お猫さま
2006 / 11 / 29 ( Wed ) 先週末、東京がいきなり寒くなった時期に、バァバが旅行に行ってしまった。チビ姐さんは、2Fで暮らす他の猫たちとしごく折り合いが悪いので、いつも1Fの仏間兼茶の間でひっそりひとりで暮らしている。その姐さんのお宅を温めておくのが、毎晩茶の間で夜更かししながらテレビを観ているバァバの役目である。ところが、急に寒くなったときに肝心のバァバがいないということで、我が家は一時騒然となった。
「寒くて姐さんが風邪をひいたら、たいへん!」 姐さんほどの歳(推定年齢17歳)になるとたかが風邪でも命取りである。ゆえにうちの家族は、姐さんのためなら、誰もいない部屋でガンガンにヒーターをたくような真似を平気でする。地球温暖化防止に逆行するような行為だが、数千キロ離れた南極の氷より、我が家の老猫の体調が優先されるのは、島国根性の塊の小市民としてはしかたがない。 だが、飼い主が、せっせとグリーンピースに怒鳴られそうな悪行を犯しているにもかかわらず、姐さんときたら、 「きょうは、アンタの部屋で寝ることにするわ」 とさっさと犬部屋に入ってきた。本気で、きょうは管理人の部屋にお泊まりするつもりらしい。姐さんと一緒に寝るのはかまわないのだが、ここにひとつ重大な問題がある。盗み食いの天才姫が我が家に来て以来、管理人が眠ってしまって管理の目が届かないときは犬部屋のドアを閉めている。管理人はいったん眠ってしまったら最後、隣で核爆発が起きようとも目が覚めるようなたまではないからだ。 だが、老体の姐さんはトイレが近い。夜中にトイレに起きたり、特製オンドル(別名風呂のふた)に寝場所を移動したりと、自由に動き回れないと非常に機嫌が悪いのだ。 はて、どうするか? 姐さんだけ自由に出入りさせて、姫は閉じこめておく手段があるのだろうか? むろん、管理人の頭は飾りについているわけではないので、いつものようにお脳の筋肉を駆使したところ、とても良い考えが浮かんだ。以前姫がぶち破った自家製ペットドア(こんなことがあったのね)をまだ完全に塞いでないという話は以前も書いたが、それを利用して、犬は出入り禁止簡易猫ドアを造りあげることに成功したのである。 ただし、完成まで1時間ほどかかったけど(涙) 姐さんが、我慢してくれればいいだけのことなんだけど(滝涙) でも、姐さんがこうしたいといったら、てこでも動かないから。姐さんの仰ることには従うように、我が家の人間は17年間トレーニングされているから。 せっかく苦労して作った、猫専用ドアだが、けっきょく週末が終わりバァバが旅行から帰ってくると、姐さんはさっさといつもの茶の間に戻っていった。 「もうアンタの部屋には、用ないから」 冷たいね、姐さん。こんなに管理人が尽くしているのに…… でも、そんな冷たいところが猫の良いところなのだ。冷たくされればされるほど、姐さんに少しでも喜んでいただこうとついついご奉仕してしまう管理人なのである。 |
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