがもし定常的に苛立つ状況に置かれていたとしたら? たとえば満足にお散歩にも連れてってもらえず、かまってももらえない状況でケージの中に入れっぱなしで飼われていたとしたら?
おそらく、すみれはみごとな吠え犬だっただろう。それこそ、1日中ヒステリックに吠え続けて、まちがいなく近所から苦情がきたはずだ。
だからすみれは誰にでも簡単に飼える犬ではない。ルールを決めて、きちんとそれを守らせることのできる飼い主さんでないと、おそらくすみれはまた問題犬と呼ばれてしまう。いったん要求吠えをすることを覚えてしまったすみれのような犬は、たぶん新しい家に行ってすぐ、この方法がまた使えるかどうか、とりあえず試してみると思うのだ。そこで負けてしまうような環境だと、おそらくすみれを飼い続けることは不可能だ。
で、管理人が出稼ぎに行っていたある日、すみれが夜、下痢をした。カイの腸炎騒動が収まった直後だったので、管理人としては、またかよ、といささかうんざりしていた。だが、留守番の家人にきょうのすみれのようすを訊いて回ったところ、下痢の原因はじつにあっさり判明した。
管理人が出かけてすぐ、すみれが猛烈に吠えていた。そこでバァバはようすを見に犬部屋に入ったのだそうだ。ちなみに犬が要求吠えをしている時は、諦めるまで無視しろと耳からたこ焼きが生えるほど言っているのだが、バァバはやっぱり犬が吠えるとようすを見に行く。で、「静かにしなさい」とかよけいなことを言って(もし見に行くにしても、じっと黙って睨みつけるのが正解)ますます要求吠えを強化する。姫のときもさんざんやった。また今回も、懲りずにやっているのである。
で、今回はそればかりか、吠えたことに対して褒美までやったらしい。バァバに言わせると、
「だって、檻の外で姫ちゃんが食べてるガムが欲しくてしょうがなかったみたいなんだもん。だから欲しい、欲しいって吠えてたのよ。ガムやったらすぐおとなしくなったわよ」
はぁ〜頭が痛い(涙)
バァバは、ガムをやっておとなしくなったので、自分は良いことをしたと思い込んでいる。まさか、すみれが次も何かが欲しい時は、ギャン吠えすれば手に入ると学習しているなどとは夢にも思わない。
犬が吠えて騒ぐとおやつをあげておとなしくさせる飼い主がいる。確かにそのときはおとなしくなるのだが、その結果おやつが欲しければ吠えて要求することを教えているとは考えてもみないのだ。
要求吠えは、100%飼い主が犬につけてしまう悪癖だ。生まれつき要求吠えをする犬なんてこの世には存在しないのだ。
管理人はすみれに関して、世間の保護団体に比べるととてもゆるい譲渡条件しかつけていない。ふつうなら断られるパターンの家族構成であってもすみれにとって幸せな生活を送れる家ならば、もらってもらいたいと思っている。それは、すみれに一番あう飼い主さんは、きちんとすみれにルールを守らせることのできる立派なリーダーになれる人だけだからだ。そういう人は、残念ながらこの国ではなかなか見つけるのが難しい。だから、世間一般の常識の範囲で探していたのでは、おそらく一生かかってもすみれにあう飼い主さんと巡り会う事なんて不可能だと思ったのだ。
すみれをこういう家庭に迎えていただきたいというはっきりした理想像は浮かばない。だが、こういう奴にだけはやらんぞ、というぜったいにすみれを飼えない飼い主像は、実体として家の中に一人いる。
☆☆☆☆すみれの家族になってみたい人、いない?☆☆☆☆

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「単身者の方はご遠慮ください」
これは比較的どこの保護団体でも譲渡条件のトップに掲げている項目だ。なぜ単身者が動物の保護団体から嫌われてしまうか? それは単に確率論の問題だと管理人は思っている。再三書いているように、可愛がっていた犬を手放さなければならない事態なんてどんな人にだって起こりえる。たとえば若くてぴんぴんしている人だって、明日事故に遭って死ぬかもしれない。そういう時に飼われていた犬がどうなるか? いまのこの国の法律だと、所有者がいなくなったとき、犬は不要品として処分される。家具や身の回りのものと同じ扱いだ。そういう状況で、10人家族と独り暮らしを比べたら、危険率100%の家に犬をやりたいと思う人はいないだろう。
だから、自分に万が一のことがあった時、犬が路頭に迷わないようきちんと準備している人ならば何も問題ないと管理人は思う。たとえば自分が事故に遭った時、まず家に飛んでいって犬を救出してくれる友人や離れて暮らす家族がいるなら、危険率は100%から一気に0に減るわけだ。正直、やたら家族が多くても、飼い主が死んだ途端、犬の世話なんかできないから捨てましたなんて家はいくらだってある。だったら、そういう心の冷たい大家族の家にやるよりは、すみれをほんとうに大事にしてくれる単身者のところに出したほうがすみれにとっては幸せかもしれない。
ただ独り暮らしの家だと、おそらく十中八九お留守番の多い生活になる。これは正直迷うところだ。もちろん、中には管理人のように家で仕事をしている人もいるし、たとえば自分で会社をやっていて仕事場に犬を連れて行けるとか、そういうケースなら何も問題はないのだが、おそらく単身者の多くは、日中会社員生活を送っているだろう。単純に働かなくても喰っていけるような幸福な人は、一握りにも満たない少数派だからだ。
率直に言って、すみれにとってお留守番の多い生活というのは決してベストの環境ではない。すみれは、とにかく人間のそばにいられればご機嫌なコなので、やはり常に誰かが家にいてくれる環境のほうがベストだとは思う。だが、同時にすみれはちゃんとおとなしく留守番ができるコなのだ。最初は多少抵抗して吠えてみたりするのだが、もともとあきらめの良い賢いコなので、こういうもんだとわかってしまえば、おとなしく静かにケージの中でお留守番ができる。
ちゃんとすみれのリーダーになって、留守番の時はケージでおとなしくしていなければならないというルールをきちんとすみれに教えて、守らせられる飼い主さんであれば、すみれはおそらくずっとお留守番の家でも楽しく暮らしていけると思う。
だから、平日はずっとお留守番の独り暮らしの方であっても、管理人はすみれを譲渡してもいいと思っている。ただし、1日中お留守番の環境に見合うだけの時間をすみれのために使っていただける方であることが条件だ。
犬を飼うにはそれなりに時間と手間がかかる。たとえばすみれの例だと、家で排泄はすべてできるが、それでも毎日の散歩は欠かせない。すみれはまだ子犬に毛が生えたような若い犬だし、小型犬だがそうとうパワーがあるコなので、そのエネルギーを巧く発散してやることができないと、まちがいなく吠え癖、悪戯などの問題行動が出るタイプだ。
いまはデカ犬2頭と同じペースで朝晩2回散歩に行っている。デカ犬の場合は散歩だが、脚の短いすみれはいつも小走りだ。その状態で朝晩合わせて1時間強近所を歩きまわる。それだと、日中は悪戯もせず、ほとんどの時間を寝て過ごしているので、おそらくすみれにとって必要な運動量はこれで足りていると見てまちがいないだろう。他にも、すみれは現在管理人が家にいる時は室内フリーで過ごしているので、無駄に広い屋敷内を駆け回って、これもそこそこ運動にはなっている。たとえば独り暮らしの狭いアパートで飼うとして、室内での運動はまったくできないとなると、朝夕の散歩で1時間半〜2時間を見たほうが良いかもしれない。
まあこれはあくまでも目安だし、その他色々な状況で条件は変わっていくのだが、仮に散歩の準備時間と帰ってきてから足を拭いたりする時間を全部合わせて1日の散歩に必要な時間を2時間としよう。
その他に餌やり、ブラッシング、排泄物の処理など毎日すみれにかかる時間を1時間とする。するとこれだけでもう1日最低3時間がすみれのために埋まってしまうのだ。その他に、一緒に遊んでやったり、グリグリしてやったり、トレーニングの時間が入ると1日にすみれのために使う時間は4時間〜5時間。仮に4時間として、その時間をあなたはすみれのために毎日割いてくれますか?
管理人が会社員をやっていた頃を思いだすと、1日4時間も自由になる時間があったかな?という気がする。会社の就業時間は9:00〜5:30だったので朝は7時過ぎには家を出ていた。帰ってくるのは残業がなくても7時近くだ。つまり通勤を含めると1日の半分を会社のために使っていた。睡眠時間を6時間としても、それですでに1日の残りは6時間しかない。食事もしなければならないし、独り暮らしだと洗濯も掃除もしなくてはならない。そういう雑用に2時間とったら、残りはぴったり4時間だ。その全ての時間を、あなたはすみれのために使う覚悟がありますか? それも1年や2年じゃない。この先16年間だ。そんなに長い期間、すみれのために自由時間を全て費やす覚悟はできていますか?
じっさい、管理人の周りにも独り暮らしの会社勤めで犬を飼っている人はいる。で、そういう人の生活を見ていると、やはり生活の中心が犬になってしまっている。仕事が終わったら何が何でも即行帰り。友だちと飲みに行くにしろ、いったん家に帰って犬の世話をしてから出かけてくる。独り暮らしだと、多少具合が悪くても犬の世話は休めない。むろんそういう時にピンチヒッターで散歩や餌やりをしてくれる家族か友人がそばに住んでいるか、ペットシッターを雇える金があるのなら、そういうオプションもあるだろう。週末は、平日の留守番の埋め合わせをするようにほとんど毎週犬と一緒に過ごしている。その生活を延々十数年続けていく。それだけすれば、確かに独り暮らしでも問題なく犬は飼えるのだ。だが、そこまでできる人はなかなかいない。
独り暮らしで寂しいから犬を飼いたいという人は多い。犬がいるだけで癒されるという話もよく聞く。だが、同じように飼い主は犬を癒してやっているのだろうか? 世の中には、飼い主がいなくてもまったくストレスを感じない動物もたくさんいる。だが、犬という動物は人がいないとダメなのだ。もともと、人と一緒に暮らすために人間が交配して作り上げた動物なのだから、人と共にいることが犬の生き甲斐なのだ。
忙しい現代人にとって犬とずっと一緒にいることはおそらくまず不可能だ。管理人だって週に何日かは会社勤めで犬を留守番させている。だがその分の埋め合わせができるよう、留守番で溜めたストレスを発散させてやれるよう、何とか時間をやりくりして犬のために使っている。3頭も犬がいると、たとえばテレビを観る暇なんてぜんぜんない。買い物に行く暇もなければ、友だちと会うのも月に数えるほどだ。映画館に映画を観に行くこともめったにないし、犬連れでなければ旅行にも行かない。そういう生活を、もし苦痛だと思うのなら、最初から犬と暮らすのは諦めておいたほうが良いと思う。犬と過ごす時間が楽しみにならなければ、とてもやっていけるものではないし、結局面倒になって犬がほったらかしになれば、その犬はまちがいなく問題犬と呼ばれるようになる。
犬を飼うということは、手持ちの限られた時間をどう使うか優先順位をつけるということだ。特に独り暮らしで会社勤めをしているのであれば、自由に使える時間のほとんどを犬のために費やさなくてはならなくなる。それを苦痛だとは思わない人、そういう暮らしをやっぱり楽しいから止められないと思う人であれば、管理人は喜んですみれをもらっていただきたいと思っている。
すみれの譲渡条件〜その6〜に続く
出稼ぎから帰ってきたら、いつものようにカイさん、姫さんが玄関でお迎えしてくれた。
そう、近ごろ姫さんはすみれが来たせいで我が家でも順位が上がり、管理人の部屋+廊下と玄関お出入り自由でお留守番になったのだ。順位が上がったっていうか、ようは何をやってもドアをぶち破って廊下に出ちゃうので、もう面倒だからドア閉めて行くのやめただけなんだけどね。姫ちゃんの粘り勝ち。
まあいまでも時たま玄関でお粗相をするわけで、その危険性はゼロではないわけだが、まあやっちまったら拭きゃいいさってことで……
いつもの通り、犬猫屋敷風「まっ、いいか」犬飼い術なわけだが、なぜ最近姫がどんなバリケードを作っても部屋から廊下に出てしまうかというと、すみれが来て以来、カイが部屋で留守番をすることを極端に嫌がるようになったからなのだ。
たしかに、すみれのお屋敷がドンと建ってるせいで、部屋が半分の広さになっちゃってるしね。おまけに、すみれさんたら自分の屋敷の周りも全部自分の縄張りだと信じているせいで、カイや姫が横を通過するだけで唸って威嚇したりするしさ。姫は唸られても丸っきり無視しているのだが、気の弱いカイちゃんは唸られるたびにドキドキしてしまうようなのだ。
で、カイはすっかり廊下で留守番が定着してしまったのだが、それが姫さまとしてはお気に召さない。
「アタシだけ、この新参者のチビと一緒に閉じこめられるって、どーいうこと!?」
てなわけで、あらゆる障害を乗り越えて、カイを追って部屋から出てきてしまうのだ。管理人が考え抜いて作ったバリケードの数々。全部1日であっさり突破されました。一番長く保ったのでも15分。朝の忙しいとき、バリケード作るだけでも同じくらい時間かかってるっつぅの!
で、馬鹿馬鹿しいから止めたわけだ。いまのところトイレの失敗も一度もないし、寂し鳴きもせず、帰ってきた時の大騒ぎもなくなり、じつに平和な犬猫屋敷。
と思っていたら、カイが週末に下痢をした。食べ過ぎかな?と甘く見て、いつもの通りビオフェルミンを飲ませてようすを見たのだが、見る見る状況は悪くなっていく。
これ、ヤバイかも……
何しろ、去年の今ごろディーが同じようにお腹をこわして大騒ぎして、結局あんな事になってしまったわけだし。2年続けてあんな思いはもうたくさんだわ。こんどはカイなんてことになったら、管理人、マジで後追い自殺しちゃうよ、ホント。
で、さっそく医者に駆け込んで、全身くまなく調べてもらったところ、病名は
ストレス性胃腸炎……ん〜高級な病名だ。
でも、1日中喰っちゃ寝しているだけのおまえが、なぜそんな立派な病気になる? どう考えてもストレスフリーの生活だろうが!? 仕事が忙しくてストレスで胃がおかしくなるべきなのは、管理人だと思うのだが?
「何かストレスかかるようなこと、最近ありませんでしたか?」
と医者に言われ、思わず全員で待合室の方を見てしまった。身体検査のために連れて行ったすみれさん、キャリーバッグに閉じこめられ、全員が診察室に入ってしまってひとり取りのこされたのが気に入らず、ここから出せ、出せと声を限りに絶叫中。
「あれ……ですかね(汗)」
あとは……あっちか……
視線の先には、なぜか付き添いで来た姫さんが(置いてくると絶叫するので、面倒だから連れてきた)、車の座席から、窓越しにじっと診察室のようすを覗っている。
どっちにしろ、気の弱いカイちゃんにとってはストレスがたまる状況かもね。それにしても、どうしてうちに来る女の子達はどいつもこいつも、こう生意気で、うるさくて、図々しいのだろうか?
