|Posted:2012/06/16 16:03|Category :
横山秀夫|
●あらすじ●
1985年、群馬県の山中に日航機が墜落した。地元新聞の記者である悠木は、この事故の全権デスクに任命され、そのために同僚の安西との約束が果たせなかった。単身山に向かったはずの安西が、市内で倒れて病院に収容され、未曾有の大事故を報道する悠木は、上司や同僚との軋轢、他社との特ダネ合戦のかたわら、安西の行動を明らかにしようとする。
○感想○
確かにpage turnerなんだが、不思議な本だ。決して冒険小説ではないし、殺人事件が起こるわけでもない。安西の謎の行動というミステリ部分はあるにせよ、舞台はほとんど新聞社の記者室だし、これといったアクションはないのに、でも一度読み出したら止まらない。ドキュメンタリーを見ているような妙な気分になってくる。実際に著者がその現場を体験したというリアリズムのなせる技か? 不思議な本だが、とにかく目茶苦茶面白かった。最初は一気に読んでしまったが、あとになって、もう一度じっくり読み返してみたら、また新たな発見がありそうな、そんな1冊。
文字通り寝食忘れて読んでしまったので、とうぜん★5つ。
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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