|Posted:2011/05/22 19:17|Category :
しつけ|
また従姉妹の一家が犬連れで遊びに来た。初心者マークで子犬を飼いはじめ、当初
これでもかというほど犬に翻弄されていたあの一家である。
さすがに1歳を過ぎて、トイレの失敗はなくなったが、今度はすっかりギャン吠え犬になっていた(-_-)
ええ、ちなみに犬種はプードルね。プードルを吠え犬にしてる時点でまずいぞ、ということにできれば気づいていただきたいものである。ちなみにこの国にはたくさんいるが、ゴルやラブもほんらいは吠えない犬種のはずなのね。だから、こういう犬種で「吠え癖がついている」というのは、単純に飼い主が吠えさせているのだと思うべきなのだ。だって、本来吠えないようにブリードされてきた犬なんだから(-。-) ぼそっ
というマニアックなコメントは置いておいて、本日のレッスンは吠え続ける犬を黙らせる方法である。
っつうか、別に頼まれたわけじゃないんだが。ただ、家の玄関を入った直後からガンガン吠えまくっていたのだが、飼い主はそれを無視していたので、見るに見かねて管理人がまたお節介を焼いたって話なんだがね。
ちなみに、飼い主が吠えまくる犬を無視していた理由は、「犬が吠えたら無視しましょう」と躾本に書いてあるせいだ。
ん~、たしかにその部分だけ単体で見れば、正しいことをしているような気もするが、明らかに吠える状況に置いておいて、吠えても無視したところで、吠え声はよけい酷くなるだけなんだよね(ため息)。
チビ助が吠えまくっていた理由は、自分だけ玄関に繋がれていたせいだ。横にベッドも置いてある。おやつもおもちゃも支給済み。ゆえに犬は勝手に遊んでいるだろうと飼い主は思っていたらしいが、そうは問屋が卸さない。ちなみに飼い主がいる部屋のドアは開いていて、真っ正面に飼い主一家の姿が見える。んでもって、しばらく観察していると、犬は明らかに飼い主のほうに向かって吠えているのだ。ついでに言えば、飼い主はさらに、「○○ちゃん、吠えちゃダメぇ~」と犬が吠える毎に声をかけている。無視してねぇ~し(-。-) ぼそっ
そこで、車に乗せる用にソフトクレートを持ってきていたので、クレートに犬を入れて、飼い主の横に置いてみそと提案してみた。んでもって、吠えてないときだけ声をかける。吠えないことを誉めてやって、ついでに不定期にご褒美をやって、あとは声をかける時間を延ばしていけば良いだけだ。
予想どおり、それまでギャン吠えしまくりだった犬はその後1度も吠えなくなった。まさに5分で、吠えまくるバカ犬が、温和しい天才犬に変わったのである。
カリスマ訓練士かも、管理人(笑)。
種を明かせばすごく単純なことだと思うのだよね。正直、カリスマ訓練士じゃなくても誰にだってできることだ。要は犬のようすをよく観察すること。問題行動を直す秘訣はこれだけだと思うのだ。今回のチビ助はとにかく人にかまって欲しかった。ついでに言えば、室内フリーで飼われているため、リードで拘束されるということにも慣れていなかった。さらに、不愉快なことがあったら吠えて報せる習慣がついてしまっていたために、とにかくひたすら吠え続けたのだ。なぜなら、チビ助は他に自分の意志を伝える方法を知らないのだから。
ダイニングルームを勝手に歩きまわらせることはできないので、いつも移動に使っているクレートを利用したが、とりあえず飼い主のそばにいられて犬は満足だ。ついでに吠えていないときだけ声をかけるようにしたので、吠えるメリットは何もなくなる。やっても意味がないことは犬はやらない。ゆえに吠えさせたくなければ、吠える必要がない環境を作ってやれば良いのである。
バカ犬、問題犬と呼ばれて飼育放棄される犬はほんとうに多いが、問題行動を起こさないようちゃんと頭を使っている飼い主はどれだけいるのだろうと正直思う。人間が勝手に決めたルールをとにかく押しつけて、それに従わなければ問題犬のレッテルを貼られるのは、犬にしてみれば迷惑な話だ。たとえば純血種なら、家がその犬種の特徴にあった飼い方ができる環境なのかという検討から始まって、最大限、問題を起こさない環境をつくり、なおかつ色々工夫すれば「飼いきれないバカ犬だからもういらない」なんてケースは、もっと少なくできるんじゃないかなと管理人は思うのだ。
むろんより多くの人が巧く飼える、いわゆる「飼いやすい犬種」はたしかにいるが、でも最終的には飼い主のライフスタイルと環境に合った犬と一緒に暮らすのが、一番だと管理人は思うのだよね。
んでもって、なおかつ好ましくない行動が出てきたとき、きちんと犬を観察して、その行動をとる(犬側の)理由をちゃんと理解して、(犬が)それをしなくても良くなる状況を作ってやれば良いだけだ。
「貴女のバカ犬が5分で天才犬に生まれ変わる」究極のしつけ術とか、どんな犬でもとたんに良いコにするカリスマ訓練士とか、世の中には色々あるけどさ、じっさいは飼い主自身でできることばかりだと思うのだよね。むろん基礎知識は必要だけれども、お金を払って他人に考えてもらうより、自力であれこれ考えることじたい、犬を飼う楽しみだと思うのだ。唯一、プロに頼む理由は飼い主自身の問題行動を指摘してもらうという点だけだ。
いや、プロによる訓練を否定しているわけじゃない。じっさい、学ぶことは多いし、是非1度はプロにお願いしなさいと管理人も勧めるが、ただ素人でもうちの犬に関しては色々できることがあるよって話なんだがね。
犬のさまざまな行動を観察して、良くない点は直していって、色んなことを教えてって部分は、犬を飼うほんとうの醍醐味だと思うのだ。だが、その楽しみを知らない人、それを面倒だと思う人があまりに多い現状はやはり残念だとつくづく思う。だって、色々いじくり回せるから犬なのに。訓練して、工夫して、自分にとって最高の愛犬を育てあげる楽しみがなければ、最初から何のために犬を飼うんだろう?
犬を飼うのは面倒だ。時間もかかるし頭も使う。だが逆に言えば時間をかけず、頭も使わないで犬を飼っても、犬を飼うほんとうの楽しさは味わえないと管理人は思う。
押していただければ幸い→
テーマ : わんことの生活
ジャンル : ペット