♀犬のほうがおとなしくて飼いやすいという世間一般の常識は、犬猫屋敷には通用しない。
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お子さんのいらっしゃるご家庭にすみれをもらっていただく場合、忘れてはならない「最悪の事態」は、アレルギー問題だ。
「子どもがアレルギーで犬を飼えなくなりました」
最近、犬を手放す理由としてこんな話をよく聞くようになった。正直、アレルギーの問題は難しい。事前に検査をしておいても、やはり後から出ることはあるし、最近はアレルギーになる子どもが驚くほど多い。だから、これもわりとよくある「最悪の事態」なのだ。
譲渡する側にしてみれば、飼うと言ったのだから責任持って最後まで飼えと言いたいところだが、どんどん悪化する子どものアレルギーを薬で必死に抑えながら、無理に無理を重ねて犬を飼い続けることが果たして良いことなのか管理人としては何とも言えない。またそういう状況で、すみれに対して以前どおりの愛情を持って、すみれとの暮らしを楽しんでいけるのかも難しいところだ。
だから、もしぜったい無理な状況なら、すみれを我が家に戻してもらってかまわない。そのときの状況によって、その後うちでずっと飼っていくか、また新しい家を見つけてやるかはわからないが、いずれにせよ管理人が責任を持ってすみれのその後を見ていく。
ただ、すみれを手放す決心をして良いのは、ほんとうに「もうぜったい飼いきれない」となった時だけだ。管理人としては、最後までジタバタして何とかすみれを飼い続けられるようあらゆる手段を尽くしてくださる方に、すみれをお譲りしたい。
こういう言い方をすると非難されるかもしれないが、最近やたらと聞く「子どもがアレルギーだから飼えなくなりました」という話、犬を厄介払いするための言い訳に使っている人も多いのではないかと疑いたくなるのだ。いわゆる「引っ越しで飼えなくなりました」と同じパターンだ。なぜかこの2つは「犬を捨てる正当な理由」としてまかり通ってしまっている。
ちなみに、ほんとうに愛犬を口で言うほどちゃんと可愛がっているのなら、引っ越しだから飼えなくなるなんてことはありえない。レアケースとしては、英国やオーストラリアといった異常に動物検疫が厳しい国へ海外赴任するケースだが(それもでぜったいに連れて行けないわけじゃない)、里親募集のサイトを見ていて、年間これだけ多くの人が海外赴任してるのだろうか? と管理人は首を傾げたくなる。ペット不可の家に引っ越しが決まってしまったら、犬を飼える別の家を探せばいいだけの話だ。なのにその努力をせずに「飼えなくなりました」と放棄するのは、犬を捨てられるきっかけを待っていたからだと管理人は思うのだ。単純に人に置き換えて考えてみればいい。あなたは、引っ越し先の家がせまいからといって、3人いる子どものうち1人を置いていこうなんて思いますか? いまの時代は思う奴もいるんだろうが、ふつうの人は、3人子どもがいれば3人とも一緒に暮らせる家を探す。新しい家に置く場所がないから捨てていくのは古いタンスだ。もういらないけど、捨てるきっかけがなかったから何となく家に置いておいた古い家具は、引っ越しと共に処分される。
確かに、この国のいまの法律では犬はタンスと同じ扱いだが、管理人は犬をタンスと同じように扱う方には、すみれをお譲りするつもりはない。
そういえば、保護団体の中には、譲渡条件に「引っ越しがないご家庭」を入れているところもあるが、上のような理由で、すみれを家族の一員として引っ越ししても常に連れて歩いてくださる方であれば、別にすみれを譲渡するのに障害にはならないと管理人は思っている。
アレルギーのケースは引っ越しとはちょっとちがう。子どものアレルギーは、じっさいどこの家でも起こりえる事態だし、ほんとうに入院するような騒ぎになってしまうこともありえる。
だから、みんながみんな、アレルギー=待ってましたとばかりに放棄、だとは思わないが、最近の数の多さを思うと、それに近い家も多いのではないかと疑いたくなる。じっさい、アレルギーといっても症状の出方はさまざまだ。ひどい例だと、犬と一緒の部屋にいただけでその後丸1日寝込むようなことにもなる。だが、逆にちょっと鼻水が垂れるだけ(ちなみに、管理人は子猫の毛アレルギーなので、子猫に近づくとこの症状が出る)、少し咳き込む程度なんていう軽い症状もあるわけだ。むろん、どんどんひどくなることもあるし、そのあたりのことは管理人も専門家ではないのでわからないが、ともかくアレルギーだとわかった途端、ハウスダストまみれの古い絨毯を捨てるように、すみれを放棄するようなご家庭には、最初から大事なすみれを差しあげるわけにはいかない。
医者の中には、子どものアレルギーで診せに行くと、検査もせずに「ああ、室内でペットを飼っているならそれが原因ですね。犬を手放した方がいいですよ」なんてことを平気で言うひどい医者もいるそうだ。確かに、犬を室内で飼っていれば毛も散るし、人間だけで暮らすより野外の異物を室内に持ち込むリスクは高くなる。だから、犬を室内飼いすることによって、免疫の弱い子どもだと何らかの病気を発症することはあるのだが、犬を室内飼いすると不衛生で子どもが病気になるというのは、管理人に言わせればナンセンスだ。そんなことが理由なら、日本以外の土足文化の国は、すべての人がいまごろアレルギーで苦しんでいるはずだ。
犬を室内飼いし、なおかつ室内の衛生レベルを犬がいない状態と同じに保とうとすれば、当然ながらそれだけこまめに掃除をする必要が出てくる。それをきちんとやらずして、犬がいるから子どもがアレルギーになったというのは、責任転嫁も甚だしい。犬にしてみれば良い迷惑だ。
だから、犬を飼えば当然掃除は大変になる。アレルギー症状も初期段階であれば打てる手段も多いので、子どものちょっとした変化に目を光らせることも大切だ。万が一アレルギーが出てしまった時も、体質改善、環境改善によって治せるケースもあると思う。だから、万が一子どもが犬にアレルギー反応を起こしてしまったケースでも、何とか巧くすみれを飼い続けられるようあらゆる手段を模索してくださる飼い主さんであれば、管理人はすみれを是非もらって頂きたいと思うのだ。
とはいえ、やっぱり子どものアレルギーがひどくてもう飼いきれないというケースは出てくるかもしれない。これは、ほんとうにどんな家庭でも起こりえる「最悪の事態」なのだ。だからこそ逆に、管理人は敢えてリスクを犯しても、相性さえ合えば、すみれをお子さんのいらっしゃるご家庭にでももらっていただこうと考えている。なぜなら、その家で万が一最悪の事態が起こった場合にも、すみれには犬猫屋敷というセーフティーネットがついているからだ。もしお子さんにアレルギーが出て、そのうちで飼えなくなったとしても、すみれが路頭に迷うことはない。管理センターで不安の中、独りぼっちで残酷な方法で殺される心配もない。なぜならすみれには、万が一の時に戻る家があるからだ。儲け主義のペットショップやネット販売で買った犬だとそうはいかない。飼い主が放棄してしまえば、犬の運命は決まってしまう。だからこそ、リスクの大きい家庭ほど、どうしても犬が欲しいのなら、ほんらい保護犬をもらうべきだと思うのだ。
子どもにアレルギーが出て、飼いきれなくなるリスクが高いから、うちは犬を飼わないと諦めてくれるのならそれでいい。たとえば、それでもどうしても犬と暮らしたいから、預かりボランティアをやるという方向に行ってくれるのならありがたい。だが多くの人はそうではない。保護団体から犬をもらえなかったからと、ペットショップに行ってしまう。その結果、「最悪の事態」が起こって路頭に迷う犬があとを絶たない。
これって悪循環だと管理人は思うのだよ。だから、制約もなく、個人の自由で飼い主探しをできる管理人としては、そういうご家庭のひとつにすみれをもらってもらうことで、もし将来不幸になる犬を1頭でも減らせるのなら、そうすべきだと思うのだ。
犬を飼うにはリスクが伴う。「最悪の事態」はどんな家庭でも起こりえる。だが「最悪の事態」が起こった時、どう対処するかによって、その人がほんとうに犬を飼える人なのか、または犬を飼うべきではない環境にいたのかがわかってくる。「お子さんがいらっしゃる家庭」というのは、確かにリスクが高い環境だ。子どもと犬の両方を世話する親御さんの負担はそうとうなものだし、やはりかなりの犬好きで、そうとうの覚悟がなければ犬との暮らしはしばらくお預けにしておいたほうが無難だろう。だが、それでも頑張って犬を飼いたいと言うのなら、管理人としては、喜んですみれ迎えていただきたいと思っている。じっさい、相手のお人柄を見る際に、お子さんを育てているかたの方が、一目でどんな飼い主さんになるかが想像できて判断するのには楽なのだよ。すみれを子ども同様に育ててくださるのなら、この人ならきっと巧くやっていける、このケースは無理だろうと明らかにわかるのだ。
だから、たとえ「お子さんのいらっしゃるご家庭」でも、管理人は色眼鏡で見ることはしない。だが、起こりえる「最悪の事態」については、きちんと前もって考えて覚悟した上ですみれを望んで頂ければ幸いだ。
次回は、犬をもらおうとすると断られるケースが多い単身者への譲渡について。
すみれの譲渡条件〜その5〜に続く
先日の日記に書いたように、金曜日は姫のお誕生日だった。で、管理人、ちょっと仕事抱えて大忙しなんで、きょうはそのバースデーパーティーの模様を画像中心でお届けいたします。
今回、メニューは何にしようかなぁ〜と管理人数日前からけっこう悩んでいた。世間の皆さまのブログなどを拝見すると、けっこう皆さん愛犬のために犬用バースデーケーキを購入したり、手作りケーキを作ったりしていらっしゃる。いちおう犬用バースデーケーキのサイトなんかもチェックしたんだが……
3500円かぁ〜……高いな(汗)
手作りケーキ……ん〜自分だって料理する暇なくてカップヌードル生活なのに犬のためにケーキ焼く時間なんてあるわけないね。
というわけで、一番安価で、なおかつ犬どもが大喜びするご馳走はこちら。
全部じゃないけどね。カイちゃんとふたりで食べる分。
ボ……ボクもいただけるんですか!? うぐっ!
あんたら、生肉は食べられないから、ステーキにしましょうねぇ〜
あぁ〜ん、たまらないわぁ〜 まだ焼けないのかしらぁ〜
犬どもの騒ぎを尻目に、通りすぎる通行猫A
さあ、焼けました。
まずはお皿の底に肉を敷き詰めて
缶詰を混ぜた主食を載せて、上にも肉をトッピング♪
すみれちゃんにも少しだけお相伴ね
早く、早く、ご飯、ご飯、アタシのお肉ぅぅぅぅ〜!!!!
まず姫の前にお皿を置いて、次にカイちゃん、そして最後にすみれさん。
で、皆さんにお食餌を配り終えて、管理人が戻ってきたら……
だから姫さんは横に成長しちゃうのだ。早飯は太る元だよ。
はぁ〜ダイエットの道は遠そうだ……
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お子さんのいらっしゃる家庭で、もうひとつ注意すべき点は、万が一今後すみれに咬み癖が出た場合だ。いまのところ、すみれは一切咬み癖のないコだ。管理人が口に手を突っこんで食べ物を取りあげても、噛むそぶりすら見せないのでおそらく大丈夫だとは思うのだが、コーギーの血が入っている可能性が高いので、咬み癖がぜったいに出ないという保証はできない。コーギーが悪い犬だとか咬み癖がある犬種だという意味ではないが、躾に失敗したコーギーの場合、咬み癖という形で問題行動が出やすいのは事実なのだ。
犬が人を咬む理由は、恐怖、防衛、攻撃のどれかだ。すみれの場合、攻撃癖は一切ない。耳掃除などすみれが嫌だと思うことをされる時も、暴れて逃げようとはするが、噛みつくことは一切しない。これはどんな犬でも一緒だが、どうしようもない恐怖を感じたら、たぶんすみれも相手に噛みつく。だが、これは人間が身を守るために腕を振り回すのと一緒で、どんな犬でも本能的にやることだし、すみれは小さくても勇敢で太っ腹な犬なので、他の犬に比べても咬むという恐怖の限界値はかなり高い位置に設定されている。だから、これもほとんど心配はいらない。ただ、すみれは標準的な犬に比べて、そうとうテリトリー意識が強い犬だ。自分の島というものをとても大切にしているので、たとえばお子さんがすみれのおもちゃや餌に手を出した時、瞬間的にバクッとやってしまう可能性はある。ちなみにいままで会った子どもに対しては一度もやったことはないのだが、こればっかりはぜったいにないとは言い切れない。なぜなら自分のテリトリーを守ろうとするのは犬の本能の一部だし、すみれの場合はとくにその部分が強い個体だからだ。
念のため言っておくが、管理人がすみれの食べているおやつやおもちゃを途中で取りあげても、すみれは決して攻撃しない。どう考えてもぜったいに危ない位置(すみれの前脚の間に挟んだ)からおやつやおもちゃを取りあげる時も、うなり声ひとつあげない。ただ、それは管理人がすみれの群のリーダーだからだ。リーダーに対しては絶対服従するのだが、お子さんがすみれにとって同列か下位にいる場合、当然のようにすみれは攻撃に出るかもしれない。同じように、子どもがすみれにとって自分より群の上位の個体でなければ、しつこくされて嫌になったからバクっというケースもぜったいにないとは言えない。
なぜか犬は群のブービー賞を狙いたがる。その理由はよくわからないが、お父さん、お母さん、子どもという3人家族だと、どうしてか犬は自分が子どもよりひとつ上の順位にいると思いこむ。ちなみにうちのような4人家族だと、犬は常に妹のひとつ上だ。で、そういう状況で子どもが犬のテリトリーを犯した場合、犬に咬まれたという事故が起こりえる。
これを回避するためには、ともかく子どもが犬の扱いに慣れるまでは、おとなが常にちゃんと目を光らせていなければならない。犬には犬ほんらいのルールがある。新しい家で、その家のルールが判るまではどうしても犬は自分の知っているルールを適用しようとしてしまう。だから、すみれが新しい家のルールを覚えるまで、また子どもが正しい犬の扱い方をちゃんと覚えるまでは、やはりおとなの指導が必要なのだ。
で、万が一すみれがお子さんを咬んでしまった時は、親御さんが公平な立場で何が原因か、どうしたら二度と同じことが起こらないか、きちんと見極めて改善策を考えてやって欲しい。むろん親の立場にしてみれば、可愛い我が子が咬まれたのだから犬を蹴り倒してやりたい気持ちになるだろう。だが、犬は決して理由もなく人を咬んだりはしないものだ。理由があるから人を咬む、だが犬は、その理由を説明する術を持たない。
犬が子どもを咬んでしまった。これはいわゆる「最悪の事態」のひとつだが、わりとよく聞くケースでもある。幸いすみれには咬み癖はついていないし、今後もまったく出ない確率も高いのだが、やはり「最悪の事態」は想定しておいたほうが良いだろう。
すみれの譲渡条件〜その4〜に続く
すっかりすみれにこのブログの主役の座を奪われ、拗ねてしまっているお姫さまだが、きょうは姫さんのお誕生日である。
保護犬、保護猫の良いところは、たいていは誕生日がいつか見当もつかないので、勝手に誕生日を決めて祝うことができるところだ。姫の誕生日は、3年前に保護された日と管理人が勝手に決めた。うちに来た9月18日でも良かったのだが、ツチノコ兄弟の誕生日(11/14)とあまり近いとそれ以外の10ヶ月間、まったくご馳走の楽しみがなくなるので、てきとうに間が空いたきょうがいいかな、とあいかわらず、まっいいかで愛犬の誕生日まで決める管理人である。
で、3年前のきょう、姫は千葉の奥地でうろうろしているところを、ばなもこさんに保護された。その後、保護団体のサイトに載っているところを管理人が見初めて、けっきょく我が家にもらわれてきたのだ。
しばらく徘徊していたようで、発見された時、姫はまさに骨と皮の状態だった。
まずい……やっぱり明らかに横方向に成長している(汗)
姫ちゃん、今年はは少しダイエットしてスリムに変身しないとね。あしたから少しご飯減らしてみちゃう?
ダイエットは明日からだから、明日から! きょうはもちろん豪華なバースデーディナーをご用意しているからさ。
そうそう、きょうは牛だよ、牛。三角マークついてるけど、でも牛にはちがいないから。
牛と言えば、肉ね! 肉よ肉!
