連係プレイ
2007 / 03 / 02 ( Fri ) 保護団体どうしの横のつながりが薄い、というのも今回広島の件が思うように進まなかったもうひとつの理由だろう。保護団体というのは、それぞれ特色(センターからの引き出し専門、犬種限定、プロジェクト型など)はあるにしろ、やっていることはどこも似たり寄ったりだ。つまり、誰もが飼い主を失った犬を保護して新しい飼い主を見つけるという作業を延々続けているにもかかわらず、なぜか団体どうしの協力関係というものが存在しないのだ。むろん、○○の会と××の会は仲良し的な関係はあるのだろうが、たとえば東京西部地区動物保護団体連合会みたいな組織があるという話は聞いたことがない。
ゆえに、それぞれの団体が、似たり寄ったりのサイトをわざわざ一から作って、それぞれにバナーを用意し、ほとんど同じアンケート用紙をわざわざ作り、それぞれに少数の支援者から援助を受けながら、細々と保護活動を続けているのだ。共有できるものは、最初から共有すりゃいいじゃないか、と管理人などは思うのだが、なぜか皆さん我が○○会のオリジナルにやたらとこだわりを持っている。まあ百歩譲って、どうしても自分たちだけでやりたいのなら、勝手にやればいいことだし、正直、地元の捨て犬を救うための活動をやっているだけならば、それでも何とかこと足りるのだろう。むろん、地域限定でやっていては、やがて受け皿となる里親候補家庭がなくなってそのうち行き詰まることになるのだが、それでも、この方法だけでできないことはないとは思う。 だが、広島の例を見ればわかるように、いまのレスキューには、大規模な100頭単位の繁殖所崩壊現場の処理が含まれている。ところがいまの小規模保護団体のレベルでは、一団体が一カ所の大規模レスキューを請け負えるかといったら、それはどう考えても無理なのだ。○○の会も××の会も、何人でやっていますか?と尋ねてみると、その人数の少なさに誰もが驚愕するだろう。なぜなら、たいていは幹部が数人(5人もいれば良いほうだ)に預かりボランティア家庭が10〜20というのがいまの保護団体の相場だからだ。預かりなどのボランティアをすべて含めても10人以下という団体だってざらにある。 そんな小規模団体に、100頭単位の大規模な繁殖所(または不適切多頭飼い現場)の処理ができると思うほうがどうかしている。それでもやらなければならないとなったら、団体どうしの横のつながりが不可欠なのだ。考えてもみて欲しい、今回の広島のように500頭近くが残された現場だったとしても、100の団体が集まれば、一団体5頭づつ引き受ければ何とか処理ができるのだ。5頭といっても小規模団体にとってはたいへんな数なのだが、それでも引き受けられない数ではないし、広く一般からボランティアを募れば、一時的に預かり場所くらいは見つけられる可能性が高いだろう。 じっさい、広島のケースでも最初からAAだけですべてを処理できるとは思わなかった。だから、とうぜん他団体の協力を仰ぐものと考えていたが、現実はそうはならなかった。これが、AAが犯したもうひとつの失敗だ。 大規模レスキューの現場に入ったとき、一番乗りした団体は、幹事団体としての役割を果たさなくてはならない。現場の状況を把握し、関係箇所と調整して、引き出せる犬の数を確認し、それぞれの行き先を関係団体に振り分ける。たとえば移動可能な個体が多いのなら、できるだけ広範囲に犬を分散させるほうがいいだろう。なぜなら、引き取り手の数は最初から決まっているので一カ所で大量の犬の飼い主探しをするよりも、あちらこちらに分散したほうがより早く飼い主が見つかる可能性が増えるからだ。 たとえば今回の広島の件にしても、東京、大阪などの大都市圏やそれ以外の地域にも犬を移動させて、それぞれの地域を受け持つ保護団体の責任で飼い主探しをしたならば、ずっとスムーズにことが運んだにちがいない。犬を売ってしまえばそれまでのペットショップとちがって、飼い主探しの難しさは、いったん譲渡した後も常にアフターケアーが必要になるところだ。なので、犬を譲渡する場合は、その近辺にアフターケアーができる保護団体があることが鉄則となる。それをするには、各地に支店を持つ大規模保護団体が存在するか(いまはもちろん、そんなものはない)または各地の保護団体が連携をとるか、そのどちらかしか方法はないと管理人は思うのだ。 (明日につづく) テーマ:【緊急」広島ドッグパークレスキュー450頭 - ジャンル:ペット |
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