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元を正せば、みな苔だ

最近読んだ、クラシックな本がこちら↓

 

いまや絶版本なんだが、古本屋で見つけてさっそくご購入。古き良き時代の東西冷戦スパイものだ。平成生まれの良いコたちに言わせれば、鉄のカーテンなんて、年度末の歴史の授業で、駆け足で習う歴史の1ページにすぎないんだろうが、あいにく管理人はリアルにその時代を知ってるのでね。

遠い目をしながら読みましたよ。

東西冷戦の中のスパイ合戦、いま思えば古き良き時代だよな……と。

舞台は1999年。ちなみにこの本が出版されたのは1996年なので、実は未来小説なのね。ゴルビー、エリツィンと続いたソ連の改革路線がどうなっていくかが描かれている。で、じっさいどうなったかは、もう周知の事実なわけで、ベルリンの壁崩壊を予言してるわけではないんだが、この本のなかでは1999年にとんでもない奴がソ連の大統領選に立候補する。いわゆる悪人。そのモデルはもちろんヒトラーなんだが、で、その悪人が当選するのを阻止しようと、西側諸国、とくに米国のCIAと英国のSISが暗躍するお話。

前半はちょっとばかしややこしい。実際にモスクワに潜入して、工作を行う元CIAのスパイが、なぜそんな危険な任務に挑むことになったのか……という説明のために、10年ほど前に起きた出来事が、現代と交互に出てくるので、そこでくじけそうになるんだが、そこを無事クリアできれば、さすがはフォーサイス、後半で、前に出てきた膨大な人たちがパズルのピースにピッタリはまる。んでもって、実に巧妙に選挙妨害を行う手腕が、またとんでもなく小気味良い。勧善懲悪。シンプル・イズ・ベスト。正に古き良き時代(遠い目)。

東西冷戦時代をリアルに生きていた人間は、こういう主義主張の対立がなくなれば、きっと戦争のない平和な時代が来ると信じていた。ところが実際そうなってみたら、何が起こった? 平和な時代が来るどころか、状況はますます悪くなっている。

地球はグローバル社会とかになっちゃって、世界の距離がどんどん縮まっているのに対し、ナショナリズムは台頭するは、宗教戦争の名の下にテロは起こるはって状況が、実に皮肉だなとつくづく思う。

結局のところ、人間って動物は仮想敵が常にいないとダメなのよ。そこに敵がいるから、周りの人間と仲良くできる。ゆえに西側東側という大まかなくくりがなくなってしまうと、今度は国とか民族とか小さな単位で仮想敵を作らずにはいられない。

これはかねてからの管理人の持論だが、世界平和を本当に達成したいのなら、火星人が攻めてくるしかないんだよね。もし地球外生命体が存在して、そいつらから攻撃をしかけられれば、たぶん人類は地球人という1つの枠の中で団結して、内輪もめも止めるだろう。

極東の平和ボケしたこの国でも、最近は色々ご近所とのトラブルで大変じゃん?

南の島では、ご近所の中さんが旗立てたとか、北西の島では隣の人が記念碑建てたとか、そのちょっとしたもめ事がこじれにこじれて、終いには経済までおかしくなってしまう。もう何やってんの、って感じだね。正しい意味での愛国心は奨励すべきものかもしれないが、国が滅ぶような愛国心は百害あって一利なしだ。

だいたいさぁ~、日本人といま揉めてる相手国の人たちと、元を正せば一緒じゃん? それを言ったら、いまこの地球に生きてる人類という動物は、元を正せば一緒なの。苔だったのか、ミジンコだったのか知らないが、とにかく人間元を正せば皆同じ。

世界の大半の人の目から見れば、日本人とその他のアジア人との見分けなんかつかないよ。管理人の目から見ると、中東の人間なんて全部同じに見えるのと同じだ。サウジアラビアの人かエジプト人かなんて、言われなければわからない。アフリカ人の見分けがつくかい? 肌が黒くてアフリカに住んでる人は、全部同じに見えるじゃん?

だから、いま起こっている民族間の対立とか、隣国同士のもめ事とかって、端から見ると、何がどう嫌なのかわからない。良いじゃん、みんな仲良くすれば。日本がいま抱えてる領土問題も、はたから見るとそんなもの。

たまにお互いに上陸して旗立ててさ、それに対して相手政府が遺憾の意を表明して、永遠それをやってりゃ良いじゃん? 少なくともこれまでは、それで巧くいってたんだからさ。

万物の長である人間様という動物は、彼らが馬鹿にする犬や猫より、よっぽど下等な生き物だと、やはり思わずにはいられない。犬は相手が柴犬だからって、端っから喧嘩モードにはならないからね。ビーグルも秋田犬もフレンチブルドッグもシェパードも、少なくとも相手が○○の犬種だからといって、最初っから相手を拒否することはありえない。社会性がちゃんとできている犬ならば、まず礼儀正しく相手の尻の臭いを嗅いで、気が合うか合わないかを判断する。

くだらない内輪もめでそのうち人類が破滅するなら、それは愚かさの証明だ。

管理人は嫌だけどね。大義もないしポリシーもないし、ただ今日1日を無事に幸せに、飢えることなく終えられれば良いと思っている小市民としては、くだらない戦争やもめ事でこの平和なわたしの日常を壊されるのはまっぴらごめんだけどさ。

相手の尻の臭いを嗅いで、その人物を理解できるだけの情報を得られるような優れた鼻が欲しいもんだね。

きょうもヨロシクm(_ _)m→ br_decobanner_20111105150909.gif にほんブログ村 犬ブログ 元捨て犬・元保護犬へ
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テーマ : わんことの生活
ジャンル : ペット

『オデッサ・ファイル』



●あらすじ●
元ナチス親衛隊隊員の救済を目的とするオデッサという地下組織があるが、その存在は公然の秘密。ふとしたことで、強制収容所の記録を手に入れたひとりの記者が、その収容所で殺人鬼と呼ばれていた元SS高級将校の行方を単身追う。

○感想○
なぜ今フォーサイス? なんか好きなんだよね、この人の文体。古い本だし、間違いなく今のトレンドとは逆行しているんだが、こういう、平気で1文が5~6行みたいな読みづらい本をあえて読みたくなる瞬間がある。多分、時として、今風の細切れで、妙にひらがなが多い文章に疲れてしまうせいなのだ。長い文章って、読み慣れないと苦痛を伴うものらしいが、逆にバチバチ切れてる文章も、そればかり読んでるとなんか疲れる。

というわけでフォーサイス。この訳者がまた本当に巧いと思うのだよね。原文で読むフォーサイスの文体が見事に再現されている。いま新訳とかが出たとしたら、おそらく原文の1文が10コくらいに分けられてしまうのだろうが、それをやったらフォーサイスがフォーサイスでなくなる。頑ななまでに自分の文体にこだわる寿司屋の頑固おやじ風の彼の作品が、やっぱり好きなんですわ。一般ウケはしないけどね。

ちなみにストーリー的には典型的なフォーサイス。大勢の人が最初に出てきてごちゃごちゃしまくるのだが、けっきょく最後は全てのピースが巧く収まるべきところに収まって、非常に気分がよろしい。主役の記者の兄ちゃんは、危なっかしくてそっちの意味でハラハラしちゃうんだが、それもまあご愛敬。

というわけで、今日はフォーサイスな気分なのでちょっと贔屓して★4つ。

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スーパードッグにはほど遠い、おとぼけワンコたちと暮らすフツーの飼い主


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