ありがとう。いつ見ても姫のフセは天下一品だわ。
そうでしょう? 良かったらオスワリも見る? オスワリさせたら、この界隈では姫の右に出るものはいないって評判で……
ありがとう。わかってるから。オスワリだけなら、姫はまさにサービスドッグなみの精度と確度を誇ってるから。
って言うか、あいかわらずオスワリ以外何もできないし(汗)
まっ、一芸に秀でるっていうのも悪くはないかもしれない。何しろ、すみれが来て以来、何かというと
「すみれ、姫を見習いなさい!」
が口癖の管理人なのだから。あぁ〜こんなセリフが管理人の口から出る日がまさか来るとは思わなんだよ(感慨無量)
あの時、姫との出会いがなかったら、たぶん犬猫屋敷の管理人日記はこの世に存在しなかった。犬を飼うことの難しさと楽しさもいまの半分くらいしかわかっていなかっただろう。犬の躾がどういうものか、大きな勘違いをしたまま管理人は一生を終えていたかもしれない。たぶん、すみれが我が家に来ることもなかったと思うのだ。
ほんとうに色んなことを教えてくれて、その上たくさんのすばらしい出会いもプレゼントしてくれた姫に心から感謝だ。来年も、再来年も、これからずっと、その調子でマイペースでかっこよく歳をとっていくんだよ。ずっとずっと元気でいるんだよ。
Happy Birthday 姫さん。今年も楽しい1年でありますように……
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すみれは、とにかく人間が大好きだ。老若男女問わず、どんな人にも大喜びで尻尾を振る。おそらくとても良いパピー時代を過ごしたコなのだ。それにまだ若い犬なので、お子さんと一緒に走りまわって遊べれば、すみれにとってもとても幸せな暮らしになるだろう。だから、管理人は「お子さまがいらっしゃるご家庭は不可」なんて譲渡条件はつけないが、もし「子どもが欲しがるから犬を飼いたい」なんて人がもらいに来たら、きっと(¬_¬)こんな顔で見てしまう。
犬を飼うのはあくまでも親だ。子どもが欲しくないというものを、無理矢理仲良くしなさいと犬を押しつけるよりは、むろん子どもも欲しがっているほうが良いに決まっているのだが、だからといって、親が乗り気でないものを子どもにねだられてしかたなく飼うことにしたというパターンだと、残念ながら数年後には、すみれは厄介者扱いされるか、悪くすればまた放棄犬になる。だからそういうご家庭には、やっぱりすみれは差しあげられない。なぜなら子どもは成長していくものだからだ。
すみれを仮に2歳と仮定して、この先長ければ16年間をもらわれていった先で過ごすと考えると、たとえば犬を欲しがっているという子どもがいま10歳ならば、すみれが老いて虹の橋を渡る頃には小学生が26歳の立派なおとなになっている。中学、高校と成長していくと子どもも色んなつきあいが出てくる。塾に行かなくちゃならないこともあるだろう。受験勉強もしなけりゃならない。お年頃になればデートだってしたいはずだ。大学生になったら、バイトに忙しくて家には寝に帰るだけになるかもしれない。就職したら転勤で地方生活になることもある。だが、すみれはその間ずっと家で家族の一員として暮らしていくのだ。もちろん例外はあるのだが、往々にして子どもの「犬が欲しい」熱なんて、せいぜい1年しか続かない。最初は目新しいからちやほやするが、やがて飽きて家具の一部のような扱いになる。うちの○○ちゃんはそんな子じゃありません! といきり立つ親御さんもいらっしゃるだろうが、子どもなんてしょせんそんなもんだ。じっさい管理人だってそうだった。
最初の犬Dukeが我が家にやって来たのは、管理人が大学生の時だ。よくあるパターンで、管理人と妹が「ぜったいにちゃんと世話をするから」と言って飼いはじめたのだが、けっきょく数年後には散歩が義務になっていた。その後管理人は就職して、仕事が忙しくて犬の世話どころではなくなり、Dukeが虹の橋を渡る頃には転勤で地方都市で暮らしていた。我が家は幸い親も犬好きなので「けっきょく最後はこうなるわけね」とブツブツ言いながらも両親がしっかり面倒を見て飼っていたのでまあ良かったのだが、「子どもが欲しがっているから」ほど危険な犬を飼う理由は他に見あたらないなと管理人はつくづく思う。
だからお子さんのいる家庭でも相性さえ合えば、管理人は喜んですみれをお渡しするが、それはあくまでも親御さんが心の底からすみれを欲しいと望んでくださる場合に限る。
第一子どもが欲しいからとほいほい犬を与える時点で、こう言っちゃ何だが、おそらくすみれにとっては良い飼い主にはなれないと思う。すみれは前の家で、ごり押しすればわがままが通ることを教えられてきてしまったコだ。うちに来てだいぶん良くはなっているが、要求が通らないといまでもときどき癇癪を起こして吠えたり騒いだりすることがある。すみれは現在、犬猫屋敷で我慢することを覚えている。これがまたわがままの通る家庭に行ってしまったら、ふたたび問題犬と呼ばれてしまうのではないかと管理人は心配なのだ。
どう頑張っても子どもはやはり子どもだ。餌やり、散歩、ブラッシングなどの日々の世話はできるだろうが、きちんとした躾けや家庭内のルールを犬に教えるのはおとなである親の役目だし、その責任をきちんと自覚して果たしてくださる方でないと、すみれをちゃんと飼うことはできないと思う。
すみれの譲渡条件〜その3〜に続く
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「小さなお子さまがいらっしゃるご家庭は不可」
って、これは多くの保護団体の譲渡条件に出てくるパターンだ。ちなみに管理人は子どもがいる家庭だからといって犬を飼えないとはまったく思わないので、相性さえ合えば、たとえ乳飲み子がいるご家庭であっても喜んですみれをもらっていただく。
ただ、犬を飼うということはそれなりに時間や金がかかる贅沢な趣味だ。散歩、ブラッシング、排泄物の処理、餌やりでだけでも毎日一定時間を犬のために割かねばならない。その上医療費や餌代もかかる。すみれの場合はまだ若い犬なので、それがこれから十数年ずっと続いていくのだ。
いま現在、ただでさえ手のかかる子どもを育てながら、すみれのためにその時間が割けますか? たとえばお子さんが病気になった時、すみれの世話を手伝ってくれる人が周りにいますか? またはペットシッターなどを雇う費用を捻出できますか? いまは子育てにもお金がかかる。私立の学校に行く子も多いし、塾じたいがまるで義務教育のようになっていると聞く。今後、お子さんが成長した暁にはそうとう経済的な負担も大きくなっていくことだろう。そのとき、すみれのために最低限の費用(餌代、医療費など)を捻出することができますか?
ちなみにお金の話をしておくと、すみれにかかる費用はだいたいこんなもんだ。
餌代はいま我が家で食べさせているプレミアフードのドライだと1ヶ月に一番小さな袋(1kg前後)を2袋ちょっと消費する。高い店で買うと1kg入りのものが1500〜2000円、安い店だと1000円前後で買えることもあるので、まあ月の餌代は高くても5000円前後を想定しておけば大丈夫だろう。
それ以外におやつ代がかかる。ちなみに犬のおやつというのは「お三時だから食べましょうぉ〜」っていうふつうのおやつではなくて、躾のご褒美として使うためのものだ。また留守番の際にはコングに色んなおやつを詰めてやっていくと、すみれはそれにかぶりついておとなしく留守番してくれるので、ある意味おやつは平和な犬飼い生活の必需品だ。もちろん手作りするなど色々な工夫はこらせるが、市販の犬用おやつだけで済ませると想定すると、だいたい月に3000円くらい見ておけば、たぶんおつりがくるだろう。フードとちがって、おやつの場合(とくに乾きもの系)は賞味期限が長く設定されているものが多い。だから、犬猫屋敷方式で大袋で大量購入しておけばそれほど金はかからない。
すみれは健康な若い犬なので、当面はほとんど医者の世話になることはないだろう。ただそれでも毎年一定の医療費はかかる。最低限必要なのは法定の狂犬病予防接種の費用だ。これに毎年3500円(注射代3000円+登録費用500円)がかかる。それに、こちらは任意だが毎年ジステンバーやパルボなどの感染症の予防ワクチン(5000円〜1万円)とフィラリアの予防薬(1000円ぐらいx8ヶ月)、それにノミやダニの予防薬(1000円ぐらいx4回)が必要だ。これらの予防薬に関しては、あくまでも任意だが、管理人はきちんと予防することを強くお薦めする。単純に、万が一病気に罹ってしまった時にはこの数十倍の費用がかかってしまうからだ。むろん罹ってしまったらそれまでで、治療に費用をかけないという人もいるだろうが、金がないから犬が病気になっても見殺しにするなんて人には、申し訳ないが管理人は大事なすみれを渡せない。
というわけで、これを足すとすみれに毎年必要になる最低限の医療費は高く見積もって2万5000円前後、ただ、その他にも突発的な下痢やら怪我などで医者に駆け込むことを考えて(いまの相場だと1回獣医に行くとたいてい5000円〜1万円はかかるのがふつう)当面はすみれの医療費として年間倍の5万円程度見ておけばじゅうぶん費用としては足りるだろう。
ただ、犬も歳をとるとだんだん身体にガタが来て、医者に行く回数も増えるし、7歳を過ぎたら毎年血液検査などの予防医療に費用がかかるようになる。だから、医療費に関しては年々上がっていくと考えた方がいいだろう。ちなみに、DJが癌になった時は治療というより延命処置と痛みをとる処置、それに検査だけだったが、それでも1ヶ月に十数万円が一気に飛んでいった。じっさい、手術や治療をしていたら100万以上かかっていてもおかしくないと管理人は思う。
人間とちがって犬には保険がきかないので(いまは犬が入れる保険もあるが)いざ病気になるとほんとうに驚くほど費用がかかる。それは犬を手に入れる際に、「最悪の事態」のひとつとして覚悟しておいたほうが良い点だ。
というわけで、以上のすべてを足すと、すみれのために年間かかる最低限の費用は15万円前後になる。ただし医療費は獣医によって千差万別だし、餌だっておやつだって高いところで買ってしまえばこれよりずっとお金はかかる。むろん、譲渡する前に血液検査など必要な健康診断は終えてからお渡しするのだが、万が一今後すみれに病気やアレルギーなどの症状が出た場合には、この数倍の費用がかかることはやはり覚悟しておいたほうが良いだろう。これも、どんな人にも犬にも起こりえる「最悪の事態」のひとつだ。
その他にも、犬に金をかけようと思えばいくらだって金をかける方法はある。サプリメントやら洋服やらアクセサリーやら犬用として売っているものの数と種類と値段ときたら、じっさい犬を飼っている管理人ですらたまげてしまうほどなのだ。だが、まあこういうものに関してはあくまでもオプションだ。新しい飼い主さんがそうしたいならひな人形を買うなり純金のトイレを用意するなり好きにすれば良いことで、別に管理人は口出しするつもりはないのだが、ただひとつだけ覚えておいて欲しいのは、金の使い道をまちがえないで欲しいということだ。どんな犬でも幸せに暮らすための最低限のラインというものがある。たとえば良質の餌や丈夫で扱いやすい首輪やリードなどの犬具、それに最低限の予防医療にはやはり金は惜しまないで欲しいのだ。それは犬の健康と安全を守るための最低限の出費だからだ。逆にそれ以外のものに関しては、創意工夫を凝らせばわりと安価で済ませることはできる。たとえば、すみれのいまのお気に入りは、トイレットペーパーの芯にフードを入れて作った手作りおもちゃだ。うちのデカ犬2頭は、食餌用のお膳として宅急便の段ボールを使っている。貧乏くさいことこの上ないが、別に犬はそんなことはさして気には留めないのだ。だが、すでに老犬の域に入っているうちのコたちの定期的なドッグドッグには管理人は決して金を惜しまない。
そういえばもうひとつ、トリミングに関してだが、すみれはぜったいにトリミングに出さなくてはならない犬種ではない。毎日のブラッシングと定期的なシャンプーを欠かさなければ、素人でもじゅうぶん手入れができるタイプのコだ。小型犬だが幸い肛門線もあまり詰まらない体質のようなので、耳掃除と爪切りが自分でできる人ならトリミングに出す必要はないだろう。ただ、耳掃除は健康管理の一部として、必ずきちんとやった方が良い。すみれは我が家に来た当初耳ダニがいた。いまは治療してすっかり完治しているのだが、やはりすみれのような半垂れ耳のコには耳掃除は健康管理の一部なのだ。爪切りも耳掃除もうちでできる。ただ自信がない場合は、健康チェックも含めて一式やってくれるようなプロに頼むのも良いだろう。ちなみに費用は1回5000円〜1万円が相場だ。
お金の話がやたらと長くなってしまったが、やはり経済的な問題は犬を飼うのには避けて通れない。意外にふつうの人は知らないが、犬というのは購入費用より維持費のほうが何倍もかかるものなのだ。だからペットショップでチワワを買うのに借金しなければならないような経済状態では、しょせん犬など飼えないのだ。たとえばすみれの場合、小型犬だと運が良ければ18年くらい生きるので、いま2歳として今後16年x15万円で一生で240万円かかることになる。これは病気もせず元気で一生過ごし、うちで耳掃除やら爪切りをして、トレーニングも自分でやって、基本的にフード以外は何でも手作りでまかなった場合の算出だし、もちろん上に書いた他に食器、ケージなどのさまざまな道具が必要になる。たとえばトレーニングスクールに行ったら、1クルー5万円〜10万円の費用がかかる。何らかの事情で世話ができない一定期間、ペットシッターを頼むとしたら? いまの相場だと1回に3000円〜1万円かかることもある。旅行に行く時ペットホテルに預けるとしたら? これまた人間さまのホテルよりずっと金がかかるのだ。そういうすべての費用を計算したら、たかが犬に子どもを育てるのと変わらないくらいの費用がかかることもある。それにこれはあくまでも「最悪の事態」が起こらなかった時の話だ。じっさい、経済的な理由で犬を手放す人は決して少なくないのだ。
ともかく、すみれを家に迎え入れようと思う際には、まず最初にすみれが生きているあいだ、このコに最低限の暮らしをさせてやれるだけの経済力が自分にあるか、やはりそれは一度じっくり考えてみて欲しいと思う。とくにお子さんのいるご家庭では、子どもの養育費と犬の維持費、この両方を巧くやりくりしていけるのかがおそらくキーになるだろう。
で、肝心の子どもとすみれの関係だが、その話はまた明日……
すみれの譲渡条件〜その2〜に続く
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さて、すみれの譲渡条件だが、管理人が出す条件は
1.すみれを最後まで可愛がって大切に一緒に暮らしてくださる方。最期の瞬間は一緒にそばにいてやって、すみれが虹の橋を渡っていくのをきちんと見送ってくださる方。
2.すみれとの暮らしを、これから長ければ15〜6年のあいだ、ずっと楽しんでいってくださる方。
3.この先、すみれが生きているかぎり、細く長く犬猫屋敷の管理人と何らかのおつきあいを続けていってくださる方。
この3つだけだ。よくある保護団体が出す子どもがいる家庭不可、独り暮らし不可、同棲カップル不可、55歳以上不可てな譲渡条件は一切つけない。あっ、でも外飼いは、すみれには無理ですので。すみれはとにかく人と一緒にいればご機嫌な犬なので、逆に外で飼ったりしたら1日中ギャンギャン吠えまくってまちがいなく近所から苦情が来て問題犬と呼ばれることになりますので。
なぜ敢えてよくある、こういう人はダメという譲渡条件をつけないかと言うと、管理人の周りには小さな子どもがいてちゃんと犬を立派に飼っている人はたくさんいるし、独り暮らしの会社員でも犬を可愛がってちゃんと飼っている人も知ってるし、籍を入れていない同棲カップルでも立派に犬を飼っている人も何人も知っているからだ。だからこういう環境だから即犬を飼えないとは思わないのだ。ただ、じっさい確率論として犬を手放す人の多くが、こういった家庭環境であることは残念ながら事実だ。そういう意味では賭に出ていると言えないこともない。だが、1ヶ月弱すみれと暮らしてみて思うのは、成犬で、ある程度分別があり、性格も素直で社会性もあってとても飼いやすい犬であるすみれのようなコは、一般的にはベストの環境ではないかもしれないこういった飼い主さんであっても、相性が合えばおそらく問題なくやっていけるだろうということなのだ。
たとえば、専業主婦のいるお留守番のまったくない大家族の都内の一等地に住む裕福な家庭でも、家庭内のルールをきちんとすみれに教えて、最低限の躾をしてちゃんと飼える家でなければ、おそらくすみれは問題犬と呼ばれて毎日叱られるような生活になってしまうだろう。それよりは、ちゃんとすみれの群のリーダーになってくれる会社勤めの独身者のほうが、すみれにとっては良い飼い主になると管理人は思うのだ。
保護犬を渡す際の譲渡条件。これはほんとうに難しい。ほんらいなら、欲しいといって来てくれる人にほいほいと犬を配って済む方が楽なのだ。もらいに行けば、はいどうぞと無条件に好きなコをもらえるのなら、里親になるほうも皆さんごきげんだし、渡すほうだって、いちいち相手の身上調査の真似事をしたり、家まで届けに行かずに済むのだからよっぽど楽だ。だが、じっさいはある一定のガイドラインが必要だ。なぜなら、せっかく飼った犬を手放すという経験は、やはりとても辛い選択だし(管理人は姫を返さざるを得ないかと真剣に悩んだことがあるので、その辛さはよく判る)、新しい家に馴染んだところで、また移動させられる犬にとっても負担は大きい。合わない家庭に犬を差しあげても、けっきょくみんなが不幸になるだけなのだ。そうなると、審査なんておこがましいが、やはりもらわれていく先でこのコがトラブルの種にならないか、慎重に相性を見させてもらうのはやむを得ない。
それに、犬を欲しいと言って来てくれるすべての人が、残念ながら犬を飼える環境にはないことも事実なのだ。
たとえば、会社勤めの独り暮らしでパピーを飼うと言われたら、管理人は必死で止める。なぜならパピーというのは育てるのにとても手がかかるもので、すみれの例でも判るように、トイレの躾ひとつにしても、尿意便意をもよおす度に飼い主がそばにいてトイレでするのは良いことだと褒めてしつけてやらねばならないからだ。むろん、1日中ずっとお留守番の環境でもパピーからきちんと飼えている人はたくさんいる。だがおそらく、失敗した人はその何倍もいるはずだ。そうでなければこれだけ大量の犬が毎年「飼いきれない」と廃棄されるはずはないと管理人は思うのだ。
だから多くの保護団体は、犬を譲渡する条件の中に「お留守番の少ない家庭、単身者不可」などの項目を入れている。パピーからでもお留守番をさせて飼える犬ももちろんいるが、失敗するリスクがあまりに大きすぎるからだ。で、失敗したときどうなるか? たいていの人は「犬を手放す」という選択をする。じつは、この「ダメだったとき」の選択肢がほんらいの譲渡条件になるべきなのだ。たとえ会社勤めの単身者であっても、飼いはじめた犬がお留守番に向かないとわかったときは、転職して家でできる仕事一本でやっていくとか、独立して会社を興して仕事場に犬を連れて行くとか、フルタイムで犬の世話をしてくれる人を雇うとか、とにかく工夫をこらしてなんとか犬と暮らし続ける手段を選択する人であれば、じつは何も問題はない。そういう人なら、管理人は喜んですみれをもらってもらう。
だが、この「いざとなったときの行動」を予測するのは難しい。里親候補として応募してくる、せいぜい1回か2回会っただけの赤の他人が最悪の場合にどういう行動をとるか、適確に予想して判断できる人間などおそらく誰もいないだろう。だから譲渡する側は、どうしても慎重にならざるを得なくなる。一般人の感覚で見るとちょっと浮世離れした「理想的な飼い主像」を譲渡条件として掲げざるを得なくなる。そして「譲渡条件」に合わなかった人たちは、しかたないし、じゃあペットショップに行こうかなとなってしまうのだ。
これってほんとうに悪循環だ、と管理人は思うのだ。たぶん、お互いちょっと視点を変えて見てみるだけで、もっとちがう真実が見えてくる。
犬を保護して譲渡する側は、いつもこの「最悪の事態」を予測してそれを回避するためにベストの選択をしようと厳しい譲渡条件をつけている。なぜなら「最悪の事態」の末に路頭に迷った犬たちを嫌と言うほど見ているからだ。「最悪の事態」はどんな人にも起こりえる。それを現実として目の当たりにしているからこそ、なるべくそういう事態が起きないように入り口の時点でスクリーニングをかけようとする。
逆に譲渡を受ける側は、まさか自分に「最悪の事態」が起こるなんて考えもしない。犬をもらいに来る時点では、彼らの目の前には犬と一緒の楽しい生活というバラ色の将来しか見えていないのだ。だが、そんな夢は犬をもらった瞬間にもろくも崩れさる。こんなはずじゃなかった、聞いていないなんてことはざらにあるのだ。おしゃれなドッグカフェでお茶を飲むのを夢見ていた人は、カフェに入る前に、まず拾ってきたウン○をどこに置くかで悩むことなんて想像もしないだろう。ドッグランで他のわんちゃんと楽しく駆け回る我が子を想像していた人は、自分の飼い犬がそこにいる犬全員に喧嘩をふっかけてドッグランお出入り禁止になったらショックで立ち直れないだろう。だがね、そんな悪夢のようなできごとも含めて、じつは動物と暮らすことの一部なのだ。自称犬好き、犬と一緒の暮らしを夢見る多くの人はたぶんそんなことは考えてもみない。
犬をもらう側と渡す側、この両者の考え方のギャップが譲渡条件を巡るトラブルの原因なのだ。だが、保護活動を専門にやっている人たちは、助けなくてはならない命の数が多すぎて、ある程度機械的にスクリーニングをかけざるを得なくなる。問題が起こった時、ほんらいならその家で飼い続けてもらえるよう万全のアフターケアーをしなければならないのだが、じっさいは次から次へと新しいコが入ってきて、それもままならないのが実情だ。たとえば万が一行った先で飼いきれないとなったとき、むろんどんなボランティアさんでもそのコをまた引きとるのだが、じっさいはそのときにはすでに次のコたちが入ってきていて、そうとうの無理をせざるを得なくなる。つまりは、とにかくなるべく失敗する確率が低い家に出そうとなってしまうのだ。
管理人は里親探しを専門にやっているボランティアさんとはちがう。すみれを新しい家に送り届けたあと、すぐ次のコが入ってくる予定もないし、問題が起こったらすみれがちゃんと新しい家で暮らしていけるようになるまで微力ながらサポートすることもできるし、万が一飼えないとなれば、すみれはまた我が家で暮らしていくことも可能だ。だから、もしかするとお断りのメールを死ぬほど出さなくてはならないかもしれないが、敢えてリスクがあると思われる環境でも闇雲にダメだとは言うつもりはない。ただ、それでもいいと言われたからといって、これまた無条件にもらえるというわけではないのも判ってもらいたいのだ。
というわけで、これから一般的に里親になりたいと言ってもたいていは断られる環境で、何が問題視されるのか、そこのところを1つずつすみれのケースで説明していきますので、しつこく長くなるけれども、もしかしたらうちでもいけるかもって思った方は、しばしおつきあいくださいませねm(_ _)m
すみれの譲渡条件〜その1〜に続く……
すみれを保護した場所のすぐそばに住む犬飼いさんで、サイト上で迷子犬の告知を手伝ってくださっているごっつぁんさんのブログにすみれに関する新しい情報が入ってきた。すみれが保護されたあたりで、毎年、すみれとよく似たコーギーMixらしき犬が、いままで何度か捨てられて保護されているのだそうだ。毎年同じころ(春、秋)になると捨てられているので、同じ人が毎年生まれたコを捨てに来るのではないかと噂されていたらしい。
すみれは、身体も小さいし、足が短い体型なのでぱっと見子犬に見えるのだが、れっきとした成犬だ。すでに乳歯からおとなの歯に生え替わっているので、ぜったいに7ヶ月は過ぎている。ただ動きは子犬のようにまだまだ落ちつきもないし、犬歯もほとんど摩耗していないので、おそらく1歳から2歳の若い犬だ(獣医の見立ても3歳は過ぎていないだろうという話だった)。ちなみにすみれの場合、身体を外から見たかぎりは出産経験もなさそうだし(授乳をしたことのある♀犬は乳房の形からすぐ判る)そう考えると、毎年生まれたコを捨てに来るというパターンには当てはまらないのだが、保護してから1ヶ月以上思いつく先はすべて当たって飼い主を探しているにもかかわらず、いままで何の情報もないことから、保護した友人と相談した結果、残念ながら元の飼い主に返すことは諦めて、これからは新たにすみれを迎え入れてくれる家を探すことにしようということになった。
ただ問題は、管理人が今月いっぱい、仕事に追われてまったく時間の自由がないほど大忙しだということだ。
新しく犬を迎えたいという人は、たいてい今すぐにでもぜひ会いたい、明日にでも我が家に迎え入れたいと思うものだ。日々変わっていくパピーと違って、成犬の場合1ヶ月やそこらではたいして変化はないのだが、それでもこの犬が欲しいとお問い合わせのメールを出したら、すぐさま返事が来ないと不安になる。これは、管理人自身姫をもらった経験から言えることだが、現代人はとにかく欲しいと思ったものが1週間以内に手に入らないとイライラしてしまうような生活に慣れてしまっている。だから、下手にいまこの時点で里親募集のサイトなどに掲載すると、いきなり問い合わせが殺到しておそらく管理人が対応しきれなくなると思う。お見合いも、お届けもどうしても半月以上先になってしまうし、悪くするとお問い合わせメールをいただいても、満足に返事も出せない状態なのだ。
もしかすると、そのなかにすみれにぴったりの飼い主さんがいるかもしれないし、管理人の対応の悪さでせっかくのご縁を逃してしまうのは忍びない。
というわけで、いつでも里親募集中に掲載するのは来月以降ということにして、しばらくのあいだは里親募集ではあるが、いつも犬猫屋敷を見に来てくださるお得意さま限定の内覧会ということで、これからも毎日すみれのことについてこのサイトで色々書いていこうと思う。管理人の書く文章は長くて申し訳ないのだが、しばしそれにおつきあいいただいて、会えないけれどすみれがどんなコか、自分の家の環境に合うコか、一緒にパートナーとして暮らしていけるのか、よく考えたうえで、もし興味を持ってもらえるようならメールフォームからご連絡を頂ければと思います。
ちなみに先着順ではないので慌ててメールを出さないと大変と思う必要はありません。ただ、いちおう知りあいにも声をかけているので、もしいまの時点でものすごく興味があるようであれば、ご一報いただければ幸いです(やっぱりあとで止めたということでもぜんぜん問題なしなんで)。ただ返事はおそらく素っ気ない自動返信メール状態のものが行きますが、その点はどうぞお許しください(マジで、管理人忙しくて死にそうなんですわ)。
ちなみに、とうぜんのことながらすみれは1頭しかいないわけで、複数の方からご希望をいただいた場合、そのなかから一番すみれに合った飼い主さんを管理人が独断と偏見で選ばせてもらうことになるわけで、そういう場合、すみれをもらってやろうと思ってくださった方の中には、断られる人も出てくるわけだが、たとえ今回すみれとのご縁がなかったとしても、お願いですからあまり落ち込まないでくださいませ。管理人は、その家庭がすみれには合わない、すみれが問題を起こすかもしれないと思えば、たとえ親戚縁者や友人であってもおそらくすみれを渡さないし、それは単にすみれにとってその家が最高の住処になるかどうかというだけで、その家の犬の飼い方がどうだとか、ましてや人格を否定するわけでもありません。っていうか、管理人のようなその辺にいるただの犬好きオバサンに人格を否定されたとしても、あまり気に病むことはないと思うわけだな。だいたい、管理人自身、ちょっとメールでやりとりして数回会っただけで相手の良し悪しを判断できるほど、人間できてないわけで。だから、腹が立ったら、なんて嫌な奴だ、地獄に堕ちろと犬猫屋敷の管理人を怨んでくれれば良いだけで、まあどうしても腹に据えかねるようなら、2ちゃんに犬やかんバッシングのスレッドを立ててもらってもかまわないし。ただ、万が一断られたとしても、犬(猫)里親募集ボランティアはひでー奴が多い、みたいなことを吹聴してまわるのは、止めてくださいマシね。管理人は犬の里親募集をしているボランティアさんじゃないんでね。ただ、たまたま縁あって迷子を保護して、そのコの新しい住処を探しているだけの犬好きのオバサンだから。
というわけで、すみれさん、きょうから里親募集中になっちゃったわけだが、あっ、そうそう譲渡条件つけないとね。すみれはちっこくても成犬なので比較的どんな家でも飼いやすい犬ではあるけれど、やっぱり誰にでも飼えるってわけではないのでね。最初からどう考えてもこういう飼い主さんじゃ無理っていうのは、お互い無駄な時間を使わずに済むよう、いちおう譲渡条件はつけておいたほうが良いでしょうな。
さて、何にしようかなぁ〜譲渡条件……
(明日につづく)
すみれは、身体も小さいし、足が短い体型なのでぱっと見子犬に見えるのだが、れっきとした成犬だ。すでに乳歯からおとなの歯に生え替わっているので、ぜったいに7ヶ月は過ぎている。ただ動きは子犬のようにまだまだ落ちつきもないし、犬歯もほとんど摩耗していないので、おそらく1歳から2歳の若い犬だ(獣医の見立ても3歳は過ぎていないだろうという話だった)。ちなみにすみれの場合、身体を外から見たかぎりは出産経験もなさそうだし(授乳をしたことのある♀犬は乳房の形からすぐ判る)そう考えると、毎年生まれたコを捨てに来るというパターンには当てはまらないのだが、保護してから1ヶ月以上思いつく先はすべて当たって飼い主を探しているにもかかわらず、いままで何の情報もないことから、保護した友人と相談した結果、残念ながら元の飼い主に返すことは諦めて、これからは新たにすみれを迎え入れてくれる家を探すことにしようということになった。
ただ問題は、管理人が今月いっぱい、仕事に追われてまったく時間の自由がないほど大忙しだということだ。
新しく犬を迎えたいという人は、たいてい今すぐにでもぜひ会いたい、明日にでも我が家に迎え入れたいと思うものだ。日々変わっていくパピーと違って、成犬の場合1ヶ月やそこらではたいして変化はないのだが、それでもこの犬が欲しいとお問い合わせのメールを出したら、すぐさま返事が来ないと不安になる。これは、管理人自身姫をもらった経験から言えることだが、現代人はとにかく欲しいと思ったものが1週間以内に手に入らないとイライラしてしまうような生活に慣れてしまっている。だから、下手にいまこの時点で里親募集のサイトなどに掲載すると、いきなり問い合わせが殺到しておそらく管理人が対応しきれなくなると思う。お見合いも、お届けもどうしても半月以上先になってしまうし、悪くするとお問い合わせメールをいただいても、満足に返事も出せない状態なのだ。
もしかすると、そのなかにすみれにぴったりの飼い主さんがいるかもしれないし、管理人の対応の悪さでせっかくのご縁を逃してしまうのは忍びない。
というわけで、いつでも里親募集中に掲載するのは来月以降ということにして、しばらくのあいだは里親募集ではあるが、いつも犬猫屋敷を見に来てくださるお得意さま限定の内覧会ということで、これからも毎日すみれのことについてこのサイトで色々書いていこうと思う。管理人の書く文章は長くて申し訳ないのだが、しばしそれにおつきあいいただいて、会えないけれどすみれがどんなコか、自分の家の環境に合うコか、一緒にパートナーとして暮らしていけるのか、よく考えたうえで、もし興味を持ってもらえるようならメールフォームからご連絡を頂ければと思います。
ちなみに先着順ではないので慌ててメールを出さないと大変と思う必要はありません。ただ、いちおう知りあいにも声をかけているので、もしいまの時点でものすごく興味があるようであれば、ご一報いただければ幸いです(やっぱりあとで止めたということでもぜんぜん問題なしなんで)。ただ返事はおそらく素っ気ない自動返信メール状態のものが行きますが、その点はどうぞお許しください(マジで、管理人忙しくて死にそうなんですわ)。
ちなみに、とうぜんのことながらすみれは1頭しかいないわけで、複数の方からご希望をいただいた場合、そのなかから一番すみれに合った飼い主さんを管理人が独断と偏見で選ばせてもらうことになるわけで、そういう場合、すみれをもらってやろうと思ってくださった方の中には、断られる人も出てくるわけだが、たとえ今回すみれとのご縁がなかったとしても、お願いですからあまり落ち込まないでくださいませ。管理人は、その家庭がすみれには合わない、すみれが問題を起こすかもしれないと思えば、たとえ親戚縁者や友人であってもおそらくすみれを渡さないし、それは単にすみれにとってその家が最高の住処になるかどうかというだけで、その家の犬の飼い方がどうだとか、ましてや人格を否定するわけでもありません。っていうか、管理人のようなその辺にいるただの犬好きオバサンに人格を否定されたとしても、あまり気に病むことはないと思うわけだな。だいたい、管理人自身、ちょっとメールでやりとりして数回会っただけで相手の良し悪しを判断できるほど、人間できてないわけで。だから、腹が立ったら、なんて嫌な奴だ、地獄に堕ちろと犬猫屋敷の管理人を怨んでくれれば良いだけで、まあどうしても腹に据えかねるようなら、2ちゃんに犬やかんバッシングのスレッドを立ててもらってもかまわないし。ただ、万が一断られたとしても、犬(猫)里親募集ボランティアはひでー奴が多い、みたいなことを吹聴してまわるのは、止めてくださいマシね。管理人は犬の里親募集をしているボランティアさんじゃないんでね。ただ、たまたま縁あって迷子を保護して、そのコの新しい住処を探しているだけの犬好きのオバサンだから。
というわけで、すみれさん、きょうから里親募集中になっちゃったわけだが、あっ、そうそう譲渡条件つけないとね。すみれはちっこくても成犬なので比較的どんな家でも飼いやすい犬ではあるけれど、やっぱり誰にでも飼えるってわけではないのでね。最初からどう考えてもこういう飼い主さんじゃ無理っていうのは、お互い無駄な時間を使わずに済むよう、いちおう譲渡条件はつけておいたほうが良いでしょうな。
さて、何にしようかなぁ〜譲渡条件……
(明日につづく)
★★迷子を保護しています★★
あんたの飼い主は、どこに行っちゃんたんだろうね? このコに心当たりがある方は連絡請うm(_ _)m
で、本題……
我が家に来た当初、すみれは「オスワリ」と言うたびに毎回律儀に後ろ肢で立ちあがっていた。あまりにみごとにオスワリ=立てが定着してしまっているので、このまま「立て」と言ったら座るように躾ようかと思ったほどだ。
おそらく、小型犬ではありがちなパターンで、躾本通りに「片手に餌を持って、オスワリと言って座らせる」という奴をやっていて、早くおやつを食べたいすみれが立ちあがってしまって、いつの間にか「オスワリ」=立つことになってしまったのだろう。
すみれは人間がとにかく大好きな犬だ。だから、少しでも人間のそばに近づこうとする。すみれのケージは上の蓋が開くのだが、当初、トイレシートの交換をしようと管理人が蓋を開けるたび、すみれは大喜びで伸び上がっていた。
これじゃ立つっていう行動が、思いきり強化されるわなぁ〜
餌も、上の蓋を開けてやっている。だから、最初は食餌の前のオスワリマテなんてぜんぜんできなかった。餌が見えた途端、すみれは大はしゃぎで、柵の中でぴょんぴょん跳び上がって、座るどころの騒ぎじゃなかった。初めて犬を飼った人だと、「うちの犬はオスワリもできない馬鹿」と決めつけて諦めてしまうのかもしれない。だが、餌を見ると全身でタックルしてきて、こっちがよろけてこぼれた餌を嬉々として吸い込むような犬を飼ったことがあると、この程度ならまだ序の口。きっとそのうちオスワリマテができるようになるわさ、と思えるわけだ。
時間さえかけりゃね。毎日しつこく教えりゃいいだけのことなのよ。
若いすみれは、1ヶ月足らずでオスワリが何か、ちゃんと覚えた。「オスワリ」というコマンドが何を指しているかは、おそらく明確に理解しているわけではないが、少なくともこの家では何かをしてもらおうと思ったら座って待つことが基本だということはちゃんと覚えた。
食餌の前、ケージのドアを開けてもらう前、散歩に行く前、撫でてもらう時、常に座れば希望が叶うのだとせっせと教えた甲斐あって、オスワリをすると良いことが起こると理解してくれたのだ。
これもいわば、この群で暮らしていくためのルール作りなのだ。おやつをもらいたければ、座ってじっと待たなくてはならない。そういうルールを決めるのは管理人。すみれがそのルールにちゃんと従っているか判断して、従っていると思えば褒美を出すのも管理人。つまりこの群を仕切っているのは管理人ですみれじゃない。それを犬がちゃんと理解すれば、別に犬をひっくり返したり、マズルを抑えて怒鳴りつけたりしなくとも、犬はちゃんと人間の言いつけに従うようになる。
犬の躾というとご大層な難しいものと思いがちだが、じつは単純で誰にでもできることなのだ。人は社会で生きていくために守らなくてはいけないルールというものがある。同じように、どんな家庭にでもその家のルールがあるはずだ。犬に対しても同じように最低限のルールを決めてそれを守らせればいいのだよ。そのルールを何にするかは、飼い主が自分の生活に合わせて決めればいいことだ。食餌の前に部屋中を駆け回って歌い踊るのが良いと思えば、それをルールにすればいい。
これはNoこれはOKのルールをきちんと決めて、それに対して飼い主が一貫性のある態度できちんと叱ったり褒めたりできれば、極端な話、お手もできない馬鹿犬でも捨てたくなるような問題犬にはならないと管理人は思うのだ。だから問題があるのは犬じゃなくて人間だ、と管理人は口を酸っぱくして言うのだよ。
犬は確かに人間とはちがう。だが、先祖が狼だろうが猿だろうが、たいした違いはないんじゃないかと管理人は思っている。ルールを決めるのがボスで従うのが子分。この図式は狼の群でも猿の群でも変わらない。
うちに来た当初に比べると、すみれが後ろ肢で立ちあがることは少なくなった。まだ完全にやらなくなったわけではないが、それでも確実に回数は減っている。すみれのような小型犬の場合、飛びつき癖が問題になることはないのだが、それでも敢えて飛びつき癖を直そうとしているのは、犬のサイズには関係なく、飛びつく犬よりじっと座って待てる犬のほうが社会に受けいれられやすいからだ。少なくとも、管理人はそう信じているし、管理人が信じていることは、もれなくこの群のルールになる。
★★迷子を保護しています★★
上から見るとこんな顔っす。誰か、この犬どこから来たか教えておくれ〜!
で、本題……
犬ってほんとうに学習能力が高い動物だな、とすみれを見ていてつくづく思う。とくに、これをすると嬉しいことが起こるってことは、ほんとうにすぐ覚える。たいていの犬が教えなくとも「ご飯」「散歩」「おやつ」の3つの言葉はすぐに覚えるのと同じだ。おまけにすみれは、自分の頭で考えることのできるとても賢い犬だ。ゆえに最初はちょっと勘違いもするのだが、正解への道筋をちゃんと示してやれば、すぐにきちんと状況判断をして自分がとるべき行動に気づく勘の良いところもある。
以前の記事で吹聴しまくっていたように、現在犬猫屋敷のお犬さまたちは、管理人がうんP処理をしているあいだ、おとなしく座って待つという新しい芸の練習を続けている。スワレの号令でピシッと腰をおろし、解除の命令が出るまで微動だにしないというサービスドッグのようなカッチョイイことができるようにする訓練方法というのは、色々あるらしいのだが、管理人のようなフツーのぐうたら飼い主は、しょせん自分のメリットになることじゃないと日々のお稽古にも身が入らない。力のある大型犬を多頭で引いていると、うんPを拾っているあいだ、奴らがじっと動かずにいてくれるというのはとてもありがたい。だからうんP処理中のビシッと座りだけは、わりと一生懸命毎日精進を続けている。
で、そんなときに新参者のすみれさんが群に加わった。毎日の散歩で、デカ犬たちのようすを観察することで、すみれはこの群のルールにまたひとつ気づいたのだ。
「そっか! この家ではうんPをすると美味しいおやつがもらえるのね!」
ん〜ちとちがう。近いけど、ビミョーに誤解(汗)
我が家に来た当初は、家の中でしかうんPをしなかったすみれちゃんだが、いまは朝夕の散歩でしっかりするようになったのだ。
「だって、お外でうんPすると美味しいおやつがもらえてラッキーなんだもん♪」
だから、そうじゃないって……
当初、すみれはうんP処理のあいだじっと座って待っているデカ犬たちのあいだで、意味もなく右往左往していた。きっと黒いオッサンが良からぬことを教えたのだ。
「管理人さんがポーチに手を突っこんだらおやつが出てきますから。すぐに行って並んだほうが良いですよ」
「ポーチを触ったら、並びに行けばいいのね! わかったわ!」
だが、いくらデカ犬たちの周りをうろうろしていても、すみれは一向におやつを頂けなかった。
「すみれ、みんなよりちっちゃいから見えないんじゃないかしら? すみれは、ここよ! ここにいるわよ!」
終いには、ちょっとでもおやつに近づこうとカイの頭につかまり立ちして背伸びする始末。
だから、そうじゃないって。オッサン、オバサンが何をしてるか、よぉ〜く見てごらんよ。
そうこうするうちに、やがて賢いすみれはうんP+オスワリ=おやつという公式に自分で気がついたのだ。
「でも、すみれはみんなよりちっちゃいから、オスワリしたらもっとちっちゃくなっちゃって、見えないんじゃない?」
そんなすみれの不安を払拭してやるために、下の方で一生懸命オスワリしているすみれにも、ちゃんと管理人は美味しいおやつを差しあげた。
「そうか! すみれはちっちゃいけど、オスワリしててもちゃんといるってわかってもらえるのね!」
いまは運が良ければ(←まだ運に左右されるあたり、今後も精進が必要)うんP処理をしているあいだ、3頭がちゃんと座って処理が終わるのを待っている。うんPというのは犬にとって良いことが起こるトリガーとしてはやはり判りやすいからだろうか。
先日、すみれは散歩に出る直前に室内でウンをしていたので、もう出ないだろうとデカ犬2頭のウンが終わったので家に帰ろうとしたところ、門を入る直前に、すみれがいきなりウンをした。
ちょっと、すみれ、アンタ30分前にしたばかりじゃない?
「すみれ、頑張ったわ! お腹に残ってる分全部絞り出したの! さあ、オスワリするからおやつちょうだい♪」
うんP+オスワリ=おやつの公式は、確かに犬にとっては判りやすい。だからって、無理矢理出たくもないのに絞り出さんでも(大汗)
おそらく、うちの犬たちは、管理人や妹も散歩の途中でうんPをしてくれればいいなと心密かに願っているにちがいない。
★★迷子を保護しています★★
この犬、どっかで見かけたことないですかぁ〜? 何か情報をお持ちの方はご一報くださいませm(_ _)m
で、本題……
すみれが保護されて早1ヶ月が経った。あらゆる手段を尽くして飼い主を探しているにもかかわらず、どこからも何の情報も入ってこないところを見ると、この時期に多い「引っ越しで飼えなくなったからもういらない」というパターンの放棄犬なのだろうかと心配になる。それにしても、管理人だったら大枚はたいても手に入れたいと思うようなこんなに良い犬を、あっさり捨ててしまう神経がわからない。すみれのように社会性があって、問題行動もほとんどなく、おまけに可愛くて飼いやすい犬に出会えるなんて、いまの時代じゃ宝くじに当たるより難しい。すみれは、まさに犬猫屋敷の管理人が太鼓判を押す名犬なのだ。なのに、この良さがわからないなんて……
もし、ほんとうに前の飼い主さんがすみれを捨てたんだとしたら、あなた、ものすごい大損したよ。
とはいえ、我が家に来てから2週間、もし問題犬と呼ばれるとしたらどこが問題だったのか、いちおう洗い出しておこうとさまざまなシチュエーションですみれの問題行動らしきものをチェックしてみた。
もしあるとしたら、ひとつは先日書いたトイレの問題だ。日記を読んでもらえばわかるように、環境を変えれば1週間足らずで解決できる問題なのだが、中にはそんなくだらないことで犬を捨てる輩も多い。だが、姫のお漏らし癖と2年間格闘してきた犬猫屋敷の基準では、1週間足らずで直せる問題なんて、問題とは呼ばないのね。だから、これはあっさりクリア。
もうひとつは要求吠えだ。これはうちに来た1日目にさっそく出た。で、すぐさま管理人にガツンと叱られた。具体的に言うと、手に丸めた雑誌を持ってそれですみれの入っているケージをガンと叩いて地獄の底から聞こえてくるような低いうなり声で「NO!」と一喝したのである。
すみれはケージの中で驚いて飛び上がった。で、あまりの剣幕にすみれが呆然としているあいだに、すかさず「そう、それでいいの、よいコ!」と褒めてやる。つまり、吠えることは管理人のお気に召さない、すみれが吠えないと管理人は嬉しいのだということをはっきりわかりやすく教えてやるのだ。犬は賢いので、それがわかればわざわざ叱られることはしなくなる。何がNoで何がGoodなのか、それを同時にきちんとわかりやすい形で教えてやるのは、犬と巧く暮らしていくうえで重要なことだと管理人は思う。要はルール作りなのだ。この群で暮らしていくには守らなくてはならないルールがあって、そのルールを決めるのは犬じゃなくて人間だということさえちゃんと犬に理解させれば、犬を手放さなくてはならないような問題行動なんて起こるはずもないのだよ。
犬はたしかに吠える動物だ。だが、意味もなく吠える犬など存在しない。正常な人間なら、用もないのにひとりで喋ったり喚いたりしないのと同じで、健康なふつうの犬は、何もないのに吠えたりはしない。要求吠えをする犬は、吠えないと人間がわかってくれないと思うから、やたらめったら吠えるようになっていく。だから、それを止めさせるには、吠えてない時に犬のようすをちゃんと見てやって、吠えなくても言いたいことが伝わるようにしてやればいいのだ。
じっさい、吠え癖に悩んでいるという飼い主と犬のようすをよく観察してみると、なぜ犬が吠えるようになったかがよくわかる。犬は吠えだす前にけっこうサインを出しているのだ。たとえば水が欲しいときには、何度も水入れのそばに寄っていったり、じっと飼い主を見つめて、水入れのそばに連れて行こうと画策したりする。だが、飼い主は犬のそんなサインにまったく気づかない。だから犬は最終手段として吠えて知らせるのだ。そして彼らは吠え癖のある犬と呼ばれる。管理人に言わせれば、吠え癖のある犬じゃなくて、吠え癖をつけてしまう飼い主なのだ。
ちなみに、すみれは要求吠えをする以外は一切吠えない。どんな犬でもやる警戒吠えさえしないし、姫とはちがって興奮吠えもしないコだ。うちに来た当初は、不安だったせいか数日間は、管理人の姿が見えなくなると寂し鳴きをしていたが、1週間ぐらいで生活のパターンを把握したらそれも一切やらなくなった。
犬の吠え癖というのは色々な理由がある。これがたとえば飼い主の姿が見えなくなった時にギャンギャン吠えるパターンの吠え癖だと、直すのは一苦労だ。それに比べて要求吠えは、吠え癖の中でも一番簡単に直せるものなのだ。何しろ吠えた瞬間に飼い主が目の前にいて、きちんと対処できるのだから、難しいはずはないだろう。吠えても何も良いことは起こらない。吠えなければ良いことが起こる。これを犬がちゃんと理解すれば犬は自然と吠えなくなる。
すみれはまだ若い犬だ(おそらく2歳前後)。だから協調性もあるし、新しいことを吸収するのもとても早い。ほんの2週間で、すみれは我が家で暮らしていくためのルールをきちんと覚えた。むろん、うちの2頭が良きにつけ悪しきにつけ手本になっているのも確かだろう。犬は群の仲間の行動を見て、群のルールを自然と身につけていくものだ。
犬猫屋敷は、3頭も犬がいるわりには、ほとんど犬の吠え声はしない家だ。誰かが敷地に入ってきたら、短時間警戒吠えをすることはあるが、それ以外はほとんど犬が吠えることはない。それはむやみに吠えないというのが犬猫屋敷の基本的なルールだからだ。吠えていない時には良いことが起こる。だが吠えると無視されるか叱られるか、どっちにしろ良いことは起こらない。うちに来たコは、まず最初にこのルールを叩き込まれる。だから我が家で1週間以上要求吠えを続ける犬はいないのだ。
もしあなたが、愛犬の吠え癖に悩んでいるとしたら、うちの犬はなぜ吠えるのか、ぜひ一度じっくり考えてみて欲しい。どんなときに吠えているのか、何が目的で吠えているのか、犬のようすをよく観察すればすぐに答えは見つかるはずだ。
吠え癖のひどい犬だって、飼い主が替わればまったく吠えない犬になる。同じように飼い主が変わるだけで、吠えない犬にすることは可能なのだ。
★★迷子を保護しています★★
なぜ飼い主さんはすみれを迎えに来ないのだろうか? 手放したくなる理由が見あたらないほど、満点に近いすごく良いコなんだがなぁ〜
で、本題……
きょうはお客さんがあった。すみれ見学に主婦の友だちがランチを食べにやって来たのだ。集まったのは、毎度おなじみはなさくら母(犬なし)、それにくつや、ともうひとりである。
このもうひとり、じつは以前にも日記に登場した「ちょっと犬が怖い」という友人だ。犬猫屋敷に来れば、もれなく犬がわんさかいるにもかかわらず、誘いに乗ってほぼ毎回ひょこひょこやって来るところが、もうひとりのすごいところである。うちの犬たちには何度も会っているせいか、きょうはものすごく至近距離まで近寄ってごくごくふつうにしていられた(←人間のほうが)。やはり、犬も人間も馴れが大切である、と少しずつ犬恐怖症を克服しているもうひとりを見るたびに思うのだ。
で、現在の犬猫屋敷はすみれお嬢さまのケージがでんと部屋の真ん中に居座っているので4人もの人間がゆっくりランチできるスペースはない。そこで、せっかくのお天気だからとガーデンチェアーに座って、お庭でランチとしゃれ込んだ。
こういう場合、うちの犬どもも、もれなく庭に放し飼いになる(すみれさんだけはひも付き)。毛皮を着た皆さんにはちょっとばかし暑かったのだが、それでも3頭思い思いに庭で自由行動を楽しんだ。
せっかくのお客さまですから、腹などグリグリしてもらえれば幸い♪
忙しいのよ。アタシは色々クンクンしなくちゃならなくて、忙しいのよ!
すみれは、みんなの足元でじっとおとなしくしていられるよいコなの
でも……だんだん眠くなってきちゃったわぁ
「オジサン、なにやってるの?」
「暑いから、寝心地がいいように、掘って冷たい土をだしているのです」
…………で、ようやく寝支度が整ったので、オッサンお昼寝
すみれも添い寝(←暑いのに、なぜわざわざ!?)
もう少し経つと、暑くてとても外には長時間いられないが、いまの時期はほんとうに外で何かするのにはちょうど良い。すみれにも会いたい、そろそろ犬猫屋敷春の園遊会はやらないのか!?という犬友からの熱いコールは来ているのだが、いかんせんすみれを含む3頭を連れてのお出かけは、どう考えても管理人ひとりでは無理である。
うぅ〜ん、この際だから春の園遊会はうちの庭でBBQやるのも良いかも♪
問題は、目一杯暑くなる前にきょう届いたこの仕事が片づくか……だわね。
ビミョーだ(-。-) ぼそっ
★★迷子を保護しています★★
飼い主さぁ〜ん、とにかく連絡くださいm(_ _)m
で、本題……
うちに来た当初、姫とすみれが2度ほど諍いを起こした。いずれも原因は姫がすみれのハウスに空き巣に入り、すみれのコングやひづめを盗みだしたからだ。
すみれは、テリトリー意識が極端に強い犬だ。だから最初は他の犬たちがハウスに侵入するだけで、おチビのくせに唸って威嚇するような生意気な真似をしていた。幸いうちのデカ犬たちはガンジーなみの非暴力運動主義者たちなので、唸られればすごすごと戻ってきて事なきを得るのだが、さすがに姫がおやつを横取りしたときは本格的な喧嘩の一歩手前までいってしまった。
むろん、管理人の雷が落ちたのは言うまでもないだろう。
犬猫屋敷は、管理人が統治する平和社会である。たとえ貴重なおやつを巡ってであっても同じ群の仲間同士が牙を向き合うのは許されない。
すみれのとても賢いところは、一度叱られればそれが悪いことだとちゃんと認識するところだ。ヒステリックな要求吠えも、一度叱ったらやらなくなったし、ハウスに侵入した他犬に対しても、今は威嚇もしなくなった。
ところが空き巣のほうは、あいかわらず隙があればハウスに侵入する。たいていはすみれをハウスから出すときにおやつも回収するのだが、ぼけーっとしている管理人がそれをついつい忘れると、ネズミ小僧姫さんが登場する。一度など、親戚が来ていて廊下で犬と戯れていた時に、あれ? 1頭たりないぞ、と見回してみたところ、家主がお客さんにグリグリされているのをいいことに、中でおやつを食べまくっている黒いオッサンがケージにいた。
あんな顔してめっぽう気が強いすみれさんは、自分の10倍近くあるようなデカ犬相手でもひるむことなく、おやつ争奪戦に参加する。その上、何しろすばしっこくて小回りがきくので、けっこうな確率でおやつをゲットしているのだ。
ある日、散歩から戻ってすみれの足を拭き、ぞうきんを洗っていると部屋から姫さんの抗議の声が聞こえてきた。
「あら? また何かもめてるのかしら?」
で、部屋に戻ってみると、自分の身の丈ほどもある巨大なガムを引きずって意気揚々とハウスに引き上げようとしているすみれがいた。
ったく、何やってんだか(汗)
妹の応援がない時は、犬の散歩を2回に分けて行っている。すみれはまだ他の2頭と一緒に歩けるほど散歩のしつけが入っていないからだ。で、最初にうちの2頭の散歩に行き、帰ってきて2頭が餌を食べているあいだに、管理人はすみれを連れて散歩に行く。あいかわらず分離不安の姫ちゃんは、置いていかれたことに対してギャンギャン吠えて抗議するので、お留守番のご褒美に例の馬鹿でかいガムを置いていくのだが、いつもの通り朝はぼーっとしている管理人が、すみれを放す前にそれを回収するのを忘れたのだ。
ガムの上に乗ってどうするよ!?
わかった、わかった、アンタ用にSサイズのガムも買ってやるから、それはとにかく放しなさい。
アンタの身体じゃ、文字通り一生もんだと思うけどね……
★★迷子を保護しています★★
GWの旅行から帰ってきたら……あれ? うちの犬がいない!? ってことありませんかぁ〜? お宅のわんちゃん、お預かりしてます。飼い主さん、連絡請う。
で、本題……
★★注意書き★★
タイトルを見れば想像がつくとは思いますが、本日の話題はお食事中の方には適しません。
こんなカワユイ顔の、まるでぬいぐるみのように愛らしいすみれちゃん、じつは我が家に来た当初、うんPに日々まみれるスカトロ女だった。
可愛いぬいぐるみは誰だって好きだが、うんPつきのぬいぐるみが好きかはおそらく意見が分かれるところだろう。
ちなみに、管理人もうんPつきのぬいぐるみは好んで集めようとは思わない。ぬいぐるみマニアだったディーがこよなく愛していたぬいぐるみなら、そりゃ泣く泣く洗って干して再利用もしていたが、どーだっていいぬいぐるみはうんPがついたら袋に入れて廃棄である。
うんPつきのぬいぐるみは、あっさり捨てる管理人だが、うんPまみれのぬいぐるみのようなペットの場合は、もちろん大切にきれいに洗い、また我が家のコとして愛でていく。その際、ふたたびうんPにまみれることがないよう、スカトロ防止策を講じるのも忘れてはならない。
すみれが来て数日目のある晩、管理人がいつものように風呂から出て、ハウスでお留守番していたすみれをハウスから出すとき、うっかりコングを回収するのを忘れてしまった。おまけにうっかりドアを閉め忘れたために、すかさず盗人姫がハウスの中に入り込んだ。
食いしん坊のカイや姫は、すみれが「ハウス」と言われる時、ご褒美に美味しいおやつをもらうことを知っている。なのでドアが開いてすみれが中から出てきた途端、おやつのおこぼれに預かろうとすみれのハウスに空き巣に入るのだ。
ところがこの日、目の前にコングがあるにもかかわらず、なぜか姫は何もくわえずにハウスから飛びだしてきた。
あらま、姫ちゃんったら、どうしてコングを盗みださないのかしら?
問題のコングを手にとってみると、何か茶色のペースト状のものが入っている。
おや? コングにレバーペーストを塗ってやった覚えはないのだが?
当初、すみれの家では時として怪奇現象が起こっていた。たとえば、おやつが入っていたはずのコングになぜかうんPが詰まっていたり、
何をどうするとこんなに器用にうんPアートができるのか。管理人にもよくわからない。だが、ひとつだけ確かだったのは、食いしん坊の姫さんとて、さすがにうんP入りのコングは食べたくないということだ。
うんPにまみれるのがおもちゃやおやつだけならまだ良い。問題は、目の前にうんPまみれの犬がいると言うことだ。
あぁ〜すみれちゃん! うんPがついた足で部屋中走りまわっちゃダメ!!!!
ちなみに、ペットを飼ったことがない(とくにパピーからの飼育経験がない人)なら、おそらくこの時点で思いっきり退くだろう。うんPまみれの犬が部屋中を駆け回る!? そんなことになったら、アタシショックで死んじゃう!
長年犬を飼ってるとね、とくにパピーから飼ったことがあると、その程度で死んでたら、命がいくつあっても足りないのね。
ちなみにツチノコ兄弟は、我が家に来た最初の数週間、ほぼ毎朝うんPまみれの足で思いっきり管理人をハグしてくれてたし、うんPをシッコでのばしたものを、尻尾を刷毛がわりにしてタンスや壁に塗った奴もいたし、下痢便を踏んだ足で、家中駆け回った奴もいたし(遠い目)
まっ、つまりは動物と暮らしてりゃあ、この程度のことは日常茶飯事なわけだわ。ふつう、朝起きて寝ぼけ眼で室内でうんPを踏む人はあまりいないと思うのだが、犬猫を飼ってるとそんなこともたまにはあるわけよ。
というわけで、管理人は粛々とすみれを抱きあげ、風呂場に持っていって洗浄した。うんPまみれのハウスの中も、きれいに洗って消毒した。で、処理を終えて考えた。なぜ、すみれはうんPにまみれるのだろうか?
まず一つめは、うんPじたいの質の問題だ。我が家に来た当初、すみれは下痢をしていた。犬猫屋敷のビューティホーうんPの基準は、箸でつまめるようなキリッとしまった堅いウンなので、それに照らし合わせると、ペースト状の当時のすみれの便は大変質の悪いウンということになる。まずは餌を替えてビューティホーなうんPを出せるようにしてやることだ。幸い今月はソリッドゴールドのフードを使っていたので、すみれの食餌はソリッドのドライだけに切り換えた。
堅くてキリッとしまった良い糞は、飼い主にとって処理も楽だ。うちのデカ犬たちが出すような大量なうんPであっても、ひとすくいで簡単に処理できて地面にあとも残らない。良質のフードを食べさせた場合、それこそ素手で触っても手につかないほどのワンダホーなうんPが出るものなのだ。すみれの下痢の原因は、おそらく環境が変わったことによるストレス性のものだったので、ソリッドの餌に替えて2日もすると堅くて黒光りするようなじつに美しいウンが出るようになった。うんPの質が上がると、万が一踏んでしまっても足にほとんどつかなくなる。だから、良質のフードを適量食べさせ、うんPじだいのグレードを上げてやること、これがスカトロ脱出への第一策である。
ついで、環境の問題だ。当時はまだハウス内のトイレの場所が固定されていなかったので、すみれはてきとうに好きな場所にうんPをして、かまわずそれを踏んで歩きまわっていた。
幸い、昨日の記事に書いたようにハウスのレイアウトを替えたことで、うんPの場所もトイレスペースのある一角にある程度固定することができた。あとは、うんPをしたらそれをすかさず片づけてやるだけだ。犬がうんPを踏むのは、それがいつまでも室内に落ちているからで、したら即座に片づけてやれば興奮してハウス内を走りまわって踏んでしまうなどということは起こりえないのだ。
じつはどんな犬でも(たとえ成犬であっても)新しい家に来た当初はこの手のアクシデントは起こるのだ。飼い主が排泄のタイミングを計りかねているうちに、ちょっとした不注意であららということは、それほど珍しいことではない。ふつう、成犬になるとある程度排泄のコントロールができるものなのだが(だから、外でしかしないコは、散歩の時間まで何時間でも我慢ができる)すみれのように室内で排泄ができるコだと、逆にしたい時にしてしまうので排泄のタイミングを計るのが難しい。
だが、3日もしないうちにすみれの大は1日朝昼晩の3回で、朝夕はだいたい食後の時間、昼は不定期(だが、だいたい食後3〜4時間後)ということがはっきりわかってきた。ただ、タイミングがわかるのは良いのだが、最初すみれは管理人の見ている前ではほとんどうんPをしなかったのだ。
これ、スカトロ脱却のためには大きすぎる壁ね。
なぜなら、目の前でうんPをしてくれないことには、盛大に褒めてその場でうんPを片づけてやることもできないわけだから。
だが、ウンなんてものは、そういつまでも我慢できるものじゃない。出るまで粘れば、いつかはうんP現場を目撃することができるのだ。で、見たらすかさず盛大に褒めてやる。すみれのように、人の注目を集め、褒められることが最大のご褒美になる犬の場合、1度褒めてやれば「うんPをする」=「褒められて嬉しい」という公式が頭の中にインプットされる。
で、あとはほんとうにトントン拍子よ。いまでは、すみれはうんPをすると褒められたくて嬉しそうに管理人のところに知らせに来るようになった。すみれにとって、褒められる機会を逃すほどもったいないことはないのだ。だから、管理人がいなければ、管理人が戻ってくるまで待って堂々とうんPをするようになった。ちなみに、このスカトロ脱却にかかった時間は約5日だ。
すみれにはこの癖はないのだが、食糞も同じように直すことができる。ともかく何が何でも人が見ている目の前でうんPをさせる。したら、すぐに褒めてやって即行で片づける。だが、たいていの人は自分の愛犬がうんPを喰らっている図を目にすると大慌てでNo!と叫んでしまうのだ。そうすると、犬はウンをしたことがいけないことだと思いこむ。叱られたくないから隠れてするようになる。けっきょく堂々巡りになってしまうのだ。
トイレの習慣というのは、もちろん成犬になってからでも直せるが、やはりパピーの時にちゃんとしつけておいたほうが後々楽だ。だから、生後3、4ヶ月でパピーが来た時は、それこそ最初の1ヶ月くらいはつきっきりで教えるのだ。むろん、そこまでやらなくてもちゃんと覚えるコもたくさんいる。だが、失敗する人も多いんだろうなと思うのは、昨日も書いたようにトイレの問題が原因で放棄される犬があまりに多いからだ。
だから多くの保護団体は、留守番の多い家庭にはパピーを譲渡しないのだ。むろん、トイレがきちんとできなくても、うんPまみれの愛犬をそれでも可愛いと抱きしめてやれるような太っ腹な人なら、1日中留守番でも好きなだけパピーを飼えばいいと思う。もしくは、トイレの躾が危ないなと思った時点で、長期休暇をとって子犬育てに専念するか、それを代わりにやってくれる人を雇えるのなら、それもいいだろう。
だが、パピーの頃、基本的なトイレの躾ができない環境で飼っておきながら、うちの犬はトイレをちゃんと覚えない、糞食をする、うんPにまみれると文句を言うのは、やはり筋が違うと思う。犬は自分の巣を汚さないという習性を持っている。だから好きこのんでハウスの中を糞尿まみれにするような犬はいないのだ。
トイレの問題行動を持って生まれてくる犬などいない。そういう問題行動を起こさせてしまうのは人間だ。どうしても犬を飼いたい、やっぱり飼うならコロコロした可愛いパピーからとペットショップに直行する前に、自分のライフスタイルが子犬を飼える環境なのか、ちゃんと冷静に判断する人が増えてくれることを管理人は切望している。
★★迷子を保護しています★★
GWの旅行から帰ってきたら……あれ? うちの犬がいない!? ってことありませんかぁ〜? お宅のわんちゃん、お預かりしてます。飼い主さん、連絡請う。
で、本題……
★★注意書き★★
タイトルを見れば想像がつくとは思いますが、本日の話題はお食事中の方には適しません。
こんなカワユイ顔の、まるでぬいぐるみのように愛らしいすみれちゃん、じつは我が家に来た当初、うんPに日々まみれるスカトロ女だった。
可愛いぬいぐるみは誰だって好きだが、うんPつきのぬいぐるみが好きかはおそらく意見が分かれるところだろう。
ちなみに、管理人もうんPつきのぬいぐるみは好んで集めようとは思わない。ぬいぐるみマニアだったディーがこよなく愛していたぬいぐるみなら、そりゃ泣く泣く洗って干して再利用もしていたが、どーだっていいぬいぐるみはうんPがついたら袋に入れて廃棄である。
うんPつきのぬいぐるみは、あっさり捨てる管理人だが、うんPまみれのぬいぐるみのようなペットの場合は、もちろん大切にきれいに洗い、また我が家のコとして愛でていく。その際、ふたたびうんPにまみれることがないよう、スカトロ防止策を講じるのも忘れてはならない。
すみれが来て数日目のある晩、管理人がいつものように風呂から出て、ハウスでお留守番していたすみれをハウスから出すとき、うっかりコングを回収するのを忘れてしまった。おまけにうっかりドアを閉め忘れたために、すかさず盗人姫がハウスの中に入り込んだ。
食いしん坊のカイや姫は、すみれが「ハウス」と言われる時、ご褒美に美味しいおやつをもらうことを知っている。なのでドアが開いてすみれが中から出てきた途端、おやつのおこぼれに預かろうとすみれのハウスに空き巣に入るのだ。
ところがこの日、目の前にコングがあるにもかかわらず、なぜか姫は何もくわえずにハウスから飛びだしてきた。
あらま、姫ちゃんったら、どうしてコングを盗みださないのかしら?
問題のコングを手にとってみると、何か茶色のペースト状のものが入っている。
おや? コングにレバーペーストを塗ってやった覚えはないのだが?
当初、すみれの家では時として怪奇現象が起こっていた。たとえば、おやつが入っていたはずのコングになぜかうんPが詰まっていたり、
何をどうするとこんなに器用にうんPアートができるのか。管理人にもよくわからない。だが、ひとつだけ確かだったのは、食いしん坊の姫さんとて、さすがにうんP入りのコングは食べたくないということだ。
うんPにまみれるのがおもちゃやおやつだけならまだ良い。問題は、目の前にうんPまみれの犬がいると言うことだ。
あぁ〜すみれちゃん! うんPがついた足で部屋中走りまわっちゃダメ!!!!
ちなみに、ペットを飼ったことがない(とくにパピーからの飼育経験がない人)なら、おそらくこの時点で思いっきり退くだろう。うんPまみれの犬が部屋中を駆け回る!? そんなことになったら、アタシショックで死んじゃう!
長年犬を飼ってるとね、とくにパピーから飼ったことがあると、その程度で死んでたら、命がいくつあっても足りないのね。
ちなみにツチノコ兄弟は、我が家に来た最初の数週間、ほぼ毎朝うんPまみれの足で思いっきり管理人をハグしてくれてたし、うんPをシッコでのばしたものを、尻尾を刷毛がわりにしてタンスや壁に塗った奴もいたし、下痢便を踏んだ足で、家中駆け回った奴もいたし(遠い目)
まっ、つまりは動物と暮らしてりゃあ、この程度のことは日常茶飯事なわけだわ。ふつう、朝起きて寝ぼけ眼で室内でうんPを踏む人はあまりいないと思うのだが、犬猫を飼ってるとそんなこともたまにはあるわけよ。
というわけで、管理人は粛々とすみれを抱きあげ、風呂場に持っていって洗浄した。うんPまみれのハウスの中も、きれいに洗って消毒した。で、処理を終えて考えた。なぜ、すみれはうんPにまみれるのだろうか?
まず一つめは、うんPじたいの質の問題だ。我が家に来た当初、すみれは下痢をしていた。犬猫屋敷のビューティホーうんPの基準は、箸でつまめるようなキリッとしまった堅いウンなので、それに照らし合わせると、ペースト状の当時のすみれの便は大変質の悪いウンということになる。まずは餌を替えてビューティホーなうんPを出せるようにしてやることだ。幸い今月はソリッドゴールドのフードを使っていたので、すみれの食餌はソリッドのドライだけに切り換えた。
堅くてキリッとしまった良い糞は、飼い主にとって処理も楽だ。うちのデカ犬たちが出すような大量なうんPであっても、ひとすくいで簡単に処理できて地面にあとも残らない。良質のフードを食べさせた場合、それこそ素手で触っても手につかないほどのワンダホーなうんPが出るものなのだ。すみれの下痢の原因は、おそらく環境が変わったことによるストレス性のものだったので、ソリッドの餌に替えて2日もすると堅くて黒光りするようなじつに美しいウンが出るようになった。うんPの質が上がると、万が一踏んでしまっても足にほとんどつかなくなる。だから、良質のフードを適量食べさせ、うんPじだいのグレードを上げてやること、これがスカトロ脱出への第一策である。
ついで、環境の問題だ。当時はまだハウス内のトイレの場所が固定されていなかったので、すみれはてきとうに好きな場所にうんPをして、かまわずそれを踏んで歩きまわっていた。
幸い、昨日の記事に書いたようにハウスのレイアウトを替えたことで、うんPの場所もトイレスペースのある一角にある程度固定することができた。あとは、うんPをしたらそれをすかさず片づけてやるだけだ。犬がうんPを踏むのは、それがいつまでも室内に落ちているからで、したら即座に片づけてやれば興奮してハウス内を走りまわって踏んでしまうなどということは起こりえないのだ。
じつはどんな犬でも(たとえ成犬であっても)新しい家に来た当初はこの手のアクシデントは起こるのだ。飼い主が排泄のタイミングを計りかねているうちに、ちょっとした不注意であららということは、それほど珍しいことではない。ふつう、成犬になるとある程度排泄のコントロールができるものなのだが(だから、外でしかしないコは、散歩の時間まで何時間でも我慢ができる)すみれのように室内で排泄ができるコだと、逆にしたい時にしてしまうので排泄のタイミングを計るのが難しい。
だが、3日もしないうちにすみれの大は1日朝昼晩の3回で、朝夕はだいたい食後の時間、昼は不定期(だが、だいたい食後3〜4時間後)ということがはっきりわかってきた。ただ、タイミングがわかるのは良いのだが、最初すみれは管理人の見ている前ではほとんどうんPをしなかったのだ。
これ、スカトロ脱却のためには大きすぎる壁ね。
なぜなら、目の前でうんPをしてくれないことには、盛大に褒めてその場でうんPを片づけてやることもできないわけだから。
だが、ウンなんてものは、そういつまでも我慢できるものじゃない。出るまで粘れば、いつかはうんP現場を目撃することができるのだ。で、見たらすかさず盛大に褒めてやる。すみれのように、人の注目を集め、褒められることが最大のご褒美になる犬の場合、1度褒めてやれば「うんPをする」=「褒められて嬉しい」という公式が頭の中にインプットされる。
で、あとはほんとうにトントン拍子よ。いまでは、すみれはうんPをすると褒められたくて嬉しそうに管理人のところに知らせに来るようになった。すみれにとって、褒められる機会を逃すほどもったいないことはないのだ。だから、管理人がいなければ、管理人が戻ってくるまで待って堂々とうんPをするようになった。ちなみに、このスカトロ脱却にかかった時間は約5日だ。
すみれにはこの癖はないのだが、食糞も同じように直すことができる。ともかく何が何でも人が見ている目の前でうんPをさせる。したら、すぐに褒めてやって即行で片づける。だが、たいていの人は自分の愛犬がうんPを喰らっている図を目にすると大慌てでNo!と叫んでしまうのだ。そうすると、犬はウンをしたことがいけないことだと思いこむ。叱られたくないから隠れてするようになる。けっきょく堂々巡りになってしまうのだ。
トイレの習慣というのは、もちろん成犬になってからでも直せるが、やはりパピーの時にちゃんとしつけておいたほうが後々楽だ。だから、生後3、4ヶ月でパピーが来た時は、それこそ最初の1ヶ月くらいはつきっきりで教えるのだ。むろん、そこまでやらなくてもちゃんと覚えるコもたくさんいる。だが、失敗する人も多いんだろうなと思うのは、昨日も書いたようにトイレの問題が原因で放棄される犬があまりに多いからだ。
だから多くの保護団体は、留守番の多い家庭にはパピーを譲渡しないのだ。むろん、トイレがきちんとできなくても、うんPまみれの愛犬をそれでも可愛いと抱きしめてやれるような太っ腹な人なら、1日中留守番でも好きなだけパピーを飼えばいいと思う。もしくは、トイレの躾が危ないなと思った時点で、長期休暇をとって子犬育てに専念するか、それを代わりにやってくれる人を雇えるのなら、それもいいだろう。
だが、パピーの頃、基本的なトイレの躾ができない環境で飼っておきながら、うちの犬はトイレをちゃんと覚えない、糞食をする、うんPにまみれると文句を言うのは、やはり筋が違うと思う。犬は自分の巣を汚さないという習性を持っている。だから好きこのんでハウスの中を糞尿まみれにするような犬はいないのだ。
トイレの問題行動を持って生まれてくる犬などいない。そういう問題行動を起こさせてしまうのは人間だ。どうしても犬を飼いたい、やっぱり飼うならコロコロした可愛いパピーからとペットショップに直行する前に、自分のライフスタイルが子犬を飼える環境なのか、ちゃんと冷静に判断する人が増えてくれることを管理人は切望している。
★★迷子を保護しています★★
この顔に、ピンと来たらメールくれぇ〜!!!
で、本題……
何だか夏のように暑いGWである。天気が良いのはけっこうだが、こう暑いと中年揃いの犬猫屋敷では犬も猫も人間もバテる。
じつはすみれも我が家に来た当初、自分のシッコのうえで平気で寝ていた。とりあえず姫用のケージならじゅうぶんなスペースがあるので、トイレと食堂と寝室をすべてワンルームにしていたからだ。部屋を半分にわけて、寝室用に毛布を敷いて、あとの残りのスペースにはトイレシートを敷き詰めたのだが、どういうわけか、すみれは毛布の上でばかり排泄をする。
そこで、思い切って建て増ししてやることにした。ケージの前に、トイレと食堂用の部屋をサークルで作ってやったのだ。
ところが、あいかわらずすみれは、奥のケージの毛布の上で排泄をする。で、ふだんはサークル部分でトイレシートの上に寝ているのだ。おまけに身が軽いお嬢さんは、70cmのサークルを簡単に飛び越してしまった(←この件は、その後サークルに蓋をつけて無事解決)。
そこで管理人は考えた。なぜ、すみれはわざわざ毛布の上で排泄するのだろうか? 部屋に放している時は、問題なく公衆便所でしているということは、トイレシートの上で排泄すべしという根本的な部分は理解しているということだ。にもかかわらず、ハウスの中では毛布の上でするということは、毛布の位置が排泄場所として認識されているからにちがいない。そこで、毛布を反対側に移して、いつも排泄する場所にトイレシートを敷いてみた。その結果、毛布を汚すことは少なくなったのだが、こんどは2部屋両方のトイレシートのあちこちで排泄し、その上で平気で寝たりするものだから、非常に不衛生な状況になってしまった。
ん〜、これは問題。何とかしなきゃだわ……
で、いま一度ハウスの中でのすみれの行動をじっくり観察してみたところ、管理人は自分が犯した根本的なまちがいに気がついた。
何で、うしろ側にあるケージが寝床じゃなきゃいけないわけ? だって、人が大好きなすみれは、いつだって前面のサークル部分で暮らしてるじゃありませんか?
犬は、自分の巣は汚さないという習性を持っている。だから、ハウスの中も、トイレ部分と居住空間にはっきり分けてやれば、寝床がある居間部分ではぜったい排泄しなくなるのだ。ところが、それが曖昧になってしまったのは、すみれがいたいと思う場所(前面のサークル部分)を勝手に管理人がトイレと決めてしまったからだ。
そこで、トイレと居間の場所を入れ替えてみた。奥のケージは全面にトイレシートを敷き詰めて、排泄と食堂兼水飲み場にして、前面のサークル部分の、それも部屋が見渡せる右側に寝床用の毛布を敷いてみることにした。
新しいレイアウトにして以来、すみれは一度も毛布を汚していない。ちなみに、この試行錯誤にかかった時間は、ほんの4日間である。
すみれの好みに合わせて、部屋のレイアウトを変更する。これを見て、犬のわがままを聞いてやるなんて言語道断とコブシを振りあげる人もいるだろう。だが、管理人は別にこの程度のことは譲歩してやればいいと思うのだ。すみれの暮らすハウスなのだから、すみれが落ちつくようにレイアウトを替えてやるのはとうぜんのことだ。別にすみれのトイレが奥だろうが手前だろうが管理人にとってはどうだっていい。どうだって良いことは、犬の好きにさせてやる。これが犬猫屋敷流の飼い方だし、すみれも我が家に居候しているあいだはこの流儀で暮らしていく。
とはいっても、何でもかんでもすみれの好きにさせるわけではない。すみれは我が家に来て10日間でたくさんの約束事を覚えた。他の犬たちは自由にあがれるベッドやソファの上はすみれは昇ってはいけないことになっているし、おやつをもらう時や寝る時はすみれだけハウスの中に入らなくてはならない。餌だって、うちの2頭は肉や野菜のトッピングがのっているが、すみれはドライフードだけしかもらえない。要求吠えは一切御法度だし、オスワリして待たないかぎりハウスのドアは開けてもらえない。散歩の順番もいつも2番目で、兄さん姐さんが帰ってくるまでおとなしくハウスの中で待たなくてはならない。大好きな散歩だって、勝手気ままに前後右左に歩きまわることは許されない。臭いを嗅ぐのはわりと自由にさせているが、それもちゃんと一定のルールに従ってまっすぐ一緒に歩いた時だけだ。
もちろん、最初からすんなりと言うことを聞いたわけではないし、当初はギャンギャン抗議もしていた。だが、鳴いても暴れても、管理人がこうと決めたルールは曲げられないとすぐにすみれは悟ったのだ。
カイや姫のような強情な犬に比べたら、すみれはほんとうに聞き分けの良い、素直なよいコだ。最近は、管理人がPCの電源を落とし、寝支度をし始めただけで、言われなくとも自らハウスに入っていくようになった。
だから、トイレの場所なんてぇ〜のは、すみれの好きなところに作ってやりゃいいわけよ。そんなこたぁ〜、犬を飼う上でどうだって良いことの一つなわけだからさ。
トイレのしつけは、犬が捨てられる問題行動のトップ3に入っている。だがじっさいは数ある問題行動の中でも、直すのに技術も知識も必要のないもっとも簡単な問題なのだ。ちょっとした工夫だけで簡単に直せることも多いし、要は犬の排泄パターンをきちんと把握し、行動をよく観察して排泄しやすい環境を作ってやって、きちんとできたら、とんでもない偉業を成し遂げたように褒めちぎってやればいいだけなのだ。どんなフツーの飼い主だって簡単にできるはずのことだ。ただ、そのために必要な時間とちょっとした労力を惜しまなければ……
トイレ問題いえば、すみれちゃんはこんな可愛い顔をして、じつは我が家に来た当初うんPにまみれるスカトロ女だった(汗)
その話はまたあした……
★★迷子を保護しています★★
この犬、どこかで見かけたことはありませんか? 何か情報をお持ちの方はご一報くださいm(_ _)m
で、本題……
GWとは言っても、どこにも出かけない犬猫屋敷は平日どおりの通常営業である。ただ、この休み中にやたら親戚がやって来たので、すみれがどの程度人慣れしているのか、確認する良い機会になった。
ご存じのようにツチノコ兄弟はともかく人間が大好きだ。ディーに比べたら少しだけシャイなところのあるカイザーも、一般的な基準で見ると大きな花丸がつくほどどんな人にも大喜びで尻尾を振って近づいていく。姫の場合はそれより少しビビリで、最初はちょっと警戒して尻込みするが、大丈夫だとわかれば、他の犬たちを押しのけて撫でてもらおうと近づいていく。
すみれの場合、おそらく人慣れ度はツチノコ兄弟と同レベルだ。上は90歳から下は3歳まで、老若男女あれこれ取りそろえてのべ20人ほど初対面の人に会ったのだが、すみれは誰に対しても友好的で、ともかく撫でてもらおうと一目散に突進した。
散歩の途中で会う他の飼い主さんにも友好的だし、何より散歩で会う他の犬に対して、ほぼどんなサイズであっても決して吠えないし、ほとんどの場合ちゃんと挨拶ができるというのが、いまどき珍しいぐらいきちんと社会化されている良い犬だと管理人は思うのだ。
おそらく、かなり良い環境で生まれて、恵まれたパピー時代を過ごしたコなのだと思う。
この時期、毎年引っ越しなどで捨てられるコが多くなる傾向があるし、コーギーが入っているとすると、咬み癖でもあるのかと最初は思っていたのだが、すみれはぜったいに人を咬まない。相手が小さな子どもであっても、多少嫌なことをされても、人間に対して唸ったり吠えたり、牙をむいたりすることは一切ない。要求吠えは、うちに来た当初少しやっていたのだが、この家では吠えても何も良いことはないとわかるとすぐに止めた。
若い犬だし、もちろん退屈すれば悪戯もするだろうが、朝夕デカ犬と同じペースでたっぷり散歩をさせているせいか、部屋にいる時は暴れもせず、兄さん姐さんと一緒に静かに昼寝をして過ごしている。
散歩はほんとうに大好きだ。短い脚でずっと小走りのままいくらでも歩きたがる。小型犬だが、そうとうパワーのあるコなので、定期的な運動をさせてやれない環境で飼っていると、もしかすると悪戯や吠え癖などの問題行動が出たかもしれない。
前の飼い主さんと連絡がつかないことには、いったい何があったのかは知るよしもないのだが、10日すみれと一緒に暮らしてみて管理人が思うのは、いまどき、ここまで飼いやすい犬にはめったにお目にかかれないということだ。正直、このすみれに問題行動が出るような環境で犬を飼っていたのだとしたら、たぶんその人は、犬を飼うのに向かない暮らしをしているのだ。だから、もしすみれを飼いきれなくて捨てたのなら、悪いことは言わないからこの先犬を飼うのはやめておいたほうが良いと思う。世の中、すみれよりももっと問題行動の種を抱えるコはごまんといる。
どういう理由で、アンタは独りで河原のそばをうろうろしてたんだろうね? 姫の時も思ったことだが、ソロモンの指輪が欲しいと思うのはこういう時だ。
★★迷子を保護しています★★
飼い主さぁ〜ん、GWでお出かけ中ですか? お宅の犬をうちでお預かりしてますから、ご一報くださいませよm(_ _)m
で、本題……
すみれがやってきてそろそろ1週間が経った。
デカ犬飼いの犬猫屋敷にしては珍しく小さな居候に、黒いオッサンとグルメなオバサンがどんな反応を示すか、正直管理人も最初はちょっと不安だった。とくに焼き餅焼きで本犬じたいもいまだ発展途上のお姫さまが、♀犬であるすみれをちゃんと受けいれてくれるのか? これがじつは一番の心配事だったのだ。
すみれのほうも、自分の何倍もあるデカ犬に対し怯えず一緒に暮らせるか? 何もかも未知数で、預かるとは言ったものの、どうしてもダメなら他に居候させてくれる家を探さなければと思っていた。
だが幸い、先住犬もすみれも他の犬に対する寛容性が高い個体だった。もともと多頭飼いのうちの2頭はともかく、すみれのほうもじつに社会性のあるよいコなのだ。最初はさすがに怯えて尻尾を下げていたが、丸1日も経たないうちに、平気で姫のお腹の下を全速力で駆けぬけ、高いところのものをクンクンしたいときはカイを踏み台代わりに使い、狭い部屋の入り口では、デカ犬たちに踏みつぶされそうになりながらも、最前列を死守しようとせっせと奮闘している。
散歩でも、すみれはどんな犬にもフレンドリーだ。さすがにギャンギャン吠えかかる犬に対しては尻尾を巻いて後ずさりしていたが、それでも吠え返すようなことは一切しない。ちょっとしつこいところがあるので、相手の犬によっては嫌われてしまうのだが、それでもちょっと散歩に行っただけであっという間に新しいお友だちが何頭もできた。
姫が何年経っても「いつでもお友だち募集中」なのとは大違いだ。
やっぱ、犬も見かけが第一なんですかねぇ〜?

なに?!
いや、姫ちゃんも可愛いよ。管理人から見ると姫が一番のべっぴんさんに見えるって。

じゃあどうして、姫にはお友だちができないのかしら?
気に病むことないって、姫の良さは長くつきあわないとわかんないんだって! 噛めば噛むほど味が出る。
姫ちゃんって……ほら、豚の耳みたいなもん?
まっ、でも大声じゃ言えないけど、やっぱりぱっと見の第一印象……なのかもね。だって、すみれちゃんって、誰が見てもこんなにカワユイんだもの♪
自分の愛犬のことをこんな風に言うのは飼い主馬鹿も甚だしいが、正直、姫よりも頭の良い犬はこの世に存在しないのではないかと管理人は思っている。どんなにきっちりしつけが入ったスーパードッグとて、しょせんできることはハンドラーの指示にしたがって、決められたルーティンをこなすだけだ。その点、うちの姫ちゃんはひと味違う。ハンドラーの指示にしたがって決まった動きをするなんてことは、おそらく100年経ってもできないが(正確には、管理人が100年経ってもそんなことはやらせられないのだが)何か目標を定めたら、独自の創意工夫でそれをやり遂げる才能たるや、たかが犬にしておくのは惜しい、と姫が何かやらかすたびに管理人は心の底から思うのだ。
現在の犬猫屋敷は、居候のすみれの話題で持ちきりだ。ゆえに、自分が犬猫屋敷のヒロインと信じて疑わない姫さまはすこぶるごきげんが悪いのだ。
「ちょっと、ちょっと、ちょっと。若いってだけでちやほやされるってどーいうこと!? 自分がちょっと可愛いと思っていい気になってんじゃないの? 主役を張るのは、やっぱり実力派本格女優のアタシでしょ? こうなったら、格の違いを見せつけてやるしかないわね」
と、姫さんが思ったかどうかは知らないが、昨日、管理人が犬たちの予防接種とフィラリアの予防薬とノミ除け薬代を稼ぐべく出稼ぎに行っているあいだに、またもや姫さんがおもしろいことをやってくれた。以下は、留守番の家人の談話を元にした事件の再現映像である。
すみれが来てから、我が家の犬たちには微妙に待遇の差をつけている。もともと我が家にいて、気が弱いせいで常に最下位に転落するわりには飼い主のえこひいきでいちおう犬の中ではトップの順位に座っているカイは廊下、キッチン、茶の間を含め基本的には屋敷の1階はすべてフリーで自由に生活させ、トイレ問題が100%解決していない姫さんは、管理人が一緒の時のみ廊下、キッチンはお出入り自由、居候のすみれは、別に問題はないのだがいちおう先住犬たちを立てて管理人の部屋のみ自由行動が許されている。で、管理人が出かける時は、すみれはケージの中でお留守番、姫は管理人の部屋の中で、カイは、家人がいる時は希望すれば管理人の部屋から出て過ごすのも許されているのだが、姫としてはこれがどうも気にくわない。
自分はカイとひとつの群だと思っているのに、カイは廊下でウダウダしていて、自分だけが新参者のチビと一緒に部屋に閉じこめられているという状況を非常に不愉快だと感じているのだ。
ゆえに、管理人が出かけて30分も経たないうちに(ちょうどもらったコングの中身を食べ尽くすころだ)何とか犬部屋から出ようと脱出を試みた。
長年の犬猫屋敷フリークにはすでに有名な事実だが、管理人の部屋の戸には姫が開けたペットドアがついている(過去のいきさつはこちらから)。で、最近は姫のみならず、カイも無理矢理そこから出入りするようになったので(おかげでペットドアの内径が一回り大きくなった)ふだんは部屋の入り口に柵を立て、勝手に出入りできないようにしているのだ(直せよという突っ込みは受けつけません。だって、面倒だからさ)。管理人が室内にいるときは、それで問題ないのだが、最近はうちのコたちとすみれを分けて散歩に連れて行くことが多いので、後追い姫ちゃんがその柵を何とかどけようと日々研究を続けている。で、管理人も何とかそれを阻止しようと色々画策しているのだが、最近、姫は、その柵を横にずらすと隙間ができて、そこを通路に使ってペットドアから出られることにどうやら気づいてしまったらしいのだ。
そこで、昨日は出稼ぎに行く前に、こんな工夫をしてみたのだ。
ふつう犬は押すことはできるが、引くという行為は難しい。猫のように前脚を器用に使えれば引っぱることも容易にできるのだが、たとえばツチノコ兄弟などは押すドアはマズルを使って開けられるが、手前に引くドアや引き戸だと巧く開けることができないのだ。ところが、姫は前脚を猫のように使って押すことも引くことも器用にこなす。ちなみに簡単な鍵ならばすぐに開けてしまうので(そういえば、こんなことやこんなこともあったっす)うちに来た当初から毎回人間との攻防戦に勝利してきた。
で、今回は入り口の幅ぴったりサイズのトイレシートをはめ込んで、柵を固定するという試みをしてみた。重量にはじゃっかん問題があるものの、この状態ならば、柵を手前に引いて通路を造ることは不可能と判断したからだ。
ところが、賢い姫さんは、この邪魔な包みをここから外せば、いつものように柵を動かすことができるとすぐに気づいたのだ。
通路にぴったりはまっている物を引きだすという行動を思いついただけでも姫の知能指数の高さに驚愕するが、ただ引きだしただけでは包みが邪魔になって柵を動かせないということにも間もなく気づいた。なので、引きだした包みを、せっせと運んで、邪魔にならない場所まで移動させていたのである。
部屋が狭くて巧く広角で写真を撮ることができなかったのだが、姫が2つの包みを移動させた距離は、約1mである。
もちろん、新品のトイレシーツの包みには、姫の悪戦苦闘のあとがしっかりついていた。
創意工夫にあふれ、努力の結果目的を成就したとき、人間ならすばらしい偉業を成し遂げたと世間から賞賛される。だが、これが犬だと「問題犬」と呼ばれてしまう。これって変だなと管理人は思うのだ。人間の都合が悪いことをやる犬はすべて問題犬? そんなことはないはずだ。少なくとも、犬猫屋敷の住人のように姫のやらかすあれこれを「アンタの頭の良さは世界一だ」と賞賛するようなお気楽ご陽気飼い主のもとでは、姫のようないわゆる問題犬だって、天才犬と呼ばれるのだ。
要は飼い主と犬の相性の問題なのだと管理人は思う。だから、犬を飼おうと思ったら、見かけや犬種などには惑わされずに、自分に一番合った犬を選んで迎え入れて欲しいとつくづく思う。
現在の犬猫屋敷は、居候のすみれの話題で持ちきりだ。ゆえに、自分が犬猫屋敷のヒロインと信じて疑わない姫さまはすこぶるごきげんが悪いのだ。
「ちょっと、ちょっと、ちょっと。若いってだけでちやほやされるってどーいうこと!? 自分がちょっと可愛いと思っていい気になってんじゃないの? 主役を張るのは、やっぱり実力派本格女優のアタシでしょ? こうなったら、格の違いを見せつけてやるしかないわね」
と、姫さんが思ったかどうかは知らないが、昨日、管理人が犬たちの予防接種とフィラリアの予防薬とノミ除け薬代を稼ぐべく出稼ぎに行っているあいだに、またもや姫さんがおもしろいことをやってくれた。以下は、留守番の家人の談話を元にした事件の再現映像である。
すみれが来てから、我が家の犬たちには微妙に待遇の差をつけている。もともと我が家にいて、気が弱いせいで常に最下位に転落するわりには飼い主のえこひいきでいちおう犬の中ではトップの順位に座っているカイは廊下、キッチン、茶の間を含め基本的には屋敷の1階はすべてフリーで自由に生活させ、トイレ問題が100%解決していない姫さんは、管理人が一緒の時のみ廊下、キッチンはお出入り自由、居候のすみれは、別に問題はないのだがいちおう先住犬たちを立てて管理人の部屋のみ自由行動が許されている。で、管理人が出かける時は、すみれはケージの中でお留守番、姫は管理人の部屋の中で、カイは、家人がいる時は希望すれば管理人の部屋から出て過ごすのも許されているのだが、姫としてはこれがどうも気にくわない。
自分はカイとひとつの群だと思っているのに、カイは廊下でウダウダしていて、自分だけが新参者のチビと一緒に部屋に閉じこめられているという状況を非常に不愉快だと感じているのだ。
ゆえに、管理人が出かけて30分も経たないうちに(ちょうどもらったコングの中身を食べ尽くすころだ)何とか犬部屋から出ようと脱出を試みた。
長年の犬猫屋敷フリークにはすでに有名な事実だが、管理人の部屋の戸には姫が開けたペットドアがついている(過去のいきさつはこちらから)。で、最近は姫のみならず、カイも無理矢理そこから出入りするようになったので(おかげでペットドアの内径が一回り大きくなった)ふだんは部屋の入り口に柵を立て、勝手に出入りできないようにしているのだ(直せよという突っ込みは受けつけません。だって、面倒だからさ)。管理人が室内にいるときは、それで問題ないのだが、最近はうちのコたちとすみれを分けて散歩に連れて行くことが多いので、後追い姫ちゃんがその柵を何とかどけようと日々研究を続けている。で、管理人も何とかそれを阻止しようと色々画策しているのだが、最近、姫は、その柵を横にずらすと隙間ができて、そこを通路に使ってペットドアから出られることにどうやら気づいてしまったらしいのだ。
そこで、昨日は出稼ぎに行く前に、こんな工夫をしてみたのだ。
ふつう犬は押すことはできるが、引くという行為は難しい。猫のように前脚を器用に使えれば引っぱることも容易にできるのだが、たとえばツチノコ兄弟などは押すドアはマズルを使って開けられるが、手前に引くドアや引き戸だと巧く開けることができないのだ。ところが、姫は前脚を猫のように使って押すことも引くことも器用にこなす。ちなみに簡単な鍵ならばすぐに開けてしまうので(そういえば、こんなことやこんなこともあったっす)うちに来た当初から毎回人間との攻防戦に勝利してきた。
で、今回は入り口の幅ぴったりサイズのトイレシートをはめ込んで、柵を固定するという試みをしてみた。重量にはじゃっかん問題があるものの、この状態ならば、柵を手前に引いて通路を造ることは不可能と判断したからだ。
ところが、賢い姫さんは、この邪魔な包みをここから外せば、いつものように柵を動かすことができるとすぐに気づいたのだ。
通路にぴったりはまっている物を引きだすという行動を思いついただけでも姫の知能指数の高さに驚愕するが、ただ引きだしただけでは包みが邪魔になって柵を動かせないということにも間もなく気づいた。なので、引きだした包みを、せっせと運んで、邪魔にならない場所まで移動させていたのである。
部屋が狭くて巧く広角で写真を撮ることができなかったのだが、姫が2つの包みを移動させた距離は、約1mである。
もちろん、新品のトイレシーツの包みには、姫の悪戦苦闘のあとがしっかりついていた。
創意工夫にあふれ、努力の結果目的を成就したとき、人間ならすばらしい偉業を成し遂げたと世間から賞賛される。だが、これが犬だと「問題犬」と呼ばれてしまう。これって変だなと管理人は思うのだ。人間の都合が悪いことをやる犬はすべて問題犬? そんなことはないはずだ。少なくとも、犬猫屋敷の住人のように姫のやらかすあれこれを「アンタの頭の良さは世界一だ」と賞賛するようなお気楽ご陽気飼い主のもとでは、姫のようないわゆる問題犬だって、天才犬と呼ばれるのだ。
要は飼い主と犬の相性の問題なのだと管理人は思う。だから、犬を飼おうと思ったら、見かけや犬種などには惑わされずに、自分に一番合った犬を選んで迎え入れて欲しいとつくづく思う。







